これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

夏と秋の人気イベント13選/ポーランドの味覚と文化を思い切り楽しもう

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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 夏から秋(6月〜9月)にかけてポーランド旅行をお考えの方、ポーランドの伝統や文化を感じられるフェスティバルも楽しんでみませんか?
今回の記事では、ワルシャワ、クラクフ、グダニスク、ヴロツワフなど人気観光都市やその近郊で開催される面白そうな人気イベントをまとめました!
 
 ほとんどのイベントは週末開催のため、開催日は毎年異なります。開催されない年があったり、数ヶ月前に開催日が発表される場合もあるため、正確な日程は各リンク先でご確認ください。
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アイコン
この記事の目次
ヴィエリチカ塩祭り
オレンジフェスティバル
クラクフ・パン祭り
ライコニックパレード
国際ユダヤ文化祭
バルトビールフェスティバル
聖ドミニコ市
マジック・マルボルク
クラクフ・ピエロギ祭り
マウォポルスカ地方味覚祭
ボレスワヴィエツ陶器祭り
ヴロツワフ小麦粉祭り
クラクフ蜂蜜市
この記事のまとめ


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ヴィエリチカ塩祭り

塩 Świętoシフィエント Soliソリ
ヴィエリチカ岩塩坑城の中庭
6月上旬
Facebookページ

ピオトル
世界遺産題第1号の岩塩坑があることで有名なヴィエリチカでのお祭り。野外イベントでありながらも300年以上前の岩塩採掘を体感でき、岩塩坑観光では見れない珍しい坑具や陶器などもたくさん展示しています。塩の生産方法も楽しく学べ、さらに岩塩を使ったスープや伝統料理を味わうこともできますよ。岩塩坑から徒歩5分の場所に岩塩坑城(Zamekザメク Żupnyジュプネ)があるので、岩塩坑の見学が終わったあとに気軽に立ち寄れそうですね。

 

オレンジフェスティバル

ライブ Orangeオレンジ Warsawウォーソー Festivalフェスティバル
ワルシャワ国立スタジアム
6月上旬
公式ホームページ

あやか
ポーランド最大のロックフェスといえば、このイベント。2008年から毎年開催され、ビヨンセ、リンキン・パーク、スヌープドッグなど名の知れたアーティストも出演したことがあります。チケットが必要なライブなので参加する旅行者はあまりいないと思いますが、当日のワルシャワは渋滞・大混雑なので日程を知っておいたほうがいいかも?

 

クラクフ・パン祭り

パン Krakowskieクラコフスキェ Świętoシフィェント Chlebaフレバ
カジミエシュ地区の自由広場
6月上旬
参考ホームページ

ピオトル
クラクフ旧市街南から徒歩15分ほどの場所にある自由広場(placプラツ Wolnicaヴォルニツァ)で開催されるイベントです。クラクフのパン職人による自慢のパンやペストリーが勢揃いし、もちろん伝統的なオブヴァジャネック(クラクフ発祥のベーグル)も食べることができます!ワインやチーズも楽しめ、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさん。マウォポルスカ地方に伝わる伝統的なパンを味わってみましょう。

 

ライコニックパレード

ライコニック Pochódポフド Lajkonikaライコニカ
ズヴィェジニエツ地区〜クラクフ旧市街
6月頃(聖体の祝日の一週間後)
公式Facebookページ

あやか
パレードの由来は、13世紀のモンゴル侵攻で見事タタール人を追いやったというクラクフ近郊の村(現在の Zwierzyniecズヴィェジニエツ地区)に伝わる伝説にあります。当時、勝利を知らせるるためにクラクフへ向かった村人たちの格好が、タタール人から奪った服だったとか。パレードの主人公は、鮮やかなオリエンタル衣装を身にまとい、作り物の馬にまたがる男性(ライコニック)。地方の伝統衣装を着た人々が、愉快な音楽を奏でながらライコニックと一緒に中央広場へやって来ます♪

 

国際ユダヤ文化祭

バイオリン Jewishジューイッシュ cultureカルチャー Festivalフェスティバル
カジミェシュ地区の旧シナゴーグ前
6月下旬〜7月上旬の10日間
公式ホームページ

ピオトル
第二次世界大戦前、クラクフの人口の25%はユダヤ人でした。しかし戦後のポーランドではユダヤ人はほとんど住んでいません。また戦後しばらくは、ポーランド人の間でもユダヤ人について語ることは長くタブーとされていたそう。しかし1988年以降、イスラエルや他国に移住したユダヤ人によって、”戦前のユダヤ文化を取り戻し多様性を訴えるため” のユダヤ文化祭が始まりました。国際的なイベントだけに、開催期間の10日間で約3万人もの人々が集まったことも!ユダヤ人お得意の音楽で熱く盛り上がります。
アブラハムの宗教をざっくり解説

 

バルトビールフェスティバル

ビール Balticバルティック beerビーア Festフェスト
グディニャのアルカ広場
7月中旬
Facebookページ

あやか
ポーランド北部のバルト海に面するグダニスク、グディニャにはポーランド最高レベルのクラフトビール醸造所や評判のパブが数多くあることで有名。少なくとも、ワルシャワやクラクフよりも名の知れたパブがあることには間違いありません。フェスティバルでは25の醸造所が全部で数百種類のビールを提供し、ビールの試飲に加えて、特製チーズやストリートフードを楽しむこともできます。2019年から始まった新しいイベントですが、こちらも毎年恒例になりそうです!
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聖ドミニコ市

グダニスク旧市街 Jarmarkヤルマルク św.シフィエンテゴ Dominikaドミニカ
グダニスク旧市街
7月下旬〜8月上旬の3週間
公式ホームページ

ピオトル
ポーランド北部の港街、グダニスクで開催される国内最大規模の野外イベント。なんと2020年で第760回(!)を迎え、開催エリアの旧市街には毎年延べ15万人近くもの人々が訪れます。港街定番の琥珀アクセサリーはもちろんのこと、骨董品、手工芸品、伝統食品、日用品とあらゆるものが売られ、毎日観光客で大賑わい。民族衣装を着たり仮装した人々、コンサートにパレードまで開催期間中は様々なイベントを楽しむことができます。

 

マジック・マルボルク

マルボルク城 Magicマジック Malborkマルボルク
マルボルクのカジミエシュ広場
7月下旬〜8月
公式ホームページ
私が執筆した寄稿記事
  マルボルク城で中世の世界に迷い込む

あやか
世界遺産・ドイツ騎士団が築いたマルボルク城があることで知られるマルボルク。ワルシャワからグダニスクへ行く途中にあり、グダニスクから南へ約70キロ、列車で約50分の距離です。フェスティバルではサーカスやマジックショー、世界各国から集まったミュージシャンによる演奏、そして最後は大胆な花火とマルボルク城のイルミネーションで締めくくるという、夏らしいイベントが目白押し。マルボルク城の見学と合わせて楽しみたいですね。

 

クラクフ・ピエロギ祭り

ピエロギ Festiwalフェスティヴァル Pierogówピエログフ
クラクフ小広場
8月中旬
公式Facebookページ

ピオトル
ポーランドを代表する伝統料理といえば、ポーランド風水餃子と称されるピエロギ。中の具材は様々で、チーズとじゃがいもが入った定番もの(Pierogiピエロギ ruskieルスキエ)から甘酸っぱいフルーツと組み合わせたスイーツ系まであり、飽きのこない一品です!フェスティバルでは味が豊富なピエロギをめいっぱい、お腹いっぱい楽しむことができますよ。過去には開催4日間で10万個ものピエロギが消費されたとか。開催場所は、中央広場の東側にある Małyマウィ rynekリネック(聖マリア教会の裏側)です。

 

マウォポルスカ地方味覚祭

チーズの露店 Małopolskiマウォポルスキ Festiwalフェスティヴァル Smakuスマク
カジミエシュ地区の自由広場
8月中旬
参考ホームページ

あやか
マウォポルスカの地方料理をカジミエシュ地区の自由広場(placプラツ Wolnicaヴォルニツァ)で楽しむことができます!同時に、パンやスープのフェスティバルが開催されることもあり、グルメな人には堪らないイベント。レストランで一品ずつオーダーしてしまうと食べきれないですが、こういった機会では少しずつ色んな料理を楽しめるのでいいですね。この日ばかりはとっておきのお土産が手に入るかもしれません。
ジュレック

 

ボレスワヴィエツ陶器祭り

カラフルな少女 Bolesławieckieボレスワヴィエツキェ Świętoシフィエント Ceramikiツェラミキ
ボレスワヴィエツの中央広場
8月中旬
公式ホームページ

ピオトル
日本ではポーリッシュポタリーと呼ばれ、女性たちから注目と人気を集めているボレスワヴィエツ陶器。その陶器のふるさとボレスワヴィエツで開催される、知る人ぞ知る穴場のフェスティバルです。あちこちにお買い得なボレスワヴィエツ陶器の露店が立ち並び、人々が陶器色に染まるユニークなイベントやコンサート・ショー、そして最終日には花火を打ち上げたりと夏にぴったりなイベント。ヴロツワフからさらに西へ120キロの場所(列車で約1時間半)にある小さな街ですが、この時期にポーランドを訪れるならぜひ検討してみてください。
ボレスワヴィエツ陶器

 

ヴロツワフ小麦粉祭り

パン Wrocławskieヴロツワスキエ Świętoシフィエント Mąkiモンキ
ヴロツワフの植物園
8月下旬
参考ホームページ

あやか
ヴロツワフの植物園(Ogródオグルド Botanicznyボタニチュネ Uniwersytetuウニヴェルシテトゥ Wrocławskiegoヴロツワフスキェゴ)で開催されるイベントです。ベーカーリー直送の自然派・オーガニック焼きたてパンを味わうことができ、いろんな小麦粉で作られたヨーロッパならではの品揃え!パンによく合う蜂蜜やジャムなどもいっしょに楽しむことができます。毎年恒例のコンテストでは、地元のパン職人が腕を奮って自家製パンをお披露目。参加するには、植物園のチケット(15ズロチ)を購入する必要があります。
小麦粉

 

クラクフ蜂蜜市

はちみつ Krakowskieクラコフスキェ Miodobranieミオドブラニェ
カジミェシュ地区の自由広場
9月上旬(または8月上旬)
公式Facebookページ

ピオトル
先に紹介したクラクフ・パン祭りとマウォポルスカ味覚祭と同様、カジミエシュ地区の自由広場(placプラツ Wolnicaヴォルニツァ)で開催されるイベントです。ポーランドでは蜂蜜は「大地のミルク」と呼ばれ、ヨーロッパ有数の蜂蜜生産国。スーパーのちょっとした蜂蜜コーナーですら、多くの種類/色の蜂蜜を見ることができます。このフェスティバルでは、マウォポルスカ県の良質な蜂蜜が「これでもか」というほど勢揃い!マスコットのハチがいたり、音楽パレードがあったりと子ども向けのイベントも。蜂蜜は人気の定番土産なので、ぜひたくさん試食してお気に入りの蜂蜜を見つけてください。

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この記事のまとめ
アイコン 以上、13ものフェスティバルやイベントを一気に紹介しました。どれも見逃しがたいほど魅力があり、旅をますます濃くしてくれること間違いなし。
 
 ちなみに私は、クラクフで開催されるものはすべて制覇しました!というか、ガイド中にお客さまといっしょに楽しんでいます(笑)。特にピエロギ祭りや味覚祭の日だとストリートフードでお昼を済ませたりしますが、これがものすっごく評判。この時期を外したとしても、春や夏には不定期イベントが多く開催されるので似たような体験ができるかもしれませんよ♪

 

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あやか
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