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おすすめのスイーツを5分で把握
1. チーズケーキ Sernik
どこのカフェでも絶対あるケーキといえば、チーズケーキ/セルニック!実はポーランドはチーズケーキ発祥の国とも言われています(中世ポーランドのポドハレ地方発祥とする説があり、アメリカに渡ったポーランド人移民がそのレシピを広めたそう)。特に、夏のセルニックは甘酸っぱいフルーツがたっぷり上にのったものも多く、日本のスフレ系とはちがって食べ応えもアリ。口に入れると濃厚なチーズの味わいが広がり、ほろ苦いチョコレート生地やベリー系ソースとの相性も◎。パン屋さんのセルニックはより家庭の味に近いですよ♪
2. リンゴケーキ Szarlotka
セルニックと並んでカフェに必ずあるメニュー、リンゴケーキ/シャルロトカ。実はポーランドはリンゴ生産量世界第4位の国。スーパーではリンゴが年中山積み、日本円にして1キロ100円程度で買えたりします。ケーキの中に入っているリンゴは細長くスライスしたものか、小さく切ってあり、必要以上に砂糖は加えず、その代わりふんだんに甘いリンゴを使います。カフェではよく、温かいシャルロトカにバニラアイスが添えてあります。家でも再現できる味なのでぜひ作ってみてください!
3. クリームパイ Kremówka
クレムフカは定番ではありませんが、だからこそ見つけたら絶対食べるべきです!このケーキはパイの間にたっぷりのカスタードクリームを挟んだもので、ナポレオンカと呼ばれることもあります。カスタードクリームと聞くと甘ったるいようなイメージがあるかもしれませんが、見た目に反して甘すぎず、紅茶やコーヒーによく合います。
そしてこのケーキ、「教皇のクレムフカ/kremówki papieskie」とも言われています。きっかけは、ポーランド国民が今もなお愛する故264代教皇ヨハネ・パウロ2世が生前、出身地ヴァドヴィツェ(ポーランドの古都クラクフから50キロほど離れた町)を訪れたときに呟いたこの言葉…!
4. ナッツケーキ Orzechowiec
当記事で紹介するスイーツの中で1番甘いかもしれません。ポーランド人はナッツをよく食べますが、大量にナッツが手に入ったらナッツケーキを作る家庭が多いです。ナッツ特有のほろ苦さとクリームの甘さが絶妙。カカオやカラメルソースと組み合わせることも多く、甘党ならもう大絶賛間違いなしです。また日持ちするケーキでもあり、ナッツがしっとり柔らかくなる2日後くらいに食べるのがベスト!日本ではなかなか見かけないナッツのケーキ、ポーランドで見かけたらぜひ食べてみましょう。
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5. ?ケーキ Ciasto kajmakowe
調べてみると日本語では「ドゥルセ・デ・レチェ」と訳されていましたが、「あ〜、あのケーキね!」とはなりませんね。カイマク(カイマコヴェはカイマクの形容詞)はトルコ発祥のクリーム状の乳製品であり、絞りたての牛乳を温めたときに上に浮いてくる脂肪分を指します。乳脂肪分が約60〜80%と高く、濃厚な風味が特徴。カイマクは18世紀にポーランドへ持ち込まれ、当時高級品とされていた砂糖を加えたお菓子に加工され、ポーランド貴族の間で流行りました。ポーランドのカイマクは時代が経つにつれさらに甘く濃厚に、そしてキャラメルのような褐色に変化していったそう。ちなみにキャラメルはポーランド語で “karmelek“。
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6. 揚げドーナツ Pączki
ポーランドの揚げドーナツ、ポンチュキはポーランドのスーパー、至るところにあるパン屋さん、ポンチュカルニャ(ポンチュキだけ売っているお店)などで買える身近なスイーツ。最近は本当にポンチュカルニャが増えていて、クラクフ旧市街の中だけでも6つくらいあります(そして値段はパン屋さんの3倍以上)。伝統的なフィリングとして、ローズジャムが中に入っているものが◎。ちなみにキリスト教の暦で四旬節に入る前の最後の木曜日、”脂の木曜日”(Tłusty Czwartek)にはポンチュキをたくさん食べるという面白い習慣があります。
7. クレープ Naleśniki
パッと見るとただのクレープですが、ポーランドのそれは日本のものよりちょっと厚めで生地はフライパンサイズ(日本のクレープは生地が薄い+巻いてなんぼみたいな感じ)です。朝ご飯、昼ご飯、夕ご飯にもなるほど食べ応えのある万能スイーツ(お惣菜系もある)でもあり、たいていのカフェにはナレシニキがあります。ナレシカルニャというナレシニキ専門店もあるので、ポーランドに来たらグーグルマップで “Naleśnikarnia” と検索してみましょう。私がよく食べるのは、トファルクというチーズが入った “Naleśniki z serem” です。
8. トゲトゲのケーキ(Sękacz)
300年以上前から親しまれているリトアニアの伝統的なお菓子。ポーランドはかつてリトアニアと1つの国であったり(ポーランド・リトアニア共和国)、リトアニア出身の国王が創始者となった王朝もあったりと、中世からリトアニアとともに歩んできた歴史があります。ということで、ポーランドにいながらリトアニア名物に出会すこともあるのです。このケーキはバウムクーヘンのような万人ウケする味(むしろバウムクーヘンの起源とも)で、飛び出した木の枝を思わせるようなトゲトゲが目を引きます。リトアニア国境付近の街でもない限りトゲトゲの状態ではなかなか買えませんが、カットしたものならスーパーでも売られていますよ。
9. ケシの実のケーキ Makowiec
こちらはより家庭的な、ポーランド人が大好きな定番スイーツ。中にたっぷり入っている黒い小さなツブツブはケシの実です。ケシの実は中毒性があることで知られますが、食用のケシの実にアヘンは含まれていないので安心して食べてください。シロップ漬けのケシの実はとっても甘く、ポーランドではケーキの材料としてよく使われます。ツブツブ食感にやや違和感を覚えるかもしれませんが、目を瞑って食べればアンコの味に近い感じもします。
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10. 天使の羽根 Faworki
ファヴォルキはポーランドの揚げ菓子で、謝肉祭や脂の木曜日 (6番目に紹介したポンチュキを食べまくる日)、灰の水曜(下記記事参照)の前日の火曜日に食べられます。英語では「天使の羽根」と呼ばれているそう。小麦粉とバター、全卵そしてたくさんの卵黄とサワークリームを混ぜて生地を作ります。素朴な味わいと、口の中でホロッとくずれるような軽い口当たりが特徴。揚げているのに妙にあっさりしていて(あとから来るタイプ)、食べ始めると止まらなくなるので要注意です!
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Ayakaのブロッグを読んだら、ケ—キを食べたくなりました!☺
私はKarpatkaも大好きです☺
カーチャ!
記事を読んでくれてありがとう(^o^)
カルパトカも美味しいですね〜。
カフェでは一度も見かけたことがないので、旅行者には難易度が高いかもしれませんが (T-T)
Ayakaのブロッグは興味深くて、読むのはとても楽しいです!
カルパトカはカフェで見つけられないですね。知りませんでした。でも、よく考えると、やっぱり私も手作りのカルパトカしか食べたことがないのです。
Ayaka さんのクロクフ記事を読みました。
ガイド試験合格おめでとうございます。
今回の旅行ではご縁がなかったのですが、こんな方にガイドして欲しかったと思う語り口にファンになりました。
ゆきさん
ありがとうございます。
ファンになったと仰っていただけで、とても嬉しいです!
先月下旬に証明書授与式があったので、またそのようすを記事にしたいと思っています。
ご案内した方の多くが「聞かなきゃ分からなかった、気付かなかった」とよく仰るのですが、そう聞く度にガイドのやりがいを感じております (^ ^)
YouTube で polish cakeの動画を見つけて、作ってみました。それで、動画を投稿するときに、はたして日本語でなんていうのか、検索してみたら、この記事を見つけました。どうやら、自分が作ったのは、クレムフカであると、判明しました。
それに、他にも知らないケーキが紹介してあり、とても、ためになりました。ありがとうございました
白鳥 渉さま
コメントありがとうございます。クレムフカを作られたそうですが、成功したでしょうか。私はまだ作ったことはないですが、パイ生地がなんだかハードルが高そうで、まだ手が出ません…。ほかのケーキもぜひ、作ってみてくださいね!