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この記事の内容
新型コロナウイルスでさまざまな影響がある中、ポーランド旅行を検討中の方もおられるかと思います。また、単純に今のポーランドの状況が気になる方も多いはず。お問い合わせでもそういった質問が増えてきたため、当記事では新型コロナ流行中のポーランドのようすをお伝えしていこうと思います。
なおポーランドは感染率が低く安全だと言っているわけではないため、旅行に行くかどうかは各自でご判断ください。私自身は7月半ばに家族で国内旅行をしましたが、混雑しそうな観光スポットには極力行かず、自然に触れたり散歩中心で過ごすようにしました。その旅行中に分かったことも書いています。
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この記事の目次
❶ ポーランドの新型コロナ感染状況
❷ 各観光地での人々の状況
❸ 空路や陸路でのポーランド入国状況
❹ ホテルなど宿泊施設での対応
❺ 観光施設や博物館での対応
❻ レストランやお店での対応
❼ 公共交通機関や列車での対策
❽ この記事のまとめ
ヨーロッパおよびポーランドの新型コロナ対策措置・入国制限に関する情報
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ポーランドの新型コロナ感染状況
。2020年7月下旬時点では、ポーランドでは合計4万人以上の人々が新型コロナに感染しており、3万人以上が回復しています。
。日毎の国内新規感染者は400人を超える日もありますが、近頃ではだいたい250〜400人で推移している状況です。死亡者はヨーロッパの中では少ないほうで、7月以降は一桁台の日が多くなりました。
追記:7月25日、感染者が前日の458人から584人と一気に増えました。
周辺国でも感染者が増えていますが、増えたと思えば減ったりを繰り返しています。
EU27ヵ国での感染状況(多い順) | ||||
国名 | 感染者合計 | 死亡者合計 | ||
スペイン | 319,501 | 28,432 | ||
イギリス | 319,501 | 28,432 | ||
イタリア | 245,590 | 35,097 | ||
ドイツ | 205,551 | 9,192 | ||
フランス | 180,528 | 30,192 | ||
6ヵ国省略 | … | … | ||
ポーランド | 42,038 | 1,665 |
※2020年7月24日時点
。ポーランドで感染者が多いのはシレジア県という南部地域になり、シレジアに複数存在する炭鉱での坑内集団感染が原因です。炭鉱での集団感染を除けば各県概ね数人〜50人、たまにそれを上回ることがあります。 。ちなみにポーランドはイタリアやフランスほど厳しいロックダウンは行っていませんが、先立って教育・文化施設を閉鎖し、入国制限を設けたりと早めの対策を講じていました。
各観光地での人々の状況
。7月からホリデーシーズンに入ったことで旅行に行く人も増えてきましたが、例年と比較すれば格段に移動する人は減っており、旅行自粛ムードはまだあると言える状況です。 。それでも経済を回さなければいけないといった意識が高いのか、観光地は予防措置を講じたうえで観光客ウェルカムモード。ポーランド人も当然いますが、国外から来るヨーロッパの人たちが割と目立つ感じです。 。プライベートはほぼ日常に戻っているので不自由に感じることはなく、テレワークの影響か平日の日中は人がやや少なめ。
以前からそうですが、ワルシャワよりクラクフやグダニスクのほうが観光客の割合は多く、ワルシャワは落ち着いている印象です。 。また、もともとマスクの習慣がないヨーロッパなので、マスク着用義務のない場所ではマスクを外す人が6〜7割以上…!
それも街によりますが、そういったところで油断しないように十分注意してください。
空路や陸路でのポーランド入国状況
。2020年7月下旬時点でEU加盟国からの入国は可能、直行便であれば日本からの入国者は14日間の検疫対象から外れます。 。まず空路での入国では、全35項目の所在追跡票の提出を機内で求められます。実際に配られるのは英語か入出国先の言語のものになると思いますが、ロベルト・コッホ研究所サイトで公開されている所在追跡票の日本語訳を事前にチェックしておきましょう。 。空港到着後は非接触型体温計またはゲート型の体温測定があり、ここで問題があった場合は入国できない可能性があります。
引っかかった方の話は聞いていないですが、おそらくPCR検査が行われるでしょう。 。EU加盟国間における陸路での入国では所在追跡票などは求められず、記事執筆時点では検疫や体温測定もやっていません。
近隣諸国からの入国だと、空路より陸路のほうがスムーズであろうことは明らかです。
※上記入国条件は2020年7月24日時点
ホテルなど宿泊施設での対応
。ポーランドではロックダウン中、多くの宿泊施設が休業を余儀なくされましたが、現在はほとんどが営業を再開しています。
ただ人気ホテルでも未だ休業中のところがあり、状況はまだ厳しいのかもしれません。
フロントも透明の間仕切りが置かれ、ホテル内はマスク着用が義務付けられています。 。以下、私が7月の家族旅行で宿泊したホテルでの対応や感想をまとめました。
同じホテルに宿泊されるかどうかに関係なく、参考になる情報もあるかと思います。
。室内のタオル類やバスローブはすべて個別包装(ビニール袋)となっており、部屋の備品は以前より減っていました。アメニティは変わっておらず、新たにアルコール除菌シートが置いてありました。テレビのリモコンにまで「消毒済み」とあり、丁寧な配慮にビックリ。
また人気ホテルにも関わらず、宿泊した階やエレベーター(6基)、ロビーなどでほかの宿泊客とすれ違うことがほとんどなかったです。私たちは37階に3泊しましたが、高層フロアの37〜41階は宿泊客が特に少ないと言っていました。
。このホテルには最上階となる42階にプールとジャグジーがあります。ジャグジーは定員1人または1グループとなっており、プールは定員8人でした。朝や真昼間だとほぼ貸し切り状態の時もあり、それ以降の時間帯になると10人前後の人が同じ空間にいたと思います。
こちらでも宿泊客とすれ違うことはあまりなかったのですが、5泊もしたのでその中で賑やかな団体客と出会すことは数回ありました。
観光施設や博物館での対応
。観光施設は3月半ばから休館となりましたが、その約2ヵ月後、定められた衛生条件のもとで運営再開が可能となっています。施設によっては未だ休館としているところもありますが、現在ほとんど再開しています。 。ワルシャワやクラクフ、グダニスク、ヴロツワフなど元から観光客が多い街では休館しているところは滅多になく、ただ、時間ごとの人数制限はどこでも設けてあります。
そのため、訪問予約が可能な観光施設や博物館は事前に予約しておくのがよいでしょう。 。観光施設の中でも特に混雑しやすい場所では非接触型体温計での体温測定、全身消毒ゲートを設置しているところがあります。
目的地への列車やバスも減便の可能性があるため、時間に余裕をもって行動しましょう。 。また人気の観光施設や博物館でも運営時間が短縮され、ツアーでのみ見学できる施設ではツアー数が例年より減っています。
消毒のために昼休みを設ける施設もあり、思わぬところで足止めになるかもしれません。
レストランやお店での対応
。レストランやカフェでは配達や事前予約のみ承っているところもありますが、ほかのテーブルとの距離を2メートル空けることができれば店内での食事は可能となっています。 。そしてショッピングモールや屋内では基本的にマスク着用義務がありますが、飲食店に限ってはマスクをしなくてもよいです。 。ただし、サービスを提供する側はマスクやフェイスシールドをしており、特にフードコートやセルフサービスの場所ではテーブルに “ZDEZYNFEKOWANO”(消毒済み)とあるスタンドが置いてあったりします。 。飲食店、雑貨屋さんやお土産屋さん、スーパーなどお店のジャンル問わず、たいてい出入り口に消毒液が置いてあるので、きちんと消毒してから店内に入るようにしましょう。公共交通機関や列車での対策
。2020年7月現在、公共交通機関利用時はマスク着用義務が設けられており、立席可能な場合の乗客数は最大定員の半分まで、ドアは自動で開くようになっています。 。公共交通機関の中でも市バスやトラム、地方列車では混雑時に他人との距離が縮まりやすく、特に人気路線だと定められた数以上の乗客が乗っていることも多々あるようす。 。ただ、ドライバーのすぐ後ろに当たる座席には進入できないようテープが貼ってあり、残りの座席も隣り合ったり対面にならないよう、一部の座席には「ここに座らないで」といった内容の紙が貼ってあったりします。 。一方、国鉄PKPではすべての車両が指定席のため、なるべく乗客同士が固まらないようある程度は配慮されているようです。旅行中に3回乗車しましたが、清掃員が頻繁に手すりを拭いており、また個包装になったマスクが無料で配られたこともありました。
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言わずもがな、外出時や旅行中に最も重要なのは一人ひとりの意識です。旅行に関しては賛否両論あると思いますが、ポーランドでは旅行に行っても日本ほど批判されたりしません。新型コロナに感染しても必要以上に責められたり、追いつめられたという話も聞かないです。ただし、責任ある行動を求められるのはどこの国でもいっしょ。安全第一、観光第二、くらいの気持ちでポーランドにお越しください。
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一週間後に夫婦でポーランドに行きます。ウッチの高校で日本語教師として活動を開始します。妻は書道や着付けなどを通じて日本文化を紹介することを楽しみにしています。二人にとって初めてのポーランドなので不安もありますが、海外で生活するという経験にワクワクしています。
コロナ渦の影響でいつもとは違うことがたくさんありますが、HPでの情報は楽しく大変参考になりました。ありがとうございました。
はじめまして、綾香です。
私がお返事を書いている今、近藤さまご夫妻はすでにポーランドで生活しておられますね。これまでのご準備や日本からの長旅、お疲れさまです。
私も書道を長く習っていた経験があり、先生とまではいかなくてもいつかポーランド人に筆で文字を書く楽しさを伝えたいな…なんて密かに思っています。高校からも日本語の先生をしないかというお声を何度かいただきましたが、ガイドが本業なので難しそうです。
ポーランドでは私立・公立に限らず、日本語の授業を行う学校が増えているみたいですね。ぜひ多くのポーランドの学生たちに素晴らしい日本の文化を伝えてください。