ポーランド語は超難解言語ではありません 後編



※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)
この記事をご覧になる方へ
ここは、ポーランド語の先生でもない私がレッスンをするコーナーです。ん?と思った方はこちらをどうぞ。

.
続きものなので前編を読んでいない方はぜひこちらもお読み下さい。

ポーランド語は超難解言語ではありません 前編

2015.11.01

 

前の記事の後編として今回の記事で紹介するのは、英語と比較してポーランド語が易しい(と個人的に思う)ところ

どっちが結果的に難しいとか、そういうことを言いたいわけではありません。なぜ英語と比較したかというと、ポーランド語にも他の言語と比べて易しい特徴があることを伝えったからです。

 

このページの目次
1. 感覚に頼らなくてもいい
2. 語順は重要ではない
3. 時制が少ない
4. 95%綴り通りの発音
5. ラテン語由来である
6. 前編と後編のまとめ

 

感覚に頼らなくてもいい

英語の難しいところといったら、初心者でも上級者でも必ずぶつかる冠詞の使い分け。でも英語の超基本文法です。

しかし、ポーランド語には冠詞のようなものはありません。

冠詞はほぼ感覚を頼りに身に付けていくものですが、ノンネイティブに感覚やイメージで適切な名詞の形を完成させよ、と言われても結構ハードな技。

一方、ポーランド語には感覚に頼るような文法規則はあまりなく、ほとんどが「こういった時はこれを使う」とはっきりルール化されています。

 

そもそも冠詞とは何か?

ちょっと忘れてしまった方のために復習(?)をしましょう。

英語では数えられるすべての単数名詞に冠詞を付ける必要がある(通常複数形には冠詞が付きませんが、冠詞 the と複数形がセットになる場合もあります)のですが、この冠詞によって名詞が1つに決まるか決まらないかを判断します。

日本語は冠詞がなくても会話が成り立つので「冠詞なんてなくてもいいじゃないか!」と思ってしまいがちですが、この冠詞がないと単数系名詞の方向性が定まらないという言語が英語。

英語のネイティブスピーカーは日本人のように文脈重視ではなく、ハッキリと物事を言うので、こういった差が文法にもでてくるわけです。

具体的に言うと例えば、

犬(dog)とだけ言われても英語のネイティブスピーカーは「え?どんな犬?」となり、物足りなく感じます。

もしそれが、「何の動物が好き?」のような質問で答える「犬」ならともかく、文になると複数形を除いて冠詞抜きで “dog” とは言いません。

“a dog” なのか “the dog” なのか、または “my” や “her” など代名詞を付けて所有者をハッキリさせてほしいのです。

この “a” と “the” を冠詞といい、ないものは無冠詞といいますが、これを名詞によって100%自然に使い分けるのはいくら英語が流暢に話せるノンネイティブにとっても容易いことではありません。

 

語順は重要ではない

英語は語順を間違えると、違う意味になってしまうことがあります。

英語は語順で判断する言語。

“Yuka loves Takashi” と “Takashi loves Yuka” では逆の意味です。

これを日本語にすると「ユカはタカシが好き」「タカシはユカが好き」となりますが、日本語では「タカシがユカは好き」や「好きタカシがユカは」でも言いたいことは伝わりますね。

これと同じでポーランド語も語順が違っていたとしても意味は通じるのです。

すなわち、ポーランド語は格や人称で語尾を変えるので、語尾さえ間違えなければ何を言いたいのかを理解出来ます。

ただし、基本的には主語、動詞、形容詞、名詞、副詞の順に並ぶので、意識はするようにしましょう。

 

時制が少ない

英語には16通りの時制があるのに対して、ポーランド語には最高5つの時制しかありません。

まあ、英語が多すぎるんですけど…。

もっとも、ポーランド人は「ポーランド語には3つの時制と2つのアスペクトしかない」と言いますが、私たち日本人からすると、つまり5つです。

 

ポーランド語の時制はシンプル

例えば英語では、現在のことを述べるにしても “be “や “have” を用いて、以下の3つのように形を変えることができます。

  1. I eat a banana.
  2. I‘m eating a banana.
  3. I‘ve eaten a banana.
    .

しかしこれらをポーランド語で表す場合、”jeść”(不完了体の “食べる”)や “jadać” の動詞のみでも表現可能です。

  1. jadam banany
  2. jem banana
  3. jadłam banana
    ※文意によって表現が異なります
    .

これを “シンプル” と言ってしまうかは人それぞれですが、時制が少ないと状況をよく理解していない場合に意味を捉えにくいという欠点もあります。

しかし日本語もそれほど時制があるわけではなく、むしろ日本語には時制がないと言われるくらいなので時制が少ないことは私たち日本人にとってそれほど大きな問題ではないかもしれません。

日本人が英語の現在完了を理解しにくい理由に、そもそも現在完了という形が日本語にはないことが挙げられます。

ポーランド語の場合もそこまで時制がないのでそういった時制の文法について学ぶ時に「理解しにくい、捉えにくい」といったことはあまりないでしょう。

 

95%綴り通りの発音

ポーランド語には独自のアルファベットも存在しますが、音を正しく覚えていれば綴り通りに読むことができます

どんなに発音しにくくても、読めないことはないはず。

それに対して英語は、辞書で発音記号を確認して初めて発音が分かるような単語も多く、しかも一つの単語につき違う発音の仕方があったりします。

サイレントサウンドなんていう発音しない音まであるので、私は初級者のときこれで何回か悔しい思いをしました(笑)。例えば、”write”(ライト)の “w” 、”knight”(ナイト)の “k” の部分。

また、英単語で “oo” が並んだ場合、”book”, “soon”, “door”, “flood” ではそれぞれ読み方が変わってしまいます。

ポーランド語では “o” が連続して並ぶことはありませんが、それでも “o” は常にオの音。発音に関しては、ポーランド語は圧倒的に楽だと思います。

ポーランド語のアルファベットと発音の基本

2015.12.01

 

ラテン語由来である

スラブ系言語はロシア語やウクライナ語のようにキリル文字が使われることも多いですが、ポーランド語はアルファベットと幾つかの特殊アルファベットを使うだけなので取っ付きやすいです。

例えば、英語で言う語尾がション “-tion” になるものはラテン語起源ですが、そういった単語はポーランド語ではツィア “-cja” と変換させます。

つまり、インフォメーション “information” であれば、インフォルマツィア “informacja” と変換。

これは英語などラテン語系の言語を知っている人にとって有利なことです。

 

すみません。

書いていて気づいたのですが、この項目については英語比較と無関係でした…。

 

前編と後編のまとめ

なんだか英文法の揚げ足をとったような記事になっていしまいましたが、そんなつもりは一切ありません。

英語は参考書籍やウェブで親切に解説されている方も多く、難しいと感じられても学習しやすい言語です。

ポーランド語を学習されている方の多くは英語が十分に話せるか、または英語が話せるようになりたいと思っている方だと思うので、英語もポーランド語もただ「難しい、難しい」と言いながら勉強するのではなく、そういう特徴なんだと受け入れて楽しみながらマイペースに勉強してくださいね (*^ ^*)

私も英語が疎かになってきたので、勉強し直さないといけません!

 

さて、前編と後編に分けてポーランド語の大まかな特徴についてまとめてきましたが、これらはポーランド語初心者の方やポーランド語がどんな言語であるか興味がある人に向けて書いたものです。

もっと詳しく知りたいという方は、今後こちらのカテゴリーにアップしていくレッスンもぜひ参考にしてください。

 

最後までお読み頂きありがとうございます☆
あやか
この記事が役立ったら、イイネ!をお願いします。FBページではここには載せていないポーランド最新情報や注目の記事更新情報をお届けします ^^


Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2016

2 件のコメント

  • a より:

    have eatenって日本語では食べた(過去時制)じゃないですか?
    現在完了形が続けているになるのは現在完了進行形にできない状態動詞だけでしょう。

    • Ayaka より:

      aさんへ
      書き方があまり適切ではなかったかもしれないので、訂正しました。
      have eaten は文意によって訳し方が異なりますが、「食べた(から今ケーキは食べられません)」といった風に現在にも繋がっているので「過去形」と言い切ってしまうと、それはそれで理解しづらいこともあります。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です