必読!ポーランド旅行で知っておくべきこと

【2025年】ポーランドの祝日一覧&旅程アドバイス|特に4月と11月は注意せよ

ポーランドの祝日
The following two tabs change content below.
クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
詳細プロフィールはココ YouTube はじめました


※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)
.

ウクライナ支援活動のご報告
ルワンダの教育支援団体設立

 

この記事の内容
 海外旅行を計画するとき、意外と見落としがちなのが現地の祝日事情。
祝日が数日あったり1日もない月もありますが、その中でも観光や移動に影響しやすい祝日をしっかり把握しておきましょう。
 
 一方、祝日によってはそれほど旅程に影響が出ない場合もあります。
「わ〜!祝日にかぶっちゃったけど大丈夫かな?お店やレストラン開いてるか心配だな」という方もとりあえず、ご安心ください。ただし最低限、どんな祝日であるかは知っておいたほうがよいでしょう♪
.
 
まったり
この記事の目次
祝日観光で知っておきたいこと
1月の祝日は上旬に2日
  1月1日:元旦 (毎年共通)
  1月6日:公現祭こうげんさい (毎年共通)

3月または4月は復活祭に注意
  4月20日:復活祭(2025)
  4月21日:イースターマンデー(2025)

5月上旬はポーランドも連休
  5月1日:メーデー(毎年共通)
  5月3日:憲法記念日(毎年共通)
  6月8日:ペンテコステ(2025)

6月と8月の祝日は1日ずつ
  6月19日:聖体の祝日(2025)
  8月15日:聖母の被昇天(毎年共通)

11月はポーランドのお盆
  11月1日:諸聖人の日(毎年共通)
  11月11日:独立記念日(毎年共通)

12月はクリスマスの2日間
  12月25日:クリスマス(毎年共通)
  12月26日:聖ステファノの日(毎年共通)

祝日ではないが気を付けたい祭日
  4月18日:聖金曜日(2025)
  4月19日:聖土曜日(2025)
  11月2日:死者の日(毎年共通)
  12月24日:クリスマスイヴ(毎年共通)

この記事のまとめ

.


.

祝日観光で知っておきたいこと

ポーランド ポーランドには年間13日の法定休日があり、その日が【歴史的行事】または【宗教的行事】であるかによって動きが変わってきます。
どんな祝日でも交通機関さえ動いてないということはなく、むしろ、祝日だからこそ年に一度の貴重なイベントをお目にかかれてラッキーかも!

いずれにしても、祝日における観光や移動で気にかけるべき点は以下の通りです。

祝日前後の列車はとても混雑しやすい
公共交通機関の本数は少なくなる
飲食店やコンビニはふつう開いている
スーパーやショッピングモールは休み
個人経営の店は完全に自己判断
博物館や観光施設は休館の場合がある
人気観光施設は開館の可能性アリ

あやか
アウシュヴィッツやヴィエリチカ岩塩坑、ヴァヴェル城など訪問者が多い施設ではほとんど祝日でも見学できますよ。でも混雑に注意!
アウシュヴィッツ
ヴァヴェル城

 

1月の祝日は上旬に2日

言わずもがな元旦の1月1日に加えて、公現祭こうげんさいというカトリックの宗教的祝日があります。
ちなみに、のんびりした正月休暇を取ったりすることはなく、1月2日からは平常運転となります。

1月1日 元旦
  1月6日 公現祭こうげんさい/主の公現

 

3月または4月は復活祭に注意

最も注意したい祝祭日といえば、カトリック最大行事の「復活祭」で間違いありません。

復活祭は移動祝祭日となり、毎年3月下旬から4月下旬の間の日曜日にやってきます。
少なくとも、復活祭当日はすべての観光施設が閉館すると言えるため、室内観光や買い出しは前日のお昼までに済ませておくとよいでしょう。

4月4日 復活祭(2025)
4月5日 イースターマンデー(2025)

復活祭/イースターにやること徹底紹介
本場のイースター
.
ワンポイントアドバイス
びっくり 復活祭明けのイースターマンデーになれば営業する飲食店は増え、ワルシャワやクラクフなら外での観光もそれなりに楽しめると思います。しかしこの日は「水かけ月曜日」とも言われ、男性が女性に水をかけるという習慣が…。万が一、水をかけられても攻撃ではないので本気で怒らないでくださいね!

 

5月上旬はポーランドも連休

5月3日は偶然にも日本と同じく憲法記念日であり、4月末の週末から連休(通称 Majówkaマユフカ)を取得する人がとても多くなります。

日本の GW のように国内を旅行するポーランド人が増えるため、観光地やレストランなどは夏休みシーズン以上に混雑する傾向あり
この期間の旅程には余裕を持たせておくのが◎。

5月1日 メーデー
5月3日 憲法記念日
  6月8日 ペンテコステ(2025)

ポーランドの夏

 

6月と8月の祝日は1日ずつ

6月と8月の祝日はどちらもカトリックの宗教的なものですが、8月15日は軍隊記念日でもあるため各都市で軍事イベントが開催されます。

特に、聖体の祝日にクラクフに滞在する方はぜひ、中世クラクフの伝説にちなんだフェスティバルライコニックパレード(イベント紹介記事、❹の項目参照)をお楽しみください!

6月19日 聖体の祝日(2025)
8月15日 聖母の被昇天

.
.

11月はポーランドのお盆

11月はじめは、11月1日と翌日の祭日「死者の日」に合わせて連休を取得する人が多いです。

10月末から11月はじめ(週末が重なるところに注意)にかけては日本でいうお盆にあたるため、この期間に国鉄で長距離移動する場合は早めにチケットを押さえておきましょう。

  11月1日 諸聖人の日万聖節ばんせいせつ
11月11日 独立記念日

ポーランドのお盆
11月11日は独立記念日

 

12月はクリスマスの2日間

12月といえばクリスマスですが、カトリックでは復活祭の次に重要なイベントです。

観光地であれば24日はお昼までいつも通り営業ですが、夕方から25日にかけては休みになるところが増え、博物館や観光施設は24日と25日セットで休館になる傾向があります。
クリスマスマーケットも25日の昼から休みになるので、代わりに教会に行ってみてもいいかも。

12月25日 クリスマス
12月26日 聖ステファノの日

ポーランドのクリスマス
ワンポイントアドバイス
メリクリ クリスマスマーケットの開催期間は都市によって異なりますが、だいたい11月下旬〜年末/年明け数日間となっています。クリスマスを過ぎると屋台の数がだんだん減っていくので注意。ポーランド西部ヴロツワフで開催されるクリスマスマーケットは、ヨーロッパの中で指折りの美しさを誇ります。

 

祝日ではないが気を付けたい日

stop 法定休日ではないものの気を付けておきたいのは復活祭前とお盆、そしてクリスマス。

聖金曜日からは復活祭と合わせて連休を取得する人がとても多く、また11月2日も前日の祝日と合わせて帰省ラッシュとなります。
この期間に移動する場合、国鉄の列車や長距離バスのチケットは早めに押さえておきましょう。

12月24日は夕方からが実際のイヴであるため法定休日にはなりませんが、24日は休館とする観光施設が多いため、営業情報を要確認。
クリスマス前後は割り切って、観光よりも街の雰囲気を楽しむ方向で計画するのがいいでしょう。

  4月18日 聖金曜日(2025)
  4月19日 聖土曜日(2025)
11月2日 死者の日
  12月24日 クリスマスイヴ

ワルシャワの駅
ありがとう
.
,

.
この記事のまとめ
アイコン ポーランドの祝日は年間13日(日本は年間16日)あります。日本は文化的な祝日がほとんどである一方、ポーランドの場合は宗教的な祝日が目立つのもお国柄ですね。ポーランドはヨーロッパの中でも信心深いカトリック教徒が国民の過半数を占めています。

 観光目的での滞在の場合、祝日にかぶってしまったからといって特別焦る必要はありません。復活祭やクリスマスあたりは通常の観光が難しい日もありますが、事前に把握しておくことで愉しい時間を過ごすことができるでしょう。気持ちを切り替えて、”この祝日だからこその特別な雰囲気” を味わってみるのもよいのでは…?

最大教派カトリックについて徹底解説

 

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020
応援メッセージ送信&投げ銭(🇺🇦支援)できます (^ ^)   ポーランドなびを応援する
あやか
この記事がお役に立ったら、Facebookページをフォローしていただけると嬉しいです!
Facebookページをフォローしよう

こちらの記事もおすすめです



4件のコメント

ゆべし より:

ポーランドの冬はかなり寒いと聞きますが、それでもクリスマスマーケットは憧れです。ヴロツワフのクリスマスマーケットは指折りの美しさなんですね・・・。いつか行ってみたいです。帰省ラッシュの頃合い、参考になります。
そういえば、祝日とは違うのでしょうが、2019年の9月にポーランドを訪れたとき、多分9/22だったと思いますが、ヴロツワフでもワルシャワでも、トラムや電車が無料でした。(チケットを鑑札機に入れても、何もされずに出てきてしまうので、人に教えてもらうまで焦りました)交通機関が無料になる日があるんですね。あれは何の日だったんでしょうか?

返信が遅くなってすみません。

ポーランドの冬は相当寒いと思われがちですが、札幌の冬と同じくらいです。私もこちらの人に散々脅されましたが、本当の極寒を経験された方なら「こんなもんか」という感じかもしれません。とは言っても個人差があるでしょうが……。
2018年にヴロツワフのクリスマスマーケットに行ったので、クリスマスシーズンが近づいてきたらブログにアップしたいと思います。

ご質問の件ですが、9月22日は交通の日ということで公共交通機関が無料になります。ただローカル列車になると “免許証を持っている人だけ無料” とか独自のルールがあったりするので、ちょっと紛らわしいです。私の場合、ポーランドの免許証がないので支払うべきところ、隣の男性が「この人は僕の妻なので」とジョークを言ってくれてタダになりました。笑 

ゆべし より:

交通の日というんですね。調べても全く分からなかったので、ノドに刺さった小骨が取れたようにスッキリした気持ちです。ありがとうございます。笑

ヴロツワフのクリスマスマーケットの記事、楽しみにしています!

正しく言うと、「公共交通機関の日」とか「車なしの日」と呼ばれています。そういう日があるということも、どこかの記事でまた触れたいと思います!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です