これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

【自分の正体がバレそう】究極のロマンチストに囲まれていつも悶絶しています

ロマンに押しつぶされたい
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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 2024年もやるべきこと、達成したいことが数々あり、年末にこの1年をどう締めくくれるのか楽しみでしかたありません。
行動力があると昔から多くの人に言われますが、感化されやすくヤル気は人一倍強いというのは自分の取り柄だと思っています
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そろそろ挫折するかも?
これまで一度も挫折を経験してない

泣いてる猫
 そんな懸念もよぎるんですが、でも、失敗と呼べることは数多く経験しました。
ただそれがすべて次の行動に結びつき、その失敗がなければ今はないし、どれほどの失敗をすれば挫折と言うのかが分かりません

 とりあえず、今度こそ挫折してもおかしくないような新たな切り口の支援構想を練っていますが、いつか話せるときが来たら話したいと思います。←話さなそう?
それと、ただでさえやることいっぱいというのに航空力学の勉強を始めて、でもそれが案外めちゃくちゃ楽しくて気分転換になる!

グライダー

▲「私、パイロットです」って人いませんか?

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あやか
ポーランド語で学んでるから専門用語でつまずく。まぁ、ゆっくり時間かけて学べばいい。
夫Piotr
いっときの迷いかと思えば… まだその願望、生きてたのか。

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 さて、私は今、お題にもある通り、仕事で究極のロマンチストに囲まれていて、ロマンチストとは物理学研究者のことです。
こういうのやってる人は頭かたそうとか思われがちですけど、いやいや、超ユニークなロマンチスト集団と言っても過言ではない。

 だって目に見えないもの、届かないものを追い求めて研究しているんですよ?

 言うならば、一生かけても実るか分からない100年の恋をしているようなもので、人類史上最大の謎を解き明かそうとする人々が集まって面白くならないわけがありません。

原子の構造

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 これ、教科書とかで見たことあると思うんですけど、この原子核の周りをビュンビュン飛んでるっぽいやつ、電子ですね。
実は電子は確率的にしか存在していないのですが、昔の人は遠心力のような力が働いているから電子が落ちないと考えていました。

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読者さんと仮定
んー? 確率的?!電子ってそんなに曖昧な存在なの?
あやか
そう、確かに存在するのに位置の特定ができないんですよ。
読者さんと仮定
公転みたいにグルグル飛んでるイメージだったのになぁ。
あやか
あれは、電子が存在する可能性が高い場所を示したイメージ。

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 さらなる謎の泥沼にハマりつつ、量子力学でこの謎をある程度は明かせます。
電子の存在確率はシュレディンガー方程式を解くことで求められ、それと同時に電子が粒でもあり、波でもあることが分かります

水素原子におけるシュレーディンガー方程式の解

▲水素(H2)原子における
シュレディンガー方程式の解(wikiから引用)

もう一つの似たような方程式

 1933年にノーベル物理学賞を受賞したエルヴィン・シュレディンガー(1887〜1961)によって導かれた【シュレディンガー方程式】は量子力学で使われる計算の中で最も基本。しかし、ほぼ同時期に別の物理学者によって、同等の答えが求められる【ハイゼンベルク方程式】というものも導かれています。波動方程式を用いたシュレディンガーに対してハイゼンベルクは行列の概念を用いましたが、物理学専門にとって数学の行列というのは扱いづらかったためシュレディンガーのほうが一般的です。

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 粒でも波でもあると言われても「?」ですが、そのため観測問題が発生します。

 量子(電子など)を観測するときは粒か、波のどちらかでしかなく、観測の仕方によって姿を変えるなんて、アインシュタインでさえも信じることができませんでした…。

信じられない量子力学

 アインシュタインでさえ信じられなかったので一般の人々が信じられなくても無理もないのですが、この発見なしにスマホはおろかネットすら存在しませんでした
たまに見受けられる「宇宙の謎を解明したら我々の生活が変化するのか?」という質問に対しては、大アリだと胸を張って言えます。

 解明されていない物理現象による恩恵を受けながら私たちは生きていて、それを解明することは宇宙の謎解きにもなるんです!

原子の大きさ

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 私たちは、こういった、無数の原子と呼ばれるもので構成された生物です。
原子核と電子の間にこれほどのスペースがあるならば、物理的には私たちはモノに触れることさえできない、でもなぜ触れている感じがするかというと電磁が深く関係します。

 19世紀末、誰しもがニュートン力学(一般的な物理)でひとまず、物理現象の謎はほぼ解き明かしたと思っていました。
これまで発見してきた物理法則をもとに応用研究するのみだ…という段階で彗星のごとく登場した新たな学問が量子力学なのです。

歯止め効かなさそうだから
ちょっとここでやめとこうか

 なんか、ポーランドとまったく関係ない話ではあるんですが、こういう話は興味を持って聞いてくれる人が多いです。
もう3本くらいこんな記事が書けたら新しいカテゴリー「量子力学」を作ろうかなぁ。

 無理やりポーランドに関連付けるなら、アインシュタインの一番弟子として知られるポーランドの物理学者レオポルト・インフェルト(クラクフ出身)の話をするか…。
彼についても書いてみたいですが、やっぱりアインシュタインの話になっちゃいそう。

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あやか
物理系YouTuberといえばヨビノリさん!こんなふうに説明できたらな〜。原子のことが分かる動画を貼っときます。

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 もし初めて量子力学を学んだときに何の疑問も抱かないのなら、それは量子力学について何も理解していないということだ。

 アインシュタインよ、神が何をなさるかなど、決して注文をつけるべきではない。

アインシュタインと対立した男
ニールス・ボーア(デンマークの物理学者)

天国へ行くこと

 

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あやか
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2件のコメント

ゆう より:

Ayakaさん物理の人だったんですか∑(゚Д゚)

そうなんですよ〜!あまりに興味深く聞いてくださる方が多いので、物理や数学にまつわる記事も少しずつ書いていこうかなと思っています (^ ^)

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