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この記事の内容
ポーランド旅行に行くにあたり、いくら両替すべきか迷っている、どれくらいの予算が必要か分からない人が多いのではないでしょうか。個人の金銭感覚によるのですごく難しい問題ですが、当記事では一般的な感覚としての予算についてアドバイスしたいと思います。
結論を言うと、(宿泊費や移動費は含めなければ) 1日1人1万円もあると余らせてしまう人がほとんど。
個人的には気ままに観光や食事を楽しむためにも最低6,000円は持っておきたいですが、なるべく節約して安く押さえたいなら1日3,000円でも十分です。
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この記事の目次
❶ 予算は1日1人6千円〜1万円
❷ ホテルの目安料金は1泊1万円〜
❸ 国内移動費は1.5万円前後
❹ 食事代と忘れてはいけないチップ
❺ 観光地での入場料は1万円未満
❻ 奮発しがちなお土産は最大1万円
❼ ポーランドは本当に物価が安い?
❽ 現地通貨を余らせる人が多いワケ
❾ この記事のまとめ
超穴場の美しい国!ひとり旅も家族旅行もポーランドがオススメな理由9選
予算は1日1人6千円〜1万円
ローカル志向と高級・贅沢志向の人とでは旅行の楽しみ方も大きく変わります。
中にはローカルっぽさも味わいつつ、たまには贅沢な体験をしてみたい人もいるでしょう。
そこで観光ガイド目線で言うと、個人的には1日1人5,000円(170PLN)、多くても10,000円(330PLN)あればだいたいの人は満足いく旅行ができるはずです。
この中には宿泊費、長距離移動の交通費、ツアーなど高めの博物館入場料は含まれません。
→ 内訳としてはおおよそ、朝食30PLN前後(カフェの朝食メニューもおすすめ)、昼食40PLN前後、夕食60〜100PLN、これに観光地での入場料や交通費など30〜50PLN前後(後述)です。
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ペアや家族など複数人での旅行の場合、人数分を倍にして予算を組むと余るので、ペアなら1.5倍、5人なら2倍が目安です。
本当に安く済ませたいなら1日3,000円でもお釣りが来るでしょうが、国内旅行を楽しむポーランド人でももう少し使うと思いますよ。
ちなみに私の父と祖母が日本からポーランドに来たとき、宿泊費や移動費を含めず、1日あたり25,000円ほど使っていました。
なぜそんなにも散財したかというと、祖母はお肉がまったく食べられないため、朝食以外はすべて日本食レストランで済ませていたから。
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ホテルの目安料金は1泊1万円〜
旅行費用で大部分を占めるのが、航空券の次にホテル代など宿泊費になります。
ここを安く抑えれば低予算で旅行できるものの、ポーランドの高級ホテルは手頃なので5つ星を視野に入れてもいいかもしれません。
宿泊施設はピンキリで、1泊30PLN未満で泊まれる格安ドミトリーもあれば、1,000PLN(3万円)する高級ホテルもあります。
あなたの感覚的に「1泊12,000円前後ならふつうに出せる」というのであれば、快適で満足のいく4つ星ホテルに泊まれるでしょう。
例えば、私たち家族3人が夏のワルシャワへの旅行でホテルを探した際、1泊500PLNを上限に4〜5つ星に泊まりました。
500PLNも出せばプール付きの見晴らしのいいホテルに泊まれますが、1,000PLN以上出せれば極上ホテルに泊まることができます。
一方で「狭くてもいいしビジネスホテルでも十分」というならば、お一人またはペアで1泊300PLNの予算があれば十分です。
厳密に言うとポーランドにはビジネスホテルと呼ばれる宿泊施設はなく、3つ星でも14平米の部屋があったりするので注意しましょう。
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ポーランドのハイシーズンは3〜4月のイースター、4月末〜5月上旬のマユフカ(GWみたいなもの)、7〜8月の夏休みシーズン、そしてクリスマスと年末年始。この時期で3つ星ホテルに泊まるなら、最低1泊8,000円は必要です。
もっとリーズナブルに済ませたい、3人以上での家族の滞在はアパートメントタイプがおすすめ。
移動費は国内のみなら1.5万円前後
ポーランド旅行で定番の街といえば首都ワルシャワと古都クラクフ、日程に十分な余裕があればあともう1つか2つの都市(ヴロツワフやグダニスクなど)を訪れる人も多いです。
国内での移動手段はポーランド鉄道PKPの高速列車EIP/EIC、ICが一般的。
ワルシャワ〜クラクフを行き来するだけなら片道最高150PLN、最安49PLNのため、日本円にして最大往復9,000円ほどになります。
各都市滞在中も公共交通機関だけ利用すれば、ワルシャワ〜クラクフの往復列車代も含めて500PLNもかからないのでは…。
たまにはUberやタクシーを利用したいのであれば500PLN〜、公共交通機関のみの利用なら400PLN以内に収まるかもしれません。
ワルシャワとクラクフ以外に訪れる都市がある場合はその分の交通費が発生しますが、所要時間2〜3時間ほどの移動なら片道120PLN前後を見ておけばふつうは足ります。
乗車料金はチケット残り枚数によって変動するので、旅程が確定したら購入しましょう。
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ワルシャワ⇔クラクフ発の列車代 (ワルシャワ⇔グダニスクも同料金) |
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最安値 | 中間値 | 最安値 |
49PLN (1,470円) |
105PLN (3,150円) |
150PLN (4,500円) |
高速列車EIPの価格は6種類あり、事前購入なら割引価格で購入できることがほとんどです。最安値チケットはチケットが販売される乗車日30日前ちょうどを狙えば購入できる可能性大。ただし、乗客の多い時間帯だと最安値チケットは販売されません。 ワルシャワとクラクフの公共交通機関はトラム、市バス、そしてワルシャワのみ地下鉄があります。チケットの種類は乗車時間別となり、乗り放題チケットもあります。最低運賃は20分間乗車チケットとなり、ワルシャワで3.40PLN、クラクフで4PLNです。 |
※2021年11月現在の高速列車EIP-2等車の料金
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食事代と忘れてはいけないチップ
食事代を浮かせたいなら、ミルクバーとも言われるバル・ムレチュネ(Bar Mleczny)やストウォフカ(Stołówka)という大衆食堂で済ませると驚くほど節約できます!
バル・ムレチュネやストウォフカなら1人30PLN(900円)もあれば十分すぎるほどですが、料理は写真映えせず、くつろいで食べられるような場所ではないのが残念。
ローカルな雰囲気と飾らないポーランド料理を楽しむことができるので悪くはありません。
特に安く済ませる必要がないなら、カフェやレストランでの食事がおすすめ。
超高級ではないふつうのレストランなら、スープは10〜20PLN、メインディッシュは20〜40PLN、ドリンクは8〜15PLNです。
ランチやディナーは1人50PLN(1,500円)前後が平均的、高級レストランでもメインが魚介類でなければ150PLN程度です。
お会計に加え、ウェイターがテーブルに来て注文を取り、料理を運んでくれるカフェやレストランなら10%のチップを渡すのがマナー。
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観光地での入場料は1万円未満
観光スポットの入場料は徐々に値上がりしていますが、最高でもヴィエリチカ岩塩坑の英語ツアーで100PLN(3,000円)です。
博物館や美術館で30PLNを超えるような場所はあまりなく、ワルシャワの旧王宮、クラクフのヴァヴェル城といった城見学では30PLNちょうどかそれ以上になるでしょう。
宗教施設で入場料が発生するのはクラクフの聖マリア教会とヴァヴェル大聖堂くらいです。
ワルシャワとクラクフだけを観光するならお城も含めて5つ前後の博物館、クラクフ滞在中にヴィエリチカ岩塩坑やアウシュヴィッツを訪れるのが定番ですが、多く見積もっても300〜350PLN以内に収められるでしょう。
滞在日数が1週間以上、訪問都市が増えると400PLNを超えるかもしれません。
またヴァヴェル城ですべての展示を見るとなると約90PLNになりますし、オーディオガイド(日本語オーディオがあるのはワルシャワ蜂起博物館だけかも)を付ければ高くなります。
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ワルシャワの主な観光施設入場料 | |
観光施設 | 料金 |
ワルシャワ王宮 | 30PLN |
ショパン博物館 | 23PLN |
ワルシャワ蜂起博物館 | 25PLN |
ユダヤ人歴史博物館 | 30PLN |
ヴィラヌフ宮殿 | 25PLN |
クラクフの主な観光施設入場料 | |
聖マリア教会 | 10PLN |
ヴァヴェル城(大広間) | 30PLN |
チャルトリスキ美術館 | 18PLN |
旧シンドラーの工場 | 28PLN |
ヴィエリチカ岩塩坑/英語ツアー | 100PLN |
アウシュヴィッツ/英語ツアー | 85PLN |
※2021年11月現在の大人料金
奮発しがちなお土産は最大1万円
ガイド中、お客さまにお土産について尋ねられることはとても多いですが、だいたい皆さんが購入されるものは決まっています。
まず、職場へのバラマキ土産としてスーパーでチョコ菓子、これなら量にもよりますが数十個買っても50PLN(1500円)程度。
ちょっと見栄えのいいお菓子なら、Karmelloという日本にも進出しているチョコ専門店が人気で、お一人分サイズが30PLN未満です。
次に人気なのが高級キノコで知られる乾燥ポルチーニ茸で、100gあたり30PLNが相場(ポルチーニはイタリアンのイメージですが、生産量はポーランドがナンバーワン)。
ほかにもハチミツ大国のポーランドでは瓶にたっぷり入ったハチミツがこれまた30PLN〜。
日本で大人気のボレスワヴィエツ陶器と琥珀ジュエリーも忘れてはいけません。
ボレスワヴィエツ陶器は現地で買えば日本で買うより3〜4倍安く、琥珀ジュエリーも女子ウケのいい小さくて可愛いらしいピアスやブレスレット、ネックレスがよく売れています。
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ポーランドは本当に物価が安い?
ポーランドはよく物価が安い国だと言われていますが、それは否定しません。
ドイツや西欧ともなれば、気軽に週何回も外食で済ませていたら一般家庭の家計は火の車。
ポーランド人たちはポーランドの物価が安いとは思っておらず、むしろ、「ここ数年で高くなった!」と愚痴る人も多いです。
確かに、私がポーランドに住み始めた2014年と比べれば物価はじわじわと上昇しました。
それでも日本人にとってはまだまだ安いと言えますし、観光客目線であれば「物価が高い」と思うことはまずないでしょう。
生活するとなれば意外と高くつくものもありますが、観光客が気にする話ではありません。
また日本食レストランも日本と同じくらいの価格設定でクオリティの高い日本料理が味わえるため、特にポーランドより西側にお住まいの方はぜひ日本食を堪能してください。
たまに和食を出前で取りますが、大人2人分で250PLNを超えることは滅多にありません。
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現地通貨を余らせる人が多いワケ
私が観光ガイドさせていただいたお客さまの多くが「両替しすぎたみたい」と、ポーランドを離れる数日前は現金で支払っています。
ポーランドはほぼどこでもクレジットカードで支払うことができますし、「お金の見分けに時間がかかるから」とついカードで支払う人が多いのではないでしょうか。
予算を多めに見積もりすぎたのではなく、想定以上にカードを使っているのだと思います。
現地通貨をなるべく余らせないようにするためには、最初の両替は多くとも1万円程度、一度に数万円も両替しないのがコツ。
ワルシャワやクラクフなら日本円で両替できる場所が複数とあるので安心してください。
私も普段はカード払い、交通費ならアプリ決済で済ませられるので現金は30〜50PLNしか持ち合わせていなかったりします。
まったく現金を持たないのはオススメしませんが、両替は回数を分けて行うのがベター。
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宿泊費は1泊400PLN/12,000円前後で快適な4つ星ホテルに泊まることができ、交通費もワルシャワ〜クラクフの往復列車代を合わせて400〜500PLNほど(チケットの価格幅が大きいので注意)、食事代はレストランでのランチやディナーが1人あたり50PLN前後、観光地での入場料もほとんどの場所が10〜30PLNの範囲内です。
これらを踏まえて、宿泊費や長距離列車代(ワルシャワ〜クラクフなど)を含めない1日あたりの予算は170PLN/5,000円程度。3食をカフェやレストランで済ませる必要がないなら、100PLN/3,000円でも十分。もちろん個人差がありますが、食事で贅沢しない限り、ポーランドで1日10,000円も使うのは結構大変です
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北海道からポーランドに行く為の運賃や渡航経路も教えてくれませんか?
恋次郎さん
申し訳ありませんが、個別での運賃や経路のご案内は一切しておりません。
旅行会社に直接お尋ねいただくか、スカイスキャナーというウェブサイトにてご自身でお調べください。
よろしくお願いします。
すばらしく詳しい記事、大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。お忙しいところ恐縮ですが教えていただくとうれしい疑問があります。ワルシャワ大統領官邸のところで見た光景ですが「路上に蜂蜜の瓶」のようなものが大量に並べられ周辺にはたくさんの花がまかれたお祭り? それは何なのか教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします
川島さん
はじめまして、管理人の綾香です。
ブログの情報が参考になっているようで嬉しい限りです。
お尋ねの件ですが、私はワルシャワに住んでいないので詳しくは分からないものの祭りではないと思います。
おそらく、2010年4月のスモレンスク飛行機墜落事故の追悼かと推測します。
また、蜂蜜の瓶ではなく単にそういった形のキャンドルの筒ではないでしょうか。こちらではよく見かけるタイプです。