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当ホームページはポーランド情報が主ですが、4月4日〜9日と当記事5月3日は番外編として、ラトビア・リトアニアの記事を書いています。
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きっとこれが最後のラトビア旅行記事。でも今回はラトビアじゃありません。
リトアニア
です。ポーランドへ帰国する前の日は思い切って遠出してみました。
場所はバックパッカーの聖地、” 十字架の丘”。今まで色々な場所に行きましたが、下調べだけでここまで行きたいという感情に駆られたことはありません。
今度はミニバスに乗って
向かったのはラトビアの首都、リガから南へ145キロ離れたリトアニア第4都市、シャウレイ/Šauļi です。

これまでに足を運んだスィグルダやツェーシスとは逆方向ですね。
最初に調べていた時は調べ方が悪かったのか、帰りのバスが微妙な感じでリスクがある旅になると思っていました。
でも思いのほか、リガからシャウレイは簡単に行き帰りできたので、リガに滞在する際にはぜひシャウレイにも足を伸ばしてほしいです。バス1本ですから。

ミニバスは1〜2時間毎にリガのバスターミナルから出ています。私が乗った時の乗り場は20番(市場に近い方で屋根がないところ)ですが、固定ではないのでこの掲示板で確認してください。
乗ったミニバスは17人乗りでしたが、1日に2本だけ49人乗りのバスが出ているようです。所要時間は2時間半。
料金は12ユーロとありましたが、きっちり渡すと1ユーロのおつりがありました。当日割りでしょうか。
終点がクライペダという有名な港湾都市なので、夏期シーズンになったらもっと大型のバスが増えるのかもしれません。が、私が乗ったのは行きも帰りも狭苦しいミニバスでした(泣)。
バスターミナルやチケットの購入方法などは、関連記事をご覧ください。
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シャウレイバスターミナル

いつの間にかリトアニアの国境を越え、感覚的には割とすぐに到着しました。
ここで “DOMANTAI”(ドマンタイ)行きの市バスに乗り換えます。
ターミナルの建物の中(道路に近い方)のインフォメーションで “十字架の丘行きのバス時刻表” を貰えるらしいので、中に入って真っ先に左側の informacija(緑の字)へ進みます。
そして無事に噂通りの時刻表(下)をゲット。次のバスまでまだ40分以上あったので、待合室で iPhone を充電してヒマをつぶすことにしました。

左側が十字架行き、右側がバスターミナル行きです。でも、それぞれの乗り場/バス停にある時刻表の写真も撮影したので一応そちらも載せておきます。
12番乗り場発車、”JONIŠKIS”(ヨニシュキス)行きです。


こちらはシャウレイバスターミナルからリガ/RYGA へ戻るバスの時刻表です。
7番の乗り場からの発車、こちらも車内で、行きと同じ料金でチケットを購入できました。チケットといっても、前回同様レシートなんですが。

バスに乗ってから十字架まで

25歳ですけど、そう思いました。
車内もレトロ。前に大きな荷物をまとめて置いて後ろに座る人たちを見て、イギリス留学の頃を思い出しました。

自然と「ドマンタイ行きで」とポーランド語で言ってしまいましたが、車内でもチケットを購入できました。
たったの86セントです。距離でまた運賃が変わるのでしょうが、そこはポーランドと似たようなものですね。
乗車時間は20分。

バスを下りたら、少し戻って黄色の矢印の方向の道へ入ります。
で、そこをひたすら2キロ(徒歩20分)道なりに歩いてください。やがて十字架の丘っぽいものが見えてきて、テンションが上がってきますよ。
またしばらくすると上の写真の左下に見える、奥の茶色い建物のインフォメーションセンターが左手に見えてくるので、そこを目指して歩きましょう。

インフォメーションセンターの近く、右手にお土産屋さんがあります。
そこで “十字架の丘” に残すための十字架を購入できるので、記念に1本くらい買っておいてもいいかもしれません。
十字架やイコンなどキリスト教関連グッズしか売っていませんが、私は20分くらいそこで十字架を吟味していました。釘のある4本は1ユーロ、木彫りは15ユーロくらいだったと思います。

そのお土産さんの先をすぐ、右にトンネルがあるのでそこを通ってまたしばらく歩くと、十字架の丘に到着。
十字架の丘ってなに?
このページを検索で見つけてこられた方はともかく、ポーランドなびを普段から読んで頂いている方にとっては
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と思っているかもしれませんね。
そこでリトアニア観光情報局から “十字架の丘” の説明を引用しました。
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シャウレイの北12キロの場所にある、おびただしい数の十字架が立つリトアニア最大の巡礼地です。
その発祥については明確にされていませんが、初めてここ に十字架が立てられたのは、1831年のロシアに対する蜂起の後と考えられています。
これらの十字架は、ロシアの圧制により処刑された人たちや、シベリア へ流刑されたリトアニア人たちを悼んだ人々が、一つ一つ持ち寄ったもので、大きさは小さなロザリオから高さ数メートルもある芸術的な十字架まで実に様々です。
途中、旧ソ連軍が撤去を試みたものの再び十字架が集まり、いつしか現在のような数になったそうです。すでにその数は5万にもおよび、現在も日々増え続 けています。
この悲しみの丘は2001年、「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産の代表一覧に記載されています。
こちらは、トンネル近くにある説明文を撮影したものです。

説明文後半によると、1993年9月7日、故ポーランド人ローマ法王のヨハネ・パウロ2世もこの地を訪れ、ここで集まった10万の人々(!)のためにミサを捧げたそうです。
そして1994年、ヨハネ・パウロ2世によってリトアニアに授けられた十字架がこの丘に立てられました。
また2006年には、前ベネディクト法王によって祝福を受けた十字架がこの丘にまた立てられています。
この場所
巡礼地なので途中で数人のシスターさんともお会いし、「アレルヤ、アレルヤ!」と言いながら投げキッスまでしてくれた方もいました。
悲しい過去を持つ場所ですが、アウシュヴィッツと同じように今では観光地化しているのが皮肉なところです。

実際にこの十字架の数々を見て、なんとも言えない重苦しい感情がグワっと押し寄せてきました。そして風によってカラカラと低く、高く鳴る十字架と十字架のぶつかる音に、当時の人々がどんな思いで十字架をここに残していったのか、少し目に浮かんできて胸が締め付けられるような気持ちにもなりました。

この場所に訪れる人の中には、ただネットで写真を見て「わーすごーい!」とか「有名だからとりあえず行ってみよう」という人もいると思います。
でも私が “十字架の丘” の写真を初めて見た時、呼ばれたような感じがしました。
滞在時間より移動時間の方が数倍もありますし、リガ滞在中にここへ訪れる人もあまりいないようですが(リガからここを訪れて、ビリニュスに抜けるとかはよくあるパターン)、それでも私が行った理由はこの気持ちを確かめるつもりだったのかもしれません。
本当に呼ばれたかどうか。

そして、この地に足を踏み入れた瞬間に風が吹いて鳥肌が立ちました。
星の数ほどあるような十字架を見て感じたこと。それはとても口では表せない感情ですが、きっとただ圧倒されたから生まれたのではなく、イエスに願いを込める人々の想いまで感じ取ったからこその感情だと思うんです。
栄光と支配が世々限りなくキリストにありますように。アーメン。



近々リトアニア旅行をしようと計画中でしたのでとても参考になりました!
Rさん
ご参考になったようで嬉しいです。ラトビア・リトアニアについての記事は書いている方が少ないようで、他にも詳しく書いてみました。
“ラトビア・リトアニア” カテゴリーをぜひお読みください。
初めまして。こんにちは。(。・д・。)
shinyaと申します。
ここを見て本日行ってまいりました!が、なんとシャウレイバスターミナルでもらった例の帰りの時刻表ですが、現在は若干最後のバスが異なってました。おかげでシャウレイ一泊中です。笑
画像貼れないので分かりにくいですが19時のバスはなくて18時20分と20時15分になってました。
なので、皆さん行かれる際は先に帰りのバス停で時刻を見てから十字架の丘に歩いて行った方が良いと思います。
(一応バスターミナルは閉まってたけど残ってたインフォメーションのおばちゃんには言いましたけど、そうなの?みたいな感じでした。笑)
初海外旅行でリトアニアを計画しています。
気をつける事などありましたら、ご助言願います。
りょうさん
私はポーランド在住で、リトアニアには日帰りで滞在したのみです。
そんな私から助言できることは特にありません。
情報が少なく苦労されているかと思いますが、安心して旅行できることを願っています。
観光気分で検索していましたが心に染み入る文章で十字架の丘へ向かう気持ちがより真摯になりました。五感を澄ませて感じてきたいと思います。教えていただきたいのですが他の記事でリガからシャウレイは通常2時間半から3時間とありましたが綾香さんは2時間程で行かれたようですが単にバスが速く走っただけですか?8月にパルヌ2泊予約してるのでここから日帰りで行く方法をリガからタクシーも含めて模索中です。代案ありましたら教えてください。
藍丸さん
管理人の綾香です。
お返事が遅くなってすみません。
私が書いた記事を改めて読み返してみましたが、「リガからシャウレイまで2時間で行った」という文を見つけることができませんでした。
何時間かかったかは覚えていないのですが、結構長かったと記憶しているので2時間半〜3時間はかかったかもしれません。
また、私自身はポーランド在住でリトアニアは旅行を兼ね、仕事で訪れたのみです。
パルヌという街も聞いたことがないほどですので、私の方からはあまりアドバイスできません。
どうぞ宜しくお願いします。
綾香さん
お忙しいところお返事ありがとうございました。
【今度はミニバスに乗って】 という所にラトビアの地図があり時間は地図上に2時間3分と記入がありました。2時間で行かれる! と思たのでメールした次第です。
ポーランドへも行ってみたいのでその節はお世話になりたいと思ってます。
藍丸さん
またまたお返事が遅れてしまい、すみません。
なるほど、そちらの画像でしたか。
こちらはグーグルマップですので、車(レンタカーやタクシーなど)での移動時間となります。
正確な移動時間を調べるために、写真の撮影時間から移動時間を求めてました。
9時00分発のバスに乗って、11時16分にはシャウレイでバスの時刻表を写真を撮影しています。
ですので、おそらく2時間15分程度で到着したと思われます。
以上、参考になれば幸いです。
ポーランドに来られた際はどうぞ宜しくお願いいたします!
綾香さん
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
今回十字架の丘無理なようでしたら来年の事は68歳になると分かりませんがの夏ポーランド ベラルーシ 経由で訪れるのも良いかと思っています。
いつもお忙しいのに時間割いてくださってありがとうございました。