必読!ポーランド旅行で知っておくべきこと

海外出産|初産で陣痛4時間!出産前後の話と日本で用意すべきお産グッズ

ポーランドでの出産体験談
The following two tabs change content below.
クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
詳細プロフィールはココ YouTube はじめました


※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)
.

ウクライナ支援活動のご報告
ルワンダの教育支援団体設立

 

この記事の内容
 2019年8月、第一子誕生。母子ともに健康な出産でした。産むまでは「出産は怖い」のひと言に尽きましたが、それを乗り越えることができたのは支えてくれた家族のおかげ。ポーランドで出産できたことは本当によかったと思います!
 
 しかし、妊娠発覚当初は “移住4年目” とはいっても、海外出産に対して大きな不安がありました。妊娠や出産にまつわるあらゆる事柄をネットで検索したのも今や懐かしい思い出…。当記事では妊娠中だった頃の不安な私に書くような気持ちで、自身の出産経験をまとめています。

.


.

38週6日、2,660gで誕生

赤ちゃん ハーフの赤ちゃんは日本の赤ちゃんよりも大きい” と言われるみたいですが、我が子は正期産でも割と小さく生まれてきました。

ポーランドの赤ちゃんの平均出生体重は3,250〜3,400グラムだそう。
確かに、身内も周りも3,500前後がほとんどで2,000台はまさかのゼロでした。

私の場合、意識はしていないものの、まさに小さく産んで大きく育った状態。
現在1歳5ヶ月目前の娘は身長79センチ、体重11.5キロのムチムチっぷりですから。

ポンチュキみたいな娘 正直、まさかここまでむっちり体型になるとは思っていなくて驚きました…。
今はお肉がゆっくり落ちてきていますが、生後10ヵ月前後のピークでは、私の手首より娘の手首のほうが少し太かったくらいです

ついでに言うと、99%母乳です。
事前に得たネット情報だと、ミルクのほうが太るとかっていう話だったんですが、やっぱり産んで育ててみないと分からないですね!

あやか
出産5日前の最後の検診での推定体重は約2,700グラム。結構外れることが多いって聞くから、ほぼ正確でビックリ。

 

最終検診から出産前後の流れ

赤ちゃん
出産5日前 38週1日
子宮口3センチ、まだ実感なし
最後の検診で早産予防のペッサリー(子宮口を縛る輪っか)を外し、この時点で子宮口は3センチ開いた状態。ペッサリーを外した直後は数時間、下腹部に鈍痛あり。陣痛に繋がるかと覚悟したが、特に変化なし。
出産4日前 38週2日
助産師さんとバースプランの相談
出産する公立病院にて、出産時に付き添ってくれる助産師さんと個人契約。バースプランについて約1時間話し合う。クリニックの先生が自然分娩派だったので無痛分娩は視野に入れていなかったが、万が一の場合は要望すれば出来るということで少し安心。
出産前日 38週5日
骨盤〜股がキリキリと痛む
足の付け根が痛み、骨盤が開いているような感じがする。この日は日曜日でふつうに教会へも行き、歩くこともできるのでまさか翌日出産になるとは予想だにしなかった。
出産日当日 38週6日 7:30〜8:00
生理痛のような痛みから陣痛に…
いつもの起床時間より早い6時前に目が覚める。7時30分頃、生理痛のような下腹部の痛みと張りに違和感を覚え、痛みはどんどん強くなった。8時頃に夫を起こし、どうにか自分で朝食の準備をして食べる。
出産日当日 9:20〜10:00
助産師さんに連絡して病院へ
9時過ぎに前駆陣痛だと察する。陣痛アプリでの間隔は不規則。助産師さんに連絡すると今すぐ病院へ来るよう指示あり、夫は仕事を休む。痛くない間隔で着替え、うずくまりながらもトイレに行くと “おしるし” が。
出産日当日 10:40〜11:30
病院移動中にもう2分間隔?!
あまりにも早い2分間隔に半信半疑。病院到着後すぐ子宮口を見てもらうと6センチ開いていた。偶然いたプライベートクリニックの先生にエコーしてもらうと、「頭が小さいからスッと生まれるよ」とのこと。その後は個室に移動し、数十分そのまま耐える。
出産日当日 11:40 出産
分娩台に上がって10分で出産
30分頃に契約していた助産師さんがようやく登場。吐き気を伴いながら分娩室へ。
ここまでは黙って吐き気と猛烈な痛みに耐えていたが、いきむときはさすがに絶叫。へその緒が短かったため、赤ちゃんの健康リスクを考慮して2センチ会陰切開。
出産日当日〜出産4日後
新生児黄疸が長引き3泊4日入院
産後、助産師さんに手伝ってもらいながらシャワーを浴びるも途中で目眩。会陰切開や後陣痛の痛み止めを貰ったが、夜中も痛むことがあった。自然分娩は翌日退院が基本だが、赤ちゃんの黄疸数値が高かったので3泊4日入院。退院時も平均より高めだった。
退院2日後〜6週間の間
訪問助産師さんが家に来る
ポーランドでは産後2ヵ月までの間、4〜6回ほど地域の助産師さんが家に訪問し、新生児と母親の健康チェックおよび育児や授乳指導を行う。最初の訪問では触診もあり、会陰切開の傷も診てもらった(会陰切開の痛みや違和感は約2週間でほぼ消えた)。

.

.
.

出産前後にビックリしたこと3つ

.

あやか
妊娠と出産、そして子育ても「知っていた話とちがう」と思うようなことばかり。要するに人それぞれってことか!
ピオトル
僕も驚くことだらけだったなぁ。生まれたばかりの赤ちゃんってずっと泣いてるのかと思ったけど、ずっと寝てたし。

 

初産なのに陣痛が短かった

陣痛はやっぱり苦しい初産では陣痛発来から出産まで平均12〜14時間かかるらしいのですが、私の場合は4時間程度で超スピード出産&安産でした。

でも正直、陣痛が短かったからといってお産が楽だったわけではありません
気を失いそうな痛みに堪えつつ、「もう2人目は絶対無理!」と(本心ではないけど)妊娠したことを後悔するほどの苦しさでした。

無事に生まれて胸の上に置かれたときは痛みなどなく、ひたすら開放感のみ。
胎盤が出されるときとか、会陰切開で縫うときの痛みはほとんど感じなかったので、これも聞いていた話とまた違うなと思いました。

 

お腹が凹み、胸がいきなり張った

予想外にお腹が凹んだ赤ちゃんも胎盤も出したならお腹が凹んで当たり前って思うんですが、実際、産後のお腹はしばらく大きいままであるのがふつう。

でもそれがですね、私の場合は産後すぐに面白いほど平らになっていました。
これは妊娠前より絶対痩せた!と思いながら、体重をさっそく測りにいくと6キロ減

それと胸がスゴく張って、いかにも “母乳つくってます” という感じでした。
ただ生まれたばかりの赤ちゃんは寝てばかりだったので十分に母乳をあげられず、2日後には凝り固まってしまいボロ泣きしました。
小さいお腹でも大丈夫

 

毎日板チョコ食べてと言われる

チョコレート 日本では「甘いものや油っこいものを食べると母乳が詰まって張る」、「母乳が不味くなって赤ちゃんが飲んでくれない」と言われているみたいで、私もそれを信じていました。

しかし実は食べ物と母乳は因果関係がそんなにないらしく、少なくともポーランドでは「むしろ食べるべき」と言われています。
母乳をつくるにはそれなりのエネルギーがいるし、特に甘〜いものが必要なんだとか。

というわけで、私は助産師さんから板チョコを毎日食べるように言われました。
母乳は一度も詰まらないし、むしろ体重は一時44キロまで減って太らなかったです!
赤ちゃん

 

日本から調達すべきお産グッズ

お産入院グッズ 海外に移住した身としては、あまり日本のものに依存すべきではないでしょう。
でも、妊娠・出産という人生の一大イベントくらいは日本のものを使いたいところです。

その中でも、私自身が「これは日本から持ってくるべき」「同じ立場の人にすすめたい」と思うものをリストアップしてみました。
.

お産用パッド(産じょくパッド)
産じょくショーツ←助産師さんも感激
授乳用パジャマ
ベビー用はさみタイプの爪切り
デコボコと細めのベビー綿棒
蛍光剤不使用のガーゼハンカチ

.

あやか
ヨーロッパの産じょくパッドはネットパンツ?とセット使用。なんだか履き心地も悪そうで、見た目も恥ずかしいよ。泣
.

.
.

里帰り出産を迷っている方へ

私のように国際結婚した女性の中には、里帰り出産を迷っている方もいるはず。
私の意見を言うと、そばで支えてくれる人がいるなら里帰りする必要はないと思います。

支えてくれる人、つまり夫ですね。
欧米の会社は早出や残業は滅多にないし、おそらく欧米で結婚されている方の中でワンオペに悩まされる女性は稀ではないでしょうか

国それぞれの事情も考慮すべきですが、ポーランドでの出産の場合、日本で産むメリットのほうが大きいと思いませんでした。
むしろ、早産予防のペッサリー施術を受けた私にとってここで産めたのはよかったです。
.
あやか
海外在住の場合、日本に帰っても出産一時金はもらえないのでお産費用は自己負担!金銭面でも里帰り出産はイタい。。
.
ただ他の記事でも何回も言っていることですが、妊娠経過は人によって違います。
つわりが全然終わらなかったり、自然分娩のはずが帝王切開になったり、どんなにプランを立ててもその通りにはいかないのがふつう

いくら夫がいても言語面での不安はあるし、つわりで急に現地の食べ物が受け付けなくなったとか、日本でしか解決が難しい問題があるなら一時帰国で出産もアリだと思います。

単純に病院の設備や医療体制などが不安ならば、どこの国にもあるワンランク上のプライベート産院を利用するという手も。
私のように専属の助産師さんをお願いするだけでも出産への不安はだいぶ和らぎますよ。
.
.

この記事のまとめ
アイコン 我が子は平均より軽めの2,660グラムで誕生し、この “小さすぎず、大きすぎず” という体のおかげかお産はスムーズにいきました。初産なので十数時間はかかると言われていましたが、なんと陣痛が始まって4時間あまりで出産。そして産後、お腹がすぐ平らになって胸が見るからに張ったのも衝撃でした。なんせ、なにもかも事前情報と違っていたので…。でも私の場合、ラッキーだったということです。

 あとここだけの話、本心でなくても「痛い思いをして産むからかわいい」という言葉はNGフレーズですね
私は自然分娩でしたが、無痛分娩を選択した人の前であえてこう言う人もいるみたいです。どんな分娩方法でも命がけであることには変わらないし、出産時の痛みが愛情の物差しになることはありません。

妊娠初期から臨月までの記録

 

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2019-2021
応援メッセージ送信&投げ銭(🇺🇦支援)できます (^ ^)   ポーランドなびを応援する
あやか
この記事がお役に立ったら、Facebookページをフォローしていただけると嬉しいです!
Facebookページをフォローしよう

こちらの記事もおすすめです



19件のコメント

服部 充良 より:

ご出産おめでとうございます!
母子ともにご無事な様子でよかったですね。

ありがとうございます (*^ ^*)
出産は母子ともに命がけ、最後までそれに対する恐怖はありましたが、思っていた以上によいお産を迎えることができました。

かきぴー より:

ご出産おめでとうございます!
かわいい赤ちゃんと旦那様と健やかな毎日をお過ごしください。
スピード安産でも痛いものは痛いですよね、本当にお疲れさまでした。

ありがとうございます!
陣痛は息の仕方が分からなくなるほど苦しいものでしたが、乗り越えた先にかわいい我が子に会えると思うと耐えられました。
私のポーランド生活5年があっという間だったように、赤ちゃんとして育てる期間もすぐに過ぎてしまう気がします。
今しか味わえない幸せを噛みしめながら、子育てを頑張りたいと思います (*^ ^*)

中村はじめ より:

おめでとうございます!良かった良かった。

ありがとうございます😊
もう生まれて半月経ちましたが、健康に生まれてきてくれたことにまずは感謝です!

Tag より:

綾香さん、まことにおめでとうございます!
お子さまを通して、新しいポーランドが見えて来そうですね✨
いつか、ポーランドで親子ガイドしてる綾香さんにお会いしたいです🎶

ありがとうございます😊
仰るように、子育てを通してさっそく日本とポーランドのちがいを発見しました。
そういったことも今後ブログで皆さまに紹介できたらと思っています。
あ、赤ちゃんには(もちろん冗談ですが)「将来はクラクフの日本人ガイドになるんだよね〜」と話しかけましたよ(笑)。
でもひょっとすると、本当に親子でクラクフを案内する日が来るかもしれませんね☆

谷口美弥 より:

おめでとうございます!
そしてお疲れ様でした^_^
いつもblog楽しく拝見している者です。
今後は赤ちゃんの成長に伴う諸々も記事で拝見できるのでしょうか?
楽しみです。

美弥さん

いつもブログをご愛読いただき、ありがとうございます (*^ ^*)
こうして皆さんに無事出産報告ができたことを、大変嬉しく思っています。
生むまでは常に万が一のことを考えていたので、やっと我が子に会えて幸せです!

今後は育児日記というより、ポーランドで子育てする方々のヒントになるような記事も書いていきたいと思っています。
子育ての考え方など日本との違いもありそうなので、楽しみになさってください☆

清水敬介 より:

お久しぶりです!
なんとお子さん生まれたんですね!!おめでとうございますーーーー!!!ちっちゃくてかわいいですねー(^-^)
うちも昨年5月に生まれました。どんどんかわいくなっていきますよ!!
3月に育休を取得したので、ポーランドに行こう!と意気込みましたが、娘が風邪引いて断念…また長距離移動ができるようになったらポーランド行きたいです!

敬介さん

とってもお久しぶりですね!!
コメントいただき嬉しいです (*^ ^*)
またお祝いの言葉、ありがとうございます。
早くも生後約一ヶ月が経ち、ようやく子育ても少しずつ慣れてきたところです。

清水さんのところにもお嬢さんが誕生したことは去年、奥さまからいただいた Facebook ページでのコメントで知りました!🎊
私も12月上旬から一時帰国で長距離移動があるため、やっぱり心配です…。
清水さんが次にポーランドへお越しになられるとき、もし時間があればぜひ我が家にも遊びに来てくださいね〜!(^ ^)

Michiko Yasuda より:

おめでとうございます。今月いよいよポーランド旅行です。綾香さんのブログに出会って情報収集してきました。
ご出産おめでとうございます。もう二度と出来ないと思う痛みですが忘れてしまうのです。私は二人目の出産の時にそうだった❗この痛み❗やめとけばよかったと思った思い出があります。子供のかわいさで忘れてしまったバカな私。
素晴らしい宝物をてに入れましたね。お幸せを祈ります。

Michiko Yasuda さま

ありがとうございます (^_^)
出産して約一ヶ月半が経とうとしています。
陣痛の痛み、確かに忘れました(笑)。
でも猛烈に苦しんだことは忘れられません。
私からすると帝王切開はなるべく避けたいところですが、こちらでは陣痛の痛さへの恐怖で帝王切開を望む人は多いみたいです!

今月ポーランド旅行ということで、もうすでにお越しになっているでしょうか。
ブログの情報を最大限に活かし、素敵な想い出をたくさん作ってくださいね (o^^o)

Jino より:

綾香さま、ご出産おめでとうございます!
2018年5月8日に、アウシュビッツとヴィエリチカ岩塩鉱を案内して頂きました。
その節はお世話になりました。
実は、同僚が11月の半ばにクラクフと岩塩鉱あたりへの旅行を計画しているので、ひょっとするとコンタクトさせていただくかもしれません。
まだ、お仕事は再開されていないかもしれませんが、ノウハウや情報だけでもご提供頂けましたら幸いです。
また、機会があればポーランドにも行きたいです… (まだフランスに居ます)

お久しぶりです!
旅行後もこうしてコメントいただき、また出産祝いの御言葉もありがとうございます。
今もフランスにお住まいということで、相変わらず日本食が恋しい状態でしょうか。
フランスの方が日本食はよっぽど豊富そうに思えますが、田舎暮らしで飢えていると仰っていたのがとても印象的です (^ ^;)笑

また同僚の方が来月半ばにポーランドへ来られるかもしれないとのこと、当ブログを紹介してくださると嬉しいです!
仕事自体は産後一ヶ月からゆっくり再開していますので、直接のサポートをご希望であればお受させていただきたいと思います。
当ブログではお伝えできる限りのことを多く書いているつもりですが、もし何かご不明な点がございましたらまたお尋ねください。

青木孝之 より:

綾香さんおめでとう。
天使だね。可愛い(^-^)本当に宝物ですね!願わくば、綾香さんのようにポーランドと日本の架け橋になるような素晴らしい人に育ちますように!私も祈ります!さあ、母の戦いはこれから。
頑張ってお母さん(^-^)

本間千恵子 より:

ご出産おめでとうございます。
あやかさんに案内していただいたポーランドはわたしの中でもとても思い出深い旅行の1つになっています!!
またポーランド に行きたいなと思っていますし、その時にはまたお願いしたいです。
お体に気をつけて、お過ごし下さい。

お祝いの言葉、ありがとうございます!
本間さんにお会いしたのもまだ数ヶ月前に思えるんですが、あの時はまだ妊娠中でしたね。はやいです…。今もオーストラリアにお住まいなんでしょうか (^o^)
旅行後もこうしてブログを覗いてくださり、嬉しいです♪
またポーランドでお会いできることを楽しみにしています!
年が明けて3週間経ちますが、今年も本間さんにとって幸福に満ちた一年となりますよう祈っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です