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この記事の内容
ポーランドの結婚式は教会で厳かに行なわれるのがふつうですが、披露宴は飲んで食べて大盛り上がり!
たいていは午後に結婚式のミサ→15時頃〜夕方前に披露宴という流れになりますが、終わるのは翌日明け方ということも珍しくありません。ちなみに私たちの場合、3時くらいに終わりました。
というわけで、ポーランドの結婚式の特徴8つを紹介します。23歳で海外移住した私は日本の友人の結婚式に行ったことがありません。それでも、写真やドラマで観たことのある日本の結婚式(披露宴)と大きな差があることは一目瞭然。初めての結婚式は「わぁ、さすがヨーロッパだな」と圧倒されました
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この記事の目次
❶ 結婚式が人気の月は6•8•9月
❷ 招待状は基本的に手渡し
❸ 結婚式は教会婚あるいは役所婚
❹ 初の夫婦共同作業はコイン集め
❺ プレゼントはリクエストしてOK
❻ 会場に着いたらパンと塩で歓迎
❼ 披露宴の盛り上げ役はDJかバンド
❽ 最後まで踊って食べて飲みまくる
❾ この記事のまとめ
カルチャーショック!深夜まで踊って騒ぐポーランドの結婚披露宴レポート
結婚式が人気の月は6•8•9月
ポーランドでは、「月の名前に “R” の文字が入っている月に結婚をすると幸せになれる」という言い伝え/迷信があります。
なんでも、”R” を数字(ディスティニーナンバー)で表すと “9” になるとか。
奇数の中でも “9” は最大の数であることから、日本でもヨーロッパでも「陽の極まった数=ラッキナンバー」とされているのです。
また結婚式は土曜日に挙げるのが鉄則で、それ以外の曜日はまずあり得ません。
チャンスはひと月最大5日のため、人気のある月の結婚式は競争率がすごく高いです!
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01月…Styczeń(ステチェニ)
02月…Luty(ルテ)
03月…Marzec (マジェツ)
04月…Kwiecień (クフィェチェニ)
05月…Maj(マイ)
06月…Czerwiec (チェルヴィェツ)
07月…Lipiec (リピエツ)
08月…Sierpień(シェルピェニ)
09月…Wrzesień (フジェシェニ)
10月…Październik (パヂジェルニク)
11月…Listopad (リストパド)
12月…Grudzień (グルヂェニ)
招待状は基本的に手渡し
招待したい相手がよっぽど遠くに住んでいる場合を除き、親戚でも友人でも招待状はちゃんと相手の家を訪ねて手渡しします。
カップルで挨拶も兼ねて招待状を渡すため、相方の友人と披露宴で初めて顔合わせ…ということはあまりないでしょう。
なので、私の場合も、招待状を渡す機会を通して夫の友人や親戚みんなと会いました。
予め招待状を渡すことを伝えておくため、その知らせの時点で出席が難しいと分かっている場合は挨拶だけになるかもしれません。
招待状を渡すのは結婚式はもちろん、披露宴も参加してほしい人となります。
また、日本では会社の人や恩師を招待することもあるようですが、ポーランドでは親類を除いて目上の人を呼ぶことは滅多にないそう。
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結婚式は教会婚あるいは役所婚
ポーランドなどヨーロッパでは、教会で結婚式を挙げる”教会婚” と役所で挙げる “役所婚” のどちらかの方法で結婚式を挙げます。
多くのポーランド人はカトリック教徒なので教会婚となりますが、もちろん信者でない人同士の結婚だと役所婚になります。
30代の夫はこれまで結婚式に10回近く行っていますが、役所婚は1回だけだったそう。
教会婚の場合は、結婚のミサが終わった直後に婚姻届を書いて退場します。
1993年のカトリック政教条約により、教会でも婚姻手続きができるようになりました。
日本では役所に婚姻届を提出するだけですぐ夫婦になれるし、結婚式は入籍から数ヵ月〜半年後というのがふつうですよね。
一方でポーランドでは、入籍も結婚式も同じタイミングで行う人が圧倒的に多いのです。
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初の夫婦共同作業はコイン集め
教会から新郎新婦が出て来るや否や、出入り口で待ち構えているゲストたちはバラの花びらやコインを投げて場を盛り上げます。
硬貨は1〜50グロシュ(1ズロチは100グロシュで30円相当)と額もサイズもとても小さいですが、1枚残らず拾います。
これが2人にとって初めての夫婦共同作業!
でもやっぱりちょっと大変なので、最終的には誰かがちゃんと手伝ってくれます
昔の風習に倣って米を投げることもあるようですが、食べ物を投げることについてはよく思われていないので賛否両論だとか。
米だと花嫁さんの髪に入り込むと取るのが大変だし、投げるのにも気を使いますよね…。
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プレゼントはリクエストしてOK
結婚式のお祝いで新郎新婦にあげるものといえばご祝儀やプレゼントですが、前もって招待状でリクエストするのもアリです。
新婚さんへの贈り物はありきたりになりがちで、他の人とかぶりやすいですよね。
だから事前にリクエストするのはすごく合理的で、喜んでもらえる確率も高くなります。
直近で行った2つの結婚式では旅行のガイドブックと猫用ペットフードのリクエストがありましたし、私たちのときはアフリカの子どもたちに送る筆記用具をお願いしました。
そしたらダンボール大3個分の筆記用具が集まり、想像以上の量にビックリ。
本当は休暇でアフリカから戻ってきていた宣教師さんにそのまま渡すつもりだったんですが、さすがに船便で送ることにしました
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会場に着いたらパンと塩で歓迎
ミサのあとは教会敷地内でご祝儀やプレゼントを渡し、それから会場へと移ります(たいてい教会から車で移動する距離にある)。
ゲストが揃った状態で新郎新婦が入場するという流れになりますが、最初に登場するのが美しい飾りのついた大きなパンと塩。
これはスラブ諸国に伝わる古い伝統であり、新郎新婦の門出を祝うためのもの。
日本でいう “鯛の塩釜開き“(塩で厚く覆われた鯛を小槌でたたく)のような感じかも。
パンは主食なので「食べ物に困らないように」という願いが込められており、塩はかつて非常に高価だったので結婚式のような特別な機会にはピッタリだったみたいです。
こういう慣習が見られるのも素敵ですね
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披露宴の盛り上げ役はDJかバンド
披露宴には進行役が欠かせませんが、ポーランドでは仲人ではなく、DJやバンドを呼んでパーティーを盛り上げてもらいます。
私たちの結婚式では、数百キロ離れたワルシャワの人気DJさんに依頼しました。
もちろん費用もそれなりにかかるので、わざわざ遠方から呼ぶ人は滅多にいませんが…。
でもここは一生に一度の結婚式
特に私たちは日本からやってくるゲストのことも考え、披露宴は絶対後悔したくない気持ちが強くてDJ選びには力を入れました。
また日本とは違って感動要素はなく、とにかく老若男女みんなが笑って楽しめるゲームやイベントをたくさん用意してくれます。
新郎新婦側で特に希望の演出がなければ、完全お任せでもOKなのが嬉しいところかも。
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最後まで踊って食べて飲みまくる
これは欧米の結婚式あるあるだと思いますが、披露宴は最初から最後まで、とにかく踊って食べて飲んでのローテーションです!
ダンスに慣れていない日本人からすると、これはヤバいっていう感じかも。笑
しかもパートナーや花婿/花嫁、知らない異性ともペアを組んでダンスをするシーンが多く、手を取られたら断る術などありません。
席に着けば、料理や飲物がどんどん運ばれてくるのでずっと忙しない雰囲気。
おそらく日本だと上品なコース料理が人気だと思うのですが、こちらではもう何がメインなのか分からないほど大量に出てきます。
そして、祝賀パーティーでも定番のバースデーソング “Sto Lat“(100歳)を歌ってからの熱いキスコールがお決まり。
この日は恥ずかしがってはいられません
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まとめると、❶結婚式は月の名前のつづりに “R” が入っている月に挙げると幸せになれるという言い伝えがある(気候を考慮すると6•8•9月が人気)、❷招待状は相手の自宅を訪ねて手渡しが基本、❸結婚式には教会婚または役所婚の2種類(入籍と結婚式は同時)、❹初めての夫婦共同作業はコイン集めが定番、❺プレゼントは予めリクエストできるので合理的、❻披露宴会場に移ったらパンと塩で新郎新婦を歓迎、❼披露宴を盛り上げるのはDJやバンドの仕事、❽終始踊って食べて飲んで楽しむのがポーランド流の結婚式&披露宴!
ちなみに私は入籍した年の最初ですら、結婚する予定はありませんでした。ふつうにいつか日本人と結婚するものだと思っていましたが、正直、「結婚式って気を使いそうだし、打ち合わせも多くて煩わしいんだろうな」という感じで憧れも特になく…。それがポーランド人と結婚することになったわけですが、もう楽すぎて本当に安心しました。オーダーメイドのウェディングドレスには時間をかけましたが、披露宴会場の古城や、DJさんとも1回打ち合わせをしただけだったと思います
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