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 この記事の内容
 ポーランドに何年も住んでいますが、こちらの夏は過ごしやすいと感じます。日本ほど暑苦しくないのが一番嬉しいことですが、ほかにも夏は良いことがいくつかあります。それと同時に、気を付けなければならないことも…。
 
 当記事では在住者・旅行者問わず、ポーランドの夏について知っておいたほうがいいことを6つまとめました。夏を安全に楽しく過ごすためのポイントなので、ぜひ心得ておきましょう 
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 この記事の目次
❶ 飲食店の夏限定メニューを満喫せよ
❷ 公共交通機関の利用に注意
❸ 真夏でもジャケットやセーター要
❹ ミツバチやスズメバチに気をつけて
❺ 知らぬ間に吸血、マダニの恐怖
❻ 時間を最も有効に使える季節は夏
❼ この記事のまとめ
 夏と秋の人気イベント13選/ポーランドの味覚と文化を思い切り楽しもう
飲食店の夏限定メニューを満喫せよ
夏は季節感を感じる限定メニューがカフェやレストランなど至るところに見られますが、旅行者はそれらを見逃してしまいがち。
 レストランやカフェなどのメニューを見る際 “sezonowe“(季節の)というワードがどこかにないかチェックしましょう。
飲み物でも食べ物でも、夏のフルーツをふんだんに使用したメニューがあると思います。
意外と見落としがちなのが街のパン屋さんで、個人的に好きなのは “jagodzianka” というブルーベリーの甘酸っぱいジャムパンと、”drożdżówka z rabarbarem” というハマる酸っぱさのルバーブのイーストパン!
 また、ポーランド定番の水餃子・ピエロギの具がベリーになったフルーツピエロギ、”chłodnik litewski” という赤ビーツとサワークリームの冷製スープも◎。
これらも夏しか見かけないものなので、見た目に抵抗があってもぜひ試してほしいです。
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公共交通機関の利用に注意
ホリデーシーズンの7〜8月は列車が遅れやすく、長距離列車(PKPポーランド鉄道)だと1時間以上遅れることもあります。
 また原則は指定席となる列車も数日前予約だと2等車は満席、運賃が2倍ほどになる1等車を利用しなければならないことも…。
夏に列車や長距離バスを利用する場合は、日程が確定した時点で予約するのが無難です。
 さらに、ホリデーシーズンは市バス・プライベートバスともに時刻表が変わることはよくあり、減便も珍しくありません。
通学ルートだと夏休みで乗車する学生がいなくなってしまうため、本数を減らすのです。
 その一方でローカル列車が長距離列車を運行したり、夏期限定で列車の本数が増える路線もあるので移動には困りません。
むしろ、遅れる確率が高いポーランド鉄道よりローカル列車を利用したほうがいいかも?
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真夏でもジャケットやセーター要
ポーランドの夏も本当に暑いんですが、だからといって油断して夏服ばかり持って来ていると風邪を引いてしまうかもしれません。
 私の過去のお客さまの中にも、夏の急な冷え込みに備えておらず、パジャマを服の下に着てきた方がいらっしゃいました。
言わなければ分からない感じでしたが、あとでいっしょに服を買いに行ったほどです。笑
 今年の8月上旬も、日中でも薄手のコートやセーターを着ている人がいました。
日が沈むと私も「寒い寒い」とカーディガンの上から腕をさすったり、薄着で外出してしまったことに後悔した日は何度かあります。
 逆に、暑い日に半袖を着るとかえって日差しの強さが肌に滲みる感じがして、薄手のカーディガンは真夏ほど手放せません。
私はポーランドに住んでから日光アレルギーになってしまったので、ヨーロッパの夏は甘く見てはいけないと心の底から思っています。
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ミツバチやスズメバチに気をつけて
中央ヨーロッパは小さなミツバチがやたら飛んでいて、街中でふつうに歩いてるだけでハチにまとわりつかれることが多いです。
 よくあるのはレストランやカフェのテラスでビールやジュースを飲んでいるとき、ハチがグラスに入って溺死するパターン!
お店の人に言っても交換してもらえないことが多いので、外で飲む際は覚悟してください。
 ハチが寄ってきた場合はなるべく動かずに平静を装うのが鉄則ですが、実際、ハチが寄ってきたらめちゃくちゃ怖いです。
でも、間違っても払い除けてはいけません。
 経験上、ミツバチはチクチクする痛み&ブヨに刺されたような感じで腫れ、一方でスズメバチだとすっごく痛いと聞きます。
刺されたら絶対病院へ、というわけではないので、まず針が残っていないか確認し、少しでも異変があれば病院で診てもらいましょう。
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知らぬ間に吸血、マダニの恐怖
 北〜中央ヨーロッパではマダニが多く、ポーランドもマダニの遭遇率が高いです。
5〜8月になるとマダニに噛まれる人が一気に増えるそうで、私も8月にやられました!
「虫見るの平気」っていう方はマダニをググっていただければと思いますが、ダニだけあって本当に小さく、「気付いた時にはもう刺されていた」ということがほとんどです。
 草むらや雑草が多いところにいるので、ふつうに街中を歩いているだけならまず噛まれることはありませんが、自分含め私のこちらの家族はほぼみんな噛まれた経験アリ!
芝生や草むらの上は歩かず、庭作業や森ではなるべく肌を出さないよう注意しましょう。
 噛まれる=皮膚に食いつくという点が恐ろしく、すぐ気付くとも限りません。
虫が何日も体にいるというだけでもゾッとしますが、感染症を引き起こすと最悪命に関わるので、特に在住の方は気を付けてください。
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マダニはポーランド語で “kleszcz” と言います。頭を皮膚に突っ込むかたちで数日〜1週間以上かけて血を吸い続け、徐々にマダニの体がパンパンになります。マダニによる感染症は「重症熱性血小板減少症候群」がよく知られており、発症すると約23%の致死率だとか…。すべてのマダニがそのようなウィルスを持っているわけではありませんが、念のために検査しておくと安心です。
時間を最も有効に使える季節は夏
 ポーランドの美しい季節といえば秋ですが、秋だと肌寒くて日も短くなる頃…。
やっぱり、観光するなら夏が一番オススメ。
 日の長さは6月下旬が最も長く、それから冬に向かって日が短くなります。
とは言っても、7〜8月の晴れの日であれば21時頃まで明るく、8月中旬を過ぎたあたりから20時頃が日没となって立秋を実感します。
 多くの観光施設では4〜5月から10月頃にかけて開館時間が長くなるため、短い旅程でなるべくたくさんの場所を周りたい観光客にとって、夏は本当にありがたい季節。
アウシュヴィッツも7〜8月は20時半(19時最終入場)閉館ですが、12月は15時半まで。
 また様々なフェスティバルやマーケットなどイベントの開催が多いのも夏なので、夏に来れば楽しめることは間違いありません。
ただしその分、人も多くなってどこへ行っても混雑しているため、落ち着いてポーランド旅行を楽しみたいなら秋〜冬がオススメです。
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 滞在期間問わず、ポーランドで夏を過ごすにあたって皆さんに知っておいてほしいことを6つまとめて紹介しました。❶夏しか食べられない期間限定メニューを見逃すな、❷列車は遅延しやすく2等車はすぐ満席、バスはルートによって減便になる、❸真夏でも急に冷え込むことがあるので長袖の上着は必須(天気予報の予想気温を見れば冷え込むかどうか判断はできる=常に持ち歩くわけではない)、❹まとわりつくハチやテラス席での飲食に注意、❺草むらや植物がたくさんあるところにはマダニがいるかも、❻1日24時間は変わらなくても最大限に時間を長く過ごせるのは夏、というのが私が皆さんに伝えたいことです。この中でも❹と❺の虫関連は私もまったく慣れず、この間もご案内中にハチに刺されました。これまでポーランドで数回刺されていますが、確かに見た目はミツバチなのに針が残っていたことは一度もないんですよね。刺された瞬間は痛いし、数時間はチクチクします。でもハチ以上にマダニが怖い!皆さんも気を付けてください。
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