【2/23】海外のコロナウイルスとアジア人差別が心配な方へ

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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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最終更新日:2020年2月23日

近々、コロナウイルスの流行におけるヨーロッパでのアジア人差別について、問い合わせが十数件あり、当記事を書くことにしました。
この件でポーランド旅行を不安に感じられている方が多いようなので、参考になればと思います。

ポーランド語で調べてみると、アジア人がこの件でちょっとしたパニックになっていることが取り上げられていて、「なるほど、だからこんなに問い合わせがあるのか」と納得した次第です…。

ポーランドで体験したコレって差別?、具体例5つとその理由

2020.02.07
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このページの目次
1. ポーランドでの感染状況
2. 報道されている差別は本当?
3. マスクの使用に要注意
4. 最も過激に反応した国
5. ポーランドへ旅行される方へ
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ポーランドでの感染状況

どこまで広がる?感染パニック

まず2019年2月23日現在、コロナウイルスの全世界感染者数は78,554人、うちヨーロッパでの感染者数は51人です。
また同日、フランスでパリ市内の病院に入院していた中国人観光客が死亡し、アジア地域以外では初の死亡者となり、ニュースになっています。

隣国ドイツでの感染者数は16人ですが、ポーランドでの感染者は現時点で発生していません

世界でのコロナウイルス感染者情報はこちらの「コロナウイルス感染世界マップ」で最新情報を得ることができ、また日ごとの確認も可能です。

 

報道されている差別は本当?

見た目だけで差別されるなんて…

私がコロナウイルスの件でヨーロッパでアジア人差別があったというのを知ったきっかけは、このブログへのお問い合わせメールです。

確かにフランスの公共交通機関でアジア人が差別を受けたとか、デンマークの某新聞の風刺画(中国の国旗の星が黄色のコロナウイルスになっていた)など、このようなニュースを目にすると不安になるのも無理はありません。

そこで西欧に住む友人7人に聞いてみましたが、「差別は一度も受けていない」とのこと。
私もポーランドで差別を受けていないですし、そのような目で見られたことも、コロナウイルスという言葉を発せられたこともありません。

ただこのような状況の中、アジア人を見たら思わず警戒してしまう人がヨーロッパの街に一人や二人いてもおかしくはないでしょう。
でもこれ自体は差別意識から来るものではなく、目の前にマスクなしで咳をしている人がいたら少し警戒してしまうのと同じことだと思います。

アジア人に対して差別をする/した人の存在については事実でしょうが、一部の事件が大きく取り上げられてしまっただけではないでしょうか。
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マスクの使用に要注意

欧米でのマスクのイメージ

ただ日本人が注意していただきたいのは、ヨーロッパでのマスクの使用についてです。
私たちの見慣れた使い捨てマスクは、こちらでは主に医療機関で使用されるものであり、それを一般人が外でつけているのは違和感があります。

日本では予防のためにマスクをつける人も多いでしょうが、こちらでは「マスクを装着しないといけないほどの重症患者」という目で見られてしまい、かえって誤解を招いてしまうのです。

マスクをつけないといけないくらいの状態なら外出するな!と他人に突っ込まれかねないですし、それはヨーロッパ人に対しても同じでしょう。

クラクフで見かけたマスクの広告

ヨーロッパで安易に使い捨てマスクをつけるべきではないですが、それでもつけたい場合は大気汚染用マスクだとかえって怪しまれません

ポーランドの古い街は、暖炉や煙突からの煙で空気が非常に汚れていることがあります。
特に真冬はその傾向が強いため、大気汚染を吸い込まないための対策としてしっかりしたフェイスマスクをつけている人をちらほら見かけます。

ただしポーランド以外の国での大気汚染マスク使用状況については分からないため、あくまでポーランドの場合ということを念押ししておきます。
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最も過激に反応した国

ピッツァが美味しい国といえば……

はい、それはイタリアですね。
イタリアには30万人もの中国人が住み、毎年少なくとも500万人もの中国人が観光客として訪れるそうで、国外から来る中国人に対して敏感になりやすいのはやむを得ないことと思います。

(対してポーランドは中国人が少なく、中国人ツアー客に会うことは滅多にありません)

最初にイタリアで中国人観光客から感染者が見られた際、一部の中華レストランやアジア系のお店は休業になったり、英語と中国語で「アジア人入店禁止」と書かれていたりしたそうです。
またローマのある音楽院では、アジア人学生に対して医師からの証明書を提出しない限りは授業への参加を認めないという措置をとったとのこと。

イギリスでは中国人と間違われた生徒が生卵を投げつけられたなど目立った差別があったり、マスクをつけているために攻撃対象となってしまったアジア人の話が話題になっています。

私が思うに、中国人が多い地域で感染者が出てしまうと差別を受けやすいのかもしれません
実際に受ける可能性としては低いでしょうが、パーセンテージにすればポーランドよりフランス、イギリス、イタリアのほうが高いと予想します。

これに関してはもともと中国人観光客が多い日本でも同様で、いくつかの有名観光地では「中国人お断り」という張り紙が見られたそうですが…。
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ポーランドへ旅行される方へ

ポーランドに行くのは大丈夫?

結論、今のところコロナウイルスのことでポーランド旅行を戸惑う理由は特に見当たりません

ポーランドではまだ感染者が見られないだけに日本と比べれば意識が薄いように感じられ、それでも日々の予防に努めるよう促しています。

またポーランドでのアジア人差別自体、居住歴6年目の私としてはあまり考えられません。
なぜなら、ここで暮らしてから差別を受けた経験が思い当たらず、むしろ日本人ということで好意的に接してもらえることがほとんどだからです。

世界的人口と中国人の各国での割合を考慮すれば、中国人に間違えられてしまったり、ニーハオと言われても仕方ないと思います。
私たちが外国人への挨拶でハローとつい言ってしまうのと同じ原理だと思いますし、それでイヤな思いをするならそれこそ中国人差別ですよね。

ただ差別はほんのわずかな人の間で存在する可能性もゼロとは言い切れませんし、私も絶対的なことはやはり言いたくありません。

しかし「アジア人差別が心配だからポーランド旅行をためらっている」とポーランド人100人に相談すれば、99人が全力で否定し、残り一人は「じゃあやめればいい」と言うと思います。

以上、私なりに今回の件をまとめました。
ヨーロッパの感染者数が増えたり、ポーランドで万が一差別的なことが発生すれば追記予定です。

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今日のポーランド語

Koronawirus

ポーランド語ではコロナウイルスを “Koronawirus(コロナヴィルス)” と表記します。ちなみに、”korona(コロナ)” は名詞で「王冠」という意味。王冠という名をもつウイルスだなんて、なんとも奇妙です。。

 

 

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あやか
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10 件のコメント

  • アバター 日本国 愛知県 服部 充良 より:

    いつも拝見しております。日本国愛知県の服部です。
    ポーランド訪問先にてマスクについて注意された経験があるのでコメントします。
    2016年に訪問した時に客先で指導されたのですが、ポーランド人は病院外ではマスクを使用しないため、「マスク使用者=疾病罹患者」「気味が悪い」と従業員が警戒するので、よほど咳がひどくない限りは「マスク使用禁止」を指導されていました。街中でもマスクを使用しない方が良いとも言われました。当時のフランクフルト空港でもマスクをしているのは、日本行きゲート付近にいる日本人だけだったと記憶しています。

    • 実体験を交えた有益なコメントをいただき、ありがとうございます。
      マスクに関してはポーランドだけではなく、他ヨーロッパでも同じようなので、むしろ日本の各空港で注意を呼びかけてもいいくらいかもしれません。
      逆に日本に渡航した外国人旅行者は、みんながマスクをしていることに驚く人も少なくなく、写真を撮っている人を何度か見かけたことがあります。
      日本人は感染症予防から乾燥対策まで幅広く使い捨てマスクを活用するため、特に今回のこの季節のマスク不足はかなり深刻でしょうね。

  • アバター 清水 勝 より:

    安心しました。私は6月25から7月7日まで初ポーランド旅行に行こうと思っています。日本では毎日新型ウイルスの件が報じられているのでヨーロッパでどのように受け止められているのか不安でした。特にポーランドは中国人旅行客が少ないということもやや安心しました。

    • コメントありがとうございます。
      日本では日に日に感染症が増え、さらにコロナウイルスについてのニュースを聞くことが多いと思います。
      コロナ自体は特定の人にとっては脅威かもしれませんが、現在出ている致死率や回復率を見るとそれほど恐れる必要はないようです。
      この事実はポーランドでも一般的に知られていると思うので、万が一国内で感染者が出てもパニックにならないことを願うばかりですね。
      5月には終息しているという予想をちらほら見るので、観光シーズンの夏には沈静化してほしいものです。

  • アバター TADAO ONO より:

    1月4日に2週間の日程でポーランドより戻りました。ポーランドなびさんの仰る通り他欧州国に比べ、人種差別は少ない様に思えます、が、過去の歴史、他人種との歴史上の交わりの少なさ(特にアジア人)、教育等々で民度が若干低いのでは(失礼!)と思われました。私見ですが、外国人との触れ合いが少なかったのでは、、、。

    • コメントありがとうございます。
      ポーランド人の民度が低いとはまったく思いませんが、タイミングやシチュエーションによってはそう思われることもあるかもしれませんね。私も初めてのポーランドはサッカーの試合の日だったため、興奮して騒いでいるポーランド人たちを多く見て本当にビックリしてしまいました!

      また、TADAOさんのコメントを読み、一ヶ月東京に住んだ友人も「日本人は礼儀正しいというけど、意外と民度が低いかもしれない」と同じようなことを言っていたのを思い出しました (^ ^;)
      他の旅行で来日した友人が「日本人は親切、また行きたい」という人が多い中、衝撃的な感想でしたね。
      私も海外に住む日本人として、日本のイメージを落とさない行動を心がけます。

  • アバター emi より:

    はじめまして。いつも楽しく記事を拝見しています。
    先日、ワルシャワとクラクフを訪れ(Twitter等でアジア人差別の事例が挙げられていたころもあって)何かあったら嫌だな〜〜と思いながら過ごしていたのですが、全く差別を感じることなく楽しく快適に旅行を終えることができました。
    お店や飲食店の方も気持ちのいいサービスを提供してくださって、ポーランドの方が大好きになりました。
    今後の感染規模によっては、もしかしたら状況が変わってくるのかもしれませんが・・・
    とりあえずは早く事態が終息し、安心して海外旅行に出られる日々が戻ってくることを願います。

    • コメントありがとうございます。
      私も他国での差別の話をネットで少し読み、今回の件で泣く泣く海外旅行を諦めた人もいるのだろうと残念な気持ちになりました。
      コロナが流行り出してからも多くの日本人にお会いしましたが、まだポーランドで嫌な目に遭ったという人はおらず、いつもどおりポーランド人に良くしてもらったという話はよく聞きます。
      emiさんの仰るように、早く皆さまが安心して旅行できるよう事態の終息を願い、また感染者の方々が回復されるよう願っております。

  • 夫婦で5月3日よりワルシャワ行きます。北京経由の中国国債航空にて行きます。あなたの記事を読んで少しホットしました。ありがとうございます。まだ先ですがどうなるかは心配ですが>>>>>?

    • 当記事がお役に立ったようで嬉しく思います。引き続き、状況を見ていく必要がありますが、こちらへ来られる5月には終息しているとよいですね。

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