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最終更新日:2019年7月7日
前回はクラクフの無料開放曜日を設けている施設を紹介しましたが、当記事では首都ワルシャワの同様施設13ヵ所を紹介していきます。
各博物館・美術館の展示物などは基本的に変わることはありませんが、無料開放の曜日や開館時間などは変更される可能性があります。
より正確な情報を求める方は、訪問前に各公式サイトにてご確認お願いします。
また、変更点に気付かれましたらコメント欄やメールにてお知らせいただけますと幸いです。
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このページの目次
1. 月曜日(Poniedziałek)
。鉄道博物館
2. 火曜日(Wtorek)
。国立博物館
。エリク・リピンスキ風刺博物館
3. 水曜日(Środa)
。ワルシャワ王宮
。ショパンミュージアム
4. 木曜日(Czwartek)
。パヴィアク刑務所博物館
。ポーランド・ユダヤ人の歴史博物館
。ウヤズドフスキ城近代美術博物館
。ポーランド軍事博物館
。ヴィラヌフ宮殿
5. 金曜日(Sobota)
。ワジェンキ公園博物館
6. 土曜日(Sobota)
。スポーツ・観光ミュージアム
7. 日曜日(Niedziela)
。ワルシャワ蜂起博物館
海外メディアサイト・ブイキュレの連載記事「ワルシャワへ行く前に歴史を知っておくと景色が変わる!絶対に訪れて欲しい博物館3選」にてポーランド・ユダヤ人の歴史博物館、パヴィアク刑務所博物館、ワルシャワ蜂起博物館を紹介しています。ただし2016年公開の記事のため、交通手段、料金、営業時間などは最新情報をご確認ください。
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月曜日
月曜日は一ヵ所のみ施設が無料になります。
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1. 鉄道博物館
入館料。 … 通常12PLN 割引6PLN
所要時間 … 1時間
開館時間 … 10時〜18時
※閉館30分前が最終入館時間です
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3つの常設展示室があり、鉄道地図や数多くの模型、乗務員の制服、インフラ要素、ポーランド鉄道の歴史に関する記念品など、豊富な現物展示に大人も子どもも楽しく鉄道の歴史を学ぶことができるでしょう。
外ではアンティーク機関車や貨車を見ることができ、子ども向けのイベントも盛んです。
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火曜日
火曜日は2つの施設が無料になります。
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2. 国立美術館
入館料。 … 通常20PLN 割引12PLN
所要時間 … 1時間半
開館時間 … 10時〜18時
※閉館30分前が最終入館時間です
※月曜日と祝祭日は休館です
※火曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
古代から現代のポーランドと世界の芸術作品、絵画、彫刻、写真や貨幣など、展示コレクションの数は83万点以上にも及びます。
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注目すべきはファラスギャラリー(Galeria Faras)にある、ヨーロッパで唯一の中世アフリカ・キリスト教美術コレクション。
ファラスは現エジプト領の水没した街ですが、水災が起こる前にポーランド人考古学者によって徹底的な調査が行われました。
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また、16世紀から第一次世界大戦時までのポーランド絵画ギャラリーも必見。
ここでは、クラクフ出身の偉大な歴史画家ヤン・マテイコによる「グルンヴァルトの戦い(1410)」を見ることができます。
この絵はポーランド人の誰もが知る名画であり、またポーランドとリトアニアがドイツ騎士団に対して勝利を収めたという、輝かしい歴史の誇りを表したものでもあります。
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3. エリク・リピンスキ風刺画博物館
入館料。 … 通常9PLN 割引5PLN
所要時間 … 20分
開館時間 … 10時〜18時
※月曜日と祝祭日は休館です
※火曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
古いもので18世紀の作品もあり、こういった博物館は国内でもここだけとか。
歴史絵画の観賞後、ユーモラスたっぷりの絵を見るのは気分転換にいいかもしれません。
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水曜日
水曜日は2つの施設が無料になります。
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4. ワルシャワ王宮
入館料。 … 通常30PLN 割引20PLN
所要時間 … 1時間強〜
開館時間 … 10時〜18時
※閉館1時間前が最終入館時間です
※9月〜4月(閑散期)の月曜日は休館です
※水曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
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ポーランドの首都は11世紀から500年以上にも渡ってクラクフにありましたが、16世紀末に起こったヴァヴェル城での火災をきっかけにワルシャワ遷都となりました。
ワルシャワ王宮は国王ジグムント3世の治世に拡大され現在の姿となりましたが、建物の歴史は14世紀にさかのぼります。
しかし、17世紀のスウェーデンによる侵攻(大洪水時代)や第二次世界大戦中にナチスによって破壊されたため、1945年から1980年代にかけて復元されました。
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クラクフにあるヴァヴェル城とワルシャワ王宮では、どちらも国王の住まいであるとはいえ時代が異なるため、外観だけでなく内部の装飾や雰囲気も大きく変わります。
典型的なバロック様式となるワルシャワ王宮は、西欧で見られる華やかな宮殿そのもの。
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またヴァヴェル城が所有する、16世紀半ばの国王によるタペストリーコレクションの一枚がこの王宮に展示されています。
現存する138枚のうち136枚はヴァヴェルにあるため、惜しくもクラクフで見逃してしまった方はぜひここで鑑賞してください。
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5. ショパンミュージアム
入館料。 … 通常22PLN 割引13PLN
所要時間 … 1時間強
開館時間 … 11時〜20時(繁忙期)
※月曜日と一部祝祭日は休館です
※時間により人数制限あり、チケット枚数限定
クラシックファンにはもちろん、そうでなくても興味をそそられる、斬新で画期的な展示方法はどなたも体感する価値ありでしょう。
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チケットはチップ付きのカード型となっており、それによって映像や音楽、テキストを聞いたり読んだりすることができます。
注目の現物展示は、ショパンが最後に使用したというフォルテピアノ、ショパンと彼の友人を描いたスケッチ、デスマスクの写真、家族が保管していた髪の毛などです。
また、ショパングッズが欲しい方はこちらのミュージアムショップでの購入がおすすめ。
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.とても人気な博物館のため、スケジュールが分かる方は早めに公式サイトからオンラインチケットを予約しておきましょう。
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木曜日
木曜日は5つの施設が無料になります。
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6. パヴィアク刑務所博物館
入館料。 … 通常10PLN 割引5PLN
所要時間 … 1時間
開館時間 … 10時〜17時
※月曜日と火曜日は休館です
※閉館30分前が最終入館時間です
囚人はインテリ層や聖職者など犯罪者とは呼べないような人々が多く、収容者数はおよそ10万人以上にのぼるといわれます。
最終的にうち約6万人がアウシュヴィッツなど強制収容所へ送られ、4万人近くが死刑や射殺、または刑務所病院で亡くなりました。
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1945年のワルシャワ蜂起後に収監者全員が射殺され、刑務所は爆破されます。
そして、建物の残骸とともに記念として建てられたのがパヴィアク刑務所博物館。
館内には当時の監獄を再現したスペースや実際に使われていた鉄具、写真、囚人による手紙や絵、芸術作品などが展示されています。
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また、パヴィアク刑務所に収容された女性の一人、カミラ・ジュコフスカが作った日本人形はぜひ見ておきたいもの。
カミラは日系オランダ人のオペラ歌手喜波貞子の熱心なファンであり、普段から日本人らしい振る舞いを意識していたといいます。
しかし1940年、ナチス占領下におけるワルシャワで地下活動に参加した罪として逮捕され、パヴィアク刑務所に収監されました。
小さな日本人形は、オペラ歌手をモデルとしてカミラ自身が収監中に作ったものです。
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7. ポーランド・ユダヤ歴史博物館
入館料。 … 通常27PLN 割引17PLN
所要時間 … 2時間
開館時間 … 10時〜18時
※時間により人数制限あり、チケット枚数限定
※火曜日と祝祭日は休館です
※閉館2時間前が最終入館時間です
※木曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
戦時中のムラヌフ地区はユダヤ人隔離地区ゲットーへと姿を変え、多くの人々がナチスによって無惨なかたちで犠牲になりました。
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しかしこの博物館は、ユダヤの悲惨な歴史だけをテーマにした場所ではありません。
かつてポーランドに住んでいたユダヤ人の千年の歴史を近代的な方法で教えてくれます。
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タッチスクリーンでヘブライ語のメダルをデザインしたり、紙を刷って印刷所で働いている気分を味わってみたり、まるでユダヤ人街のような空間を歩いたり、体感型・視覚型の展示がとても多いのが特徴です。
彼らの豊かな文化や宗教について、またポーランドでどのように受け入れられてきたのかを興味深く学ぶことができるでしょう。
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博物館は15分毎に50人までの人数制限があるため、予定が分かる場合はオンラインチケットの購入をおすすめします。
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8. ウヤズドフスキ城近代美術博物館
入館料。 … 通常16PLN 割引8PLN
所要時間 … 40分
開館時間 … 12時〜20時
※月曜日と祝祭日は休館です
※閉館30分前が最終入館時間です
※木曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
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国王ジグムント3世によって徹底的に改築された城は宮殿と呼ぶのに相応しいほど立派な建物でしたが、第二次世界大戦中に軍事病院として使用され、後に破壊されます。
城は1970年代に再建され、1985年に近代美術館として一般開放されました。
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子どもから大人まで楽しめるユニークな近代アートは、公園散策の息抜きにも◎。
数ヶ月おきに展示が変わり、さまざまなイベントも行われているため、訪問前に公式サイトでチェックすることをおすすめします。
小規模ながらも映画館や評判のカフェ、アート関連の書籍が購入できるミュージアムショップもあり、数時間いても飽きません。
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9. ポーランド軍事博物館
入館料。 … 通常15PLN 割引8PLN
所要時間 … 1時間
開館時間 … 10時〜16時
※月曜日と火曜日は休館です
※閉館30分前が最終入館時間です
※木曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
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ポーランドの軍事技術の発展、中世から近世の特徴的な武器や装飾品、甲冑や軍服などポーランド軍が参戦したありとあらゆる戦いについて、一部屋ごとに展示してあります。
対戦国はドイツやロシア、スウェーデンなど近隣諸国だけではなく、オスマン帝国にまで及び、中でも17世紀の国王ヤン3世ソビエスキの治世に使用された甲冑は見ものです。
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10. ヴィラヌフ宮殿
詳細は下記記事をご覧ください。
ほか、旧市街のピヴナ通りにある薬局博物館 (Muzeum Farmacji)、 サスキ庭園の近くにあるザヘンタ国立美術館(Zachęta – Narodowa Galeria Sztuki)、民族博物館 などが木曜日も入館料無料となっています。
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金曜日
金曜日は一ヵ所のみ施設が無料になります。
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11. ワジェンキ公園博物館
入館料。 … 通常45PLN 割引30PLN
※見学可能である全施設を見学する場合のセット料金
所要時間 … 2時間〜
開館時間 … 10時〜20時
※閉館30分前が最終入館時間です
※月曜日、一部祝祭日は休館です
※金曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
湖に浮かぶように建ち、まさに水上の宮殿。
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見学箇所は複数に分かれており、すべて見学するとかなりのボリュームになります。
しかも無料開放の金曜日は全ての箇所が見学無料となるため、国内にある博物館の中で最もお得感があるかもしれません。
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宮殿にはポニャトフスキの治世(1764〜1795)に集められたヨーロッパやポーランドの絵画、石膏や彫刻、版画、貨幣などが豊富に展示されており、ヴィラヌフ宮殿と似たようなところがあります。
宮殿はワジェンキ公園内にあるので、散策中に容易に見つけることができるでしょう。
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土曜日
土曜日も一ヵ所のみ使節が無料になります。
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12. スポーツ・観光ミュージアム
入館料。 … 通常14PLN 割引10PLN
所要時間 … 1時間
開館時間 … 10時〜17時
※月曜日、一部祝祭日は休館です
※閉館30分前が最終入館時間です
※土曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
約1,000平米の敷地をもつ、広大なオリンピックセンターの中にあります。
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3千をも超えるスポーツや観光に関連する展示があり、中でも陸上競技、サイクリング、スキー、アイススケート、テニス、フェンシング、サッカー、柔道などに興味のある人は訪れる価値があるでしょう。
前8世紀にギリシャで行われた古代オリンピックから近代オリンピックの誕生秘話や、19世紀から現在までの国内スポーツ史、歴代オリンピック選手が紹介されています。
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日曜日
日曜日も一ヵ所のみ施設が無料になります。
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13. ワルシャワ蜂起博物館
入館料。 … 通常25PLN 割引20PLN
所要時間 … 2時間強
開館時間 … 10時〜18時
※火曜日、一部祝祭日は休館です
※閉館30分前が最終入館時間です
※日曜日以外の開館時間は公式サイトでご確認ください
日本語オーディオもあるため、すべての展示を見ようとすると約3時間となります。
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63日間にも及んだ蜂起の流れを日ごとに知ることができ、館内のイメージは限りなく第二次世界大戦当時に近いもの。
ナチスに破壊されたワルシャワを現物展示で再現していたり、写真やマルチメディアを通してリアルに感じることができます。
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特に、終戦直後のワルシャワの街並みを上空から観ることのできる3D映画館は長蛇の列だったとしても並ぶ価値あり。
現在の著しい発展を遂げた首都ワルシャワ、戦後の市民によって見事に復元された旧市街とのギャップに胸が痛くなるでしょう。
また、再現された地下の連絡通路を実際に歩いてみることで、さらに当時の過酷な状況と緊張感を体験することができます。
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自由を求めて立ち向かったワルシャワ市民と、多くのポーランド人の命を奪ったナチスとの戦いの全記録がここにあります。
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以上、当記事で紹介したのは無料開放の曜日がある施設に限定しますが、ワルシャワにはほかにも多くの観光地や美しい教会があります。
私は南ポーランド在住なのでワルシャワに行く頻度は少ないですが、おすすめの観光地スポットがあれば個別で紹介していきたいと思います。
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wstęp bezpłatny
前回の記事で “wstęp wolny (フステンプ・ヴォルネ)” というワードを紹介しましたが、”wstęp bezpłatny(フステンプ・ベズプワトネ)” も「入場/入館無料」という意味です。
wolny(ヴォルネ)は「自由」、bezpłatny(ベズプワトネ)は「無料」を意味し、どちらもよく聞く単語なので覚えておきましょう。
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