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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
今年の夏は、日本人でも知る人ぞ知る “ボレスワヴィエツ陶器祭り” に行ってきました!ボレスワヴィエツ陶器祭りについては別記事で紹介するので、当記事では経由地でのレグニツァ散策や陶器祭りのようすを簡単にお伝えします♪
【注意】当記事では各見出しに写真・画像を貼っており、計18枚です。すべて圧縮済みですが、閲覧環境によっては動作が重くなるかもしれません。
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この記事の目次
❶ 車で片道3時間、レグニツァへ
❷ キューバスホテルに2泊
❸ レグニツァ散策&美しい教会
❹ ボレスワヴィエツ陶器祭りへ
❺ 今回のお買い上げ商品はコチラ
❻ この記事のまとめ
【最新版】ボレスワヴィエツ陶器祭り完全ガイド|楽しむコツ&イベント一覧
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車で片道3時間、レグニツァへ
。私が住んでいるグリヴィツェからレグニツァは、北西へ車で約3時間の距離です。目的地はボレスワヴィエツですが、さすがに人が多そうなのであえてのレグニツァ経由。 。途中にヴロツワフ(国内では人口が5番目に多い都市)があり、そこからボレスワヴィエツへ向かう道のりでレグニツァがあります。 。レグニツァは一度行ったことがあるものの、ボレスワヴィエツへの列車の乗り継ぎ時間の合間にササッと見た程度でした。 。ポーランド人の中でもレグニツァに行ったことがあるという人は少数派でしょうね 。この街は13世紀、キリスト教騎士修道会とともにポーランド軍がモンゴル軍との熾烈な戦い繰り広げた “レグニツァ/ワールシュタットの戦い” でとても有名なんですよ。 。ただ、実際の戦いの地はレグニツキェ・ポレという10キロほど離れた近郊の村。
世界史的にも割と知られているので行きたかったんですが、今回はちょっと諦めました。
ヴロツワフ方面へも高速列車ペンドリーノで行けたら楽なのに…(←2時間以上の長距離運転はあまり好きじゃない)。
運転、お疲れさま!車がオートマだったら順番に運転できたけど(←と言いつつ、5年以上ほぼペーパードライバー)。
ちょこっとレグニツァの歴史
街の歴史は12世紀半ばにさかのぼり、1264年に都市権を確立。ドイツ、ポーランド、ルテニア(現在のウクライナ西部〜ポーランド南東部)を結ぶ貿易ルートとして発展し、要塞跡や古い礼拝堂跡が現在まで残っている。城は17世紀後半までポーランド・ピャスト家の住居だったが、ピャスト家が途絶えると神聖ローマ帝国領に併合。レグニツァが再びポーランド領となったのは第二次世界大戦後である。
キューバスホテルに2泊
。レグニツァは本当に小さな街でホテルもそんなに多くはないんですが、一番人気のホテルは4つ星のキューバスホテルだそうです。
。キューバスはポーランド国内10都市(2020年時点)に展開するチェーンホテルで、私の住むグリヴィツェ、ヴロツワフ、クラクフ、グダニスク、ウッヂなどにあります。
。私のガイドのお客さまの中でもキューバスに宿泊される方は多く、いい機会なので今回初めてキューバスを利用してみました。広めのバスタブ付きの部屋を予約したところ、眺めのよい8階角部屋が取れてラッキー! 。娘はベッドの上真ん中にあるスイッチがとても気に入ったようで、押しまくり…。
昼間だったので部屋のカードキーを抜き、飽きるまでポチポチさせてあげましたよ。 。ふつうは両側のベッドサイドにスイッチがあると思うんですけど、真ん中にあるっていうのはちょっと珍しくないですか? 。部屋は内装もデザインも古い感じがしましたが、バスルームと部屋の広さは申し分なく、とても快適に過ごすことができました! 。新型コロナ対策により朝食ブッフェがないため、前夜23時までに朝食メニューの用紙をフロントに提出する必要がありました。 。そこで適当に食べたいものをチェックしたところ、想像を上回る量でビックリ!
朝食はレビューの評判通り大満足、デザートやフレッシュジュースも美味しかったです。 。土曜日の朝食は私たちと1組のみ、日曜日は3組しかおらず、とても静かでした。
まぁ、どちらの日も10時30分に朝食を取ったというのもあるでしょうが(朝は仮に早く起きてもギリギリまでゆっくりしてます)。
日本語ではキューバスホテルって表記されてるけど、実はクブスと読むよ。利用する人は知っとくといいかも。
ちなみに Qubus の Q はポーランド語にはないアルファベットだったり…。てっきり、最初は外資系だと思ってた!
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レグニツァ散策&美しい教会
。レグニツァの旧市街は小さいので周りやすく、中央広場あたりは写真に収めたくなるような建物がちょこちょことあります。
。上の写真にある細長い建物は、ポズナンやグダニスクの中央広場を連想しますね。でもこの向かい側はどこにでもあるような一般住宅で、第二次世界大戦後に再建した街の姿はヴロツワフ旧市街と多々重なりました。 。建築用語を使うと、ルネサンス、バロック、ネオゴシック、エクレクティシズムがうまく溶け合っていて、ここまで色んな建築様式が一気に集まっているのは面白いと思います 。こちらは中央広場の近くにある、800年以上の歴史を持つ使徒聖ペテロ大聖堂。 。立派なバロック様式の主祭壇は18世紀半ば、レグニツァ市民の寄付と地元の著名な彫刻家によって制作されたものです。
これほどまで華やかな装飾や聖人像が施されていても、真っ先に目がいくのは中央にある復活したイエスの姿(お見事な絵画技法)。 。土曜日の夕方に大聖堂のミサに参加したところ、なんと神父さんが古い説教壇で聖書を読み、説教していたので驚きました。
ふつうは主祭壇の前で説教するのですが…! 。こちらはホテルのすぐ近くにあり、部屋からもよく見えるピャスト家のお城です。 。内部は主に教育機関が使用しているため、大部分は一般開放されていません。
が、自由に出入りできる中庭にはロマネスク様式の礼拝堂跡を見ることができ、丁寧すぎるほどの解説をきちんと読めば感慨深いです。 。ホテルのフロントでかっこいいピャスト家のプロモ映像?が流れていたんですが、それをここで流してくれたらなぁ〜と思いました。 。娘はずっと寝ていたので動きやすく、案外スイスイと散策することができました。 。私の住む街もそうですが、戦前はドイツ領だったこともあり、観光地の外国語表記は英語よりドイツ語のほうが多かったです。
ただしポーランド領だった頃の歴史のほうが長く、ドイツ人口が多いわけではありません。
レグニツァ周辺の小さな町も観光するなら1泊2日くらいが妥当かも。まぁ、今回はレグニツァから出なかったけど。
次こそ、レグニツキェ・ポレ(中世、レグニツァの戦いがあった場所)にある博物館に行きたい!のんびりしすぎたな。
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ボレスワヴィエツ陶器祭りへ
。本当は前日土曜日にボレスワヴィエツへ行くはずでしたが、嵐が来るという予報だったので急遽、最終日に向かうことにしました。 。レグニツァのホテルをチェックアウトして車で約40分、ボレスワヴィエツに到着! 。例年の陶器祭りでは日本からはもちろん、各国の団体ツアーバスでもう大混雑…。それに私自身も8月はガイド業務で忙しくしているため、今年は陶器祭りに行く絶好のチャンスかも?と6月頃から思っていました 。団体ツアーらしき人々はおらず(駅近辺でツアーバスを1台だけ見かけました)、この状況だとさすがにマスク率は高かったです。 。陶器祭りは5日間にわたって開催され、私たちが行ったのは最終日の日曜日。
割と混雑しており、イベントも縮小しているとはいえ全体的に盛り上がっていました。 。あとから聞いた話、今回の陶器祭りは主催側としても成功だったそうです。
あれだけ人がいれば感染者ゼロとは言い切れないですが、クラスターに関するニュースもなく、私たち家族も体調の変化はありません。 。陶器祭りの一番の魅力は間違いなく、さまざまな窯元の陶器が一度に見られること! 。ボレスワヴィエツ陶器の窯元は私が知っているだけでも20以上あり、ふつうは1日3〜4つの直営店を巡るだけでも大変。
陶器祭りではほぼすべての窯元の商品が揃っているので、このチャンスは見逃せません。 。最も賑わっているのは陶器店がズラリと並ぶ中央広場ですが、少し離れた場所にコンサート会場や子ども向けイベント会場、フリーマーケットもあってとても賑わっていました♪
新型コロナの心配さえなければ、一日中楽しめたのに。セラミックパレードも観たかった!(2020年度は中止)
でも、やっぱり今行っておいてよかったよね。例年はもっともっと人が多いかと思うと、私としてはちょっと避けたい…。
今回のお買い上げ商品はコチラ
え、たったのこれだけ?!
と思われたかもしれませんが、今回購入したのは魚型の深皿、ワインコルク2つ、ゾウの置物、ティーバッグトレーの5つのみ。
。ボレスワヴィエツには何回も行ったことがあり、陶器は十分持っているんです。陶器いっぱい買うぞ〜!っていう意気込みで行ったわけではなく、少しでも陶器祭りの雰囲気を楽しみたいという気持ちだったので。 。マリメッコやアラビアの食器(ムーミン)も集めていますが、それらと比べればボレスワヴィエツは非常にリーズナブルです。
陶器祭りではセール品の誘惑に負けそうになりつつ、自分用は買わずに帰ってきました!
当ブログ読者さんへのプレゼントも購入したのでお楽しみに。
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この記事のまとめ
2020年の陶器祭りは新型コロナ対策でイベントが縮小され、また混雑状況も踏まえて2時間ほどだけ滞在しました。しかし、現地は予想以上に盛り上がっていてビックリ。ボレスワヴィエツ宿泊だと深夜まで落ち着きがなさそうだったため、レグニツァ経由のゆったりした旅程は大正解でした。ボレスワヴィエツへはヴロツワフから日帰りで行く人も多いですが、ぜひレグニツァ宿泊も考えてみてくださいね♪
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