これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

【旅行者も在住者も必見】ポーランド旅行で絶対知っておくべきこと総集編

ポーランド旅行で知っておくべきこと総集編
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
  ポーランド旅行、生活の中で絶対、皆さんが知っておいたほうがいいことをまとめました。当ブログには400以上の記事がありますが、もう記事が多すぎてどれから読めばいいのか分かりませんよねぇ(統合&整理中)。
 でも、少なくともこの記事を読んでおけば、とりあえずは大丈夫です!

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この記事の目次
女性一人でも安心!治安は良好
クレジットカード普及率は98%
物価は日本とあまり変わらない
道を渡るときの細かいルール
公共交通機関のルールとタクシー
飲食店での注意やチップルール
朝の天気と季節に騙されるな
日曜日&キリスト教の祝日に注意
水は硬水&炭酸水もスタンダード
そのほか細々とした注意事項
この記事のまとめ
超穴場の美しい国!ひとり旅も家族旅行もポーランドがオススメな理由9選

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女性一人でも安心!治安は良好

ポーランドの情景 ヴロツワフ

 私はこれまで海外50ヵ国ほど訪問してきましたが、ヨーロッパの中でならポーランドは一番か二番を争うほど治安がいいです。
私が初めてこの国に一人で旅行した10年前、あまりに治安が良すぎて、「もっと長く滞在すればよかったな」と後悔したくらい…。

 ポーランドには社会主義時代の暗いイメージを持っている方もいらっしゃるようですが、道はきれいで浮浪者もあまりおらず、西欧と比べれば物乞い遭遇率も低い…!
2014年から暮らしていて、窃盗に遭ったことは一度もなく、安心して暮らせます。

 ワルシャワだと治安の悪いエリア(プラガ地区が有名)があると聞くものの、西欧や南欧のそれのほうがよほど危険です。
当然、旅行者として浮ついていたら狙われる可能性もあり、最低限の警戒はすべきですが、安全な国だと声を大にして言えます
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あやか
ポーランドは中欧。テクノロジーも発達してるし、ザ・東欧のイメージで来ると驚くかも。
ポーランドの国旗

窃盗に遭わないのが逆に不思議

 私は昔からリュックの前ポケットを開けっぱなしにしがちで、今でもしょっちゅう開けっぱなしにしていますが(わざとじゃない)、通りすがりのポーランド人やお客さまに月4〜5回以上は「前のポケット開いてますよ」と注意されます。でも、クラクフとかワルシャワのような都市でさえ実際に何かを盗まれたことは一度もありません。その前ポケットにはIDやクレジットカード、チップ用の現金などが入っています。本当に気を引き締めるべきですが、西欧や南欧でコレをやると絶対アウトなので国外旅行では前掛けショルダーを使っています

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クレジットカード普及率は98%

クレジットカード 支払い

 多くの旅行者は、支払いはクレジットカードをメインに考えていると思います。
ポーランドのカード決済率は日本より高く、私自身もふだんはApple Payやスマホ決済のみで支払いを済ませることが多く、もはやカードすら持ち歩かなかったりします。

 私もかつて現地通貨0で北欧を旅行したこともあるので(若干困った)、現金ナシの旅行も決して不可能ではありません
しかし、市場や露店での買い物、チップの支払い、タクシー、公衆トイレなど、これらほとんどのシーンでも基本カードokではあるものの現金のみという場合もまだあります。

 カードが使えるか不安なときは、買い物の前に “Do you accept credit cards?” と英語でいいので聞いてみましょう。
特にタクシーだと、カードokの場合でもカードリーダーという端末を使用するため、起動に数分ほど時間がかかるらしく、前もって伝えてもらっておいたほうがいいそうです。
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夫Piotr
アメックスやダイナースは使えるところが少ないよ。タッチ決済のみのことも多い!
円からズロチに両替する方法

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物価は日本とあまり変わらない

お金

 2024年現在、円安の影響(1PLN=38円)もあってポーランドと日本の物価はあまり大差なく、割安感は薄いです。
特に2022年のロシアのウクライナ侵攻以降はインフレが進み、2023年の平均インフレ率は13%、2024年は6%の予測で、経済成長とともに物価も確実に上がっています。

 旅行予算は個人差があるものの、一日あたりの平均予算は宿泊費や交通費を除き一人あたり約200PLNあればいいでしょう。
そこまで金額を気にしないという方は300PLN以上は使うと思いますが、いずれにしてもドイツや西欧よりはまだ安いです。

 レストランでは、ドリンク1〜2杯+メインディッシュで一人あたり70PLN前後は見ておけば、余裕があると思います。
宿泊費はシーズンによって幅がありますが、格安ホステルのドミトリーなら50PLN〜、ふつうのホテルは350PL前後、4つ星以上なら450PLN以上は見ておくべきでしょう。
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あやか
そういえば、日本から来た人にはスタバとかマックは日本より高いってよく言われるな。
旅行予算
ポーランド経済
ポーランドのお財布事情

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道を渡るときの細かいルール

横断歩道を渡る女性

 常識ですが、道を横断するときは必ず白線縞々の横断歩道を渡りましょう。
日本だと横断歩道じゃなくても安全と判断すれば渡ってしまう人が多いですが、ポーランドの場合、それは立派な交通法違反です!

 横断歩道が100mの範囲になければ渡ってもいいという例外があるものの、よっぽどの田舎でもない限り、人通りがある場所ならほぼ必ず横断歩道があると思います。
私の夫は学生の頃、大学のキャンパス内で横断歩道以外の場所を渡ったところ、近くで張っていた警察に罰金を取られたんだそう。

 また、2021年からスマホを見ながら横断歩道を渡った場合も交通法違反=罰金の対象となり、横断歩道に「死にたくないならスマホを見るな」と書かれていることも。
日本でも条例ベースで歩きスマホ禁止ルールはあるようですが、ポーランドでは国の法律で取り締まっているのでご注意ください。
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夫Piotr
横断歩道を渡りかけている人、渡っている人がいれば、車はほぼちゃんと止まるよ!
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公共交通機関のルールとタクシー

トラム 公共交通機関

 ポーランドの主な公共交通機関は列車とトラム、バスであり、地下鉄/メトロはワルシャワに2つの路線があるのみです。
列車に関しては発展の余地がありますが、ワルシャワやクラクフといった主要都市間であれば、高速列車で快適に移動できます。

 列車は細かく分けると3つの種類に分けられますが、日本のように改札はなく、乗車中に乗務員がチケットを確認します。
トラムやバスは各市町村の管轄で運行されており、このような公共交通機関のチケットは原則時間制となっているので、乗車したらすぐチケットを有効化しなければなりません。

 タクシーは流しを捕まえるとボラれることが多いため、Uber や Bolt といった配車アプリの利用を強くおすすめします。
ワルシャワやクラクフだと観光ゾーンはピンポイントで乗車地点を指定できないこともあり、少し移動しなければならなかったりしますが、流しのタクシーよりは安くて◎!
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あやか
最近は東ヨーロッパやウクライナ、トルコ系の移民がタクシードライバーのことが多い。
ワルシャワの駅
タクシー
馴染みにくい時間制のチケット

 バスやトラムのチケットは15分刻みの時間制が多いです。予め交通系アプリやGoogleなどで乗車地から目的地までのおおよその乗車時間を調べてからチケットを買いましょう。ワルシャワの場合は24時間乗り放題チケットを購入するのも一つの手(一回の有効化で済む)。クラクフだと、かえって徒歩移動のほうが効率いいので公共交通機関そのものを使わないかもしれません。なお、ワルシャワやグダニスクの一部の電車はチケットの有効化が必要です。

ポーランドの列車について
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飲食店での注意やチップルール

チップの支払い

 日本ではファミレスもファストフード店の感覚で入れますが、ポーランドではそういうところはレストランと呼びません
気軽に入れる飲食店はミルクバー/バル・ムレチュネやストウォフカと呼ばれ、レストランというよりセルフ&前払いの食堂です。

 一人だけだとレストランに入りにくいですが、混雑していない時間帯であれば一人でも遠慮なく入ってみてください。
ディナーや混雑する時間帯に一人でレストランに入ると、断れるようなことはないにしても、良い顔はされないかもしれません…。

 またポーランドの飲食店では、メニューをテーブルで注文&料理は運んでもらうところなら、会計時に10%のチップをあげるのが最低限のマナーになっています。
義務ではありませんが、お店の人の態度が悪いとか、何かしらサービスに不満を抱いていなければチップは渡すようにしましょう。
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夫Piotr
きっちり10%払うというより、キリよく払うのがベター。小銭じゃらじゃらは避けてね。

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朝の天気と季節に騙されるな

清々しい天気

 ポーランドの四季は伝統的には6つあると言われますが、全年を通しての気候はあまり安定しておらず、冬がやや長いです。
夏は、皆さんの想定より暑い日々がつづくものの、湿度が低くカラッとしているので日陰では涼しく、不快な暑さではありません。

 またポーランドの気温は季節の変わり目は安定せず、現地の人ですら予測困難
特に3〜6月は気温差が激しく、昨日は20度でも今日は最高一桁…というケースもあったり、夏でも前日との寒暖差が15度前後の日もあったりと、どの季節でも油断禁物です。

 そして、朝の天気がどれだけスッキリ晴れていても午後になると雨が降ったりすることはよくあるため、曇りや雨の予報なら絶対に折りたたみ傘を忘れないように!
現地の人はなぜかすぐ半袖・半パンになりますが、夏でも防寒対策をしておきましょう。
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あやか
それと、季節の変わり目は風が強い日が結構多い!台風とかハリケーンは来ないけどね。
ポーランドには伝統的に6つの季節がある
ポーランドの夏
シェルジャケットが超便利

 私はガイドの仕事のときや、雨の日はアウトドアブランドのシェルジャケット(防水透湿性素材を使用しているアウター)を愛用しています。真冬ではさすがにシェルジャケットのみでは耐えきれませんが、3月〜11月の着用頻度はかなり高め。
特に、ユニクロのウルトラライトダウンジャケットのような、収納袋に入るタイプのものだと軽くて脱ぎ着しやすいので夏でも愛用しています。個人的にはノースフェイスの収納できるタイプのジャケットがとても着心地が良く、5着くらいは持っているかもしれません。一着でもあれば心強いですよ

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日曜日&キリスト教の祝日に注意

閉店

 2018年以降、ポーランドのショッピングセンター、食料品や衣料品店などの日曜日営業は規制のためお休みとなります。
ただしレストランなど飲食店、映画館、コンビニ、博物館など観光施設や娯楽要素の高いところは開いているのでご安心ください。

 日曜日はほぼ営業していないと言っても過言ではありませんが、だいたい月の最後の日曜日は営業が許可されています。
また、駅構内のスーパーであれば特例があるので日曜日も営業していることがあり、日曜日を大げさに構える必要はありません。

 また、ポーランドの法定休日は年間13日ありますが、これらの日はレストランやショッピングセンターはお休みです。
毎年3月下旬〜4月下旬にやってくるイースターやクリスマスなどキリスト教の祝日だと帰省ラッシュ&連日お店はお休みのため、旅程を立てるときは祝祭日も確認しましょう。
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夫Piotr
公共交通機関が完全にストップすることはないから、移動はあまり心配しなくてもいいよ。
ポーランドの祝日
ポーランドのお盆

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水は硬水&炭酸水もスタンダード

飲料水

 ポーランドは蛇口から出る水も、レストランで出てくるような水も、そしてお店で買う水もほとんどが「硬水」となります。
硬水=ミネラルウォーターは栄養価が高いですが、日本人にとっては味にクセが感じられたり、体質よってはお腹が緩くなることも。

 害は特にないので過剰に心配しなくてよいものの、コンディショナーをしても髪のパサつきを感じたり、日本から持ってきたお茶の風味がおかしくなったりします。
こちらの水道水は市販の水より硬度が強いため、そのまま飲むのはおすすめしません。

 スーパーに行くとあまりに多くの水が売っていて驚くでしょうが、ミネラル成分以外にも炭酸の有無で種類が分かれます。
主に、無炭酸 niegazowana、微炭酸 lekko gazowana、炭酸 gazowana、強炭酸 mocno gazowana があり、ガスなしでもちょっとだけ炭酸を感じることがあります
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あやか
日本に住んでいたときは水を買うくらいならお茶を買ってたのになぁ。あの感覚が懐かしい。
硬水のデメリット&メリット
ポーランドのミネラルウォーター

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そのほか細々とした注意事項

スケジュール メモ 書類

 と、色々書いてきましたが、いずれも事前に知っておくといい知識ですよね。
まだ、ちょっとした「知っておくと役立つ&安心できる情報」があるので、皆さんからいただく質問を参考にこちらにまとめます。
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◆観光地や若い人には英語が基本通じる
◆ポーランド語であいさつすると喜んでくれる
◆各都市の旧市街は石畳が多くて疲れやすい
◆公共の場や、食堂車除く列車内の飲酒は禁止
◆レストランや建物内、駅周辺での喫煙は禁止
◆公衆トイレや駅のトイレは基本的に有料
◆飲食店のトイレはパスワード形式もある
◆博物館や観光施設は月曜日休館が多い

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※すべてはココに載せきれないので
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この記事のまとめ
アイコン 思ったよりお伝えしたいことがたくさんあって、がっつり大作記事になってしまいました。自分で書いていても思いますが、自分が初めてポーランド旅行するときに読みたかった内容でもあります。書いてきたことを一部挙げると、 ❶ポーランドは治安良好、❷クレジットカードはかなり普及している、❸物価は日本とあまり変わらないかも、❹歩行者でもポーランド独自の交通法に注意、❺公共交通機関のチケットは原則有効化が必要でタクシーを呼ぶなら配車アプリの利用がおすすめ、❻レストランでは基本的に10%のチップを渡す、などなど。
 また、ポーランド移住1年も満たない頃に書いた【決定版】ポーランドに旅行&住む前に知っておきたい知識10選という記事が “海外メディアサイト・ブイキュレ” で掲載されています。当記事で触れた内容と一部重複していますが、さらに詳しく触れていたりするのでぜひ、そちらもご一読ください
リピーター観光客がたくさん

 

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あやか
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