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【神のいる世界に賭けよ】死後、天国へ行くまでは海外旅行とよく似ている

天国へ行くこと
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 24歳でカトリック教徒になった私ですが、昔から死後の世界には関心がありました。オカルトな話ではなく、科学的視点からも、私たちの住むこの世界は何者かによって造られたものであることは間違いありません。それくらい、私たちは「完璧な世界」にいるのです。
 
 ここまで完全な世界を造り上げた創造主が、死んだ後は「無」という設定を考えるでしょうか。私にはとてもそうだとは思えません。人間いつ死ぬか分からないからこそ、こういったテーマに向き合うことは大事だと思います。
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祈る女性
この記事の目次
神は存在するかという賭け
キリスト教徒は死を恐れない
信仰しなくても救いはある?
最後の審判で救われる者とは
最後の審判で救われる者とは
この記事のまとめ


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神は存在するかという賭け

死後の世界誰しも、パスカルという有名な数学・哲学者の名を聞いたことがあるでしょう。
そんなパスカルが説いた「パスカルの賭け」、これが妙に説得力のある賭けなんですね。

パスカル
仮に無信仰であったとして、死後が無であればそれでいい。一方、神を信じていたとして、死後が無の世界なら失うものは何もない。しかし、信仰すべきものが実際に存在した時の【無信仰者の代償】は計り知れないだろう。
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無信仰や無神論を貫く人たちを否定するつもりはありませんが、神がいないことについて裏を返せばこういうことが言えるのです。

 この賭けは神の実在の証明ではなく、得る時は全てを得、失うときは何も失わないことを前提に「神の存在を賭けるのは賢い」という考えを確率論の領域で主張したもの。
もしも、神が存在しないという理性が信頼できるならば、賭けはそもそも必要ありません

 

キリスト教徒は死を恐れない

イエスの再臨さて、キリスト教というのは「イエス(神の子)が説いた教え、死後の復活と永遠のいのち(楽園/天国)を信じる」宗教です。

 永遠のいのちが与えられることを「救い」といいますが、もちろん信仰が伴います。
そしてキリスト教において神を信じることは、同時に死を恐れないということでもあります。

 私は、現世で神を信仰することは死後を楽しむための準備だと思っています。

 例えば、念願の海外旅行へ行くとき、何ヵ月も前から計画を立て、ネットで色々調べて、出発前には体調を気遣ったりと、海外旅行を楽しむために最善の努力をしますよね。

 言わば、この海外旅行がキリスト教でいう楽園であり、観光地や現地情報が載っているガイドブックは聖書みたいなものです。

 でももし忙しさや怠慢を理由にまったく準備をしていなかったら、きっとワクワク感も少なく、直前にやっと準備を始めてそれでもまだ実感がなかなか湧かないこともあるでしょう。

 そういった人は「もっと調べておくべきだった」と後悔することになると思いますが、このようすは死の直前になって物足りなかった人生を後悔するのと似ているかもしれません。

 

信仰しなくても救いはある?

聖書の勉強しかし、準備をしていなくてもパスポートさえあれば海外へ行くことはできます。

 これと同じで、人を愛する神が真面目に生きてきた人に向かって「残念だけど、あなたはキリスト教を信仰しなかったから地獄行き」なんて理不尽なことを言うでしょうか。

 少なくともカトリックの考え方としては、キリスト教徒であるかどうかは関係なく、献身的に真面目に生きてきた人は誰でも永遠の救いに達することができると信じています。

あやか
聖書によると、最終的に神の教えは皆に伝わるのだそう。だから、生前イエスを信じていなかったとしても最後の審判(後述)の前に信じることが出来れば、救われる可能性はあるかも。
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 反対に、洗礼を受けた人は皆もれなく天国行きということもありません。

 道徳や倫理に反する大罪を犯し、それを悪びれもしない人に救いの道はないのです。
いくら念入りに下調べをし、パスポートがあっても素行が悪ければ入国できないのと同じ。

 また、神を信じていなかったとしても救われる可能性があることを読み取れる部分として、旧約聖書にこのような記述があります。

出エジプト記20-6 

わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、千代にまで変わらぬ慈しみを与える

 しかし「家族にキリスト教徒が一人でもいれば神を信じなくていい」という意味ではなく、神の教えを十分知っているにも関わらず信仰を無視することはよくありません。
聖書に明言がない以上、死んだあとに救われるチャンスが絶対あるとも言えないのです。

ピオトル
昔はすべての教会が、信者以外は救われないと説いていたんだ。一部の聖書で陰府よみ(旧約聖書時代に亡くなった人が行ったとされる場所)が地獄と誤訳されていて、だから「信じなければ地獄行き」という解釈が広まったとか。

 

最後の審判で救われる者とは

最後の審判

 聖書は「ヨハネの黙示録」というこの世の終末に関する章で締めくくられており、イエスが再臨したとき、(イエスが死後よみがえったように)死者は復活すると書かれています。

 そして最後の審判が行われ、天国か地獄行きを生前の行いによって判断されるのです。

 天国と地獄が具体的にどういった場所か、実は聖書には詳しい記載がありません。
ハッキリと言えるのは、天国に行く者は永遠のいのちと幸福が与えられるということ。

 しかし生前に悪い行いをしてしまった人が即座に地獄行きとなるわけではありません。

 イエスの死後、イエスの教えや奇蹟きせきを信じた使徒パウロという宣教者がいます。
イエスを信じる前の彼はキリスト教徒を迫害し、教会を荒らしていましたが、使徒パウロは回心したので神は彼を受け入れました。

 要するに自身の犯した過ちを悔い改め、少なくとも最後の審判までに神を信じられる者が救われると解釈できるでしょう。
ただ「生前の信仰」であれば確実ですが、「死後の信仰」は存在しないかもしれません。

あやか
カトリックでは、天国と地獄の中間「煉国れんごく」の存在を信じているよ。煉獄へ行くのは “地獄に落とすほどではないが天国にはまだ行かせられない人”。最終的には天国へ導かれるんだって!
最大教派カトリックについて徹底解説

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この記事のまとめ
 多くのキリスト教徒にとって、キリスト教は宗教という感覚ではありません。表向きには便宜上「宗教」と言いますが、イエスを信じることが人生そのものです。聖書を理解すればするほど、科学を知れば知るほど、私たちが創造主によって設計された世界、体で生きていることが分かるでしょう。もしあなたが聖書の教えを「信じるに値しない」と言うのなら、まずはこの宇宙、生命体がいかに出来すぎたものであるかを知る必要があると思います。
 
キリスト教に関心を持つ方が一人でも増え、そして神を信じるという賢明な選択をなさいますように。私も、キリスト教の信仰へと導いてくれた夫との出会いに感謝しながら生きていきたいです!

結婚の一場面

 

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あやか
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4件のコメント

ぬん より:

自分はまだ18歳の青二才ですが…神様を信じています。と同時にこの世界にある全ての宗教の中でも最近はキリスト教が1番素晴らしいこと言ってるなって思います。故に成人した頃にはキリスト教を本気で信じたいとも思っています。自分のしてきた罪を悔い改める毎日を送るために。しかし自分にはキリスト教において分からない事がありまして…キリスト教は誰を信じるのですか?神様ですか?イエス様ですか?精霊ですか?
ご回答お願いします。

Ayaka より:

こんにちは、管理人の綾香です。

私が個人的な相談に乗ることは難しいですが、もしキリスト教への迷いや分からないことがあるのであれば教会に行ってみてください。
キリスト教では、三位一体である唯一の神を信じています。三位一体は、父と子と聖霊を指し、その本質は一体です。ですから、イエス・キリストを信じるということは、父なる神、聖霊を同時に信じることになります。

ぬん より:

ご回答ありがとうございます。
そうでしたか…。神様を信じるということは三位一体の全てを信じる事に他ならないのですか…。
その全てを信じ、己の罪の重さを理解し正す事で天に愛されるのですか??

Ayaka より:

はい、仰るとおりです。
ただ、頭では理解できたとしても信じることは簡単ではありません。私も洗礼までの勉強中、何度もつまづきました。
本当にご自身がカトリックの考えに沿うかどうかという点も踏まえ、教会と向き合ってみてください。
聖書は難しいので、児童向けの聖書に関する絵本などをまず手にとってみられることをおすすめします。

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