
詳細プロフィールはこちら

最新記事 by Ayaka (全て見る)
※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)
.

この記事の内容
アウシュヴィッツ博物館を見学するすべての方が知っておくべき情報を8つまとめました。クラクフ公認ガイドとして多くの博物館を訪れたりガイドしていますが、中でも訪問時に最も注意したいのはアウシュヴィッツとなります。
でも、当記事を最後まできちんと読んで訪問計画を立てれば大丈夫ですよ
【重要】
新型コロナの流行により、アウシュヴィッツ博物館は2020年12月27日(日)まで休館となっています。
※2020年11月現在
.
この記事の目次
❶ アウシュヴィッツ博物館への行き方
❷ 開館時間・休館日・入場料
開館時間と休館日
入場料とツアー参加料金
コロナ禍における変更点 重要
❸ 博物館に入場する前後の注意
館内に持ち込みできないもの
セキュリティチェックと待ち時間
コロナ禍における変更点 重要
❹ 訪れる前に訪問予約をしておく
❺ ガイドと見学すべき3つの理由
館内の展示説明は必要最低限
広くて見学順路が分かりにくい
個人見学だと誤って理解してしまう
❻ 見学する収容所跡は2ヵ所ある
第一収容所アウシュヴィッツ
第二収容所ビルケナウ
シャトルバスの時刻表は要チェック
❼ そのほか知っておくべきこと
(撮影、食事やトイレ、子連れ見学など)
❽ この記事のまとめ
アウシュヴィッツ博物館ガイド、サポートをご希望の方へ/申し込みページ
.
アウシュヴィッツ博物館への行き方

列車だと約2時間かかり、最寄り駅から博物館まで2キロ移動しなければなりません。

開館時間・休館日・入場料
。アウシュヴィッツは日没時間によって開館時間が年に6回変わり、入場料もツアーや言語によって複数のパターンがあります。
開館時間と休館日
。時期問わず開館時間はだいたい9時となっており、閉館時間は日没に左右されます。.
アウシュヴィッツの開館時間 | |
1月・11月 | 09:00〜15:00 |
2月 | 09:00〜16:00 |
3月・10月 | 09:00〜17:00 |
4月・5月・9月 | 09:00〜18:00 |
6月・7月・8月 | 08:00〜19:00 |
12月 | 09:00〜14:00 |
【休館日】1月1日、12月25日、復活祭の日曜日(2021年は4月4日)、ほか館内貸切での記念式典や政府関係者、特別な団体が訪問する場合は休館または開館時間短縮となります。 |
※コロナ禍で開館時間が大幅に変更

入場料とツアー参加料金
。実は入場料そのものは無料であり、ツアーに参加する場合のみ料金が発生します。.
博物館公式ツアーの料金表 | ||
3.5時間ツアー | 6時間ツアー | |
公式ツアー (ポーランド語) |
65PLN 割引 55PLN |
105PLN 割引 85PLN |
公式ツアー (その他の言語) |
75PLN 割引 65PLN |
115PLN 割引 95PLN |
【補足】26歳以下の国際学生証(ISIC)をお持ちの方は割引料金が適用されます。また閑散期では10:00〜16:00、繁忙期では09:00〜17:00を除く時間帯であれば入場料無料で個人見学が可能です(ただしチケット必要)。 |
※2020年10月現在

.
コロナ禍における変更点
。新型コロナウイルスのパンデミック以降、アウシュヴィッツ博物館は開館時間やツアーの時間帯などを大きく変更しています。 。以前は時期問わず午前7時半開館でしたが、現在は8時または9時となりました。また、第一・第二収容所ともにツアー参加者以外が入場できるのは夕方以降となります。 。コロナ禍が過ぎ去ればまた以前の開館時間やルールに戻るかもしれませんが、現時点では今まで以上に計画的な訪問が必要です。
クラクフ〜アウシュヴィッツの路線バスの本数も大幅に減便となっているためご注意を。
.
個人での入場が可能な時間 | |
1月・11月 | 13:00〜15:00 |
2月 | 14:00〜16:00 |
3月・10月 | 15:00〜17:00 |
4月・5月・9月 | 16:00〜18:00 |
6月・7月・8月 | 16:00〜19:00 |
12月 | 12:00〜14:00 |
【補足】上記時間帯”以外”はツアー参加者のみ見学できます。最終入場時間から1時間半後に閉館となりますが、適切な順路で見学しないと時間は十分あると言えません。 |
※2020年10月現在
博物館に入場する前後の注意
。ここ5〜6年で博物館の訪問者は一気に増え、私が初めて訪れた2013年と比べるとセキュリティが厳しくなっています。
館内に持ち込みできないもの

ハンドバッグやリュック程度であれば4PLN、預けたら引換カードが渡されます。 。荷物預かり所も混雑時は行列ができるため、なるべくクラクフのバスターミナルや中央駅構内のロッカーに預けておくと安心です。

セキュリティチェックと待ち時間

ベルトや腕時計などでも引っかかる場合があるため、チェック手前で外しておくと◎。 。またこれらのチェックの関係で午前や日中の時間帯は大変混み合います。
私は最大1時間半待ちを経験したことがありますが、繁忙期ではなくても指定入場時間の30分前には到着するようにしましょう。

コロナ禍における変更点
。第一収容所のセキュリティチェック前に全身消毒ゲートが1台設置されました。 。時間帯によっては全身消毒ゲートの影響でさらなる混雑が予想されるため、ギリギリ到着にならないように気を付けましょう。アウシュヴィッツ博物館、再開に向けて新たな完全自動の全身消毒ゲート導入 ポーランドの大学が開発(Yahoo!ニュース)
訪れる前に訪問予約をしておく

訪問予約手順は下記記事をお読みください。

ガイドと見学すべき3つの理由
。アウシュヴィッツ博物館はツアーに参加するなど “ガイドといっしょに見学することを前提” とした展示内容となっているため、ガイドなしで見学することはおすすめしません。
館内の展示説明は必要最低限

実際に見学すると分かるでしょうが、初めて見学した人は解説なしでは理解できません。 。現地のブックショップにコンパクトな案内書が売っていますが、個人的には “きちんとガイドと見学する人(あるいは見学した人)が予習復習のために読む” 内容かと思います。
広くて見学順路が分かりにくい

収容所はとても広く、館内図をよく見なければ主要展示がどこかすら分かりません。 。館内図や敷地図があったとしても、「どの建物を見ればいいんだろう」「どうやって周っていったらいいんだろう」「あそこ入ったかな?」と思うこと間違いなしです。 。私がご案内や通訳させていただく際、最もよく言われるのは「自分だけだったら順路すら分からなかった」というひと言。
私も学生の頃にアウシュヴィッツを初めて見学した時、まったく同じことを感じました。
個人見学だと誤って理解してしまう

.
.
見学する収容所跡は2ヵ所ある
。博物館として保存されているのは、アウシュヴィッツ収容所跡(第一収容所)とビルケナウ収容所跡(第二収容所)の2ヵ所です。
第一収容所アウシュヴィッツ
。ツアーではまず、写真や遺品、資料展示が主となる第一収容所を先に見学します。❶ | 第4棟・第5棟 | |
それぞれのテーマは「絶滅」と「重犯罪の証拠」。主に1944年にアウシュヴィッツへ連行されたユダヤ人の運命をたどる写真、第二収容所ガス室の模型、遺品の数々が展示されている。第4棟2号室に聖職者の囚人リストがあり、日本に縁のあるコルベ神父の名前を確認できる。 |
||
❷ | 第6棟・第7棟 | |
それぞれのテーマは「被収容者の生活」と「保健・衛生環境」。アウシュヴィッツに囚人として登録された人々は少なくとも40万人以上にのぼる。囚人登録の流れやカテゴリーに関する展示、囚人服や靴の展示など。第6棟4号室では収容所の子どもたちや人体実験について触れる。 | ||
❸ | 第11棟・点呼広場 | |
収容所の監獄と呼ばれる第11棟は、囚人の刑務所としての役割があった。収容所内で逃亡の企てや暴動の計画を行ったり、外部との接触を図ろうとた者たちが収監された場所。中庭には「死の壁」という銃殺刑に用いられた塀がある。地下の監獄18番でコルベ神父は殉教した。 | ||
❹ | 第一ガス室 | |
第一収容所では最後に見学するところ。第11棟で試行された毒ガス大量殺人実験のあと、1941年秋から翌年12月までガス室として稼働していた。現在のガス室は戦後復元されたものだが、元のパーツも使われている。ガス室の隣には戦後処刑された所長の絞首台が残されている。 |

第二収容所ビルケナウ

多くの人が「アウシュヴィッツ」と聞いて連想するのが第二収容所とも言えるでしょう。 。「死の門」とも呼ばれる正門から引き込み線がまっすぐ伸びており、その一番奥に第2ガス室と第3ガス室があります。
およそ100万人のユダヤ人が短期間に殺害された後、1945年1月に爆破されました。

シャトルバスの時刻表は要チェック

しかしツアー解散後、個人個人が第二収容所を出るタイミングによってはシャトルバスの本数が減ってしまっていることがあります。

そのほか知っておくべきこと


撮影してはいけない場所がある
。 第一収容所の第4棟4号室、第11棟の地下を除き、撮影禁止の場所はありません。ただし建物内ではフラッシュを焚かないようにしましょう。
.
食事は済ませておくのがベター
。周辺にセルフサービスのレストランがありますが、時間帯によっては非常に混雑し、相席となることも多いです。なるべく食事は先に済ませましょう。
.
有料トイレは2.5PLN
。第一収容所と第二収容所の出入り口付近に有料トイレがあります。ツアー中にトイレ休憩はないため、見学前にトイレを済ませておきましょう。
.
雨の日は泥で汚れやすくなる
。両収容所ともに雨が降ると水たまりが多く出来ます。地面が濡れていると泥が跳ね返りやすいため、悪天候の日は服装や靴に注意してください。
.
14歳以下の子どもとの見学
。博物館は14歳以下の子どもの見学は推奨していません。保護者同伴であれば年齢制限なく見学可能ですが、乳児は抱っこひもをおすすめします。
.




以前もキウバサの記事にてコメントしました、いこしぃです。ポーランドに住み始めて四ヶ月経ちましたが、まだまだ分からないことだらけで、いつもあやかさんのブログに助けられています。
ポーランドに住んでいるなら、1度は行っておきたいアウシュビッツですが、我が家には幼稚園児の息子が2人います。
やはり子連れでの見学は無理でしょうか…?
いこしぃさん
返事が遅くなってしまってごめんなさい。
ご質問の件ですが、小さなお子さんを連れて見学されている方はたまにいらっしゃいますよ。私が通訳としてアウシュヴィッツへ行った際も、一度赤ちゃんを連れて見学されたご夫婦がいました。
しかし、周りにはちょっと嫌な顔をされるかもしれません。
幼稚園くらいのお子さんを見かけたことはありますが、お子さんによっては退屈なのかごねていたり、ケンカをしていたり、はたまた「なぜ子どもを連れてくるの?」といった感じで他の方からもよく見られているように思います。
小さなお子さんがいるからと入り口で止められたりはしないと思いますが、やはりおすすめではありません ^^;
あやかさん、お返事ありがとうございます😊そうですよね、うちの息子たちは確実に退屈して愚図りそうなので、やはり諦めようかと思います。
でも、一度行きたし、子どもたちは旦那に任せて、1人で行っちゃおうかしら(笑)
もともとアウシュヴィッツが14歳以下の子どもの見学を推奨していないので、やむを得ない理由がない限りはなるべくお留守番の方がいいかもしれません (>_<) もし行かれるのであれば、ぜひ天気のよい時に! 先月は3回アウシュヴィッツに行きましたが、寒くても晴天だったのでスムーズに見学ができました。
[…] 【必読】アウシュヴィッツ見学時に役立つ9つの情報. 最終更新日:2017年9月19日 アウシュヴィッツ強制収容所に訪れることを計画中の方、訪問前に知って欲しい…witam-pl.com […]
[…] *参考サイトはこちら […]
公式サイトで予約したのですがバスツアーに変えようと思っています。
どのようにして公式サイトのキャンセルができるのか教えていただきたいです。
ご協力よろしくお願いします。
RIKISUKEさん
お返事が遅くなり、すみません。
アウシュヴィッツのキャンセルに関してですが、キャンセルによる返金はなかったと思います。
以前、キャンセルされた方がいらっしゃいましたが、返金はありませんでした。
しかし参加しないと予め分かっている場合、その旨をメールで伝えるようしてください。
ツアーは一応人数を数えてからスタートしますし、キャンセルすれば空きがでるので希望時間に見学できる人が増えます。
はじめまして。
今年の10月にポーランド個人旅行を計画しています。アウシュビッツは個人で行くつもりでしたがガイドなしじゃないとはいれなそうですね。見ておいてよかったです!
ルカさん
当記事がお役に立ったようで嬉しいです。
時間帯によってはガイドなしでも入れるのですが、ガイドと見学したほうが絶対にいいです。
また、ドイツ語やポーランド語の資料が読める場合はまだ理解できることも多いと思いますが、基本的に個人見学で理解できることはかなり限られています。
はじめまして!今年ポーランドに訪れる予定でアウシュビッツに訪問する予定です!そこで、最新の入場情報を教えていただければと思います!自分でも公式サイトで調べみたのですが、ツアーのみ受付の時間とか個人で入れる時間帯とかが更新されているのかよく分からなくて、、、^^;よろしくお願い致します。
はじめまして。管理人の綾香です。
今のところ、アウシュヴィッツの入場には両収容所ともにチケットの提示(第一収容所ではスキャン)が必要となります。日によって残りのチケット枚数が異なり、すでにない場合もあるため、公式の日付カレンダーから調べるのが一番よいです。この場合、訪問日が決まっていることが前提です。早くて訪問日3ヶ月前からチェック、またはチケットの取得(購入)が可能です。
開館時間はこちらに記載されています。http://www.auschwitz.org/en/visiting/opening-hours/