3月8日は国際女性デーこと女性の日｜その歴史背景とポーランドでの祝い方

　
毎年 3月8日

　
　1977年以降、3月8日は国連が公式に定める国際女性デー。世界中の女性の権利や社会進出への支援を訴え、また労ねぎらいの意を込めて女性を祝う日です。この習慣は100年以上前のヨーロッパではじまり、次第に世界中で広く認識されました。

　欧米でも20世紀初頭まで、女性は男性より目立つことは決して許されませんでした。裕福な者でも女性というだけで高等学校への進学は難しく、大人でも投票はできなかったのです。早く結婚し、家族を家庭的に支えることが女性の役割でした。
　
　しかし1857年、米国ニューヨークのとある被服工場で起こった事件を発端に、女性の権利や在り方について考える契機が訪れました。
　
　工場では多くの女性が低賃金で働いており、ある日、賃金向上を求めて数人がストライキを決行。工場のオーナーは仲間と飲みながら話し合うことにしました。しかし彼が出て行った直後、工場で火災が発生し、100人以上の女性が命を落としたのです。周りの人々の怒りは経営者、そして女性を軽視する社会に向けられました。こうしてようやく、女性の権利が大きく見直されていきました。

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　3月8日となった理由は、1917年ロシアの二月革命で女性が選挙権を得たという出来事に由来しています。1917年2月23日（ユリウス暦）、ロシアでは女性労働者を中心としたデモ活動が行われ、このデモ活動が女性参政権の制定につながりました。ユリウス暦の2月23日は、今日世界で一般的に使用されているグレゴリオ暦では3月8日。そのため3月8日が国際女性デーとなりました。

引用元：fiat magazine CIAO!
3月8日は国際女性デー。
イタリアではミモザの花を贈り合う「ミモザの日」

　ポーランドで最初に女性の日が祝われたのは1924年3月24日のこと。戦後、共産主義国となった1965年には3月8日が祝日に定められ、1993年以降は祭日（休日ではない）となっています。
　
　共産政権は国民が貧しい生活に悲鳴をあげて抗議したりしないよう、”女性の日” は「女性のための楽しい休日」という印象を与えました。また、功績のある女性労働者のポスターを貼るなどして女性を持ち上げるようにしていたとか。
　
　ソ連ではこの日、女性にチョコレートや花を贈るのが通例だったため、今でもポーランドでは “女性の日には女性に花をプレゼントするのが定番” となっています。恋人はもちろん、友人や同僚がプレゼントしてくれることも珍しくありません。