国際結婚・日常・育児
Ayaka
国際結婚は苦労する?ポーランドに嫁いだ妻が実体験から8つのアドバイス
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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ビザや書類手続きが複雑
。役所関連の各種届出、保険、税金など、世の中はほぼ書類で成り立っています。
ケースバイケースがほとんどで、ネットで調べても人に聞いても分からないことだらけ…。
。それが外国語の書類、申請となればさらに面倒なのは言うまでもありません。
特に結婚したばかりの頃は提出書類が多く、新婚から悲鳴をあげる夫婦も多いでしょう。
あやか
こういう捉え方をしてみよう!
書類手続きは本当に大変ですが、複雑な手続きであればあるほど得られる知識が増えます。法律や自治体のルールなど、外国人としての重要な情報を知るきっかけにもなるでしょう。互いに助け合いながら一つ一つの作業をこなせば、夫婦に欠かせないコミュニーケションスキルが伸びますよ。
料理を相手の好みに合わせる
。生きる上で絶対欠かせない食事。
いくら日本の食べ物が欧米化してきているとは言っても、そのような食事ばかり毎月、一年、一生と続けられるわけがありません。
。国際カップルの中には、自分用と主人用で分けて食事を用意する人もいるとか…。
想像しただけで涙ぐましい努力ですよね。
ピオトル
こういう捉え方をしてみよう!
和食でも時短できる丼ものなら自分だけのためでも億劫じゃなく、煮込み料理なら放置中に別の料理もつくれます。やっぱり食の好みは簡単に変えられないので、互いに好きな料理を見つけていくようにしたいですね。イタリアンなら全世界共通で好きな人が多いのではないでしょうか?!
言葉や文化が理解できない
。言葉や文化の違いは恋人段階から問題になりがちですが、この課題はひょっとすると死ぬまで背負うことになるかもしれません。
。ネイティヴではないのでニュアンスの差で誤解が生じることもあり、相手の母国語を得るための努力だって計り知れないもの。
移住者側は多様な文化をも受け入れたりと、アンフェアだと感じることがあるでしょう。
あやか
こういう捉え方をしてみよう!
言語や文化を学ぶと視野が一気に広がり、出来ることも増えます。それに互いの不調和を文化のせいにできるのはある意味メリット。相手の理解できない部分をなんでも文化のせいにするのは問題ですが、「生まれた国がちがうから仕方ないね」で割り切れるのは国際結婚カップルの強みでしょう。
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宗教観を分かってあげられない
。最近では無宗教や無神論者だと自称する人が多くなりましたが、それでも宗教で問題を抱えているカップルは多くいるはずです。
。仮にあなたが宗教に無関心だったとしても、外国人配偶者の宗教に興味や理解を一切示さないのは問題アリかもしれません。
結婚や出産、葬式など今後あらゆる場面でいやでも宗教問題とぶつかることになります。
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ピオトル
こういう捉え方をしてみよう!
信者が宗教に対する考えを妥協することは滅多にありません。交際中に宗教を意識する場面はそれほどないため、結婚前の早い段階で話し合っておく必要があると思います。難しいからこそ、これからいっしょに歩む長い人生の中でゆっくり受け入れていけばいいのです。急ぐことはありません。
ホームシックにかかって辛い
。最初は新しい生活にワクワクしてもそれがやがて日常となり、うまくいかないことが続くと急に寂しくなってしまうものです…。
。気晴らしになる趣味があればいいものの、「この国でずっと生活するなんて無理!」と悲観的になることもあるでしょう。
そう頻繁には日本に帰ることができないという環境に苦しくなり、溜め息をつくことも。
あやか
こういう捉え方をしてみよう!
ホームシックにかかるということは、それだけ時間に余裕があるのかも。この際、語学の勉強に没頭してみてはいかがでしょう?!そして、いざとなった時に一人で日本へ帰れるくらいの貯金はこっそり用意しておいてください。実際に逃げるかは別ですが、逃げ道があれば楽観的になれます。
移住先で働くちからがない
。日本では専業主婦も珍しくありませんが、欧米では「子どもがいる女性でも働くのは当たり前」といった考えを持っています。
。しかし言語を自由に使いこなせるわけでもなく、海外で通用するスキルも持っていない自分がどうやって働けばいいのでしょう。
だからといって一生養ってもらうスタンスでは、愛想をつかされるかもしれません…。
ピオトル
こういう捉え方をしてみよう!
現在はクラウドソーシングを利用した働き方もあり、決して海外で働くことが無理難題なわけではありません。自分が海外で力強く生きていくためにも、相手にだけ依存するのはやめましょう。働くことに限らず、海外でも自分の意志で行動するというメンタリティは精神衛生上重要なんです。
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子どものバイリンガル教育
。外国人同士のもとに生まれたハーフ/ミックスの子ども、両親としてはできればバイリンガルに育ってほしいところですね。
。しかし、大人になった後も複数の言語を使いこなせる子どもは案外少ないそうです。
ダブル・リミテッドという、住む国と片親の言語両方が中途半端にしか理解できないケースもあるため言語教育を甘くみてはいけません。
あやか
こういう捉え方をしてみよう!
私が移住した当初、将来の子どものことも考えて日本語教育能力検定試験の本を一式購入しました。日本語を教えるスキルはもちろん、子どもに対する言語教育のコツも学べてオススメです。ただ学ばせるという考えではなく、子どもといっしょに母語を改めて把握してみるのも面白いですよ。
一時帰国費用が家計を圧迫
。日本に住んでいても帰省時はお金が飛ぶように出ていくと思いますが、海外だとそれ以上の金銭的負担と休みも必要になります。
。最初は毎年のように帰っていても、次第に数年おきと間隔が長くなるのはふつう。
何人で帰るか、実家にどれだけ宿泊できるかにもよりますが、航空券代など合わせると50万円以上はかかるのではないでしょうか。
ピオトル
こういう捉え方をしてみよう!
私の場合は一人で帰ることがなく、トータルだと結構な額になります。もう旅行みたいなものなので、単純に帰省のための特別な出費とは思っていません。一時帰国は海外生活を送るうえでのモチベーションになりますし、航空会社のセールやマイルを意識して貯めれば案外費用を抑えられますよ。
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この記事のまとめ
どこに住んでも、誰と結婚しても多少なりとも精神面での苦労は付きもの。海外生活だから、相手が外国人だからと言い訳するのではなく、逆境こそがチャンスだと思って私もポーランド生活を送っています。今のところ、これといった苦悩はないですが…。子どもも生まれたので、これからは色々あるかもしれません。外務省の調査によれば国外に住む邦人は約140万人。似たような人生を送っている人が何十万もいると思うと、勇気づけられますね。
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あやか
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※当コメントは2020年4月22日に削除した記事(国際結婚の苦労話後半)のコメント欄をコピペしたものです。削除した記事の内容は当記事に統合しました。
みずひろ
高校生の頃に、一つ年上のポーランド女性と知り合いました。あれから4年ほど経ち、今もラインで連絡を取り合っています。そして最近その子の両親が離婚をしているを聞いてこのサイトに辿り着きました。前々からそのポーランド女性に好意を抱いていたので、どう言ったアプローチが現地では主流(どう言った成り行きで男女は結ばれる)なのか気になります。
みずひろさんへの返信
好きな人へのアプローチ方法は、日本でもポーランドでもそれほど変わらないと思います。多少、日本人よりこちらの人のほうが積極的かもしれません。両親が離婚されたそうですが、おそらく娘さんにあたるその女性が自立できる年齢になるまで待っていたのかもしれませんね。ポーランドのほうが離婚は複雑ですから、長く不仲だったのかもしれません。そういった両親をもつ方だと恋人選びはやや慎重になるかな、と個人的に思います。