必読!ポーランド旅行で知っておくべきこと

番外編:ラトビアの首都リガへ行ってきました

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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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当ホームページはポーランド情報が主ですが、4月4日〜9日は番外編としてラトビアの記事を書いています。

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更新情報の記事でお知らせした通り、ラトビアへ行ってきました。

久しぶりの一人旅
久しぶりの一人旅

訪れたのはリガ、ツェーシス、スィグルダ、そしてリトアニアの十字架の丘。

ここではリガについて書きます。

 

ラトビアってこんな国

リガについて書く前に、私がこの国に抱いた感想を言わせてください。

中欧と変わらない街並
中欧と変わらない街並

私にとってのラトビアの第一印象は “まるで小さなポーランド”。ほんとに。

それもそのはずです。

ラトビアが国として独立したのは1918年と約100年前のことで実はそれまでずっと、スウェーデンやポーランドなど他国の領土だったんですね。

しかも独立前に国として独立するために戦ったことはないので、ラトビアの歴史ってすごく浅いんです。もちろん他国と戦うことはありましたが、ラトビア対◯◯◯の戦いではありません。

そのため、周辺諸国からは「まだ若い国だから、つまらなさそう」なんて言われることもあるようで…。

でも独立してからの苦労は計り知れませんよ。このあたり、ナチス・ドイツやソ連が関連してくるので、なにもラトビアに限ったことではないのですが。

そんなラトビアは、個人的にはこんな人にとてもおすすめです。

可愛い手芸品がたくさん!
可愛い手芸品がたくさん!
  • ひとり旅初心者
  • かわいらしい街が好き
  • 手作りの手芸品が好き
  • 数泊程度しかできない
  • 気軽にハイキングをしたい

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ラトビアは小さな国なので、他都市への移動もかんたん。リガも含めてこじんまりとした街ばかりなので今回の私のように4泊しか出来なくても、この国を味わうには十分だと思います。

そして、気になるラトビアの物価。

安いといえば安いですし、だいたいポーランドと同じような感じなのですが、なんせ小さな国ですから「観光客からお金をとってなんぼ」みたいな風潮がところどころ感じられました。

1キロ250円
いちごが1キロ250円

ラトビアの平均年収はポーランドより低いですが、ポーランドの方が財布にやさしいですね。ユーロだからかも。

総合的にラトビアは、エストニアと比べると面白さは感じられましたが、ポーランドからのバルト3国はがくんと規模で差が出ることを身にしみて実感。

逆に言うと、短期間で攻略しやすい国でのんびりしているのが良いところでしょうか。それなりに中世のお城もありますし、異国情緒感はたっぷりあります。治安も良くて人々も親切でした。

 

4月4日(月)リガ到着

こんな飛行機に乗りました
こんな飛行機に乗りました

ポーランド航空を利用し、最寄りのカトヴィツェ空港からワルシャワ経由でリガへ行きました。すご〜く長旅。

このタイプの飛行機は乗ったことがない方も多いと思いますが、ポーランド国内線やシェンゲン内での移動で既に何回か利用したことがあります。

鉄道で行った方が読者さんからの需要はあったでしょうねぇ。すみません。。

プロペラ(というの?)が付いた飛行機は、ジェット機より高く飛べませんが基本的に短距離飛行なので問題なし。プロペラがあるのでうるさめですが、行きも帰りもよく寝れました!!

Rixwell Old Riga Palace
Rixwell Old Riga Palace

宿泊したのは4つ星ホテルの “Rexwell Hotel Old Palace”。

ホテルの外観はそこまで立派ではありませんが、立地は旧市街でかなり良く、空港へのバス停留所にも近いです。

  • バスターミナルまで徒歩8分
  • 市庁舎広場まで徒歩5分
  • 自由の記念碑まで徒歩12分

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清潔感もあり、朝食も種類が豊富で大満足。スタッフも親切で、料金は1泊シングル5000円〜とお手頃でした。

 

16時 リガ旧市街観光

ワルシャワからリガへの飛行機が1時間半も遅れたたこともあり、ホテルでひと休みしてからちょっと遅めの観光。

まずは近くの市庁舎広場へ。

House of Blackhrads
市庁舎広場の眺め

ポーランドでいう、中央広場です。おそらくリガで一番立派だと思われる建物、ブラックヘッド会館が見どころ。

ちょうど16時に来たのですが、近くの教会からオルゴールのような心地良い音楽が流れてきて雰囲気はとても良かったです。この景色以外に撮影スポットは特にありませんが、ブラックヘッド会館だけでお腹いっぱいになりました。

近くにはラトビア占拠博物館がありますが、現在 Raiņa bulvāris 7(自由の記念碑の近く)に移転中。この博物館については後編で書くことにしましょう。

ライトアップも必見
ライトアップ姿も必見

そして、この広場の近くにはゴシック建築の聖ペトロ教会があります。

昼間(といっても16時)の広場の写真左側に写っている教会ですね。正面に広場があるので全体像を撮ることは出来ませんでした。検索してみても正面から良く撮れている写真はあまりないです。

ちなみにこの教会の持つ、地上100mの高さの塔はリガのランドマーク。旧市街のどこにいてもこの塔を目印にして、方角を知ることができます。

ブレーメンの音楽隊の像
ブレーメンの音楽隊の像

これはその教会の裏側(横かな)にある像なのですが、ドイツの姉妹都市ブレーメンから贈られたものだそう。

観光客や地元の人達が鼻を次々となでていて、「あのブタさんに触ったら幸せになれるとか、そんな言い伝えがあるのかな」と思いながらCSで知り合った女の子に後で聞いてみると、「あれはロバだよ。ロバの鼻を触ったら幸せになれるんだって。」と教えてくれました。

どおりで鼻はピカピカ。

肝心の教会ですが初日は遅すぎたのか閉まっていて、5日目の最終日に扉が開いていたので少し覗いてみたのですが、なんと自動ドアがありました。

しかも塔に登るのに9ユーロ!ぼったくりやん、と後ずさり。自動ドアの時点で入る気もなくしてしまいました。

ミトンを編むおばあちゃん
ミトンを編むおばあちゃん

そういえば、こんなほっこりする光景も教会の側で見かけましたよ。

ラトビアは手編みの手芸品、特にミトンが有名だそうです。でもミトンが欲しくなるほど寒くはなかったかな。

 

周辺を1時間ほどうろうろ

この後も旧市街を歩いていたのですが、びっくりするほど写真がない…。

正直な話、「なんか別に撮るほどでもないな〜」なんて思いながら街を歩いていました。これは旅慣れしてしまっている私の悪いところですよね。

リガは小さいながらも素敵で可愛らしい街並(でも一応首都)を持ちます。ただポーランドと似たり寄ったりなので、写真を撮ることに夢中になるより目で楽しんだ方がいいなと思いました。

というわけで、ここからは気ままに撮影したものの一部をご紹介します。

あれは聖ペトロ教会じゃないかも
あれは聖ペトロ教会じゃない
あれは聖マリア大聖堂でした
あれは聖マリア大聖堂でした

この教会が大聖堂だと気付いたのはポーランドに帰った後でした。

時間が遅くて中には入れませんでしたが、入場料3ユーロだそうです。世界で4番目に大きいパイプオルガンがあり、パイプの数はなんと6000本以上!

コンサート(7ユーロ)が名物だそうで、夏はもう大混雑だそうですよ。

でも7ユーロならいいかな。オリーヴァ大聖堂は無料なので尚更…。ここでもお金をとることにちょっとガッカリ。

オリーヴァ大聖堂

オリーヴァポーランドのグダニスクにある大聖堂。内部には約8000本近くのパイプを持つロココ様式のパイプオルガンがあります。その音色は世界1位にも輝きました。って、ちょいちょいポーランドネタごめんなさい(笑)。

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一応、空港でもらった観光マップを手に歩いていたのですが、そのマップが大雑把すぎてなかなか観光スポットにたどり着けませんでした。しかも路地裏みたいな小さい通りが多すぎる!

それが素敵っちゃ素敵ですけど。

あと、観光スポットと言うほどのスポットはそんなにありません。外観を楽しむものの方が多いですね。例えば猫ハウスなるものがあるのですが、その見所はてっぺんにいる猫や看板の猫だけ。

お城もあるけど、大統領府になっているそうで城内見学は出来ません。

リガって本当に小さいんですよ。だからリガだけしか滞在しない旅程はモノ足りない。でも小旅行も合わせれば、それなりに見ごたえのある国です。

ラトビア国立オペラ劇場
ラトビア国立オペラ劇場
8時過ぎでもこの明るさ
8時過ぎでもこの明るさ
観光客に大人気のレストラン
観光客に大人気のレストラン

夕食をしたレストラン、Province。

トリップアドバイザーにもたくさんの美味しそうなラトビア料理の写真が並んでいます。ホテルから徒歩6分。

ラトビア風ザワークラウトのスープとポークグラタンみたいなのを注文したのですが、ふつうに良いお味でした。

ザワークラウトのスープ
ザワークラウトのスープ

はい、食べ物の感想を言うのは苦手です…。これ以上は、何も言えません!

いちいちイケメンの店員さんが「味はどう?」「これはどんな感じ?」って聞いてくるんですけど(そのフレンドリーなイケメンもレストラン名物らしい)、めっちゃ鬱陶しかった(笑)!

お会計は18ユーロでチップ込み。ラトビアにしては結構高めだと思います。

 

今回はここでおわり

内容が薄っぺらくて申し訳ないのですが、早朝3時40分に起きてから15時過ぎのホテル到着、16時から観光して20時過ぎにホテルに戻り、この日はもう冒険する元気がありませんでした。

ホテルの後は爆睡です。

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リガに泊まっているというのにリガは後回し…。もう少し博物館に費やする時間があってもよかったですが、小さい街なので旧市街はすっかり把握しました。

前の日はリトアニアの十字架の丘に行きましたが、1週間分の記事がラトビアネタのみなのでまた後日書きますね♪

 

とても活気のある中央市場

リガバスターミナルと川を挟んだところには大きな中央市場があります。

左の建物4つが中央市場
左の建物4つが中央市場

この3日間はバスを待ちながら呆然と眺めているだけでしたが、最終日になってやっと足を運びました。

中央市場は金曜日ということもあってか、外も中もたくさんの人々。そういえば、ポーランドでもここまで人の多い市場はまだ行ったことがないです。

中央市場の中のようす
中央市場の中のようす

で、観光客はこういうところに行くだけで写真を撮って眺めて、結局買わないから嫌われるんですよね(笑)。

まあ、それは日本へ観光で来る外国人もいっしょでしょう。お互いさま。

ハンドメード商品がずらり
ハンドメード商品がずらり

市場には新鮮な野菜やお肉、魚などの食べ物だけではなく、ミトンやちょっとしたお土産も売っていました。

 

地上42m 自由の記念碑

新市街と旧市街の入り口にある、ひと際目立つのが自由の記念碑。

自由の記念碑
自由の記念碑

ラトビアの独立記念と独立戦争での死者に捧げるため建てられたものです。

1時間ごとに衛兵の交代式を見ることができるのですが、最終日にやっと見ることが出来ました。それも偶然。

衛兵が守っているようす
衛兵が守っているようす

この記念碑は広い道のど真ん中にあるので存在感がすごい。

地元の人は自由の記念碑周辺を友人との待ち合わせ場所とし、この記念碑よりも旧市街側にある “ライマの時計” は恋人同士の待ち合わせに使うんだとか。

だから恋人関係でもない人に「あの時計台で会おう」と言われたら、それはつまり気があるという意味だそうです。

可愛い…癒されます
可愛い…癒されます

またこの辺りには公園があって、天気のいい日はリッラクスに最適。人も鳥もとっても心地良さそうにしていました。

 

ラトビア占拠博物館へ

記念碑のすぐ近くにある移転先のラトビア占拠博物館へ行ってきました。

ラトビア占拠博物館
ラトビア占拠博物館

リガ観光前編の記事やツェーシスの記事でもラトビアの歴史に触れましたが、ラトビアという国は1918年に建国されたまだまだ新しい国です。

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だから一般的に「ラトビアの独立」というと、ソ連の占領から解放された1991年の出来事を指します。

ラトビアがソ連によって占拠されたのは、1940年6月17日。

その1年後はナチス・ドイツ、1944年と1945年には再びソ連によって1991年まで占拠されました。私は1991年生まれですが、そう思うとつい最近のことのように感じます。

博物館は、ナチスとソ連によって迫害されたラトビアの苦難を物語る当時の資料と写真で埋め尽くされていました。

そしてドキュメンタリーを通して、平和への誓いを訴えています。

ラトビアをはじめバルト三国占領の歴史を知りたい方、博物館へ訪れる方はぜひ一度こちら(ウィキペディア:バルト諸国占領)をご覧になってください。

ラトビア占拠博物館

住所  :Raiņa bulvāris 7(※)
料金  :寄付
営業時間:毎日11時〜17時

※2016年4月現在の移転先住所です。自由記念碑から徒歩3分。

 

美しいロシア正教会へ

ラトビア占拠博物館からまたさらに北へ行くと、正教会があります。

エスプラナーディ公園内にあります
エスプラナーディ公園から

この記事の1番最初の画像はロシア正教会を上空から撮影したもの。教会を地上からキレイに撮るのは、前の木が邪魔をしてかなり難しいです。。。

キリスト教の教派には主にカトリック、プロテスタント、正教会の3つがありますが、カトリックと正教会は現代では区別されているもの非常に近い関係

そして正教会はカトリック同様、とても美しい立派な教会を持つのですが内部の構造はまるでちがいます。

鮮やかさに目を奪われます
鮮やかさに目を奪われます

この正教会は内部の撮影を禁止していたのでこれ以上の写真はありませんが、本当に綺麗でした。豪華な装飾を見るだけで信者たちの思いが伝わってきます。

女性はスカーフを頭に被る必要があるのですが、私はスカーフを持ち合わせていなかったので祭壇には近づかず、入り口でずっと眺めていました。

ラトビアの人口は25%近くをロシア人が占めており、4%がウクライナ人やポーランド人だそうです。ソ連の影響でロシア人の割合が高いので、他にも正教会はたくさんあるのでしょうね。

 

リガで大人気のカフェへ

空港へ向かうラスト40分はカフェで一人、お茶を楽しみました。

3兄弟の家の近くにあります
3兄弟の家の近くにあります

ここはラトビア人の女の子が「ホームメードのケーキを食べるなら絶対ここ!」とおすすめしてくれたカフェなので、最後の最後に行ってみることに。

中に入ると数人の外国人がパシャパシャと写真撮影していて、やっぱり入り口にはトリップアドバイザーのシールが。

もっとローカルな場所だと思っていたので、そこでちょっと残念な気持ちにはなりました。でも地元で人気なら観光客も遅かれ早かれ目をつけますよね。

男性店員しかいなかった…
男性店員しかいなかった…

旧市街で最もロマンチックなカフェと称しているだけあって、内部は暗め。夜はワインバーに変身するそうです。

本当はラトビアの伝統的なケーキを注文したかったのですが、チョコレートを食べたい気分だったのでチョコレートケーキとグリーンティーを注文。

お茶のポットもおしゃれ
お茶のポットもおしゃれ

とっても美味しいケーキとお茶で大満足ですが、値段は6.65ユーロ(840円)と思ったよりも高めでした。

後でこのお店のレビューを見ても「ラトビアのくせに高すぎ!でも満足!」みたいな感想が多かったですね(笑)。

でもおすすめかと言えば、おすすめ。

Parunasim パルナシム

住所  :Maza Pils Iela 4
営業時間:月〜木 11時〜23時
。   。金・土 11時〜深夜0時
。   。日 11時〜22時

 

ラトビア観光はおわり

この日、他に行った場所はまだありますが、全部紹介しているとキリがないのでここで区切ることにしましょう。

滞在中は心配する夫とこまめに連絡を取っていたのですが、「もうラトビアは最初で最後だろうから、お金のことあんまり気にせずに心残りがないように過ごしてね」と何回か言われました。

夫はラトビアには行ったことがありませんが、興味がないようです…。

そうそう。

日本人や韓国人っぽい女の子をよく見かけましたよ。それも大きなリュックを背負って。バックパッカーかな?

 

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あやか
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