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ポーランド住宅・物件の基本情報|購入して分かったメリットとデメリット

ポーランドの物件
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 私たち夫婦は2015年、ブロックと呼ばれる集合住宅(74平米|3LDK)を購入しました。今は、そこに3人家族で暮らしています。当記事では物件を購入した経験談も交え、ポーランドにおける住宅情報をまとめました。
 
 なお、トラブルを避けるためにも賃貸や物件購入に関する質問および悩み相談にはお答えしておりません。ご自身なりにネットで調べられるか、不動産会社に直接お問い合わせください。
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この記事の目次
ポーランドにおける住宅の種類
  伝統的な造りのカミェニツァ
  より地域に密着したブロック
  どっちを選ぶのがオススメ?

マイホーム願望が強くない理由
私たちが物件を購入したときの話
  物件を見つけてから契約するまで
  住宅ローンで思わぬハードル
  公正証書を作成して売買成立

ブロックに住んで5年、思うこと
この記事のまとめ


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ポーランドにおける住宅の種類

ポーランドの集合住宅は、カミェニツァブロックの大きく2つに分けられます。
当然それぞれにメリットとデメリットがありますが、先入観だけで選ぶと失敗しがち…!

私たちが物件を探し始めた当初はカミェニツァも視野に入れていましたが、色々と条件を見ていくうちにブロック一択となりました。

 

伝統的な造りの kamienicaカミェニツァ

ポーランドの住居 古いカミェニツァは中世にさかのぼりますが、住居として住めるようになっている建物は築19世紀以降が多くなります。

伝統を感じる建築様式(大半はエクレクティシズム)やおしゃれな装飾が見られるものもある一方、漆喰が剥がれたままの建物や汚れが目立つものもあり、その外観はさまざま。

カミエニツァの写真

カミェニツァの長所
歴史があるのでどんどん価値が高まる
天井が高くて開放感があり、部屋がとても広い
構造上、近隣住民の騒音が聞こえにくい
構造上、熱を通しにくく夏は涼しい
街の中心に近く、徒歩で楽しめる場所が多い

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カミェニツァの短所
隙間風や床の軋み、水回りの不具合が多い
老朽化に伴うメンテナンスや修繕が必要
エレベーターが設置されていない
空間が広いがゆえに暖房費がかさむ
専用駐車スペースがなく、車の防犯が不安
近隣のバーやクラブなどの騒音が気になる
カミェニツァがホテルになっている場合はエレベーターが設置してありますが、全建物を所有したうえで高額費用をかけて改装しているからです。通常の住居でエレベーター付きは大変まれです。
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より地域に密着した blokブロック

ポーランドの住居 ブロックは共産主義時代から近年にかけて建てられた集合住宅であり(上の写真は共産主義時代に建てられた典型的なブロック)、カミェニツァとは対照的な集合住宅です。

近代の建物だけに実用的な面もあり、日本でいうデザイナーズアパート/マンションに近い富裕層向けブロックも増えてきました。

ブロックの写真

ブロックの長所
4階以上のブロックはエレベーターがある
暖房設備がしっかりしていて暖まるのも早い
住宅街としてよく整備された環境にある
街の騒音や空気汚染など公害がほとんどない
建物周辺に十分な専用駐車スペースがある

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ブロックの短所
60平米以上のブロックは比較的少ない
近隣住民の生活音が聞こえやすい
構造上、夏は熱がこもりやすい
中心から車で5〜10分以上の場所にある
カミェニツァのように何百年も持たない

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どっちを選ぶのがオススメ?

利便性が高いのはどっち? 投資という意味では断然カミェニツァですが、ふつうに居を構えて生活する分にはブロックのほうが利便性は高いと思います。

私たち夫婦もカミェニツァの投資に興味があり、ここ数年ということはなくとも、将来的には物件を購入するかもしれません。
カミェニツァは古ければ古いほど建物の価値が上がり、相場も高くなっていくのです。

ただ、カミェニツァよりブロックのほうが物件価格が高いことはしばしばあります。

カミェニツァのインテリア ある時、夫の友人が中央駅の真前にある【立派なカミェニツァ】を購入しました。

立地も良くて中は広々、さぞ高かっただろうと思っていると、なんと私たちが購入したブロックとほぼ同価格だったのです!
ただ空間が広い分、修繕やリフォーム、インテリアにお金がかかったと言っていました。

極端に言うと、開放感のある場所に安っぽい家具を置いても似合わないため、家具やインテリアにはセンスが求められます

カミェニツァとブロックは対照的な特徴をもつ建物同士なので、生活スタイルや好みに合わせて選ぶべきだと言えるでしょう。
そして、インテリアにこだわる人は予算を大目に見ておいたほうがいいかもしれません。

あやか
いくら立地がよくても、毎日階段を往復100段上り下りするのは堪えます。街中で交通費が浮く分、娯楽費が増えそうなのも事実。さらに空気汚染や最適な子育て環境を考えると、私たち夫婦はブロックにしてよかったと思っています!

 

マイホーム願望が強くない理由

マイホーム 日本は家を建てることをモチベーションにして、貯蓄に励む人も多いと思います。
しかし、ポーランドではカミェニツァのように改良しつつ価値を高めていく建物が多くあるので新築思考の人はごく限られています。

私にとっても最初は意外に感じましたが、建築専門の夫ですら「別にマイホームを建てたいとは思わない」と言っているほど。

また規制があり、土地さえ買えば好きなところに建てられるわけでありません。

街中まちなかの開発された富裕層エリアを除き、人通りの少ない場所や郊外に建っていることが多いので防犯面や利便性の不安もあります。

ジャウカでプライベート空間を楽しむ そしてここ数年、ポーランドでは działkaジャウカ という小さな土地(小屋+家庭菜園)の所有がポピュラーになってきています。

家族や仲間でプライベートな環境を楽しみたい、家庭菜園に興味があるならジャウカを買えばいいだけの話であり、私の周りにもジャウカを持っている人がたくさんいます!

家を建てた友人や知人も複数いますが、交通の便がいい場所とは言えません。
立地のよい古い家を買って建て直すのが理想的ですが、よほど資産がないと無理ですね…。

ピオトル
日本はコンパクトな家が多いけど、こちらでは「小さな家を建てるくらいなら街中まちなかの広いカミェニツァを買えばよくない?」といった感じ。集合住宅も日本と比べて広い物件が多いため、そういった面でも一軒家にこだわる必要はありません。
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私たちが物件を購入したときの話

私たち家族は今、とあるブロックの最上階に住んでいますが、この物件は見ず知らずの前オーナーから直接購入しました。

トラブルを防ぐためにも仲介会社を通すべきですが、お互いに「高い手数料を取られずにラッキーだったね」という感覚です。
完全自己責任なので実行の際はご注意を!

 

物件を見つけてから契約するまで

調べる女性 高い買い物とはいえ、私たちは物件1件の見学のみで今のブロックを購入しました。

確かに、随分思い切った決断だと思いますが、ほかを見学しても結局今の物件に戻ってきそうという直感があったんです。

仲介がないため、ネット上でダウンロードできる物件売買に関する契約書を数枚プリントし、それらをオーナーと私たちが交互に読み上げていくという作業を数回行いました。

物件の契約書の例

物件を契約する際の流れ
物件の築年数、専有面積や共益費を書面で確認
諸々に同意して契約書にサイン
物件価格の15%を支払う
住宅ローンを申し込み、残額を一括で支払う
公正証書を作成し、法的に引き渡し完了

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住宅ローンで思わぬハードル

ポーランドのお金 ふつう物件など高額なものに対しては、夫婦で住むなら夫婦名義で購入します。

私たちは結局5年数ヵ月で完済しましたが、当初は数百万円分の頭金を支払ったうえで20年の住宅ローンを組みました。

しかし当時の私は移住一年未満、定職も物的資産も信頼できるデータもない外国人だったため、色々と頭を抱えたのを覚えています。

審査に何度も落ち、「コレでダメだったら夫の名義で買うしかない」となったとき、大手銀行 ING BANK の審査が通りました。

金利は3.6%と若干お高め。
ちなみに毎月2千ズロチの自動引き落とし、そこからローン返済という条件付きでした。

 

公正証書を作成して売買成立

契約書のサイン 物件の支払いが済んだあと、オーナーと公証役場Notariuszノタリウシュ)へ行きました。

依頼料や諸々の手続き代金として税金含め数十万円単位の費用が発生しましたが、これは物件を購入する側で負担します。

書類はもちろんポーランド語ですが、事前に夫がすべて英語に翻訳してくれました。
公証人は書類を見て私たちに質問をしてくるのですが、夫婦名義で購入しているので私も理解したうえで答えなければいけません

こうして公証人に「物件は甲に引き渡された」という書類をもらい、売買成立!

購入を決意してから法的に私たちのものになるまで4ヵ月かかりましたが、不動産の仲介があればもっとスムーズだったでしょう。
リフォーム

住宅ローン完済を機に総まとめ!4年半かけて終わらせたリフォームの実態

 

ブロックに住んで5年、思うこと

ブロックに住んで5年 まず、今住んでいるブロックを購入して夫婦ともにとても満足しています!

ブロックが集まると一つの地区になり、まるで小さな町のようになります。
スーパーにドラッグストア、パン屋さん、診療所、幼稚園、学校、教会、公園…と生活に必要な場所が徒歩10分圏内にあるのです。

もし夫婦だけで生活するなら、中心部のカミェニツァでもよかったかもしれません。

でも安心して子どもを外で遊ばせることができて、冬は中心部の汚染された空気(主にカミェニツァの暖炉が原因だそう)に悩まされることがないのは本当に大きなメリット。

中心部から離れているといっても、車で10分程度なので特に不便でもありません。

叫ぶ女性 また近隣住民の生活音が聞こえやすい点に関しては、今のところ問題なしです。

自分たちしかいない最上階に住んでいるからかもしれませんが、たまに下の階から大音量ラジオが聴こえてきて「今日は賑やかだな〜」と思う程度(決まって夜9時以降)。

ただ子どもが生まれてから、私たちもうるさくしてしまっているのは事実…。
歩くようになると家の中をバタバタしそうなので、さらに気を付けなければなりません!

また、何度も色んな街のカミェニツァに宿泊していますが、生活音は聞こえなくても外のガヤガヤは窓からよく聞こえます

ブロックとカミェニツァのいずれにしても、音に敏感な方は近隣住民や周辺環境をチェックし、できれば遅くまでやっている飲食店やバーの近くは避けることをおすすめします。
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74平米3LDKの我が家は北欧スタイル?リフォーム後の姿を一挙公開

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この記事のまとめ
アイコン カミェニツァとブロック、それぞれに一長一短がありますね。個人的には、長く住むならエレベーターのあるブロックがおすすめ。手ぶらならまだしも、荷物を持って階段の上り下りは想像しただけでもキツいです。しかも天井が高い分、一階分の段数も結構多い…。とは言っても、限定的な住まいならカミェニツァならではの趣をぜひ味わってほしいところです。
 
 そして書いてて気付きましたが、夫婦名義とはいえ24歳やそこらで物件を購入した私。定職のない外国人というだけも当たり前ですが、そりゃ住宅ローン会社も渋りますよね(笑)。ともかく住宅ローンはパパッと完済したので、めでたし♪

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
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2 件のコメント

  • アバター 新谷 誠吾 より:

    今になって綾香さんのずっと前のブログを読んでいます。日本での物件探しの期間に興味を持たれているいるようですので、私が持ち家を不動産会社を通じて売った経験を話します。もう誰か投稿していることでしょうが。
    2016年3月上旬に地元の野辺地の不動産会社に持ち家を売りたい旨を伝えました。3月下旬にインターネット掲載や不動産会社店頭に貼り紙をしました。すぐに買い手が現れました。4月始めに我が家を見学、購入したい意思を確認。(ここで私が6月末にポーランドへ行くのでそれまで住まなければならない旨を伝えて了解してもらいました。)
    不動産会社で書類を作成して4月中旬に署名。買い手はローンの申請に2週間くらい要したようです。
    6月29日に銀行へ行き、(不動産会社担当者、司法書士と共に)署名、お金が振り込まれ、夕方に引き渡しました。
    もし、私がすぐに売りたいのであれば、4月中旬に署名した後にローンの申請が4月下旬に降りて、4月中には引き渡し完了になっていたことでしょう。
    あくまでも田舎の出来事ですので参考になれば幸いです。
    勉強頑張ってください。

    • アバター Ayaka より:

      新谷さん

      体験談を詳しく教えていただき、ありがとうございます。
      新谷さんは割とスムーズに物件を売ることができたようですね!
      日本でも司法書士の方がつくようですが、流れとしてはやはりポーランドとあまり変わらないように思いました。

      私も今の場所にずっと住むとは思わないのですが、まだリフォーム中で結構彼がこだわってしまっているので手放すときはすごく寂しいかもしれません。
      オーダーメイドのものが多く、引っ越し時は持っていけないものばかり…。
      今は寝室のクローゼットをまたオーダーメイドで注文していて、本日3000ズロチという見積もりが来ました。
      ポーランド人の平均月給がこれくらいなので結構な大金です。
      こだわりによるでしょうが、ふつう日本でもこんなにお金をかけるものかな?なんて思ったりしています。
      家具もキッチンも建築家の主人が設計しているので私の家庭は特別かもしれませんね(^ ^;)

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