これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

【2021年対応】ポーランドの祝日一覧+気を付けるべき日と観光アドバイス

ポーランドの祝日
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 海外旅行を計画する際、意外と見落としがちなのが現地の祝日。祝日が数日あったり1日もない月もありますが、その中でも観光や移動に影響しやすい祝日をしっかり把握しておきましょう。
 
 一方、祝日によってはそれほど旅程に影響が出ない場合もあります。
「わ〜!祝日にかぶっちゃったけど大丈夫かな?お店やレストラン開いてるか心配だな」という方もとりあえず、ご安心ください。ただ、どんな祝日であるかは知っておいたほうがよいでしょう。
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まったり
この記事の目次
祝日観光で知っておきたいこと
1月の祝日は上旬に2日
  1月1日:元旦 (毎年共通)
  1月6日:公現祭こうげんさい (毎年共通)

3月または4月は復活祭に注意
  4月4日:復活祭(2021)
  4月5日:イースターマンデー(2021)

5月上旬はポーランドも連休
  5月1日:メーデー(毎年共通)
  5月3日:憲法記念日(毎年共通)
  5月23日:ペンテコステ(2021)

6月と8月の祝日は1日ずつ
  6月3日:聖体の祝日(2021)
  8月15日:聖母の被昇天(毎年共通)

11月はポーランドのお盆
  11月1日:諸聖人の日(毎年共通)
  11月11日:独立記念日(毎年共通)

12月はクリスマスの2日間
  12月25日:クリスマス(毎年共通)
  12月26日:聖ステファノの日(毎年共通)

祝日ではないが気を付けたい祭日
  4月2日:聖金曜日(2021)
  4月3日:聖土曜日(2021)
  11月2日:死者の日(毎年共通)
  12月24日:クリスマスイヴ(毎年共通)

この記事のまとめ

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祝日観光で知っておきたいこと

ポーランド ポーランドには年間13日の法定休日があり、歴史的お祝い行事または宗教的行事であるかによって人の動きが変わってきます。

ただどんな祝日でも全休はまずなく、「外に出てもシーン…」なんてことはそうそうありません(小さい町ならありえる)。
むしろ、祝日だからこそ年に一度の貴重なイベントをお目にかかれてラッキーかも?!

いずれにしても、祝日における観光や移動で気にかけるべき点は以下の通りです。

祝日前後の列車は混雑しやすい
公共交通機関の便数は少なくなる
飲食店やコンビニはふつう開いている
スーパーやショッピングモールは休み
個人経営の店は完全に自己判断
市立/県立の観光施設は休館かも
人気観光施設は開館の可能性アリ

ピオトル
アウシュヴィッツやヴィエリチカ、ヴァヴェル城など訪問者が多い施設では過半数以上の祝日でふつうに観光/見学できますよ。その代わり大混雑しやすいので要注意!
アウシュヴィッツ
ヴァヴェル城

 

1月の祝日は上旬に2日

1月は言わずもがな元旦の1月1日、そして公現祭こうげんさいという宗教的祝日があります。

ポーランドでは日本のようなのんびりした正月休暇を取ったりすることはなく、1月2日からは平日であればふつうに働きます。
元旦は、教会のミサ&家でゆっくりが定番。

1月1日 元旦
  1月6日 公現祭こうげんさい/主の公現

 

3月または4月は復活祭に注意

最も注意したい祝祭日といえば、カトリック最大行事の復活祭で間違いありません。

復活祭は移動祝祭日となり、だいたい3月下旬から4月下旬の間にやってきます。
少なくとも復活祭当日はすべての観光施設が閉館すると言えるため、室内観光や買い出しは前日までに済ませておくとよいでしょう。

4月4日 復活祭(2021)
4月5日 イースターマンデー(2021)

復活祭/イースターにやること徹底紹介
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ワンポイントアドバイス
びっくり 復活祭明けのイースターマンデーになれば営業する飲食店は増え、ワルシャワやクラクフなら外での観光もそれなりに楽しめると思います。しかしこの日は「水かけ月曜日」とも言われ、男性が女性に水をかけるという習慣が…。万が一、水をかけられても攻撃ではないので本気で怒らないでくださいね!
本場のイースター

 

5月上旬はポーランドも連休

5月3日は日本と同じく憲法記念日であり、4月末の週末から連休(通称 Majówkaマユフカ)を取得する人がとても多くなります。

日本のGWのように旅行するポーランド人が増えるため、観光地やレストランなどは夏休みシーズン以上に混雑する傾向あり
この期間の旅程には余裕を持たせましょう。

5月1日 メーデー
5月3日 憲法記念日
  5月23日 ペンテコステ(2021)

ポーランドの夏

 

6月と8月の祝日は1日ずつ

6月と8月の祝日はどちらも宗教的なものですが、8月15日は軍隊記念日でもあるため各地で軍事イベントが開催されます。

聖体の祝日にクラクフに滞在する方はぜひ、中世クラクフの伝説にちなんだフェスティバルライコニックパレード(イベント紹介記事、❹の項目参照)をお楽しみください!

6月3日 聖体の祝日(2021)
8月15日 聖母の被昇天

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11月はポーランドのお盆

11月1日と翌日の祭日「死者の日」に合わせて連休を取得する人が多いです。

10月末から11月はじめ(週末が重なるところに注意)にかけては日本でいうお盆にあたるため、この期間に長距離移動する場合は早めにチケットを押さえておきましょう。

  11月1日 諸聖人の日万聖節ばんせいせつ
11月11日 独立記念日

ポーランドのお盆
11月11日は独立記念日

 

12月はクリスマスの2日間

12月といえばクリスマスですが、カトリックでは復活祭の次に重要なイベントです。

観光地であれば24日はお昼までいつも通り営業、夕方から25日にかけては休みになるところが増え、博物館や観光施設は24日と25日セットで休館になる傾向があります。

12月25日 クリスマス
12月26日 聖ステファノの日

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ワンポイントアドバイス
メリクリ クリスマスマーケットの開催期間は都市によって異なりますが、だいたい11月下旬〜年末/年明け数日間となっています。クリスマスを過ぎると屋台の数がだんだん減っていくので注意。ポーランド西部ヴロツワフで開催されるクリスマスマーケットは、ヨーロッパの中で指折りの美しさを誇ります。

 

祝日ではないが気を付けたい日

stop ほかにも、法定休日ではないものの気を付けたい祭日がいくつかあります。
それは復活祭前とお盆、そしてクリスマス。

聖金曜日からは復活祭と合わせて連休を取得する人が多く、また11月2日も前日の祝日と合わせて帰省ラッシュとなります。
数百キロの移動を伴う場合は列車やバスのチケットを早めに押さえておくのが無難です。

12月24日は、夕方からが実際のイヴであるため法定休日にはなりません
それでも24日は休館とする観光施設が多いため、営業情報を確認しておきましょう。

  4月2日 聖金曜日(2021)
  4月3日 聖土曜日(2021)
11月2日 死者の日
  12月24日 クリスマスイヴ

ワルシャワの駅
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ピオトル
同じ祭日でも、バレンタインや母の日(5月26日)、父の日(6月23日)といった日は観光に影響しません。もしかすると、ちょっとしたセールはやってるかも?

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この記事のまとめ
アイコン ポーランドの祝日は年間13日(日本は年間16日)あります。日本は文化的な祝日がほとんどである一方、ポーランドの場合は宗教的な祝日が目立つのもお国柄のちがいが感じられますね。ポーランドはヨーロッパの中でも信心深いカトリック教徒が国民の過半数を占めています。

 観光目的での滞在の場合、祝日にかぶってしまったからといって特別焦る必要はありません。復活祭やクリスマスあたりは通常の観光が難しい日もありますが、事前に把握しておくことで愉しい時間を過ごすことができるでしょう。気持ちを切り替えて、”この祝日だからこその特別な雰囲気” を味わってみるのもよいのでは…?

最大教派カトリックについて徹底解説

 

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4件のコメント

ゆべし より:

ポーランドの冬はかなり寒いと聞きますが、それでもクリスマスマーケットは憧れです。ヴロツワフのクリスマスマーケットは指折りの美しさなんですね・・・。いつか行ってみたいです。帰省ラッシュの頃合い、参考になります。
そういえば、祝日とは違うのでしょうが、2019年の9月にポーランドを訪れたとき、多分9/22だったと思いますが、ヴロツワフでもワルシャワでも、トラムや電車が無料でした。(チケットを鑑札機に入れても、何もされずに出てきてしまうので、人に教えてもらうまで焦りました)交通機関が無料になる日があるんですね。あれは何の日だったんでしょうか?

返信が遅くなってすみません。

ポーランドの冬は相当寒いと思われがちですが、札幌の冬と同じくらいです。私もこちらの人に散々脅されましたが、本当の極寒を経験された方なら「こんなもんか」という感じかもしれません。とは言っても個人差があるでしょうが……。
2018年にヴロツワフのクリスマスマーケットに行ったので、クリスマスシーズンが近づいてきたらブログにアップしたいと思います。

ご質問の件ですが、9月22日は交通の日ということで公共交通機関が無料になります。ただローカル列車になると “免許証を持っている人だけ無料” とか独自のルールがあったりするので、ちょっと紛らわしいです。私の場合、ポーランドの免許証がないので支払うべきところ、隣の男性が「この人は僕の妻なので」とジョークを言ってくれてタダになりました。笑 

ゆべし より:

交通の日というんですね。調べても全く分からなかったので、ノドに刺さった小骨が取れたようにスッキリした気持ちです。ありがとうございます。笑

ヴロツワフのクリスマスマーケットの記事、楽しみにしています!

正しく言うと、「公共交通機関の日」とか「車なしの日」と呼ばれています。そういう日があるということも、どこかの記事でまた触れたいと思います!

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