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本当に3本立てになってしまったルブリン旅行記ですが、あともう1本追加になりそうです。ネタがたくさん!
朝早くから賑わう旧市街
日曜日午前。蚤の市を開催している時に撮影したため、人が多いです。蚤の市については次の項目で紹介しますね。
この道がもう少し広かったらクラクフの街並に見えなくもありません。
クラクフといえば、中世そのままの街並が美しいポーランドの京都ですが、ルブリンも中世から変わらない景色を保っているので負けてはいないと思います。
2015年の「ポーランドの美しい街ランキング」では8位に輝いたルブリンですが、そのコメントがこちら。
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ルブリンは東と西の文化が見事に融合し、現代と中世の建築物が絶妙に調和した大変美しい街だ。そして、ポーランドの歴史的観点からも非常に重要な場所である。
1位 |
クラクフ | 紹介記事 |
2位 | グダニスク | 紹介記事 |
3位 | ヴロツワフ | 紹介記事 |
4位 | ワルシャワ | 紹介記事 |
8位 | ルブリン | 紹介記事 |
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ちなみに飛ばした5〜7位はビィドゴシチュ、ウッヂ、トルンと並び、9位はカジミエシュ・ドルヌィです。
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.16世紀、ポーランドの当時の首都クラクフとリトアニアの首都ヴィリニュスを真ん中に繋ぐ位置にあったため、ポーランド・リトアニア共和国時代のルブリンはとても栄えていました。
クラクフほど大きな街ではないですが、東欧の中心として様々な文化や宗教が混ざり、また独特の景観と特徴あるルネッサンス様式の建築物(ルブリン・ルネッサンス)が美しく建ち並んでいます。
本当にどこを歩いていても写真に収めたくなる光景が広がっています。
毎年夏にはマジック・カーニバルがあり、世界中のマジシャンがルブリンに集結するそう。今年2016年は7月28日〜31日にかけて開催されました。
こんな歴史的な雰囲気のある街でマジックが見れるなんて、まさに絵本の世界に飛び込んだような気持ちになること間違いないでしょう。いつか、その時期のルブリンを観光してみたいと思います。
蚤の市も覗いてみた
蚤の市で売られているものは主に食器、時計、アクセサリー類、絵画が目立ち、家具や椅子などはそれほど多く見かけませんでした。楽器もありましたよ!
どちらかというとカトリック関連グッズが多く、イコン(聖像)やロザリオはいっぱい。うちの夫もいくつかイコンを手に取って値段を聞いていましたが、日本円にして5000円以上だったりなかなか手に届くものがありませんでした…。
蚤の市は、値打ちのなくなった古いものだけを売っている場所ではないですからね。それなりに価値のあるものが多く売られていて見応えがあります。
クラクフでのガイド中、蚤の市をご案内する機会が月に一度か二度ありますが、クラクフと比較してもルブリンは結構規模が大きかったです。中央広場周辺だけではなく、少し外れた場所でもアンティークがたくさん売られていました。
面白かったのは、旧市街に車をあちこち止めて、車の中でお客さんを待っているおじさん達。そして、お客さんが来たら車から降りてくるんですよ。
確かにこの日も前日に引き続きとても暑く、そうでもしないとすぐに干からびそうでした。8月末だというのに、なぜこんなに暑いのでしょうか。異常です。
蚤の市を覗いてみたいという方、毎月最後の日曜日に開催されているようなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
旧市街の外もまた素敵
クラクフ門をくぐってまっすぐ徒歩15秒、Bosko というアイスクリーム専門店があるのですが、そこへは滞在中3度も足を運んでしまいました。
どんなアイスが食べられるの?と、気になった方は下の記事5番目のボスコをチェックしてみてください。
こうやって1日ぶらぶらしていると、夕方から雲行きが怪しくなってきました。
ゴロゴロ…と音が聞こえ、「これは来るな」と思った時、私たちはショッピングモールの屋上で旧市街方面を観察。
これは時間の問題。まだ日が暮れていなかったので外で過ごしたかったのですが、ホテルからそう遠くない位置にいたのでとりあえず帰ることにしました。
結果、間に合わずびしょ濡れ!
夕立だろうとお店の屋根の下で待つこと数十分。なかなか止んでくれません。それどころか、酷くなっていきます。
意を決して、ダッシュでホテルへ。その日は結局、雨が止んでもホテルから出てくることはありませんでした。
さて、次回の記事でルブリンは最終回にしたいと思います!ルブリンの美しい教会をいくつか紹介しましょう。
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.Giełda staroci
Giełda staroci(ギェウダ・スタロチ)は「蚤の市」という意味です。ポーランドで蚤の市を探したい時、街の名前と staroci で検索するとスムーズに見つけることができます。
ルブリンでぜひ、皆さんに行ってほしい教会を3つ厳選しました。
ポーランドは敬虔なカトリックの国、と言ってもキリスト教徒の割合が少ない日本に住む日本人としてはどう敬虔なのかパッとこないでしょう。でも教会に行くと、一目でその意味が分かります!
聖ペトロと12使徒の教会
1636〜1658年に建設されたこの教会は、1768年に火災に見舞われ、1864年に再建されました。
淡い多色彩のネオバロック調の壁画が一番の見どころですが、それらは19世紀後半、地元ルブリンの画家によって描かれたものです。また祭壇にある絵は、20世紀中頃に描かれました。
私は日曜日、夫とともにこの教会のミサに参加したのですが、その最中はキョロキョロと壁画を眺めていました…(集中力がなくてごめんなさい)。
壁画が美しい教会自体はポーランドにまだまだ沢山ありますが、ここは何かがちがう。そうずっと考えて分かったことが1つ。この教会、両側に目立ったチャペル(礼拝堂)がないんですよね。
いや、明確にいえばチャペルはあるのですが、それすら壁画で描かれているというのがとても新鮮に感じられました。写真は明るい時間のものですが、夜に行くとまったく印象が異なると思います。
住所:ul. Królewska 9, Lublin
ルブリン大聖堂
こちらは、聖ヨハネ福音大聖堂とも呼ばれているルブリン大聖堂。
大聖堂はポーランド語でカテドラ(katedra)と言いますが、こちらの大聖堂はアルヒカテドラ(archilatedra)と言い、それは大司教座のある聖堂を指します。カテドラには司教がいますが、アルヒカテドラはさらに上の権威をもつ大司教がいるというわけです。
この大聖堂は16世紀後半、バロック様式で建てられましたが、1753年には火災に遭い現在の姿に再建されました。
イタリア以外の国に建設された、国外最初のバロック様式の建築物の一つとして当時は注目されていたそうです。
教会内の装飾はとても豪華で、特に立体感のある天井画はひと際美しいです。
また、オーソドックス(正教会)のようにイコンが多く並べられており、色んな面で他の教会とは異なる特徴を持ちます。古き美しいカトリック教会を見るなら、ルブリン大聖堂はマストでしょう。
大聖堂の隣には塔があるので、体力に自信のある方はぜひ上ってみてください。
塔自体があまり高くないため、市街一望というほどではありませんが、上ってみる価値あり。最後に、大きな窓のようなドア?をくぐるようにして展望台に出るのが面白かったです。
住所:ul. Królewska 10, Lublin
聖ドミニコ教会
最後に紹介するのは、旧市街の東に位置する聖ドミニカン教会。
教会のすぐ側に修道院もあり、ドミニコ会の修道士達が暮らしています。
この教会の歴史は、なんと760年も前に遡ることができ、ルブリンでも最も古い教会の1つだそうです。1575年に大きな火災に見舞われましたが、17世紀には現在の姿に修復されました。
教会内の装飾はルブリン・ルネッサンス調であり、ルネッサンスとしてはモダンなデザインに分類されます。しかし、ところどころバロック調のチャペルも。
聖ドミニカン教会は2007年、歴史的価値の非常に高い建築物として、欧州遺産ラベルに登録されました。2013年夏には2000人もの巡礼者がここを訪れ、ちょっとした話題になったことも。
上記2つの教会に加え、ルブリンに来たからには見逃せないスポットです!
住所:ul. Złota 9, Lublin
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msza święta
msza święta(ムシャ・シフィエンタ)は、「日曜日/祝日(安息日)のミサ」という意味を持ちます。
教会の表側に必ず書いてあるフレーズですが、日曜日やカトリックの祝日に教会を “観光で” 訪れる場合は、よくチェックしておきましょう。この時間帯はミサをやっているので、(信者以外でもミサに参加することはできますが)教会内の見学はできません。
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