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歌って踊って飲んだくれるポーランドの結婚式は超疲れる。だから、実はほとんどのポーランド人が面倒がっています。「ええ〜結婚式?」「今度は何時に帰れるんだよ…」と。でもそれは
行く前までの話
行ってしまえば、みんな笑顔です。久しぶりの友人や同級生との会話を楽しみ、色んな人とダンスを踊ったり、幼稚園のお遊戯のようなことをしたり…!
さて、どんな結婚式なのでしょう。皆さん興味が沸いてきませんか?
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このページの目次
1. 6・8・9月は結婚式が多い
2. 教会婚と役所婚の2種類
3. 結婚式は土曜日に挙げる
4. 硬貨投げに、グラス割り
5. プレゼントで気持ちを表す
6. 踊らないなら来るな?!
7. 感動なし、とにかく楽しむ
8. 披露宴にはバンドやDJがいる
9. バースデーソングを歌う
10. 出てくる料理の量は3日分
ポーランドの結婚式の特徴
実は私自身、日本での結婚式に参列した経験は一度もありません。そんな私ですが、ザッと10ほど書いてみました。
挙げたら結構出てくるんです。

6・8・9月は結婚式が多い
ポーランドでは、名前の綴りにRの文字が入っている月に結婚をすると幸せになれるという言い伝えがあります。
01月…Styczeń (ステチェニ)
02月…Luty(ルテ)
03月…Marzec (マジェツ)
04月…Kwiecień (クフィェチェニ)
05月…Maj(マイ)
06月…Czerwiec (チェルヴィェツ)
07月…Lipiec (リピエツ)
08月…Sierpień(シェルピェニ)
09月…Wrzesień (フジェシェニ)
10月…Październik (パヂジェルニク)
11月…Listopad (リストパド)
12月…Grudzień (グルヂェニ)
そこで気候的にも結婚式を挙げるのにピッタリな6・8・9月は挙式シーズン!この時期になると街のいたる所で新郎新婦の記念撮影が見られます。
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と、うちの夫は言っていますが…。
私たちは4月でしたが、この時期はまだ寒いのであまり人気ではありません。でも既に書類上の婚姻をしていたので、洗礼後すぐに結婚式を挙げました。
教会婚と役所婚の2種類

ポーランドでは、教会で結婚式を挙げる”教会婚” と役所で挙げる “役所婚” のどちらかの方法で結婚をします。
多くのポーランド人はカトリック信者なので前者が一般的。1993年の政教条約によって、教会でも儀式後にすぐ婚姻手続きができるようになりました。
教会婚の場合、婚姻の秘跡/結婚のミサが終わった後に婚姻届を書いて退場します。役所婚は日本といっしょ。市役所に行って婚姻届を提出するだけです。
結婚式は土曜日に挙げる
私の住む地域はそうでもないのですが、ポーランドの結婚式は2日がかり。
土曜日の午後から始まって、披露宴はなんと日曜日の昼まで続きます。しかし、これまで私が参列した結婚式では深夜1時頃まででした。ラッキー(笑)。
2日間の場合、宿泊する必要がでますがその費用は新郎新婦持ち。もしポーランドのど田舎にポツンとホテルを見かけたら、それは結婚式用のホテルでしょう。都心部では宿泊費が高いので…。
硬貨投げに、グラス割り

教会から新郎新婦が出て来ると、ゲストは2人に向かって硬貨を投げます。
額は1〜50グロシュ(1PLN=100グロシュ)ととても小さいのですが、これらが百数枚と投げられるのです。
しかも初めての共同作業、それらをすべて2人で拾わなければなりません。
また披露宴会場につくと2人はアルコール(ウォッカと見せかけた水など)を飲むのですが、飲み終わったらそのグラスを後ろに放り投げます。その割れたグラスのお片づけももちろん新郎新婦。
プレゼントで気持ちを表す

結婚式のお祝いとしてご祝儀はもちろん渡しますが、それに加えてプレゼントもあげます。プレゼントはワインから毛布、鍋一式セットまで様々!
ちなみに私たちの場合、「アフリカの子どもたちに送る筆記用具をプレゼントしてください」と招待状に書きました。
すると、なんと段ボール大3個分の筆記用具が!!私たちへプレゼントをくれた人もいますが、数える程度です。
そう書いたのは、ちょうど私たちの教会の宣教師がアフリカから休暇として戻ってきていたから。だからまた行くときに一緒に持って行ってもらおうと思ったのですが、こんなに集まるとは思っていなかったので船便で送りました。
あ、面白いパターンでは「私たちの猫のためにペットフードをください」という人もいたりします。日本ではこういうリクエストはしないですよね?
踊らないなら来るな?!

ふつうの日本人なら「踊れ」と言われても踊れませんよね。
私は初めてこちらの結婚式に行った時、もう嫌な気しかしませんでした。異性と手を取り合ったり、くるって回ったりしなければなりませんから。
そして案の定、ずっと踊る!断っても手を取られる!ポーランド人はみんな学校でダンスをマスターするそうですが、日本人にいきなりこれはキツいです。
感動なし、とにかく楽しむ

日本での結婚式は色々と催し物が多いと聞きます。例えば、二人ので出会いをムービーにしたり、両親への感謝の手紙またはその逆で涙を誘ったり…。
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ポーランドでは終始笑顔の結婚式。踊って、歌って、飲んで、喋るのみ。
もちろん新郎新婦が主役ですが、彼らばかりに常に注目はいきません。新郎新婦は奥の中央に座っていて、前はダンスをする場所として空けています。
披露宴にはバンドやDJがいる

バンドやDJはいわゆる司会ですが、音楽を流したり場を盛り上げたり、様々なゲームを催したりと披露宴の満足度を左右するとっても重要な存在。
私たちの結婚式では、わざわざワルシャワから大人気のDJを呼びました!
より一般的なのはバンドですが、どちらにしても盛り上げ役です。彼らが良い仕事をしないといくら素晴らしい会場や料理を用意しても評価はイマイチ。
バースデーソングを歌う

ポーランドのバースデーソング、”STO LAT”(スト・ラト)。「100年」という意味です。「100歳」でも。
この歌はもとはバースデーソングなのですが、今や誕生日のみならず様々なめでたい場面で歌われるようになりました。結婚式で歌わないわけがありません。
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Sto lat, sto lat, Niech żyje, żyje nam × 2 Jeszcze raz, jeszcze raz, niech żyje, żyje nam, Niech żyje nam! 100年、100年 私はあなたに生きてほしい×2 もう一度、もう一度 私はあなたに生きてほしい×2
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直訳するとなんか変ですね。
どんな曲か聞いてみたいという人は、こちら(YouTube)をどうぞ。
出てくる料理の量は3日分

日本の結婚式でも料理は豪勢だと思うのですが、ポーランドでは明らかに量が多すぎます。もうホラーです。
必ず出てくるのはロスウ(チキンスープ)、コトレット(ポーランド風カツレツ)、バルシチ(赤ビートのスープ)。他にもがっつり肉料理、大量のデザートが常にテーブルを独占しています。
料理は出っぱなしというわけではなく、時間が来たら片付けられますが完食をする人など見たことがありません。
しかし、ポーランドでは手を付けられていない余り物は新郎新婦やその家族が持って帰ることが多いです。
いかがでしたか?
こうしてまとめてみるとポーランドの結婚式、すごく楽しそうですね!
実際の流れは次の記事をどうぞ。
Chce mi się pić
Chce mi się pić(フチェ ミ シェン ピチ)は「喉が乾いています=(なにか)飲みたいです」という意味。この “Chce mi się + 動詞の原型” で様々なフレーズが作れるので、すごく便利。
例えば、”Chce mi się spać”(フチェ ミ シェン スパチ)で「寝たいです」、”Chce mi się jeść”(フチェ ミ シェン イェシチ)で「(なにか)食べたいです」となります。またこのフレーズでは欲求も同時に表すので、あまり外で使っているとワガママに聞こえがち。家で言う分にはいいですが、言い過ぎには気を付けましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます☆

