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今や一人旅の経験を語ることも少なくなり、学生ではない時点であちこち飛び回ることもなくなりました。
そこで、まだあの時のことを昨日のように思い出せるうちに、私が旅をする中で気付いたことを書くことにします。
あ、実は厳密には39ヵ国です。
今年4月のリトアニアでめでたく40ヵ国突破となりましたが、あれはカウントできません。でもここまで来たら、39ヵ国も40ヵ国もいっしょです!
このページの目次
1. 人も国も見かけによらない
2. 英語が話せない、は言い訳
3. 外に踏み出せる勇気は最強
4. 日本への印象は案外単純
5. 要するに健康が一番の幸せ
人も国も見かけによらない
人は何かに対して思い込みやイメージを勝手に抱いているものです。
ポーランドなら「共産主義時代の暗い雰囲気」「経済力がなさそう」「有名な場所も思い浮かばないし、パッとしない」とか、多くの日本人はそんなイメージがあるのではないでしょうか。

私がポーランドでお会いする方で、こう言われる方は少なくありません。
しかし、実際に訪れた後の感想を聞くと「思ったより発展している」「こんなに素敵な場所がたくさんあるなんて知らなかった」と言うんですよね。
そしてほぼ間違いなく、5人中4人は「ぜひまた来たい」と言います。
本当にみなさんポーランドの魅力に気付いていらっしゃるようで何より!そんな私も例外ではなく、(ポーランド人の夫はまったく関係なしで)学生時代、ポーランドへは3回も旅行で訪れました。

ただ私の経験からして、ドイツやフランスなど西欧、スウェーデンやデンマークなど北欧は描いていたイメージ通り。
これらのメジャーな国はメディアを通して知る機会が多いこともあって、特に衝撃(人に熱心に伝えたくなるほどのリアクション)はなかったんです。
つまらないと言っているわけではありませんよ。決して。そんなのは人の感性によりますし、ポーランドより西欧の方が好きな方だっているでしょう。
それに隅から隅まで制覇したわけではないので実際の魅力に気付いていない可能性があります。ほとんどの国には複数回と訪れていますが、私の目が節穴の可能性だってなきにしもあらず。
ただ、ポーランドやギリシャ、もっと言うとグルジアやマケドニア、コソボ、中東諸国などは、首都に訪れただけで印象が塗り替えられたものです。

さて、ここで数年前の話を。
ひょんなきっかけで友人に「去年、コソボに行ったよ」と言うと、「え!自分も行きたい国なんだけど」と言ってきた同い歳の男の子がいたんですね。
私はコソボがいかに発展途上国ながらも前向きで、人々も親切で明るく、安全だったかを語りました。彼は私の話を聞いてさらに行く気満々、それなりの “行きたい理由” があったことから本当に行くものだと思っていました。
しかし、ある国の宿で一緒になった男性に「え?コソボに行くの?あんな危ない国、やめときなよ」とその国に行ったことすらない人に忠告されたそうです。

で、彼はなんとやめました。
私からすると「は?」ですよ。実際に女一人で行った私の意見を信じてくれなかったことにショックを覚えました。
きっと彼は、心のどこかで “コソボは危ない” というイメージがずっとあったのでしょう。もしかしたら彼の判断がふつうなのであって、私がちょっと外れていたのかもしれませんね。
ちなみに私が当時訪れた、危ないとよく思い込まれている国々は外務省が警告している国や地域ではありません。
英語が話せない、は言い訳
この上のタイトルだけを見ると、若干の語弊がありそうです。
英語が話せないと言っても、中学英語、例えば「右に曲がって下さい」とか「トイレはどこですか」をカタコトでも話せる人はたくさんいるでしょう。

そんな中、普段から英語を使う機会のあった私は「綾香(私)は英語が話せるから、そうやって色んなところに行けるんだね」と言われることもしばしば。
でもこれ、大きな勘違いです。
私が訪れた多くの国では、英語はそれほど通じませんでした。日本でも通じるかって言われたら、微妙ですけどね。
ポーランドもそういう意味では衝撃的だったかも。ヨーロッパ人は英語が得意だと思われがちですが、私もポーランドに訪れる前までは主に西/南欧を旅していたのでそんなイメージがありました。
そして最初に降り立った地、クラクフで助けを求めて、”Could you speak English?”と聞くと、まさかの “No”。
大学生だと思われる人に、3人連続で言われました。今思えば彼らは日常的に英語を話さないので、改めて話すのに抵抗があったのかもしれません。

でも国際バスのチケット売り場でも英語が通じなかったのには驚きました。
あ、でも安心してください。
ポーランドの英語が理解できる人の割合は私の思うところ、日本のそれと変わりません。話せる人もちゃんといますよ。
とにかく私が言いたいのは、「英語が話せないから海外は楽しめない」というのはただの思い込みだということです。
そりゃひと言も知らない状態で行ってしまうと、万が一の場面で困り果てるときはあるでしょう。でも、そんな人はガイドブックの1つや2つは買うはず。
そのどこかのページに載っている英語や現地の言葉で乗り切れるものです。
外に踏み出せる勇気は最強
私がどれだけ素晴らしい思い出話と写真を見せながら「この国はおすすめ!絶対に行くべき!」と言っても、実際に行動に移す人はそんなにいません。
行きたくても行けない人もいます。

金銭的な問題であったり、または仕事で休みが取れないとか現実的な理由で海外へ踏み出せない人もいるでしょう。
ただそういったケースは一旦置いといて、ここで私が特に強調して言いたいのは「一人旅に抵抗がないというのは立派なアドバンテージだ」ということ。
一人で海外へ行ける人なんて五万といますが、実はそれにためらいを持つ人の方が圧倒的に多いんですよ。私の周りでは少なくともそんな感じでした。

いっしょに行ってくれる友人や家族が賛同しない限り、そこに行けないというのは勿体ないことだと思います。
自分だけなら好きな場所にいくらだって留まっていられるし、博物館で何時間過ごそうが、明日の行き先を変えようが誰かの顔色を伺う必要もないのに。もちろん、友人との旅行も楽しいですけど。
あと一人だからこそ案外、話しかけられたりと他人と関わる機会が多い。
私は現地の人と触れあい、暮らしを体験しながら旅をすることに重点を置いていましたが、これも自分だけで行ったからこそ出来たことなんでしょうね。
日本への印象は案外単純
日本から数千キロも離れた国の人々が日本のことをどう思っているか、考えてみたことはありますか。
ひと言で表すならば、トヨタです。

マツダでもヤマハ(バイクの方)でもパナソニックでも日本メーカーならなんでも構いませんが、とにかく日本といえばそういったブランドなのです。
ポーランドでも「すーずーきぃー」とエンジン音を真似ながら日本自動車メーカーを言うジョークがあるほど。
もちろんこれだけのメーカーが言えるということは、かなり技術的に発展した国だと思われていることでしょう。

ふと「どこの国から来たの?」と聞かれ、「日本」と言ったときの彼らの反応を見るのは興味深いです。
たまには無反応な人もいますし、アニメが好きだといって私の知らないタイトルを挙げる人もいれば、”Abe” “Kasai Noriaki” “Tokyo Olympic” という時事キーワードを挙げてくる人もいますね。
日本人が聞いてうんざりするような内情を知られているよりいいかも。
要するに健康が一番の幸せ
ここまで色々と書いてきましたが、すべて健康があってのことです。
これまでの旅では親からの経済的な援助はなく、すべて自分で働いて貯めたお金で旅をしてきました。でもそれも仕送りがあったからで、貯金ができる余裕を与えてくれたのには感謝しています。

こうやって自分自身で旅の資金を貯めることができたのも、そもそも好きなことに使えたのも、実際に海外の色んな場所へ行くことができたのもすべて、私の体や精神が健康であったから。
なにかの景色に圧倒される度に「目があるって幸せだな、自分の足で歩けるって幸せだな」、そして「自分ってなんて幸せなんだろう」って気付きました。
反面、この健康だっていつまでも続くかは分からないし、日常と非日常は隣り合わせだからこそ今この時を楽しまないと10代からずっと思っています。
柄にもないですけど。
ちなみに私は学生時代、スマホ販売の仕事をしていました。土日祝しか働いていませんでしたが、一ヶ月平均約10万円くらいは稼いでいたと思います。
あの脱落者の多い仕事を、数年間も楽しんで出来たことにも感謝ですね。
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Nie szkodzi
Nie szkodzi(ニェ シュコヂ)は、「気にしなくてもいいよ」「問題ないよ」という意味。誰かの足を踏んでしまったり、ジュースをこぼしてしまったり、そんな時には ” Przeprszam”(シェプラシャム)とまず謝ると思いますが、相手もすかさず “Nie szkodzi” と言ってくれるでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございます☆


綾香さま
この記事は、勇気をもらったかな。私の中学英語ではとの不安はありましたが、はじめての海外一人旅、チャレンジしてみます。