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ポーランドにもうすぐ旅立つあなた。当ブログにはポーランド旅行に役立つ情報がたくさんありますが、「すべて読み切れない!」という方は少なくともこちらのページだけは読んでください。
きっとタメになる情報があるはず。
随時、気が付いたことがあれば追記していきますが、もし何か気付いたことがあればコメント欄やメールなどでお知らせいただけると嬉しいです (*^-^*)
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このページの目次
1... 道を渡る時のルール
2... 横断歩道を渡るタイミング
3... 外のトイレは基本的に有料
4... チップは合計料金の10%
5... 外でお酒を飲むのはNG
6... チケットは有効化が必要
7... 月曜日は休館の施設多し
8... 水道水は飲まない
9... 1日の間で気温差が激しい
10. 「ありがとう」を覚える
11. ポーランドの喫煙事情
1. 道を渡る時のルール
ポーランドでも横断歩道には白線が縞々に引いてあります。向こう側の道を渡る際は、横断歩道を渡りましょう。
と、当たり前のことを言っているようですが、皆さんはその白線がない場所でも「車が走っていないから」という理由だけで渡ったりしていませんか?
それ、ポーランドではNGですよ。
ポーランドでは横断歩道以外の場所を横断した場合、それが警察に見つかると罰金を取られてしまうんです。渡っている間、どう考えても車は来ないだろうという場合でもダメ。遠回りになろうが、横断歩道を渡らなければいけません。
しかし、横断歩道が100m の範囲になければ渡ってもいいそうです。でもそんなの、分かりませんよね…。ただ、よっぽどの村でもない限り、人通りがある場所なら横断歩道はあると思います。
実は私の夫も学生時代に一度、横断歩道以外の場所を渡って警察に罰金を取られたそう。しかも大学のキャンパス内で、です。キャンパス内でも車は走るとはいえ減速するでしょうし、そんな所で罰金を取られてしまった夫には同情せざるを得ません。
ちなみに住宅街ではこのルールが免除されることがありますが、最近になって私の住む街、グリヴィツェでは「住宅街でも横断歩道をきちんと渡ること」という条例ができました。
2. 横断歩道を渡るタイミング
横断歩道はあっても信号がないというパターンがたまにあります。
そんな時、どのタイミングで渡ったらいいのか分からず、キョロキョロとしながら歩道をいつまでたっても渡れない外国人(あなた)。しかし、待てども待てどもなかなか車は止まってくれません。
それもそのはず。ポーランドには「人が横断歩道を渡りかけている時、渡っている時は歩行者優先」というルールがあります。そのため、あなたが渡ろうとその一歩を踏み出さない限り、車が止まってくれないということは(特に都心部では)よくあることなのです。
スピードを出している車でも、人が見えればふつうは減速します。明らかにこのスピードでは止まらない、危ないだろうという時は渡るべきではありませんが、信号がない場合でも車には必要以上に気を遣わず、横断歩道を渡りましょう。
3. 外のトイレは基本的に有料
これは多くの欧米に共通しますが、外のトイレは基本的に有料です。
ショッピングモールであれば無料のこともありますが、駅のトイレや広場、道にあるトイレはまず有料。レストランやカフェでトイレを利用する際は店内にあれば無料ですが、外のトイレを使うざるを得ない時は有料だったりします。
有料か無料か判断する方法は簡単。
もしトイレの入り口の前に誰も座っていなければ、そこは無料だと思ってよいでしょう。ただ誰もいなくても、ドアに硬貨を入れなければ利用できないパターンもあります(意外とハイテク)。
そうとなれば極力外ではトイレに行きたくないところですが、生理現象ですから常にそうするわけにもいきません。
外で急にトイレに行きたくなくっても問題のないよう、外出時は硬貨を持ち歩くようにしてください。多くのトイレの利用料は、2あるいは3PLNです。
マクドナルドには失礼な話ですが、一部のポーランド人は、マクドナルドは「ハンバーガーを食べる場所」といより、「無料のトイレ」として見ているようです。しかし最近はマクドナルドも知恵を使い、トイレはパスワードを入力しなければ入れないようになっているところが増えてきました。パスワードはオーダーした人がもらえるレシートに記載されています。
4. チップは合計料金の10%
日本にはチップの習慣がないため、チップのある国で食事をとったりサービスを受けると、「チップはいくら払うべき?」と考える方もいるでしょう。
観光客がチップをあげるシチュエーションといえば、主にレストランやカフェでの食事、タクシーを利用した時などですが、実はチップを支払うのは「絶対の義務」ではありません。ただ、だからといって「じゃあ、払わなくていいいや」と片付けてしまうのは問題です。
まずレストランやカフェですが、店員の態度が良い、メニューについて聞くと詳しく説明してくれた、味がおいしかった、演奏があったなど、とにかく気持ちよく食事が出来たのであればチップを渡すようにしてください。コーヒー1杯や2杯くらいならふつう払いませんが、長居したのであれば払うべきです。
タクシーでは、大きなスーツケースを運んでもらったり積んでもらった際はあげるようにします。ただ観光中に利用する程度であれば払わなくてもいいでしょう。しかし、長距離だったり対応に満足したのであれば払うことはあります。
また、カードで支払う場合はチップ込みにできることもありますが、ほとんどの場合は先に代金を払って現金でチップを置いておくのが普通。現金で支払う時も、お釣りが発生するのであればまずお釣りをもらって、そこからチップの分を残しておくといいでしょう。
そしてもう1つ注意。お釣りが欲しい場合に “Thank you” と言って渡してしまうとすべて受け取ってもいいと解釈されることがあるので、気を付けてください。
チップは原則10%ですが、満足度によっては10%以上でも10%以下でも構いません。例えば、私の夫は家族経営のレストランが好きなので、そういった場所で満足すれば20%くらい払うこともあります(家族経営は苦労していることが多いからだそう)。チップは気持ちですからね。
私の友人がクラクフのレストランでウェイターをしていた時の話ですが、一部の国の観光客はチップを払わないので困っていたそうです。そこでギクっとした私。日本人も悪気がないとはいえ、チップ制度を知らなかったり、うっかり忘れてしまう人も多いと思いますが、満足したのであれば渡すように心がけてください。
5. 外でお酒を飲むのはNG
実際の体験談。私が初めてポーランドを旅行した時のこと。スーパーで買ったお酒を外で飲もうとしていたら、近くのショッピングモールの警備員に注意されてしまいました。その時は「なんだよ〜」くらいに思っていたのですが…。
後から知った話、ポーランドでは外でお酒を飲むことは違法だったのです!
もちろん、カフェやレストランのテラス席でビールを一杯、これはまったく問題ではありません。しかし、どこかのコンビニやスーパーで買ったお酒を路上や公園で飲んだりするのは法律違反です。
ジュースを飲むのは構いませんが、お酒はホテルやお店で飲んでください。
6. チケットは有効化が必要

バスやトラムの乗車時、絶対忘れてはいけないのが、チケットの有効化です。
日本のように後払いではないので、先にチケットを購入し、それを乗車時に有効化しなければなりません(ただし、乗り放題のカードや乗り放題チケットを所有している場合を除きます)。
一部の街では、券売機でチケットを買うと予め購入時刻が刻印されていることがあるようですが、それはむしろ例外。時刻が刻印されていないチケットの方が多いので、乗車後はすぐにチケットを刻印機に差し込んでください。
チケットはたいていどの街でもバスやトラムでは共通、10分有効、15分有効、30分有効、45分有効…と数種類あります。乗車時に刻印しても、その時間をオーバーして乗っているとそれも当然、無賃乗車と見なされますよ。
また、電車でも刻印が必要な場合があります。詳細は下の記事をご覧ください。
チケットが刻印されているかどうかを毎回確認されるわけではないので、タダ乗りしてしいる方もいるようですが(現地の人やうっかりしている観光客…)、どこかのタイミングで検札の人に見つかることがあります。
見つかった場合、もちろん罰金。次の停留所で検札員と降りて、何やら書類を書いています。そんなシーンはもう十数回と目撃してきました。タダ乗りするつもりはなくとも、うっかり刻印を忘れてしまう方もいると思います。でも「うっかり忘れていた」じゃ済まされません!気をつけましょう。
7. 月曜日は休館の施設多し
月曜日に観光をする際は要注意!基本的に観光施設は、月曜日はお休みです。
施設によっては月曜日も開いてはいるものの閉館が早かったり、また逆に月曜日も通常通り開館していることがあります。せっかく予定を組み立てても行ってからガッカリすることがないよう、予め訪れる施設のホームページなどで営業時間を確認しておきましょう。
また、「月曜日に行けるところがほとんどない!」といった場合は、教会見学メインの観光がおすすめですよ。
8. 水道水は飲まない

海外旅行に来たら、お腹の調子が悪くなる方は意外と多いですよね。
単純に食べ物が口に合わなかったり、環境の変化や疲れから来るものであったり、人によって原因は異なります。しかし、もっとも考えられるパターンの一つは、水ではないでしょうか。
ポーランドの蛇口から出る水は硬水ですが、飲んで誰しもが下痢に襲われるほど衛生的に問題があるわけではありません。ミネラルウォーターを購入して飲むのがふつうですが、水道水をそのまま飲んでいるポーランド人もいます。
ただ、硬水にはマグネシウムや石灰が多く含まれているため、軟水を日常的に飲んでいる日本人がこちらの水道水を飲んでしまうと胃が過敏に反応してお腹が緩くなることは少なからずあるようです。できるだけ、ミネラルウォーターを購入して飲むようにしましょう。
あ、歯磨きの時は水道水で大丈夫ですよ!たまに、中国や東南アジア、アフリカなどの水事情と混同して大量に水を買い込む方がいますが、ポーランドではそこまで警戒する必要はありません。
9. 1日の間で気温差が激しい
ポーランドの気温は上がり下がりがとても激しいです。夏が来たと思ったらまた肌寒くなったり、秋が来たと思ったら秋を通り越して冬の寒さになったり。
特に朝と日中では、15℃以上の差があることも少なくありません。
現地の人ですらこの気温差にやられて風邪を引きやすいので、観光客だと尚更どんな服を持っていけばいいのか悩むところです。現地で服を買い足せばいいと楽観的に考える人もいますが、それは結構良いアイディアかもしれません。
そんなポーランドへ来る前に、天気予報を確認しておくことをおすすめします。ちなみに私がよく利用するのは、Pogoda Interia というサイト。1時間毎の天気予報もチェックでき、さらに25日間天気予報まで見れるんです!
万全の体調管理と服装で、ポーランド旅行を思い切り楽しみましょう。
クラクフでご案内した方に教えてもらった実体験。パジャマで外出せざるを得なかったという、なんとも残念なエピソードをご紹介しましょう。
その方がポーランドに来たのは7月下旬のこと。着いた時はとても暑く半袖で十分でしたが、夜になると急に寒くなっため、長袖のシャツを買おうと色んなお店に行ったそうです。しかし、どの服も大きすぎたり袖が長過ぎたりで結局買わないままホテルへ。
そして翌日。ものすごく寒い!
昼になっても晴れているのに気温が上がらず、ポーランド人も薄手のコートやセーターを着ていたそうです。そこで唯一の長袖であったパジャマのシャツを着て、ジャケットでそれを隠して観光したそう。ジャケットがあるだけまだ良かったかもしれません…。
10.「ありがとう」を覚える

なにも、ポーランド語のフレーズをいくつも話せとは言いません。
でも、「ありがとう」くらいは現地の言葉で言えたら素敵だと思いませんか?きっと、ポーランド語で「ありがとう」と言ってもらえれば、ポーランド人もさらににっこりしてしまうでしょう。
Dziękuję
ヂェンクイェン
言いにくい音かもしれませんが、繰り返すと言い慣れてくるでしょう。発音が分からないという方もいますが、そのまま読むだけで100%通じます。ポーランド語の発音は英語よりも簡単ですよ(私にとってはですが…)!
11. ポーランドの喫煙事情
タバコが体に悪いことは吸っているご本人も重々承知だと思いますが、その認識はポーランドでも強いです。
しかし、ポーランドは歩きタバコをする人が多い…。女性の喫煙者も目立ちます。街中には(日本と比べて)至るところに灰皿があるので、外で吸う分には問題ないでしょう。非喫煙者にとっては、不快に感じられるかもしれませんね。
ただし、レストランや建物の中など室内でタバコを吸うのは違法です!
テラス席であれば問題ないこともありますが、室内では基本的に吸ってはいけません。室内で吸えるようにするためには特別なスペースを設ける必要がありますが、日本とは違って多くの場所では喫煙席がないので、どうしても吸いたければ外で吸うようにしましょう。
追記:海外メディアサイト・ブイキュレの連載で「【決定版】ポーランドに旅行&住む前に知っておきたい知識10選」という記事を書いています。
ちなみにポーランド移住一年も満たない2015年のものです。
当記事で触れた内容と一部重複していますが、内容は以下の通りです。
(1). 挨拶をできるようにする
(2). 横断歩道を無視すると…
(3). IDを常に所持しておく
(4). 英語はどの程度通じるか
(5). 筆記用具は日本から持参
(6). ウォッカと酒付き合い
(7). 日本の食材を手に入れる
(8). ポーランドの冬に備える
(9). 食習慣の違い
(10). 誕生日より大切?聖人祝日

※こちらから、私が作成したブイキュレの記事をすべて閲覧できます。
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uwaga
uwaga(ウヴァガ)は名詞で「注意」という意味です。
街中のどこかで必ず見かける “UWAGA” の警告。「こっちを見て!」「危ないよ!」というシチュエーションにも uwaga とよく言います。日常的に頻繁に出会う単語なので、自然に使えるよう周りのポーランド人の uwaga の使い方にアンテナを張ってみてください。


