これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

ポーランドでグライダーのパイロットになりたい!基本情報と費用を調査

グライダー
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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滑空機(以下、グライダー)を操縦して空を飛ぶ、私が死ぬまでに挑戦してみたいこと。
そこで、グライダーの基本情報とポーランドでパイロットのライセンスを取るために必要な情報を調べました。スクールは年に一回、まとまった時間を取るのが結構難しかったりでまだすぐ挑戦できそうにないのですが。興味のある方はご一読ください!

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滑空機

あやか
グライダーの本場はお隣、ドイツ!だとしたら、ポーランドでもそこそこ盛んなはず?
夫ピオトル
もう妻のトンデモ発言には慣れたけど、まさか、本気で調べ出すとは思わなかった…
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グライダーの基本情報まとめ

グライダー
滑空機/グライダーとは?
エンジンがない翼の長細い航空機
グライダーは日本語で滑空機といって航空機の一種です。長くて細い翼を持ち、ふつうはエンジンは付いていません。エンジンがなくとも上昇気流に乗ってしまえば無風でも8時間近く飛ぶことができます。上空へ飛び立つときはウインチといってワイヤーロープを使ってたこをあげるように離陸させるか、あるいは、プロペラ機とグライダーをロープで繋いで引っ張ってもらいながら離陸することができます。ジェット機などと共通の操縦方法でコントロールしなければなりませんが、日本でも14歳からグライダーの練習が出来るくらいなので「上達の差こそあれ、練習すれば誰でも乗れる」と言われています。

詳しくはたきかわスカイパークさんのHPへ

 
ライセンス取得の方法と費用
25,000ズロチ/90万円あれば…
パイロットのライセンスを取得するためには各都市や地域のエアロクラブの基礎グライダーコースに通って勉強&訓練する必要があります。最初は理論を2〜3か月で学び、次に技能。最低35回のフライトを経ると次の段階に進めます。コース費用として、理論は1,500ズロチ前後、技能は6,000ズロチ前後(ウインチ曳航えいこう)/13,000ズロチ前後(航空機曳航えいこう)ですが、別途フライトごとに200ズロチ前後の曳航えいこう費用が発生するので要注意。ただ、私の住む街のスクールではウインチだとフライト回数が多くて、55回になっています。つまり、余分なフライトがない場合で最低18,500ズロチ、最高21,500ズロチは必要という見積もりになります。
さらに、エアロクラブにも入会しなければならず、こちらの年会費が2,000ズロチ前後。

私の住む街のグライダーコース料金表

 
パイロットになるまでの過程
単独飛行までいくには約1年必要
基礎グライダーコースは、夏には飛行できるよう春頃から理論を学びはじめます。理論では主に空気力学、航空力学、気象学、航空法、無線について学び、その次に飛行訓練となります。まずは直進飛行、旋回、離陸、着陸、緊急時の着陸方法など基本操作を学び、試験にパスするとパイロット3級の資格が与えられます。その後、より高度な操縦技術を学び、2級を取得すると晴れて単独操縦が可能。ここまでで約1年はかかるようです。
100キロのフライト(内50キロは単独)を終えるとワルシャワで国家試験を受けることができ、これに合格すると航空機曳航えいこう&夜間飛行が可能となる免許を取得できます(それまではウインチ曳航えいこうのみで離陸可能)。
 
グライダーはいくらで買える?
中古30,000ズロチ/100万円強〜
車のようにピンキリですが、新品の競技用なら1000万円前後!中古で1人乗りの練習用なら数千ズロチでも買えたりするようですが、さすがに安過ぎても怖いので数万ズロチくらい(100万円強)は見積もっておくべきかと思います。日本よりは全然安いですね。
機体のほか、無線機、酸素吸入装置、モニターなども必要。グライダー自体は構造が単純なだけに大切に乗れば何十年と持つそうです。ただ、グライダーは好きなタイミングでしょっちゅう乗れるものでもありません。なので、日本では気の合う仲間たちとグライダーをシェアするのがふつうみたいです。機体は組み立て式で、倉庫代も必要です。
 
事故率はどれくらい?
死亡率は車より低く、安心できる
古いデータになりますが、グライダーの事故率は0.42%(日本での自動車事故率とほぼ同じ)、死亡事故のリスクは0.07%(車だと0.9%)とありました。相対的に見て、グライダーでの事故は車に比べれば圧倒的に少ないため、死亡事故は取り上げられやすいです。また死亡事故の原因としては、スピン(空中で失速しながら旋回して地上へ堕ちていく)によるものが最も多いです。きちんと操縦すれば体勢を持ち直せるので、慣れるとわざとスピンする人もいるとか。車のような接触事故はほぼ皆無なので、やはり車よりはよほど安全な乗り物かと思います。
 
※2023年10月時点の情報、独自調べ

 

あやか
時間さえあれば、今すぐ通いたいなぁ。やっぱり時間の有り余るある人たちの娯楽…?
夫ピオトル
まぁ、とりあえず、実際に通うまでの間は理論の勉強を独学でしたらいいんじゃない?

 

14歳からコースに通えるとはいえ、単独飛行のレベルまでいくにはそれなりの勉強と操縦技術+まとまったお金が必要です。料金は各地にあるエアロクラブによって変動がそこそこあるため、万が一、実際に通いたい方がいらっしゃったら、私ではなく直接エアロクラブに問い合わせてください。
  
★コースに通う前に健康診断に合格する必要がある。眼科、内科、精神科で診断書をもらう。
★感覚や体力に関しては車が運転できるようなら問題なく、特別に鍛える必要はない。
★グライダーの最長飛行記録は35時間強(トイレ大丈夫か?)、最長で2,000キロ!

 

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あやか
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