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【信者が徹底解説】キリスト教の最大教派・カトリックってどんな教え?

最大教派カトリックについて徹底解説
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 文化庁による2019年度宗教統計調査をもとに計算すると、日本にいるキリスト教徒の割合は約1.07%
その中でもカトリック教徒は44万人強となっており、これは日本全人口の0.3%にあたります。また都道府県別で見るとカトリック教徒が最も多いのは圧倒的に東京ですが、2番目は長崎です。
 
 キリスト教そのものについては別記事 なぜ、キリスト教徒はイエスを信仰するのか をご覧ください。当記事では「カトリックとはキリスト教の中でどういった教えを持つ教派か」というテーマでカトリックについて解説します。
 
教会
この記事の目次
カトリック教会 – 西方教会の概要
  階級組織で成り立つ宗教機関
  真面目だが柔軟な考えをもつ
  一体感に重きを置く伝統的な教派

最高指導者はローマ教皇/法王
  イエスの一番弟子の後継者
  平和活動で世界を駆け回る

カトリック教会の基本的な考え方
  罪への意識が果てしない
  分け隔てなく人を愛する
  婚姻の無効と例外の再婚
  教会は「神の家」でもある

天国は想像すらできない場所
日本人が知るべきコルベ神父
カトリックに関する記事一覧
この記事のまとめ


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カトリック教会 – 西方教会 の概要

ローマ教皇を頂点とした、約13億人という世界最多の信者を持つ世界最大のキリスト教組織、それが西方教会 – カトリック。

キリスト教の教派はカトリック(+ロシアやギリシャなどの正教会)とプロテスタントの2つに大きく分けることができます。
まずはカトリックについて把握し、それからプロテスタントにも少し触れてみましょう。

 

階級組織で成り立つ宗教機関

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カトリックは教会が最大の権限を持つというのが特徴であり、個々の自由な信仰に任せるプロテスタントとは大きく異なります。

カトリック教会に所属する人々は多い順に一般のカトリック教徒、修道士・修道女、助祭、司祭(神父とも)、司教、大司教、枢機卿すうききょう、そして最後にローマ教皇となっています。
カトリックの階級組織

つまりピラミッド型の階級組織となり、上にいる少ない者ほど権限が強く、その頂点がたった一人のローマ教皇というわけです。

 会社にも階級組織があるように、世界中に十数億人も信者がいるカトリック教会にとって皆を同じように扱うことは不可能…。

 カトリック教徒ではこのしくみに不満を持つ者は一人もおらず、その根本的な部分に意義があるならばプロテスタント教会へ移ります。

あやか
なんと、聖職者は私物をほとんど持っておらず、教皇への高価な贈物もたいてい競売に出されてチャリティー資金になります。
ローマ法王、ランボルギーニ サイン付きで競売へ

 

真面目だが柔軟な考えをもつ

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プロテスタントや無神論者に「カトリックはどんなイメージ?」と聞くと「すごく厳しそう」という答えがよく返ってきます。

婚前交渉禁止、離婚できない、同性愛は認めないとかが表向きには有名ですね。
詳細は「カトリック教会の考え方」で触れますが、とにかくプロテスタントに比べて「してはいけない」という教えが多いのは確か

しかし、現在のカトリックは根本的な教義からは外れない程度に時代のニーズに合わせて変化しており、案外柔軟なんです。
世界平和に向けてイスラム教や仏教など他宗教のリーダーとも話し合い、信仰問わずローマ教皇を尊敬する人が多いのもまた事実。

プロテスタント教会との和解も進んでおり、互いに長年の対立が生まれる原因となった宗教改革すらも共同で記念しています。
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契機となった第2バチカン公会議
 今から50年以上も前の1962年〜1965年、ローマ教皇パウロ6世のもとで第2バチカン公会議が開かれました。この会議ではカトリック史上初めて世界五大陸から参加者が集まり、教会の現代化をテーマに多くの議論がなされました。この公会議以降、教会は比較的柔軟な考え方に変わったと言われます。またミサのかたちも大きく変わり、20世紀半ばでも未だ伝統的にラテン語で行われていたミサはようやく世界各国の言語で行われるようになりました。
ピオトル
第2公会議以前は聖書の朗読もラテン語で、一般の信徒はミサに参加しても内容がさっぱり分からなかったんだって!
あやか
今のミサは説教中にジョークがあったり、子ども向けの易しい説教もあるけど、数十年前はあり得なかったんだろうね。

 

一体感に重きを置く伝統的な教派

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16世紀、カトリックの合理化された階級組織がゆえに教会が力を持ちすぎたことが原因で「宗教改革」という分裂が起きました。

当時の政治闘争や思想、文化、経済など複雑な背景もありましたが、そのほぼすべてに教会が絡んでいたのは社会問題でした。
そこで、修道生活を送っていたドイツ人聖職者マルティン・ルターはこう訴えたのです。

ルター
免罪符を買わなければ罪は許されないってどう考えてもおかしいじゃないか!我々は教会に貢がないと救われないのか?
よし、ローマ教皇に直談判だ!
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聖職者が結婚できないことに関しても反対していたルターは「救いへの道は信仰にある」と説き、結果的に破門されました。
しかし一部の賛同した人々はルターに付き、カトリックの教義に納得のいかない人々が集まってプロテスタント教会が生まれたのです。

ただ、今や世界には4万をも超えるプロテスタン教派があると言われています。
さらにプロテスタント同士でも聖書の解釈がちがうだけで分裂を繰り返すので、もうどれに付いていったらいいのか分かりません。

対して、一つだけのカトリック教会は一体感が強く感じられる伝統的教派と言えます。
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本来のカトリックの姿
 中世のカトリック教会は十字軍遠征や異端審問、免罪符の発行などで多くの人々を苦しませました。ローマ教皇が過去の悪事について正式に謝罪したのは、宗教改革から約500年後のことです。
 しかし、これらの罪深き史実と「聖書の教え」はまったく異なるもの。カトリック教会が起こした災いは人によって起きたことであり、今のカトリックを批判する理由にはなりません。また中世からカトリックの修道院は多くの弱い立場の人々を助けており、そのような平和活動や善行も数知れないのです。

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最高指導者はローマ教皇/法王

日本ではローマ法王と呼ばれる場合もありますが、正式には「ローマ教皇」です。
現在のローマ教皇は使徒ペトロから数えて266代目であり、アルゼンチン出身の教皇フランシスコが2013年から就任しています。

ところで、国交や政治など公的な場において世界で最も偉い人は天皇陛下とローマ教皇と言われているのをご存知でしょうか。
世界最古の王室の皇帝が天皇陛下、世界一長く存続する宗教機関のトップがローマ教皇であり、平和を願う姿も重なる面があります。

 

イエスの一番弟子の後継者

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イエス・キリストは生前、十二使徒の一人であるペトロに鍵を託しました。

それは死後の楽園、新しいエルサレム(天国)へ行くための鍵であり、その鍵を受け継ぐ後継者がローマ教皇というわけです。
実際に目に見える鍵ではないのですが、このことはしっかりと聖書にも書かれています。

マタイ 16:17-19
 
―これに答えて、イエスはペトロに仰せになった。「〜(省略)わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てる。陰府の国の門もこれに勝つことはできない。あなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、すべて天でもつながれ、あなたが地上で解くことは、すべて天上でも解かれる。」
この意味は、イエスはペトロだけに死後の楽園の鍵を渡したのではなく、それぞれの教会に鍵を渡したと解釈してください(ただし教派によって解釈の仕方が複数あります)。

つまりペトロがその言葉をイエスから直接授かっため、カトリックでは伝統的にペトロの後継者をローマ教皇としているのです。

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ちなみに世界遺産にも登録されている世界最小の国、バチカン市国はカトリック教会のもつ国土であり、統治者はローマ教皇。
カトリックの総本山かつローマ教皇の居住地になっており、人口はおよそ850人です。

私も訪れたことがありますが、バチカン市国の広場にある140体の聖人像と柱、サンピエトロ大聖堂(写真上)は圧巻。
その歴史的価値からも目を見張るものがあり、一生に一度は訪れるべき場所と言えます。

あやか
ペトロの本名はシモン。ペトロはギリシャ語で「岩」、つまり「教会の礎石」を指しています。イエスはシモンを特に信頼していたのでそう呼びました。

 

平和活動で世界を駆け回る

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写真上は2014年、バチカンでの安倍前総理と教皇フランシスコの謁見えっけんのようす(参考 「安倍総理大臣のバチカン訪問」
このように教皇は世界中のあらゆるリーダーと会談し、世界平和の実現を模索しています。

ローマ教皇のイメージを一新したのは、スラブ人/ポーランド人初の教皇となった第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世
選出された1978年、母国ポーランドは共産党政権下における抑圧に苦しんでいました。

青年時代に第二次世界大戦とナチスによる迫害を経験し、その後はソ連による圧政からの解放を強く望みつつ神父として戦い、誰よりも世界平和を願った人物の一人と言えます。

ヨハネ・パウロ2世については、ウィキペディアにもこのように書かれています。

「冷戦末期において、世界平和と戦争反対への呼びかけと、呼びかけだけにとどまらない数々の平和行動を実践し、一党独裁にあった母国ポーランドを初めとする民主化活動の精神的支柱としての役割も果たした。生命倫理などの分野でのキリスト教的道徳観の再提示を行い、また、宗教間の問題に温和な態度で臨み、他宗教や文化との対話を呼びかけたことは宗教の枠を超えて現代世界全体に大きな影響を与え、多くの信者・宗教関係者から尊敬されている。」— Wikipedia

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故ヨハネ・パウロ2世の訪日から38年経った2019年11月、フランシスコ教皇が来日したのをご存知の方も多いでしょう。

たったの4日間で東京・長崎・広島を訪れながらさまざまな行事にも出席し、総勢8万人の前でミサを行い、教皇だけに強行突破スケジュールなんて言われたりもしました。

長崎と広島では核廃絶を訴えながら平和を願う演説を行い、東日本大震災の被災者の方々と面会して復興を祈り、安倍総理との対談では核兵器のない国の実現、そして北朝鮮による拉致問題についても意見交換されたようです。

ピオトル
ヨハネ・パウロ2世はポーランド人の誇り!ポーランドでは至るところにヨハネ・パウロ2世の写真や絵、銅像があるよ。

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カトリック教会の基本的な考え方

カトリックは客観的に見ると、男女関係や倫理的問題に対して厳しい宗教です。
世界がリベラル化しつつある現代、カトリックの教義はしばしば時代遅れのように映り、それも教会離れが進む原因かもしれません。

とは言っても、世界最大の信者をもつカトリックが衰えることはないでしょう。
次に触れるカトリックの主な考えを把握すれば、新たに見えることがあると思います。

 

罪への意識が果てしない

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カトリックでは最低でも年に一度、告解こっかいという、自ら犯した罪のゆるを得るための「信仰儀礼」を “神父さんの前で” 行います。

さて、私が夫と付き合いだして間もない頃、こんな会話をしたことがありました。
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ピオトル
結婚した男女が良い夫として、妻として心がけないのは罪。
家事や育児を手伝わないとか、それはもう絶対罪だよね!
あやか
まぁ、それは分かるけど。でも何でもかんでも罪にして、これじゃ自由がないんじゃない?神様はそんなに心が狭いの?

そこまで罪意識

なんとカトリックの教えでは、ちょっとした口ゲンカや八つ当たり、飲み過ぎなど日常の些細な過ちも罪になると言うのです。
もちろん当人がそれを罪と思わなければ罪意識すらありませんが、それでも「あれは悪かったな」と感じることなんて山ほどあります。

しかし裏を返せば、そのような過ちを犯せること自体が自由であり、私たちはその自由によって神にこたえることができるのです。

7つの秘跡
7つの秘跡(サクラメント)
神は、私たちが罪を犯さずに生きていくのがどれだけ困難であるかを知っています。

だからこそ、最初の秘跡「洗礼」の後に6つの秘跡(サクラメント)を与えました。
秘跡とは「神からの恵み」であり、神は人が罪を犯したとしてもそれらを悔い改めることによってすべての罪は赦されると言いました。

告解は罪を犯した罰ではありません。
自分が犯した過ちを反省するために告白するのであって、またその罪を直接打ち明けることによって当人の気持ちも楽になるのです。
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中には赦されない罪もある
 すべての罪は赦される、と書きましたが、犯した罪の度合いによってはまさしく「神のみぞ知る」ところ。最も重い罪はどんな理由があるにせよ、中絶と自殺です。中絶は、胎児は意思表示も抵抗をすることも出来ないまま堕ろされるので殺人より重い罪とされます。また自殺の場合は、自ら命を絶ってしまっては赦しを請うことも反省すらもできません。しかしこれらの罪を犯した者が地獄に行くかどうかは神が決めること。ローマ教皇も「誰が天国に行くか地獄に落ちるかは私の判断することではない」と述べてます。
告解

 

分け隔てなく人を愛する

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聖書には「相手が罪人であろうとその人をゆるし、愛しなさい」と記されていますが、これがいわゆる隣人愛りんじんあいというものです。

罪人ですら赦せずに、どうして神が人を愛することができるというのでしょう。
もちろん凶悪犯罪者を赦すなんてそう簡単なことではありませんが、一方で憎しみからは憎しみしか生まれないというも事実です。

昔から多くのキリスト教徒たち(特に修道士や修道女)は伝染の危機も顧みず病人の世話を行い、貧しい人々に恵みと施しを与え、自らの人生を人々のために尽くしてきました
それも隣人愛の教えからくる実践でしょう。

また1981年、故ヨハネ・パウロ2世がバチカンである人物に銃撃されて重傷を負うという暗殺未遂事件がありましたが、ヨハネ・パウロ2世は後に犯人と刑務所で面会しており「私は彼を心から赦します」と述べています。

あやか
カトリックではカリタスという隣人愛に基づく献金活動があり、難民、戦争や自然災害の被災者を支援しています。

 

婚姻の無効と例外の再婚

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カトリックでは離婚という概念そのものがなく、仮に国の法律に乗っ取って離婚しても宗教上は離婚したことにはなりません。

ただし万が一の場合に備え、それ相応の正当な理由がある場合に限り、結婚前にさかのぼって婚姻を無かったことにする(婚姻の無効)といった救済措置もあるのでご安心を。

また、早くに配偶者と死別した場合は再婚が認められるケースもあります。
再婚はできても離婚はない、信徒以外の人からするとちょっと不思議かもしれませんね。

教会側もなるべく夫婦間トラブルや “婚姻の無効” を避けるため、結婚前に結婚講座への参加を義務づけたり、個別で神父さんと面談を行うといった機会を設けています。
花束を持つ少女

 

教会は「神の家」でもある

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キリスト教文化のヨーロッパにおいて、「教会は祈る場所だから必要以上にお金を掛けることはない」という声がたまに聞かれます。

確かにカトリックとプロテスタントそれぞれの教会を比べると、カトリックはとんでもなく豪華絢爛な内装が多いのは事実。
祭壇には黒と金の繊細な装飾が施され、光の芸術が際立つ美しいステンドグラスが目を惹き、神に対する尊厳を感じることが出来ます。

その素晴らしい装飾の数々こそが、信者にとって教会がどれほど大切な場所であるのかを物語っているのではないでしょうか。

カトリックにとって教会とは祈るだけの場所ではなく、神がおられる家でもあります。
ならば、自分の家や所有物以上にお金をかけるのは当然のことなのかもしれませんね。

ピオトル
美しい教会を自国に多く持つのであれば、信徒であるないに関わらず、そのキリスト教文化に誇りを持ってほしいです。

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天国は想像すらできない場所

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端的に言うと、キリスト教徒は死後天国へ行くために聖書の教えを守っています。
しかし聖書には天国に関するヒントがいくつかあるものの、死後に起きること、天国という場所について具体的に言及していません。

ただ間違いなく言えるのは、天国は「永遠の幸福に満ちているところ」であること。

白い衣を羽織った天使がたくさん飛んでいて、自分も自由に飛び回ることができて、綺麗なお花畑が一面に広がっている……
なんていうのは、私たちがつくったステレオタイプの仮想天国なので一旦お忘れください。

肩透かしを食らったかもしれませんが、実は天国は想像すらできない場所です。
そこで、「カトリック教会の考え方」で触れた「例外の再婚」について考えてみましょう。

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カトリックでは離婚という概念がないにも関わらず、再婚することができます。
そうすると、「もし自分が先に死んで夫(妻)が再婚したら、死後再会したときの自分の立ち位置はどうなるんだ」と思いませんか?

しかしそもそも私たちが結婚するのは幸せになりたいからであり、この世は愛する人と一緒になることで幸せを感じる世界です。

でも「永遠の幸福で満ちている天国」では幸せになるために誰かと寄り添う必要はなく、悲しみや妬みなど負の感情も一切ありません

その証拠に、教会で行われるカトリックでの結婚式ではこのような誓いを述べます。

花嫁
 新婦となる私は、新郎となるあなたを夫とし、良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓います。

※新郎も同じように言います

聖書によって確実に言えることは、死は神によって意図的につくられた別れであり、天国における幸福は「愛」ということ。

それ以上のことはこの世にいる限り分かりませんが、神を信じ、善き人であろうと努力することが救われる道へとつながるのです。
天国へ行くこと

 

日本人が知るべきコルベ神父

アウシュヴィッツで殉教したコルベ神父(1894〜1941)は6年間、ポーランド人宣教師として長崎で過ごしました。
カトリックであるないに関わらず、日本人の皆さんにぜひ知っていただきたい人物です。
コルベ神父

 

カトリックに関する記事一覧

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この記事のまとめ
 成人洗礼を受けた私だからこその視点で、カトリックについて特に知ってほしいことを解説しました。伝統的な教派だけに「理由はどうであれ、よくないことはよくない」とハッキリ言うこともありますが、結局のところ、このような考えは神からのお告げである聖書に由来するもの。
 
 またこのブログテーマに関連付けて言えば、ポーランドとカトリックは切り離せない関係であり、その理解なしにポーランド史をひも解くことはできません。そういう意味でも私は苦悩しながらもカトリックになってよかったと思っています!

 

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あやか
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5件のコメント

クタビレッチドツカレンスキー より:

信じれる心の教えを持つことのできる人は幸せでしょうね。砂漠に花開いたキリスト教を見たいので「イスラエル・ヨルダン」へ行ってきます。キリスト集会所という所へ行ってみましたがなじめませんでした。

Ayaka より:

もともとキリスト教に無縁だった人が、大人になってから信仰心を持つのは簡単なことではありませんね。私も神父さんとカトリックの勉強をしている時、葛藤の連続でした。
確かにエルサレムなど聖地に行くと、イエス・キリストの存在を実感するかもしれましせん。今日はエルサレム滞在なので、もう一度キリスト教の聖地を見てきます。

えみ より:

自覚はおそらくないと思いますし、あなたの性格では認めないと思いますが、カトリックの良いことばかり書いていますね。
カトリックにおける女性や子供への虐待をご存知ですか?
先祖代々カトリック信者である人たちも、声をあげました。
宗教は一言で良い悪いとは言えません。困った聖職者もいますし、信者もいます。
カトリックが植民地主義や、先住民族虐殺の理由になったことも思い出していただけると幸いです。
ナチスやユーゴスラビア紛争で、大量殺戮に協力した親父もいたのですけどね…

コメントありがとうございます!

いえ、認めますよ!実際に報道されていますもんね。どのような宗教、どの国の文化や歴史などにおいても、100%善良で咎めるところがないとは一切思いません。私は実際、必要な説明であれば、ガイドの中でカトリックの中世の悪行について触れることもたまにあります。しかしそれは神の教えによるものではなく、様々な欲求の結果、人間が行ったことですから、それに対して私たちは反省すべきだと思います。これが私の考え方です。神が「女性や子どもを虐待しろ」と教えているわけではありません。このようなことをする人はカトリックの中では少数派ではあっても、あることは認めます。

たとえば、ドイツという国の紹介をする際、常にナチスドイツの犯罪について触れないといけないのでしょうか? 日本という国を紹介するとき、第二次世界大戦前の侵略行為についても触れないといけないのでしょうか? もちろん触れることが間違いだとは思いません。しかし、ふつうは敢えて触れないものです。知っている人は知っていますし、それがおかしいと思うなら、こうしてコメントいただいても私は不快に感じません。ただそれを記事そのものに反映するかしないかは私の自由です。

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