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最終更新日：２０２０年２月５日
２０１９年１２月２０日、約１０年にも及ぶ大規模な改装で休館となっていたチャルトリスキ美術館がついにリニューアルオープン！
そして名画、レオナルド・ダ・ヴィンチの『白てんを抱く貴婦人』が美術館に戻ってきました。
当記事では美術館の基本情報をはじめ、チャルトリスキ美術館の歴史についても紹介します。
クラクフでは見逃せない美術館ですが、入場制限があるため事前によく把握しておきましょう。
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このページの目次
1. チャルトリスキ博物館の基本情報
。.入館料と営業時間
。美術館のロケーション
。入場制限と混雑状況
2. 主な展示内容
。約２０の部屋で見れるもの
。『白貂を抱く貴婦人』
3. チャルトリスキ家の偉業
。チャルトリスキ公爵財団とは
。語り継がれるポーランドの歴史
チャルトリスキ美術館の基本情報
「過去の未来」というモットーをもつ、生まれ変わった新・チャルトリスキ美術館。
館内には、チャルトリスキ家公爵財団（後述）が所有していた美術品や、歴史的に非常に価値のあるものが数多く展示されています。
これらは２０１６年末からすべて国が保有しており、そのお宝の価値は総額約２４６０億円相当！
所蔵品にはダ・ヴィンチ『白てんを抱く貴婦人』やレンブラントの作品も含まれます。
そういった有名作品はもちろんのこと、壮大なポーランド史をダイジェストしたかのような見事な展示品の数々に目を奪われることでしょう。
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入館料と営業時間
| 2020年 チャルトリスキ美術館 入館料 |
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| 一般（大人） | 35PLN |
| 割引 | 20PLN |
| 家族（子ども一人含む5人まで） | 45PLN |
| 7歳〜26歳 | 1PLN |
| 【補足】 オーディオガイドのレンタル料金は10PLN、視覚障がいのある方は無料で借りることができます（ただし2020年2月現在、ポーランド語のみ）。 |
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クラクフにある観光施設の中でもチャルトリスキ美術館の入館料は高めというのもあって、ポーランド人でも無料の日を狙っている人は多いよ。
美術館のロケーション
旧市街への入り口、バルバカン（上写真のレンガ造りの建物）の目の前にあるフロリアンスカ門をくぐってすぐ右手の通りに美術館があります。
その通りの名前はピヤルスカ（ul. pijarska）といい、２つの建物にまたがる短い連絡橋の下をくぐった先、左手に入り口があります。
あまり目立つ入り口ではありませんが、「白てんを抱く貴婦人」のポスターが貼ってあるので意識をして見ていればすぐ分かるでしょう。
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入場制限と混雑状況
美術館のチケットは時間毎に枚数制限があり、すぐに入館できない可能性があります。
また、繁忙期や混雑する日はすでに終日分が売り切れていることもあるため、訪問日・時間が分かっている場合は事前に予約しておきましょう。
ただし日曜日など入館料無料の日は予約できず、当日に博物館で直接購入、または予約します。
このような入場制限のある博物館は他にもあり、アウシュヴィッツ博物館、中央広場地下博物館やシンドラーの工場博物館などがそうです。
ポーランド旅行は事前の計画がとても大事です！
※チャルトリスキ美術館の予約ページは上記８つ目のリンク、THE PRINCES CZARTORYSKI MUSEUM となります（英語予約ページの直接リンクを貼るとポーランド語になるため、上記リンクから進んでください）。
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主な展示内容
展示方法としてはテーマ別、年代別で部屋ごとに区切られており、とても分かりやすいです。
外国人訪問者の多くは『白てんを抱く貴婦人』やレンブラントがお目当てかと思いますが、せっかくならポーランド人の誰もが釘付けになる中世のお宝の数々も鑑賞していただきたいものです。
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約２０の部屋で見れるもの
館内には約２０もの部屋がありますが、それらを順番に見ていくかたちとなります。
部屋の見学順路は一方通行になっているため、「あれ？ここさっきも見たような？」と迷ってしまうこともなく、折り返す必要もありません。
それと展示は１階からスタートするけど「ポーランドでいう１階は日本の２階」だから、まずは階段かエレベーターで上階に行く必要があるよ。
※展示物はフラッシュをたかなければ撮影可能です
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。１. チャルトリスキ家
。２. チャルトリスキ家２
。３. 廊下
。４. ヤギェウォ朝
。５. ヴァザ朝
。６. 第二次ウィーン包囲勝利（戦利品等）
。７. ヴェッティン家（サス）
。８. 啓蒙時代（１７世紀後半〜１８世紀）
。９. 宗教的装飾品
１０. 葬儀装飾品
１１. 東洋芸術（ペルシャ、中国、日本等）
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▼１階の展示内容を具体的に紹介しています
.18905
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。１. アンティークの間
。２. ルネサンス期の芸術
。３. 廊下
。４. 中世の芸術
。５. １５〜１７世紀の北ヨーロッパの芸術
。６. レンブラントの時代の芸術
。７. レオナルド・ダ・ヴィンチ
。８. 近代ポーランドの芸術
。９. チャルトリスキ家図書室
１０. 中世の書物や写本
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▼２階の展示内容を具体的に紹介しています
『白貂を抱く貴婦人』
２階のほぼ中間地点で『白てんを抱く貴婦人』やレンブラントの作品を鑑賞できます。
この部屋への近道はないため、これら有名作品だけがお目当ての場合は２階のみ見学していくと時間を大幅に節約することができるでしょう。
『白てんを抱く貴婦人』については下記記事に詳しくまとめているので、ぜひ鑑賞前にご一読を。
チャルトリスキ家の偉業
チャルトリスキ家が美術館を創設した背景を知っておくと、大部分を占めるポーランドに関する展示にも興味が湧いてくるかもしれません。
５９３点の美術品と約２５万点の歴史的重要書物などを所有していたチャルトリスキ家。
美術品はレオナルド・ダ・ヴィンチ『白貂を抱く貴婦人』をはじめ、レンブラントやルノワール、アルブレヒトの作品やスケッチなども含みます。
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チャルトリスキ公爵財団とは
１８世紀のポーランド・リトアニア共和国時代において、ポーランドの国政に大きな影響力を持っていた大貴族、それがチャルトリスキ家。
つまり美術館を運営するチャルトリスキ公爵財団とは、その末裔が運営する財団となります。
ポーランド初の美術館・チャルトリスキ美術館を設立したのは、美術蒐集家イザベラ・チャルトリスカ（１７４６年〜１８３５年）。
彼女は政治家・作家のアダム・カジミェシュ・チャルトリスキ公爵の夫人で、ポーランドが消えた激動の時代を力強く生き抜きました。
そして祖国復活を願う男性たちが不当にポーランドを奪ったプロイセンやロシアと戦うのを見て、「私は戦うことはできないが、せめてポーランドの文化を守りたい」と、一家が所有する財宝の保護と一般公開を決意したのです。
彼女の美術館は１７９６年、ルブリン近郊プワヴィ（東ポーランド）の宮殿につくられました。
語り継がれるポーランドの歴史
代々、チャルトリスキ家は美術品や歴史書物を数多く集めていましたが、それにはポーランド文化を保護するという大きな役割がありました。
主な所蔵品は中世ポーランド王国や数百年前の共和国時代から引き継がれるものであり、ポーランドを築いてきた土台ともいえます。
財団はそれらのコレクションを適切に保護・修復し、また美術館や博物館にてそれらを展示することでポーランドの文化普及に貢献しています。
１８３０年、１１月蜂起の末にプワヴィの美術館は閉鎖され、所蔵品はチャルトリスキ家が新たに購入したクラクフの建物に移りました。
それが現在の「チャルトリスキ美術館」であり、またこれからもずっと、私たちにポーランドという国の力強さと誇りを伝えてくれるでしょう。
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Przeszłość przyszłości
Przeszłość przyszłości（プシェシュウォシチ・プシィシュウォシチ）は、チャルトリスキ美術館のモットー「過去の未来」という意味。
“prze” か “przy” の違いのみ、”przeszłość” は「過去」、”przyszłość” は「未来」です。
特に「未来」のほうの発音はカタカナにしづらいですが、”y” の音「イに近いウの音」は日本語にないので聞き慣れるしかありません。
“e” はハッキリした「エ」の音なので、その違いに注目すれば聞き分けることができます。
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コロナ前に予約していたのがキャンセルになり今回やっとポーランドに行くことができました。
どこも期待通りの素晴らしさで心地良い滞在でした。大きな目的であったアウシュビッツ収容所跡地訪問は矢張り深く考えさせられる重い場所でした。生家や博物館や教会でショパンに少しでも触れることができて幸せでした♪ただフォークダンスの衣装を見て買いたかったのに殆どの店に置いてなかったのにはがっかりしました😞民族衣装なのだから刺繍入りのブラウスなどはお店の制服などに取り入れられていると思ったのですが一度も目にすることがありませんでした。とても残念な思いです。
久しぶりの海外旅行、有意義な時間をポーランドで過ごすことができたようで嬉しく思います。見どころがたくさんあり、時間が足りないくらいだったかもしれませんね。民族衣装に関しては、本格的なものは需要がそれほどないのか売っていないですが、民族柄が入ったものはよく売られています。刺繍となるとそのレベルはもうピンキリでしょうが…。