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クリスマスは太陽神の誕生日?
国民の大多数がキリスト教の最大教派であるカトリックを占めるポーランド。カトリックで2番目に大きいイベントといえば、復活祭/イースターに次いでクリスマスです。まず、12月25日がクリスマスとなった理由について解説しますね
クリスマスはキリスト教の救世主、神であるイエスの誕生を記念して祝う日。イエスの誕生と復活なしにしてキリスト教は存在しえないものです。しかしイエスの誕生日は分かっておらず、そのため、12月25日が本当の誕生日というわけではありません。この日をクリスマス(イエスの誕生を記念する日)として祝うようになった理由は、太陽崇拝の強かったローマ帝国の習慣から来ています。
イエスが生まれた場所は現在のイスラエル、パレスチナにあるベツヘレム。当時、その辺りはユダヤ王国(パレスチナ)と呼ばれており、ローマ帝国によって支配されていました。そのローマ帝国ではローマ暦の冬至であった12月25日を【太陽神の誕生の日】として祝っており、そこから「正義の太陽」「世の光」と呼ばれるイエスの誕生を祝う日にすり替わっていたようです。ちなみに12月24をイヴと呼ぶのは、古代やイエスが生まれた時代、一日は日没から始まっていたことに由来します。そのため、伝統的なカトリックでは日曜日や祝日など特別な日は前の日の日没以降から祝うことがあります。


クリスマスに向けて色々準備中。右下はクリスマスが誕生日のママに作った地味なメッセージ入りクッキー。あげた瞬間にキスとハグをされるほど喜んでくれて、親戚に見せびらかし、キャビネットに飾り…。ちゃんとほかにもプレゼントをあげたんですが、こういうのが一番嬉しいんですね
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ポーランドのクリスマスの習慣





12という数字はイエスの弟子である12使徒を象徴し、また1年の月の数にちなんでいます。クリスマスに食べる典型的な料理といえば、赤ビーツのスープであるバルシチ、鯉の揚げ焼き、鯉をゼリーで固めたもの(肉は食べずに魚を食べる!)、ポーランド風水餃子ことピエロギ、ケシの実で作られたケーキなど。真っ白なテーブルクロスの下には、イエス誕生の演出として少しの干し草を置いておきます。


▲ クリスマスの次にやって来るイベント
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当記事で紹介したクリスマスの風習や伝統はカトリックとポーランドの慣習によるものです。カトリックであれば祝い方に大きな差はないはずですが、国や教派によって独自の祝い方があります。
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