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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
詳細プロフィールはココ YouTube はじめました
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この記事の内容
ポーランド人の国民性に関する記事が人気ですが、国民性とはまたちょっと違う、多くのポーランド人に当てはまる特徴があります。あなたの身近にポーランド人がいるなら、ここに書かれている特徴の半分以上にピンと来るはず?!
エピソード付きで紹介するので、機会があれば、これらの情報を参考にポーランド人にネタを振ってみてください。きっと会話がさらに弾むでしょう。
この記事の目次
❶ メイド•イン•ポーランド志向
❷ 英語は自信がないが話せる
❸ 我が国の言語は世界一難しい
❹ 20代半ばでも現役学生
❺ サッカーを熱狂的に観戦する
❻ ポロネーズといえば…ダンス!
❼ 重騎兵フサリアに目が輝く
❽ 小顔で瞳の色はグレーが多い
❾ 幼少期、日本アニメを見ていた
❿ この記事のまとめ
ポーランド人の国民性8つ|愛国心が強く、ヨーロッパいちの働き者
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メイド•イン•ポーランド志向
。ポーランド人は自国発のブランドや、ポーランドで生産/製造されたものを好む傾向があり、お店でもメイド•イン•ポーランドの商品は国旗マークでアピールされています。 。ポーランドは日本と比べれば、欧州のものを中心に海外食品や品物が飽和状態。しかし、同じものでポーランド産と外国産が並んでいたら、たとえ馴染みのある隣国の商品でもポーランド産を手に取る人が多いです。 。また、自国ブランドでも生産工場がアフリカとかアジアだとウケはイマイチ…。
少々高くても、ポーランドの工場で作られていると立派なセールスポイントになります。
ファッション系でも、ファストブランド以外のショップは結構いいお値段するよね。でも品質はかなり良いし納得!
そう、コートとかふつうに3〜4万円はする。イタリア製があったら迷うかもだけど、やっぱりポーランドがいいな。
英語は自信がないが話せる
。ポーランド人の性格は親しみやすい反面、ちょっとシャイなところがあります。だからかいきなり英語で話しかけたりすると、遠慮がちな素振りを見せられることも…。 。もちろん、観光地では英語をスラスラと話せる人が多いので問題はありません。
私もガイドのお客さまからは、「ポーランド人は英語もふつうに話せて、発音も聞き取りやすいですよね」と言われるくらいお上手です。 。しかし “Do you Speak English?” と突然見知らぬ外国人に聞かれると、プレッシャーを感じて構えてしまうでしょう。
聞きたいことをそのまま英語で質問すれば、ちゃんと優しく答えてくれると思いますよ。
ポーランドの最近の公立高校では、理系科目を英語で教えてるところも増えてきてるとか。高校生の甥も英語ペラペラ!
理系でもなにかと英語使うし、できるに越したことはないもんね。30代半ばまでの人なら英語を話せる人は多いよ。
我が国の言語は世界一難しい
。ポーランド人やポーランド語学習者の間では、「ポーランド語は世界一難しい言語である」とまことしやかに噂されています。 。名詞の性は3つで格は7つ、一つの単語が十数もの形に変わるとか、確かに文法は英語よりも若干ややこしいかもしれません。ただ簡単とは言いませんが、どの言語よりずば抜けて難解かというとそうでもないはず。 。それでもポーランド人は、世界一難しい言語が母語であることを心なしか誇りに思っている人が多く、外国人が「難しい言語だね〜」と言うとちょっと嬉しそうな顔をします。笑
一方で日本語は習得しやすいって言われてるけど、敬語や漢字までマスターするとなると途端に難易度上がるしね…。
そもそも、まったく違う語族の言語を並べてどれがどの言語より難しいとか、易しいとか言うのってナンセンスでしょ。
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20代半ばでも現役学生
。ポーランドでは学生に遭遇する割合がかなり高く、移住当初、学生証を提示している人を見ては「(社会人に見えるけど)この人、学生なんだ!」と思うことがよくありました。 。国際機関OECDによると、ポーランドの高等教育修了率はヨーロッパではイタリアとフランスに次いで3位(2018年)。さらに修士課程まで進む女性の割合も非常に高く、勉強熱心な若者が多い国なのです! 。またポーランドでは税金が高い代わりに教育費は無償であり、大学と院を修了しても、医学部に6年通っても学費はなんとタダ。
ただし当然、大学ランクや学部、倍率によってはそれなりの高い学力が求められますよ。
修士号を複数持っている人も多いし、20代半ばだとパートタイムの学生が多い印象。うまく両立しててスゴイなぁ。
うん、僕はシビルエンジニアと建築で修士を取ったよ。でも2つ目となると、さすがに無償は難しくなるけどね…。
サッカーを熱狂的に観戦する
。ポーランドはサッカーに熱い人が多く、特に地元チームのサポーターとなるとフーリガン並に荒々しくなる人も少なくありません。 。上の写真は2019年5月、私が住む街のチームであるピャスト・グリヴィツェが国内優勝を果たした日のお祭り騒ぎのようす。バスに乗っている人たちは選手ですが、一時、火祭りかってくらいメラメラしてました。 。もしポーランド旅行中、道ばたや鉄道駅なんかで集団で騒いでいる人+警察がいたら、高確立で地元チームの試合の日です。
普段のポーランドは落ち着いていて治安も良く安全なので、どうか勘違いなさらずに!
地元チームの派閥とかもあるから、熱気が最高潮だと大変!ふつうの人でも家で雄叫びあげたり、ブブゼラ鳴らすし。
僕もサッカーは観るのもやるのも好きだし、試合見ながら叫ぶことはあるけど、フーリガンはまったく理解できない…。
ポロネーズといえば…ダンス!
。ポロネーズというとショパンを連想する人が多いかもしれませんが、ポーランド人だとダンスのほうを思い浮かべるでしょう。 。ポロネーズは、もともと18世紀頃のポーランド貴族が踊っていた優雅なダンス。初心者にも易しいダンスですが、シンプルゆえにずっと踊っていると混乱してしまうかも。 。高校卒業記念パーティーでは男女でポロネーズを踊るのがお決まりで、遅くともその頃にはポーランド人全員がマスターします。
踊っては食べての繰り返しであるポーランドの結婚披露宴でもポロネーズは欠かせません!
自分の結婚式の前、必死にポロネーズ練習したなぁ。最初はイヤだったけど、5回も結婚式行ったらさすがに慣れた。笑
手を取られるから踊らないわけにはいかないしね。逆に言えば、ポロネーズさえ踊れれば結婚式はなんとかなる!
重騎兵フサリアに目が輝く
。フサリアは言わば、日本でいう侍。15世紀のハンガリー発祥の重騎兵ですが、ポーランドのフサリアは華麗で美しいです。 。甲冑の上にヒョウやテンの毛皮をまとい、鳥の羽飾りを背になびかせ、上等のアラブ馬に乗って堂々と戦地を駆け抜ける兵士。
さらに圧倒的な強さで確実に敵を倒すと来たら、現代の人々も目を輝かせて当然のはず。 。ポーランド人男性に「フサリアと侍が勝負したらどっちが勝つかな」と話を振ってみれば、盛り上がること間違いありません。
個人的には、大国やオスマンを打ち負かした実績を持つフサリアのほうが強いと思います。
兵士の実力もあっただろうけど、高速で走るアラブ馬が戦力の鍵だったそう。そんな馬を何千と持っていたのも驚き!
フサリアのかっこいい衣装を見てみたい人はヴァヴェル城へ。侍もいいけど、フサリアの重厚な装備もなかなかのもの。
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小顔で瞳の色はグレーが多い
。目鼻立ちがクッキリしていて長身のヨーロッパ人、なんとなく憧れますよね。ポーランド人はさらに小顔の人が多く、瞳の色はグレー/ブルー系が大半を占めます。 。私の夫も日本に帰ると「小顔だね」とよく言われるし、瞳の色はやっぱりグレー。
でもその傾向が高いだけで、瞳の色がブラウンという人も多く、髪の色ともなれば日本人並みの黒さからブロンドまでさまざまです。 。ちなみに欧米では “小顔” と指摘するのは失礼に当たり、頭が小さい=頭が悪いとネガティブに捉えられることがあります。
目の色を褒めるのは構わないですが、小顔に関してはノータッチにしておきましょう。
娘は顔の大きさはふつうだと思うけど、後頭部や頭のかたちはキレイ!これもよく、ハーフだからでしょって言われる。
日本人って、割と頭のかたちとかサイズ気にするよね。赤ちゃんの頭のかたちを整える枕とか売っててビクッリした…。
幼少期、日本アニメを見ていた
。ポーランドでもテレビアニメは浸透していて、30代半ばくらいまでの大人ならたいてい幼少期に日本のアニメを見ています。 。上の写真は、教育テレビで放送されているイナズマイレブンというサッカーアニメ。私の夫(1985年生まれ)も子どもの頃はキャプテン翼を見ていたそうで、根強い人気があるのかこちらもまだ放送されています。 。30代前後の女性だと、セーラームーンが好きだったという人もチラホラ…。
私の頃はおジャ魔女どれみも人気でしたが、ヨーロッパでも知名度があると思いきや、こちらはポーランドでは知られていないようです。
今の子どもたちだと、ポケモン(というかピカチュー)が結構人気かも。ポケモン、自分が小さい頃もよく見てたなぁ。
ポケモンはアニメというより、キャラだけが流行ってる感じだよね。そういや、ポケモンGOが流行ったのももう3年前…。
この記事のまとめ
私は2014年9月からポーランド在住ですが、これだけ長く住んでいるとポーランド人の考えに馴染んでしまって “ポーランド人の特徴” に気付きにくくなってきました。当記事はもともと2016年に投稿していたものを再編集したもの。書き直しながら、「最初はそんな風に感じたっけ」と懐かしい気持ちになりました。
ザックリまとめると、❶メイド•イン•ポーランドを最も信頼し、❷自信ないと言いつつ英語を話し、❸ポーランド語の難解性にちょっぴり優越感を持ち、❹男女ともに勉強熱心な若者が多く、❺地元チームの試合ではサッカー熱が高まりやすく、❻ポロネーズといえばダンスを思い浮かべ、❼重騎兵フサリアは男のロマンであり、❽小顔でグレー系の瞳が多く、❾子どもの頃は何かしらアニメを見ていた傾向がある、それがポーランド人だということ。
ポーランド人と仲良くしたい、話のタネをお探しの方の参考になれば幸いです!
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