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ヒッチハイクそのものについては、色々と賛否両論あるでしょう。
特に女の子1人の場合
私がポーランドでグダニスクからワルシャワの距離をヒッチハイクで移動したのは、22歳の夏休みのことでした。今から2年半少し前の出来事ですね。

昨日その時の写真をFBのアルバムで見ていて、「記事にしたら面白いかな」なんて思って書いてみました。
でもマネはしないでください。
決してポーランドでのヒッチハイク移動をおすすめするために書いたわけではありません。私の思い出話を暇つぶしに聞く程度でお願いします。
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このページの目次
1. ヒッチハイクをした理由
2. 乗った車は3台
3. そしてワルシャワへ…
4. この記事のまとめ
ヒッチハイクをした理由
私は17歳から世界各国を1人で飛び回り、そういった面ではなかなか度胸のある女だったと思います。
ただ、旅中でヒッチハイクをすることは考えたこともありませんでした。
そう。あの日までは。

そんな私がヒッチハイクをする羽目になった経緯は、とっても単純です。
私が旅するときは常にクレジットカードの海外キャッシングサービスを利用して、現地のATMで現地通貨を下ろしていました。でもあの日はなぜかお金が下ろせなかったんです。
ただ、グダニスクからワルシャワへはバスで向かう予定で、すでにオンラインでチケットを手に入れていました。
なので、お金がなくても問題なかったはずなんですが、私は待つべきバス停の反対側でバスを待っていたんですね。
それに気付いたのは当然、乗る予定のバスが行ってしまった後。
でも次のバスを待っていたら、確実にワジェンキ公園のショパンコンサートに間に合わない。そう、だから決意したんです。ヒッチハイクで行くことを。
当然、間に合いませんでしたが。
でもなぜ、ヒッチハイクをしようと思ったのか分かりません。ヒッチハイクをしたのはあれが最初で最後です。
ちなみにですが、その足でマケドニアに行ってアルバニアまでの長距離バスを逃した時は迷わず、タクシーに乗りました(次のバスは2日後だったので)。
乗った車の数は3台
グダニスクからワルシャワまでの約350キロの道のりは、決して容易くはなく10時間もかかりました。
車でさっと行ければ4時間程度。
でもそんな簡単に運良く、グダニスクからワルシャワまで走る車を見つけられるわけがありません。

ワルシャワのボードを持って、立つこと30分。夏の日差しでくじけそうになっていたところ、ようやく1台目の車が止まってくれました!
でも乗車時間はたったの10分。
感謝はしていますが、思ったより短くて拍子抜け。まあ、最初ですしね。

バス停で降ろしてもらったのですが、そこではなかなか車が止まらず、しばらく歩いて信号前に移動。
高速道路手前でしたが、”高速道路で歩いたりヒッチハイクをしてはいけない” というルールを知らなかった当時の私は「警察に捕まるよ!」と忠告されてもそこでヒッチハイクを続けました。
警察には捕まっていません。

そこのあなた。捕まったら面白かったのに、とか言わないでください。
ただやっぱり、そんな事情もあってか車は全然止まってくれないので、しばし頭をひねって作戦を練ることに。
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ということで、グダニスクから約50キロ離れたエルブロングという街に行き先を変えてみえました。
すると数十分後、グダニスク大学に通う大学生が乗せてくれたんです。グダニスク大学の教授の後だったので、お互いにびっくりしました。スゴい偶然。
彼は20分ほど乗せてくれましたが、まだまだ目的地には及ばない。
でも降ろしてくれた場所はガソリンスタンド、彼いわくヒッチハイクをするにはピッタリな場所だそうです。最初から車が止まっていますからね。
ただ、高速道路付近にあるガソリンスタンドなのでもう引き返せません。
でもこの時の私は、そこで地道に聞いていけばいいものの、その近くのマクドナルドの出口から順番に聞いていきました。ほんと、この根性すごいわ。若かったら何でもできるんですね。

しかし、マクドナルドは完敗。
さすがに心が折れた私は「なんでワルシャワに行かないんですか?」と聞いてしまいました。すると、
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ていうかココよりガソリンスタンドの方がいいんじゃない?
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なるほど、そりゃそうだ。
そして反省しながらガソリンスタンドへ移動し、ねばること数十分。

そしてワルシャワへ…
若いご夫婦と赤ちゃんの2組で友人同士、ワルシャワ経由でぐるっとホリデー中とのこと。もう赤ちゃんが可愛くて、それだけで幸せでした。
8ヶ月の男の子と6ヶ月の女の子で、女の子はしょっちゅう泣いていましたが笑うと最高に可愛いんですよね。

ちょいちょい休憩を挟みながら、道中いろんな話をしました。
2回目のポーランド旅行で以前にクラクフを訪れていたこともあり、その時の思い出や日本のハイテクさ、ポーランド情勢について4時間もずーっと会話。
あ。もちろん英語で、です。
彼らは「ポーランドは財政力がまだ乏しいから、いつか日本みたいに大きくなりたい」と言っていました。
でも日本の闇の部分、過労死について教えると、やはり「日本人は働き過ぎのイメージがある」とのこと。
私は日本も好きですが、ポーランド人の夫を持ってポーランドに暮らす今が幸せだと本当に心から思います。
ほぼ自由に有給休暇を年間25日とれますし(冠婚葬祭や風邪でも病気の場合は別で有給が付与)、定時で仕事が終わって17時半には家にいますから。
日本ではそんなおいしい条件、まずありません。いや、たぶんないです。

さて、夕方前はみんなで軽食を。
でも私はお金を持っていなかったので、たった170円のザピエカンカをクレジットカード決済することに。ただ、後から知りましたが、100円程度にカード決済はこちらではふつうなようです。
おごるよ、と言われましたが、そこまで甘えるわけにはいきません。

この後、私たちは教会探しに奮闘。
ポーランドには敬虔なカトリック教徒がとても多いと聞いていましたが、まさか旅中で教会のミサに参加することになるとは思ってもいませんでした。
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ミサは40分以上と続き、当時の私はカトリック教徒ではなかったので非常に退屈だったのを覚えています。

ミサの後は、2時間しか寝ていなかったのとヒッチハイクの疲労から、失礼だと思いつつも我慢できずにワルシャワまで爆睡してしまいました。
ワルシャワ市街でタイミング良く目を覚まし、時計を見るとなんと夜の9時!
途中で長い渋滞に巻き込まれたそうです。ショパンコンサートに行くつもりだったなんて口が裂けても言えない。
そうしてこうして無事、ワルシャワに到着した私ですが、あの時、あの心優しいご夫妻たちの連絡先を聞かなかったことを心から後悔しています…。
本当に素晴らしい経験をさせていただきました。感謝でいっぱいです。
ありがとうございます
この記事のまとめ
今回の記事を読んで「よくやるな…」と引いた人もいれば、「よかったね」と思った人もいるでしょう。
帰国後にヒッチハイクについて色んな記事を読みましたが、「もう絶対にやらない」と心から誓いました。
この私の、グダニスクからワルシャワまでのヒッチハイクは誰がどう見てもハッピーストーリーですが、これは運が良かっただけだと思っています。
ヒッチハイク自体に楽しさを見出す人もいますが、ふつうに、ちゃんとした手段で移動した方が絶対いいですよね。”時は金なり”、節約ばかりしていると、逆に失うものが増えそうな気がします。
ヒッチハイクするのはお金がない学生というイメージがありますが、がんばって働いて交通費くらい稼いでほしい。
まあ、ヒッチハイクをしてしまった自分が言うのもなんですが。
それと女性一人でヒッチハイクというのは、やっぱり誰がどう考えても危ないので、私は絶対におすすめしません。
女1人でヒッチハイクをしてしまった自分が言うのもなんですが。
最後までお読み頂きありがとうございます☆


