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物価は年々上昇…リアルなポーランドの生活費は?|我が家の家計簿も公開

ポーランドのお財布事情
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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ウクライナ支援活動のご報告
ルワンダの教育支援団体設立

 
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サッと4分程度で読めます

 
 結婚当初は家計簿を付けていたものの、毎月いくらまで、といった設定もなかったのでいつの間にかやめちゃいました。
でも最近は物価も上がり、これを機に我が家の生活費はいくらなのか調べてみます!

 ポーランドの平均はもちろん、私たちの毎月の生活費も載せているので、より具体的にイメージしやすいと思います。
私が住み始めた当初より地価も上がって(私たちが住むところは価格がほぼ2倍)、暮らしのコストは皆さんの予想より高いかも?

夫ピオトル
この記事を書くってことで、やっとうちの生活費と光熱費を把握した妻。やばすぎるww
あやか
それだけ夫がしっかりしてる!
ポーランド経済

※2024年4月現在、1PLN=38円

ポーランド人のお財布事情
手取りの平均は約5,350PLN

ポーランド人の平均給与は約7,370PLN/月、社会保障や税金などを引いた手取りが約 5,350PLN です。総支給額の約14%は社会保険料(ZUS)として引かれ、その引かれた額からさらに9%が健康保険料として引かれます。実際はこれより低い人も多いですが、個人的には 5,000PLN/月の手取りがなければ一家を養うのは結構大変かも…
また、ポーランド中央統計局が2022年に発表したデータによると、一人あたりの平均可処分所得は 2,250PLN/月、一人あたりの支出は 1,475PLN/月とのこと。つまり、3人世帯なら月々4,500PLN ほどの支出は見積もっておくべきだと言えます。

ポーランドの雇用形態

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貯蓄額の平均は約36,000PLN

手取り平均が 5,350PLN、可処分所得が一人あたり 1,475PLN となると、多くの家庭は給与の1割も貯蓄にまわせていないかもしれません。なんと、ポーランド人の44%が貯蓄ゼロだそうです。なお貯蓄できない理由として、その7割近くが単純に経済的に厳しいからと回答しています。
一方、35%以上は 30,000PLN の貯蓄があり、平均貯蓄額 36,000PLN と大して変わりません。ポーランドでは、口座に 100,000PLN もあればかなり持っているほうと言えるそうです。ただ、理想的には30代で 35,000PLN〜、50代で 150,000PLN〜の貯蓄があれば安心と言われています。

※2023年現在のデータを参考にしています

あやか
公的医療なら原則無償、教育費も大学まで無償だから貯蓄ナシでもなんとかなるのかな…?
夫ピオトル
ならん!そんな甘くない!
ポーランドの教育システム
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我が家の生活費は
5,500PLN 前後/3人(家賃ゼロ)
2024年4月現在のレートでおよそ21万円

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固定費は計1,330PLN

娘の習いごと 330PLN
固定費 月々の負担
集合住宅の共益費 370PLN
通信費とサブスク 220PLN
保険 110PLN
娘の幼稚園 300PLN

 住宅ローンは5年で完済しました。15年分を繰り上げ返済(頭金を多く払っていて、ローン額は少なかった)!集合住宅なので毎月固定の共益費を支払わなければならず、この額は専有面積(我が家は書類上は76平米)によって変わります。スマホやWi-Fiの通信費は70PLNのみ(夫の分は業務用も兼ねるので会社負担)、サブスク(U-NEXT, Apple One, Disney Plus など)が割と高いです。
 娘の幼稚園は公立で実際はほとんどタダですが、提供される1日2回の食事代や延長代など諸々で毎月約300PLN ほど。習いごとはバレエが 130PLN、プールが 200PLN でいずれも週一です。保険は住宅保険が年 300PLN、車が 1,000PLN でこれらは毎年一括で支払っていますが、月換算で生活費に含めました。生命保険にはまだ入っていません。

ポーランドの物件
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変動費は計3,760〜4,600PLN

そのほか外食や娯楽 500〜800PLN
変動費 月々の負担
食費 1,600〜1800PLN
光熱費諸々 1,180〜1,380PLN
日用品や衛生品 330〜400PLN
車のガソリン 50〜100PLN
バスなどの交通費 100〜120PLN

 ポーランドの平均食費は一人あたり650PLN/月、一世帯の平均は 1,200PLN です。食料品は5年前より7〜8%上昇しました。うちは子どもはまだ小さいものの、より健康的なものやフルーツ、魚を頻繁に買うようになったので二人だけの時より明らかに高くなっています。光熱費諸々は長くなるので後述。また、ガソリン代が安いのは単純にあまり乗らないからです。主にバスに乗り遅れたときや交通の便がよくないところへ行くときだけ使い、遠出するなら列車か飛行機を使います。なお、ポーランドの集合住宅は駐車代ゼロが基本!
 外食するとだいたい 200PLN は確実、娘とお友達の家に遊びに行くとその度に 100PLN は使いますし、他にもたまにねだられるままオモチャとか買っていると 500PLN はほぼ確実に使います。

食品物価まとめ

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光熱費が色々分かれてややこしい…

光熱費諸々についてはやや複雑で、おおよそ1年で支払うであろう費用を先に払っておき、差分が発生した場合は後から請求または返還されます。まず、私たちが住む集合住宅の場合は共益費が2つに分けられ、月額固定分と毎月変動分があります。変動分は一部光熱費と同時に請求されますが、ガス代と電気代は含まれません。我が家のガス代は約50〜70PLN/月、電気代は約150PLNで、各会社から請求が来ます。これだけ見ると安いですが、細分化されるので実は日本より高いです。
光熱費と同時に支払う共益費は、専有面積によって変わる清掃代 67PLN、水道メーターの交換代 6PLN、建物の給湯料や電気代 33PLN、ごみ収集代 84PLN、インターホン 2PLN、建物のエレベーター代 33PLN の6つ。集合住宅に支払う光熱費は、暖房費 370PLN、水道代(冷水)55PLN、水道代(熱湯)270PLN の3つです。集合住宅によって徴収項目も異なるでしょうし、これらの額は厳密には月によって変動するので参考までに!

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我が家の収入源は複数&共働き

 収入は公開しませんが、夫は建築設計事務所勤務&地区住宅協会の監査役/技術委員として2つの収入源があり、私も働いているので共働き。また、子ども手当 500PLN/月を受給しています。ポーランドでは共働きが普通であり、夫がどれだけ稼ごうが妻も働くパターンがほとんどです。私は精神衛生的にも出来るだけ仕事しつづけたいですね。
 生活費に加えて旅行代や一時帰国費用として年間+150万円相当の出費もあり、我が家は一般のポーランド人家庭よりはお金を使っていると思います。というか、この娯楽をモチベーションにして働いているので、削るべき出費ではありません。ただし日本関連の支出は私の日本の預金で賄っているので、いまいち円安の恩恵は授かれておりません

2023/2024 一時帰国
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我が家は投資3割、貯蓄7割

 毎月の貯蓄額はバラバラですが、夫婦ともにしっかり貯蓄する派です。イベントや医療費などの思わぬ出費、教育費がかさむ可能性もあり、ふつうに考えて貯蓄は多いに越したことはありません。ただ、「家を建てるために◯◯◯貯める!」といった大それた目標も今はないので、家族の将来や旅行のために漠然と貯めている感じです。それに、もし子どもが増えると一時帰国費用も+数十万円となるため、一般家庭よりお金がかかるのは確か。
 私はこの記事を書くまで生活費をまったくと言っていいほど把握していなかったくらいなので、我が家のお金の管理は夫任せ。総資産や貯蓄は把握していますが、お金のことは納税も含めてややこしく、そんなことはポーランド人の夫に任せておけば間違いないだろうと思っています。一定の額が溜まると定期預金のほうに入れたり、投資にまわしたり、常にお金を増やす努力をしてくれるので安心!

ポーランドの税制度
夫が家計管理したほうがいいらしい

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あやか
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