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【必ず知っておきたい】ポーランドの列車の種類/チケット/乗り方を解説

ポーランドの列車について
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 国鉄や地方鉄道問わず、列車を利用せずにポーランドを旅行する人は少数派。ポーランド国内全体に鉄道網が広がっているので、ほとんどの観光都市間は列車で移動したほうが早い&カンタンです。また冷暖房もないような古い車両は少なく、乗り心地もよくてオススメ!
 
 しかし、列車の乗り方やチケットの仕組みは日本と同じではありません。国鉄利用でのミスは滅多に聞かないものの、それ以外の、特にローカル列車となると「あれ?」と思うことがあるかも。現地で焦らないためにも、ポーランドの鉄道事情を把握しておきましょう
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電車
この記事の目次
ポーランドの列車の種類
  主な列車の種類をザックリ説明
  国鉄PKP、ポルレギオ、地方鉄道

乗車券/チケットに関する注意
  チケットについて5つのポイント
  乗車中に検札がある
  乗務員が確認しないこともある
  刻印するタイプのチケットもある
  チケットは基本的に時間指定
  チケットは車内でも購入できる

プラットホームはちょっと複雑?
  のりば・・・で見かける3つの用語
  プラットホーム perpn – ペロン
  トラック(線)tor – トル
  セクター sektor – セクトル

ポーランド鉄道では早めの購入を
写真で確認!列車に乗るまで
この記事のまとめ
【国内列車/バス種類一覧】ポーランドで効率よく移動するためのノウハウ

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ポーランドの列車の種類

ポーランドの電車

 ポーランドの列車は主に、長距離メインの国鉄(PKPポーランド鉄道)、中距離メインのポルレギオ(Polregio)、地方鉄道/ローカル列車の3つに分けることができます。

 ただし、長距離メインの国鉄でも少々高くつくだけで短時間乗車も可能であり、地方鉄道でも夏期限定で長距離列車(ワルシャワ〜クラクフ/グダニスク)を運行することも!

 旅行者が国内都市を移動する場合、ワルシャワ〜クラクフ/グダニスク、クラクフ〜ヴロツワフを行き来することが多いですが、9割以上の人は国鉄を利用するでしょう。
残りの1割の人はバスか飛行機になります。
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主な列車の種類をザックリ説明

1. 長距離メインのポーランド鉄道

 ポーランド鉄道は国鉄であり、国鉄の列車は IC とよく呼ばれます。ポーランド鉄道の略称は PKPペカペPolskie Linie Kolejoweポルスキェ・リニェ・コレヨヴェ)ですが、PKP は通常だと鉄道駅を指すので注意。また国鉄も地方鉄道も同じ駅の同じプラットホームを使用しているため、駅には PKP の大きなロゴがあります。

2. 中距離メインのポルレギオ

 以前は “プシェボゼ・レギオナルネ” という名前でしたが、リニューアルしてポルレギオになりました。略称は REGIOレギオ。レギオは国鉄や地方鉄道ほど本数は多くありません。かつては、「安いけど車両が古くて遅い」というイメージだったものの、リニューアル以降は改善されました。

3. 国内に10社ほどある地方鉄道

 地方鉄道の略称は OS(pociąg osobowyポチョング・オソボヴィ)または各地方鉄道の頭文字となります(ワルシャワなら SKM か KM、クラクフなら KML、ヴロツワフなら KD、シロンスクなら KŚ など)。空港から市内への移動、県内の移動は地方鉄道を利用するのが一般的。地方鉄道はワルシャワのみ3社あります。

ワルシャワの駅

【国内列車/バス種類一覧】ポーランドで効率よく移動するためのノウハウ

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乗車券/チケットに関する注意

列車のチケット

 ポーランドに限らず、ヨーロッパの列車に乗ったことがある人は知っているはず。
それは、駅には “改札がない” ということ。

 改札がないということは、つまり、チケットなしでも乗車は可能となります。
ただし、首都ワルシャワのメトロでは、改札にチケットを通して乗車するので例外です。

 では、どのようにしてチケットをチェックすのか、本当にチケットなしで乗ったらどうなるのか、などを説明していきます。
どちらかというと日本のやり方のほうがいいですが、改札なしは結構ありがたいかも
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チケットについて5つのポイント

1. 乗車中に検札がある

 乗車中に検札があるため、この時点で見せられない場合は不正乗車となります。また、誤ったチケットで乗車していたり、割引価格で購入している人が証明書を見せられない場合も不正乗車と見なされます。オンライン購入など自分でチケットを印刷している場合、旅行者はパスポートの提示、在住者であれば滞在許可証を提示しましょう。

2. 乗務員が確認しないこともある

 タイミングの問題でチェックされないケースもあります。私の経験上、ポーランド鉄道でも地方鉄道でも路線によっては10回中2〜3回は検札が来ないことも…(1時間以上乗ってても)。チェックされなかったチケットは降車後すぐに捨てても構いません。有効時間があり、同じルートでも再利用することはできないようになっています。

3. 刻印するタイプのチケットもある

 ワルシャワの地方列車 SKM と KM、グダニスクの地方列車 SKMT(SKM)の場合、駅や車内にある刻印機でチケットを有効化する必要があります(KM ではショパン空港〜市内のルートのみ)。日付や有効時間などが記載されていないタイプのチケットは自分で有効化する、と覚えておきましょう(トラムやバスのチケットと同じ)。

4. チケットは基本的に時間指定

 刻印するタイプのチケットや特定のルートを除き、どの鉄道会社でもチケットは時間指定したうえで購入します。時間を指定しなかった場合や確認されなかった場合、次の列車に乗る前提でチケットを発行されるのでご注意を。また、ポーランド鉄道は原則指定席での購入となり、特に希望を言わなければ購入時点で席がランダムに決まります。

5. チケットは車内でも購入できる

 ポーランド鉄道のEIP/ペンドリーノを除き、チケットなしでも乗車は可能です。その場合、乗車してすぐに乗務員からチケットを直接購入してください(ごく一部の列車は車内に券売機あり)。乗務員は進行方向の先頭にいることが多いですが、必ずどこかにいるので探しましょう。車内では現金でしか支払えないこともあるのでご注意を。

電車でワルシャワ・ショパン空港から市内へ移動

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 車内購入は手数料として10PLN前後が別途請求されます。もともと車内購入でも乗れるルートや、小さな駅などで乗車駅に自社のチケットを扱う窓口や券売機がない場合は請求されません。

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プラットホームはちょっと複雑?

プラットホーム トラック

 ポーランドでは、地方列車のワルシャワ通勤鉄道を除き、すべての鉄道会社が同じ駅、同じ線路、同じホームを使っています。

 そのため、遅延など何らかの理由でホームが変更されると、現地の人でも間違えて乗ってしまいそうになることがあるのです
列車に乗る前は必ず、車両の表に表記されている行き先を確認するようにしましょう。

 また、頻繁ではないもののホームがいきなり変更されることがあるので、ホームの電光掲示板だけを信用してはいません。
駅の構内放送のあとにいきなりホームの人たちが移動し始めたら十分注意してください。

 もう1つの注意点は、各ホームにはトラックセクターというものがあること。

 日本だとホームの片側は1番線、もう片側は2番線ですが、ポーランドだとその両方が1つのホームです(1面2線の場合)。
日本でいう◯番線はトラックと呼び、セクターは特定の車両がトラックのどの位置に停まるかを知るための目安として用いられます。
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のりば・・・で見かける3つの用語

1. プラットホーム peron – ペロン

 小さい駅ではホームが2つ、中央駅だと4つほどあります。構内放送では各列車のホーム番号とともに乗り場を伝えてくれますが、トラック番号も言うのでポーランド語初級者のうちは聞き間違えやすいかも。電光掲示板で確認するのが無難です。

2. トラック(線)tor – トル

 小さい駅を除き、各ホームには通常2つのトラックがあります。ホームの両側にある線路のうち片側は tor 1 、もう片側は tor 2 といった具合ですが、番号は偶数と奇数で分けられていることもあります(例:peron 1 に tor 7 – tor 5)。

3. セクター sektor – セクトル

 IC(ポーランド鉄道の列車)は車両7〜10編成以上で長いため、IC が停車する駅には停車位置目安のセクターがあります。たとえば、sektor A/1 に1等車両、sektor B/2 に2等◯〜◯番車両、sektor C/3 に2等◯〜◯番車両…など。

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夫Piotr
構内の電光掲示板にハッキリと表示されるのはホーム番号で、トラックはホームに行けば分かるから知らなくてもOK。
あやか
セクターが分かってれば、列車が到着したときに「自分の車両、反対側だ」って慌てて車両まで走らなくても済むよ!
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ポーランド鉄道は早めの購入を

ペンドリーノ

 国鉄/ポーランド鉄道を利用する場合、遅くとも前日までにはチケット購入、できれば予定が確定した時点で確保しましょう。

 マユフカと呼ばれる5月上旬の連休(日本のGWと重なる)や夏休み、祝日のある週が乗車日である場合、直前購入ではチケットがすでに完売しているかもしれません
購入は乗車する日の30日前から可能です。

 平日での移動や、その日が近付かなければ予定が分からないといった場合でも、遅くとも前日には購入しておくのがベター。
当日は完売している可能性もあり、それ以上に “スムーズに買えるか” が問題だからです。

 窓口に並んでいる人たちの事情によってはチケットを買うのにも時間がかかり、窓口の休憩時間に重なると列は進みません。
そうなると、30分前に駅に到着してもチケットがなかなか買えないことがあります!

 ちなみに私は SkyCash というアプリでチケットを購入していて、駅の窓口に並んで購入することは滅多にありません
在住者向けなので日本の旅行者が使うアプリではないですが、ポーランドにお住まいの方はぜひぜひインストールしてみてください

SkyCash

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写真で確認!列車に乗るまで

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列車の乗車ステップ その1
余裕をもってチケットを購入する

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列車のチケット

 乗車駅でチケットを購入する場合、小さな駅でも発車時刻最低15分前には窓口に到着するようにしましょう。通常窓口でも国際線チケットの発行、チケット内容変更などの処理をやっているため、列が進むのがかなり遅いこともあります。列がなかなか進まなさそうなときは券売機で購入しましょう
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 また、ポーランド鉄道/国鉄と地方鉄道では窓口が異なる場合がほとんどですが、たいていは隣り合っています。窓口のガラス面のロゴや上部の表示で判別できるので、間違って並ばないように注意してください。

列車の乗車ステップ その2
駅構内の電光掲示板を確認

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駅の電光掲示板

 駅構内のコンコースにある電光掲示板をチェックしましょう。乗車する列車の発車時刻や行き先、列車番号を探し、どのホームから発車するか確認します。大きい字で方面となる駅名、経由地は小さく表示されます。短距離列車だとほぼすべての停車駅名が表示されますが、重要なのは方面です。
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覚えておくとよいワード
  Odjazdy / Departures:出発
  Przejazdy / Arrivals:到着
  Kiernek:方面
  Przez:経由
  Godz.(Godzina):時間
  Opóźniony :遅延
  Peron:プラットホーム

列車の乗車ステップ その3
指定のプラットホームへ向かう

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ホームへ向かう

 発車時刻、方面、ホーム番号(peron)を確認したら、ホームへ向かいましょう。ワルシャワ中央駅は地下にありますが、小さな駅を除いてホームは上階にあることがほとんど。地上階でも地下を通ってホームを移動するのが一般的であるため、荷物を持っていると移動に結構時間がかかります

列車の乗車ステップ その4
列車のトラックを確かめる

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ホームの電光掲示板

 ホームには各トラックに細長い電光掲示板があります。乗車する列車が表示されている側のほうにその列車が停まるため、トラックの番号を確認する必要は特にありません。遅延が発生してホームやトラック変更となった場合はきちんと見ておきましょう。

列車の乗車ステップ その5
車体に表記してある行き先を確認

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列車に表示される行き先

 ポーランド鉄道の列車では車両のドア部分、地方列車ではたいてい先頭や車両上部に行き先や方面が表記されています。
またポーランド鉄道の場合、チケットにある車両番号(車両 – wagon)と同じ番号のドアから乗車すると◎。ほかのドアから乗っても構いませんが、適当に乗って車内で移動するよりホームで移動した方がスムーズです!

乗車中
検札があるのでチケットを
いつでも見せられるようにしておく
乗りもの利用時に役立つポーランド語

乗りものを利用するときに便利な単語やフレーズ|指差し会話でも使える♪

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この記事のまとめ
アイコン ポーランド国内の鉄道会社は主に3つあり、国鉄(PKPポーランド鉄道)、ポルレギオ、地方鉄道です。地方鉄道のワルシャワ通勤鉄道を除き、すべての鉄道会社が駅と線路を共有しており、また鉄道駅には改札がないのが日本との大きなちがい。チケットを購入してから乗るのが原則ですが、急いでいて買えなかった場合や、もともと車内で購入するのがふつうとなっているルートではチケットなしで乗車しても構いません。その場合、乗車後すぐに乗務員からチケットを購入しましょう。
 
 そしてポーランドの場合、ホームの両側にある線路はトラックと呼ばれる番号で分けています。そのため、指定のホームにある小さな電光掲示板を確認してから乗りましょう。私はいつも、トラックをまったく気にせずに乗っているので頭の片隅に置いておく程度で構いません。
ちなみに、ポーランドで最もトラック数が多い駅はワルシャワ西駅(warszawa zachodnia)。この駅には18のトラックがあり、トラックが8つ(4つのホーム)のワルシャワ中央駅よりも大きいのです

ワルシャワの駅

【国内列車/バス種類一覧】ポーランドで効率よく移動するためのノウハウ

 

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あやか
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1 個のコメント

  • アバター 青木 孝之 より:

    カスプシュイック綾香さま

    いつも貴重な情報ありがとうございます。こちらの記事も、かなり参考に、勉強になりました。いよいよ来月お世話になります。綾香さまの記事は、事前準備にとても助かってます。
    ありがとう。^_^

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