第4回 夏のリゾート地グダニスクってどんな街?



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最終更新日:2016年5月20日

こちらは、個人的に観光客の皆さんにお勧めしたいポーランドの魅力的な都市を紹介していくコーナーです。
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第4回は、夏のリゾート地グダニスク

数あるポーランド観光地の中で毎回トップ3に輝く人気都市です。

運河に面していることから夏のリゾート地というイメージがとても強いのですが、冬のグダニスクもおすすめ。

観光客でとても賑やかな夏とは対照的に、落ち着いたグダニスクをゆっくり楽しんでみるのもいいかもしれません。

Gdańsk

Gdańsk

 

このページの目次
1. グダニスクの位置
2. グダニスクの歴史
3. どんな街?
4. 市内の交通・料金
5. 市内へのアクセス
6. 主な観光スポット

 

グダニスクの位置

グダニスク/グダンスク(Gdańsk)はポーランドの北に位置するポモージェ県(Województwo pomorskie)の県都。

バルト海南部に面する湾岸都市であり、ほぼ真上にはバルト海を挟んでスウェーデンの首都ストックホルムがあります。近くにはグディニャ、ソポトという街があり、グダニスクとこの2つを合わせて三つ子の街(trójmiasto:トルイミアスト)という愛称で親しまれています。

グダニスクからワルシャワの距離は直線距離で約280キロ。南に約150キ行くと中世都市トルンがあります。

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グダニスクの歴史

ここに載せると記事が長くなってしまうので下の関連記事にまとめました。

グダニスクとドイツ騎士団に見る苦い歴史

2016.01.13
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どんな街?

すでに幾つかのポーランドの街を見てきた人がグダニスクに訪れると、きっと街並の違いに衝撃を受けると思います。それはグダニスクが運河に面する街という理由だけではありません。

歴史についての記事を読んでもらうと分かる通り、ドイツの影響はもちろんのこと貿易港として様々な国と交流し、繁栄した過去を持つグダニスク。

そのためこの街にある、建築物は各国ヨーロッパの建築様式とポーランドの建築様式を互いにミックスさせた独特の雰囲気を持ちます。その姿はデンマークのコペンハーゲンやオランダのアムステルダムにも似ているとよく言われるのですが、全体的にはやっぱりポーランド。不思議な異国情緒感を漂わせています。

そしてもう1つ、グダニスクが他のポーランドの街と決定的に違う部分といえば、多くのポーランドの街にある中央広場がないことでしょう。

ドゥーギ・タルグから見た黄金の門

ドゥーギ・タルグから見た黄金の門

その代わり、グダニスクにはマーケットスクエア(ドゥーギ・タルグ)があります。街のメインゲートである黄金の門と運河を結ぶドゥーギ・タルグは、通商の中心地であった中世のままの姿を保っているメインストリート。この通りに面する観光地を周っていくだけで半日以上はかかるかもしれません。

グダニスクは第二次世界大戦後、ほぼ壊滅状態となってしまいましたが、残された資料を元にポーランド人によって完全に復元された街です。

現在、世界遺産の暫定リストに登録されており、近い将来世界遺産として正式に認定される予定だそう。

戦後の虚しいグダニスクの写真(下)を見ると一目瞭然ですが、当時の人々はまさか「夏のリゾート地」と言われるほどに再び栄えるとは夢にも思わなかったのではないのでしょうか。それくらい今ではたくさんの観光客で賑わいを見せる街になっています。

戦後のグダニスク

戦後のグダニスク

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市内の交通・料金

市内の公共交通機関は主にトラムとバスがありますが、グダニスク中心部の多くの観光地は徒歩圏内です。

トラムや市バスが走っている範囲は駅〜黄金の門の外側になるため、市内のビーチ(Plaża Jelitkowo:プラジャ・イェリトコヴォ)やオリーヴァ大聖堂の観光以外ではまずトラムは使わないでしょう。

また、市バスも空港から市内へ移動する手段以外では使わないと思います。

有効時間 料金(PLN)
1回乗車
特別1回乗車
60分間有効 3.60
特別60分間有効 4.60
24時間乗り放題 12

※2016年3月現在
※バスとトラムのチケットは共通
※特別料金が適用されるのはAまたはNの表示があるバスやトラム

参考: チケット料金はこちら
トラム/市バスのルートマップはこちら英語版では、投稿時点現在なぜかルートマップがありません)。

グダニスク–ソポト–グディニャやマルボルク城をお得に観光楽したい方には、ツーリストカードもおすすめです。

カードの種類は公共交通機関の乗り放題を兼ねたものや観光チケット(?)のみが特典になっているカードなど合わせて12パターンがあるようです。詳細は下の画像をクリック、また空港/駅/市内の観光案内所でお尋ねください。

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※すべての情報は2015年12月現在

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市内へのアクセス

空港:中心部より北西へ約16キロ離れた場所に、グダニスク・レフ・ヴァヴェンサ空港があります。ユーロットのクラクフ発(現在はポーランド航空)とベルリン発(エアベルリン)で2回利用したことがありますが、印象としては格安航空会社 Wizz Air と Ryanair がメインで就航する地方空港。空港からグダニスク市街へはSKMの電車で約13分、210番の市バスで約35分となっており、それぞれグダニスク中央駅まで行くことができます。両者ともチケット料金はあまり変わらないので深夜以外は電車を利用した方がいいでしょう。

ヴロツワフ中央駅 Wrocław Główny

ヴロツワフ中央駅 Wrocław Główny

列車:平日は約34本のワルシャワからグダニスクを結ぶ直行列車があります。国内最速列車EIP利用で最短2時間50分、平均的な移動時間は3時間20分。トルンからは2時間35分〜3時間(IC/TLK)となっています。

必読!列車の時刻やスケジュールの調べ方

2015.11.18

個人旅行に便利!ポーランドの列車の種類一覧

2015.11.17

バス:長距離移動は列車の利用が一般的ですが、ポルスキバスやルクスエクスプレスなどを利用してグダニスクへ来ることもできます。ポルスキバスを利用するとワルシャワからの所要時間は4時間35分、料金は20ズゥオティ前後。対して最もスピードの遅い列車TLKを利用すると所要時間4時間、料金は44ズゥオティ(1ヶ月前に購入すれば50ズゥオティほどで最速のEIPも利用可)。料金は倍違いなので節約したい場合のみバスを使った方が良さそうです。

※すべての料金は2015年12月現在

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主な観光スポット

中央駅から旧市街への入り口となる黄金の門(Złota Brama:ズウォタ・ブラマ)までは、徒歩約10分。そしてこの門の先に見えるのがメインストリートとマーケットスクエアを兼ねるドゥーギ・タルグ(Dułg Targ:長いマーケット)です。奥に見える真ん中の茶色い建物は市庁舎。市庁舎を通り過ぎると道の幅が急に広くなり5分も歩けばもう運河です。

Dułgi Targ

Dułgi Targ

ドゥーギ・タルグ(Dułgi Targ)
他のポーランドの街では中央広場/リネックと呼ばれる四角いスクエアがあってその真ん中に旧市庁舎があります。しかしグダニスクには中央広場がありません。港町ということもあって一風変わった街のデザインになっており、いわゆる中央広場の役割を果たしているドゥーギ・タルグが街いちばんのホットスポット。この通りに並ぶ建物はゴシックからバロック、ポーランドのルネサンス建築を合わせたもので大変ユニークです。

市庁舎(Ratusz)
黄金の門をくぐってドゥーギ・タルグを歩いて行くと左手に見えるのが市庁舎。元はグダニスクがドイツ騎士団の支配下にあった1379年に建てられたものですが、1944年のソビエトによる空爆で大きなダメージを受けました。しかし、ほとんどの部分は元の美しいルネサンス様式(と少しゴシック)の建物に再現されており、83mの高さを誇ることもあってドゥーギ・タルグ一番の存在感を放っています。現在は歴史博物館となっており、別料金を支払えば展望台にも登ることができます。ぜひ朝一番の空いているときに行ってグダニスクのパノラマを楽しんでください。

聖マリア教会(Kościół Mariacki)
市庁舎近くにあるこの教会は、グダニスクに2つある大聖堂の内の1つ(もう一つは少し離れた場所にあるオリーヴァ大聖堂)です。市庁舎よりも背が高く見えるのですが、実は1mだけこちらの方が低いそう。赤レンガで造られたというこの巨大な教会はなんと2万5千人あまりもの人を収容できるそうで、ゴッシク様式としては世界一大きい建築物。今はカトリック教会となっていますが、ドイツに占領されていた時代はプロテスタント教会だったのでその名残を受けてプロテスタントとカトリックをミックスしたような内装になっています。

クレーン(Żuraw)
グダニスクを対岸側から映した写真(例えばこの記事の2番目にある画像)には必ずと言っていいほど、この木造クレーンがあります。ポーランド語では「ジュラフ」といい、かつて、グダニスクの港に着いた船の荷物をつり上げるために造られました。この建造物も火事や第2次世界大戦などで幾度かダメージを受けていますが、最初に建てられたのは1367年。今は博物館の一部となっているので、間近で迫力のある内部を見ることも出来ます。19世紀までは稼働しており、当時は最高4トンの重さの荷物を地上11メートルの高さにまで持ち上げることができたそうです。

琥珀博物館(Muzeum Bursztynu)
ポーランドの特産品といえば第一に植物の宝石、琥珀がよく挙げられます。琥珀とは、数千万年から数億年前の長い長い年月を経て樹木の樹脂が地中に埋没し、化石化したもの。昔から世界一美しいとも言われるバルト海の琥珀を多く産出してきたポーランドですが、この博物館ではその中でもさらに貴重といわれる虫や生物が観察できるものがたくさん。もちろん琥珀で作られた宝飾品なども展示されています。ちなみにこの博物館は囚人塔とも言われており、かつては囚人が収容され拷問を受けていた場所。おまけ程度に当時の拷問に使われた器具などを見学することもできます。

中心部からは電車の移動距離となる人気観光スポット、オリーヴァ大聖堂とマルボルク城については別で記事を作成し、それぞれの行き方や歴史を詳しく紹介したいと思います。更新までもうしばらくお待ちください。

 

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あやか
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2 件のコメント

  • 川向智彦 より:

    記事楽しく拝読致しました。ありがとうございました。4年前にグダンスクとマルボルク城に行ったのですが、グダンスクのほうも、もう世界遺産に登録されたのかをネットで調べていて、たまたま記事見つけまして、懐かしく読み楽しめました。ありがとうございました。美しい街並みと中世からの歴史と建造物、また20世紀の大戦の名残や東欧の民主化につながった連帯のあったグダンスク造船所等、見所の多い街で、今でもとても印象深いです。現地の友人も出来、ポーランドはとても思い出深い国になりました。

    • Ayaka より:

      川向さん

      コメントのご返信が遅くなりました。

      ご丁寧な記事の感想をありがとうございます。4年前にグダニスクに来られたとのこですが、その時にはすでに世界遺産候補の話が上がっていたのですね!
      今は工事中のところがあるので、それらが終われば世界遺産登録もすぐではないかと思っています。
      現在のポーランドは国内中、建設ラッシュ、道路工事ラッシュでやはり年々景気が良くなっているようですね。

      私も記事を読み返してまたグダニスクへ行ってみたくなりました (^o^)

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