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この記事の内容
私は、ポーランドの人気観光都市であるクラクフの観光ガイドです。
しかし2021年現在、観光客はほぼ皆無でガイドの仕事は長らくお休み。2020年のクラクフの観光収入の損失は40億PLN(1PLN=28円)に達し、2019年の75億PLNの収入と比較して大幅な赤字となりました。もう大ピンチ!
私個人の場合、幸いにも他業界で働く夫の収入は増えており、一時ハラハラした投資も回復し、マイナス家計には陥っていないのが救いです。そして、去年から続くステイホーム…。
「家でなにしてるの?」と聞かれることも増えたので、久しぶりに日記っぽい記事を書いてみることにしました。
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この記事の目次
❶ 暗雲が立ちこめる観光業界
❷ 調査や翻訳などの仕事はある
❸ ブログをお掃除&リライト
❹ ポーランド語と歴史の勉強
❺ ディズニーを見て心を洗う
❻ 確率のパラドックスに挑戦
❼ 娘と過ごす、結局これが8割
❽ この記事のまとめ
ヨーロッパおよびポーランドの新型コロナ対策措置・入国制限に関する情報
暗雲が立ちこめる観光業界
全般的に観光業界の現状は言うまでもなく、がけっぷちに立たされています。
私のガイド仲間数人も多くが転職を余儀なくされ、もう戻ってこなさそうな人もいます。
クラクフ公認ガイドのFBコミュニティでは、観光業界の悲鳴を政府に訴えるためのレポート、ガイドの雇用・経済状況をデータとして集めるためのアンケートがいっぱい
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政府から観光業への救済や給付金もあったとはいえ、これも十分ではありません。
給付金は一時しのぎにしかならず、家にあるものをほとんど売った人も身近にいます。
また前年度の活動に左右されるため、妊娠・出産・一時帰国が重なって十分に働いていなかった私は支援を受けられません。
私はまだ夫の収入でやりくりできるからいいんですが、ガイドの中には夫婦で観光業っていう人もそこそこ多いんですよ。。
いずれ観光業が復活することは分かっているだけに、去る人が多くいるのは悲しいです。
調査や翻訳などの仕事はある
。私は当ブログに「ガイドや通訳以外のお仕事も承ります」とは書いていますが、せっせと売り込んだりメール営業はしていません。 それでも、ブログや知人を通して単発のご依頼をいただくことがあります。
去年11月のV6の番組出演もそうですし、他にも企業への取材や、とある賞も受賞された作家さんからのご依頼もいただきました。
最近は大学調査の翻訳を行いましたが、こういった仕事を通して他業界のワードや事情を知るのは勉強になるし、楽しいですね。
あと、ガイドスキルを活かして準備しているモノもあり、「今できることをやればいい」という前向きなスタンスでいます。
状況的には喜べないけど、今の状況であるからこそ生まれるアイデアを大事にしたい!
ブログをお掃除&リライト
このブログをまともにやり出したのは2016年頃、その間に投稿した記事はすでに削除したものも含めると450以上あります。
でもその中には薄っぺらい内容もあり、文の書き方も未熟でしかも偉そう。笑
そこでアップデートも兼ねてリライト=再編集を決意したのですが、娘がすぐ膝の上に乗ろうとするので日中はほぼ作業できません!
目標は、ポーランドなびをポーランド在住者や旅行者のバイブルにすること。
さらに、「ポーランドには行ったことがないけど興味がある」とか「旅行して以来、ますます気になっている」といった人にも楽しんでもらえるような記事も書いていきたい。
ブログを立ち上げてまだ2〜3年しか経っていない頃、お世辞でも私の記事を褒めてくださる方がいて素直に嬉しかったですが、今読み返すと本当に恥ずかしいレベルです…
ポーランド語と歴史の勉強
。ポーランドに住んで今年ではや7年!そんな私でも新しいポーランド語を耳にする機会はよくあり、知らないことも多いです。
私のポーランド語力が向上したのは間違いなく、ガイドの学校に通っていた頃。
毎日のように課題をこなして古本を読みまくり、最終試験はポーランド語でガイドしないといけないので伸びないわけがありません。
この頃は博物館のリモート講演を聞いてボキャブラリーと知見を広げています。
専門用語や雑音が混じっているのと、私のポーランド語力の限界もあってか、7〜8割くらいしか頭に入らないのが現状ですけどね…。
そして、いずれはポーランド語能力試験のC1を受けたいと考えています。
公式で 過去問一覧を見ることができるので、学習中の方は覗いてみてください
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ディズニーを見て心を洗う
娘の日本語教育を兼ねて、去年秋に日本のディズニープラスに入会しました。
ちなみにポーランドのディズニープラスは2021年中にスタートするらしいです。
ディズニープラスではディズニー映画はもちろん、ピクサーやマーベル、ナショナルジオグラフィックも見れちゃいます。
スターウォーズ はハマると大変そうなので、今のところ夫しか観ていません。笑
娘はアナ雪やアラジン、美女と野獣のようなミュージカル調の明るい曲が大好き。
私自身、ディズニー映画をまともに観るのは今回のディズニープラスが初めてで、実写版のクオリティの高さにもビックリしました。
どうしても私しか日本語を話す人がいないので、ほぼ毎日なにかしら1本のディズニーを見ながら日本語に触れさせています。
親のエゴと言われても、日本人でもある娘とは日本語でも会話ができると嬉しいな
確率のパラドックスに挑戦
娘は昼寝するとき、私の上に乗っかった状態じゃないとすぐ起きてしまいます。
ベッドの上でやれることは限られるので、そんなときはパラドックス問題でヒマつぶし。
パラドックス問題というのは例えば下記のようなもので、答えは直感に反します。
あえて先に答えを言うと、【8.9%】です。
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ここで、ある人が検査薬を使用したところ、陽性反応が出た。実際にこの人が感染している確率はどのくらいか?
こういった問題は数学が得意な人でも頭をひねる必要があり、解き方も複数あったり、それだけに解法を思いついたら気分爽快。
数学的帰納法のハゲのパラドックスとか、ハムサンドイッチの定理とか数学はユニークなんです。
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問題に挑戦するだけでなく、単純に解説をひたすら聞くのもすごく面白いです。
1番のおすすめは【バナッハ=タルスキーのパラドックス問題】(上のYouTube)で、コメント欄がもうすぐ10万いくほど人気。
しかも、バナッハとタルスキーは20世紀前半に活躍したポーランドの数学者!
娘と過ごす、結局これが8割
当然といえば当然ですが、もし私がふつうに働いていたら娘との時間は減ります。
だけど今はステイホームで毎日いっしょに過ごせるので、ささいな成長も見逃しません。
ここ1ヶ月で、ママと言いながら近寄ってくるようになって可愛さマックス!
朝起きて1番に発する言葉は「ママ」。
こんな日が延々と続くわけではないので、この何気ない日常も大切に過ごしたいです。
散歩に行けば必ず誰かが話しかけてくれるし、娘のおかげで知人も増えました。
意外にも幼稚園〜小学生くらいの子どもが上手に声をかけてくれたりして、娘もこんな風に育ったらいいのにな〜って思いますね
ステイホームで今は近場の散歩くらいしか気軽に行けないけど、また去年の夏みたいに1週間くらい国内旅行したいなぁ。
行ったことある・ない関係なく、ワルシャワ拠点にトルンやサンドミエシュに行きたい!
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と、ポジティブなことばかり書いていますが、もちろんネガティブなこともありますよ(最近の悩みは歯医者)。
やっぱり早く仕事に戻って日本人の皆さんとお会いしたいし、笑ってガイドできる日が待ち遠しいです。と、ここまで書いたところでガイド協会から【観光業界の損失について】のお知らせがあり、またまた厳しい現実を突きつけられています。泣
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ポーランドも本当に大変な状況が続いているようですが、可愛いさかりの娘さんに癒されますね。ぜひご自愛ください。早くポーランドを訪れたいです。
ステイホームだとニュースやSNSを通してでしか外の状況が分からないですが、ワクチンが出てもまだネガティブな報告が目立ちますね。当初はワクチンさえ開発されれば…という感じだったのに、開発されたらされたで新たな課題が生まれます。でも、それもあと少しの辛抱と信じています。
私は早く日本へ帰りたいです!お互いの願いが早く叶いますように…!
綾香さん、いつもブログの編集作業お疲れ様です。2年くらい前から拝読しています。どの記事も興味深く、テンポよく読むことができて綾香さんのガイドが好評なのも頷けます。ステイホーム、共に有意義に過ごしましょう。私もポーランドに行く日が待ち遠しいです。
労いのお言葉ありがとうございます!
2年前といえば、ちょうどブログの更新が滞りだした頃ですね。笑
興味深いと言っていただけると、書く意欲がわいてきます!谷道さんがポーランドを訪れるときにはもっとブログが充実しているでしょう(そうなるよう努力します)。
はじめましてミキです。
来年から主人のクラクフ駐在が決まり、帯同を決意してから、未知なる世界の情報収集をしていたら、AyakaさんのHPに出会えました。
全ては読みきれていませんが、どの記事も分かりやすく深く細かく記載されていて実際のイメージがしやすか参考になりました。ありがとうございます。
また、難しい公認ガイドの資格を取得されて、素晴らしいですね。前向きで努力家のAyakaさんの記事はとても信頼できました!
いま私は3人子供がいて、小学校1年、年少3歳、2歳です。やはり1番の気がかりは子供たちの教育問題で、教育関連の記事を探しているときにAyakaさんのページにたどり着きました。
上の2人は現在英会話教室には通わせていますが使えるレベルにはないため移住後どのようにすれば良いのか、毎日悩んでいます。
ポーランドに永住ではない(と思う)ため、クラクフには日本人学校はないことから、インターナショナルスクールに通うことになるのかもしれませんが、その情報もどうやって調べていくのか、どんなリスクがあるのか、公立幼稚園や小学校でも変わらないのか…悩みは尽きません。
Ayakaさんの記事を今後も参考にさせていただきます!