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ポーランドもやっと春。日中15度近く上がる日もあり、ぽかぽかしています。
でも来週は10℃前後に逆戻り。
4月初旬に25℃まであがった日があり、甥っ子たちは「暑い!」と下着だけで過ごしていたんですが(笑)。

それもそのはず
なぜなら、ポーランドには伝統的に6つの季節があるからです!
ただし表向きには日本と同様で春夏秋冬の4つ、あくまで伝統的には6つあるというだけ。その証拠に、ほとんどのポーランド人は4つだと言います。
春夏秋冬に加えて存在する2つの季節とは、”przedwiośnie”(プシェドヴィオシニェ:初春)と “przedzimie”(プシェドジミェ:初冬)と呼ばれるもの。
“przedwiośnie” も “przedzimie” も日本語にはない単語/季節のため、どう訳したらいいか分からず、それぞれ初春・初冬としました。もし妥当な訳をご存知であれば教えてください。
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順番にするとこうなります。
- 1月・2月冬 zima
- 3月・4月 初春 przedwiośnie
- 5月・6月 春 wiosna
- 7月・8月 夏 lato
- 9月・10月 秋 Jesień
- 11月・12月 初冬 przedzimie
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なぜここまで分ける必要があるかというと、初春と初冬は春や冬とはまったく異なる特徴を持つからです。
初春では「花も咲き出して春が来たと思ったら、雪が降り出した」とか「朝は雪が降っていたのに、午後になると暖かくなった」なんていう特徴を持ちますし、初冬は日本でいうまさに冬。

私も「ポーランドに四季はあるの?」と聞かれるとやはり「日本と同じで4つあるよ」と言いますしね。では、なぜ伝統的に6つあるのかというと…。
それはまだ、ポーランドがカトリックの洗礼を受ける前の話。
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自然宗教を信仰していたポーランドにはその風習に沿った独自のカレンダーを持っていました。6つの季節は、この古いカレンダーに見ることができます。
そして当時の人々は季節を自然の変化として捉えていたというより、目に見える変化とそこから来る嬉しさや不安を表したものこそが季節だったようす。
面白いことにこのカレンダーの習慣はカトリックの洗礼を受けてからも現代まで受け継がれており、例えば11月の”死者の日” や夏至祭りの “ヴィアンキ” も自然宗教時代の文化から来るものです。
また今ではもう見られないですが、昔は霊を歓迎するお祭りも教会で行われていたんだとか。こういった行いはカトリックではタブーなんですけどね。
ただ自然や霊を崇めていた多くのポーランドの祖先は、まったく異なる教えを説くキリスト教をすぐに受け入れることが出来なかったのも事実。
国もカトリック化によって市民が反乱を起こさないよう、自然宗教の文化を無理に消そうとはしなかったようです。
と、少し話題がずれてしまいましたが、この6つの季節ごとにそれらを迎える象徴であるイベントもあるんですよ。

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次の記事では、ポーランドの6つの季節の特徴をまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございます☆

