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この記事の内容
広いポーランドを旅行する際、必ずと言っていいほど利用することになるのが列車。その中でも長距離移動にオススメなのがポーランドの国内最高速列車、ペンドリーノ(別名EIP)です。
ペンドリーノは2014年12月に導入されたポーランド国鉄PKPの最新車両。この列車に乗れば長時間でも快適に速く移動でき、予約のタイミングによっては破格で乗れることも。この記事ではペンドリーノを利用するメリット、料金、座席、子連れ家族専用車両など魅力を余すことなくお伝えします!
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この記事の目次
❶ ペンドリーノの5つの特徴
最高時速はおよそ200キロ
静かで快適な旅ができる
完全座席指定制で事前購入要
無制限フリーWi-Fiサービス
6歳未満の子連れ旅行に最適
❷ 人気路線の乗車券料金と移動時間
ワルシャワ〜クラクフ
ワルシャワ〜グダニスク
ワルシャワ〜ヴロツワフ
❸ 座席選びに役立つ情報
軽食付きの広い一等車
他列車の一等並みの二等車
子連れ家族専用の個室
座席表を参考に席を選ぼう
❹ ペンドリーノのちょこっと豆知識
❺ この記事のまとめ
【国内列車/バス種類一覧】ポーランドで効率よく移動するためのノウハウ
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ペンドリーノの5つの特徴
。ポーランド各観光都市のスムーズな移動に欠かせないEIPことペンドリーノ。私自身も何度も利用していますが、「ポーランドの新幹線」と言ってもいいほど快適で落ち着いた移動時間を過ごすことができます。
最高時速はおよそ200キロ
。2020年7月現在、ペンドリーノは最高時速200キロほどで走ります。将来的には最高時速250キロで走行する予定であり、今後さらに速くなるでしょう。 。観光客が最もよく利用するルートは首都ワルシャワ〜クラクフですが、ペンドリーノに乗れば約2時間20分で移動可能です。 。ちなみにこのルートを飛行機で移動すると、約3〜4時間(飛行時間50分+空港から中心部に移動するまでの時間)かかります。
またペンドリーノ以外の列車でも3〜4時間近くかかり、車内もキレイとは限りません。
静かで快適な旅ができる
。古い列車だと走行中にガタガタと揺れたり、キーキー音がしたり、座席がコンパートメント(他の乗客と相席になる6人用個室)だったり、なにせ落ち着かないものです。
。一方、ペンドリーノは最新車両なので静かに走り、二等2号車の家族専用個室を除きコンパートメント車両もありません。 。また移動中に本を読んだり、仕事をしたい、とにかく静かな環境で過ごしたいといった人のために、二等7号車は Strefa Ciszy と呼ばれるサイレンス・カーになっています。
完全座席指定制で事前購入要
。ペンドリーノは完全座席指定制となり、乗車前に乗車券を購入する必要があります。 。乗車前に乗車券を購入するというのは日本人にとっては当たり前ですが、ポーランドでは長距離列車でも(手数料さえ払えば)乗車後に乗車券を購入することができます。 。しかし、乗車券なしでペンドリーノに乗るとペナルティとして130ズロチを払う必要があり、また満席の場合は乗車できません。立席がなく、ホリデーシーズンは割と早く座席が埋まることもあるので注意しましょう。
無制限フリーWi-Fiサービス
。2019年の秋、ついにペンドリーノに無制限で利用できるフリーWi-Fi が導入され、長距離移動のストレスが軽減されました。 。Wi-Fi の名前は “Pendolino_WiFi” といい、PKP INTERCITY の Wi-Fi接続ページにログインすることで利用可能です。利用選択肢は2つあり、ゲストとしてログインし15分間接続するか、あるいはメールアドレスを入力することで無制限となります。 。何度かこのフリーWi-Fi に接続して Zoom を利用しましたが、4回中3回は概ね良好な状態で会話することができました。
通常のネットサーフィンや YouTube の閲覧などは特に問題なく利用できたと思います。
6歳未満の子連れ旅行に最適
。ペンドリーノの二等2号車には家族専用個室(個室内は4席)が3つあり、保護者1人と6歳未満の子どもが乗車する場合は座席指定したうえで利用することができます。 。また4歳未満の子どもは乗車料金が無料となりますが、無料でも人数分の座席をきちんと確保することができるので安心。 。注意点として、個室を貸し切り状態で利用できることがほとんどであるものの、絶対貸し切りできるわけではありません。2人で利用する場合はほか2人との相席になる可能性もあることを覚えておきましょう。
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人気路線の乗車料金と移動時間
。ペンドリーノは国内全域をカバーしているわけではありませんが、ワルシャワを拠点とした人気路線はひと通りカバーしています。※2020年7月現在、1PLN=28円
ワルシャワ〜クラクフ
通常料金 |
最安料金 |
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一等 | 229PLN | 139PLN |
二等 |
150PLN | 49PLN |
移動時間 |
2時間20分 |
ワルシャワ〜グダニスク
通常料金 |
最安料金 |
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一等 | 229PLN | 139PLN |
二等 |
150PLN | 49PLN |
移動時間 |
2時間50分 |
ワルシャワ〜ヴロツワフ
通常料金 |
最安料金 |
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一等 | 229PLN | 149PLN |
二等 |
150PLN | 59PLN |
移動時間 |
3時間50分 |
座席選びに役立つ情報
。ペンドリーノのチケットを購入する際、オンラインでの事前購入であれば予め座席指定(無料)されることをおすすめします。
軽食付きの広い一等車
。ペンドリーノ一等車の座席は2人席×1人席で一列3席なのでゆったりしており、乗客層はやはりビジネスマンがメインです。 。午後12時〜午前3時の乗車の場合は乗務員がメニューカードを持ってきてくれ、3つのメニューから1つの軽食(サラダやソーセージ/パンなど)を選ぶことができます。 。また2つのフリードリンク(コーヒー、紅茶、水、ジュース、コーラ)とストロープワッフルやチョコなどお菓子も付いてきます。
他列車の一等並みの二等車
。座席は2人席×2人席で一列4席(4人対面席も各車両に4つあり)で足元はやや狭く、他列車やバスなどと同じような間隔です。 。フリードリンク(コーヒー、紅茶、水、ジュース、コーラから1つ)が付くため、サービスは他列車の一等同等と言えます。 。二等7号車はサイレンス・カーとなっているため、静かにしなければなりません。グループ席もありますが、グループやお子さまとの乗車は控えたほうがよいでしょう。
子連れ家族専用の個室
。こちらは、二等2号車に3つある4人席の子連れ・妊婦専用個室となります。 。個室内にはコート掛けや荷物を置く縦長スペースがありますが、座席の幅は十分。足元は狭くなるものの、一般の二等席よりふかっとした座り心地で疲れにくいです。 。個室は保護者1人と6歳未満の子どもがいっしょに乗車する場合に利用でき、また妊婦さんも利用可能となっています。
すぐ近くには荷物置き場があり、オムツ替え台が備わったトイレは隣3号車にあります。
座席表を参考に席を選ぼう
。荷物置き場の近くがいい、窓側がいい、進行方向がいい、グループなので対面席がいいなど、人によって希望があると思います。 。そこで、ポーランド国鉄PKPのホームページからチケットを購入する前に、こちらの座席表をチェックしてみましょう。購入時も座席表は出てきますが、購入中は時間制限があるので前もって調べておくと◎。 。また、列車の進行方向が南の場合(グダニスクからワルシャワやクラクフ、ワルシャワからヴロツワフなど)は1号車が先頭となり、北の場合は最後の7号車が先頭となります。
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ペンドリーノのちょこっと豆知識
。最後に、知っていると「へぇ〜!」となるペンドリーノの情報をお伝えします★.
ちなみにポーランド人が長距離移動をする際、まだまだバスや自家用車を利用する人が多いです。意外にもペンドリーノに乗ったことがある人は少なく、「もう何回も乗ったよ」と言うと羨ましがられることも…。国内最高速列車だけに高そうという先入観があるのかもしれません。
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綾香さんこんにちわ。いつも記事楽しみにしています、以前もコメ残したあさりです。この9月に娘とポーランドを訪れる予定でしたが、日本のコロナ情勢は緊急事態解除後、今は最悪で、緊急事態中より感染者が増えた位。昨日は過去最多になりました。
まだまだポーランド旅行は先になりそうです。
さて、このペンドリーノは日本からでもインターネットなどから手配は出来るものなのでしょうか?
あさりさん
こんにちは!Twitterから記事を読んでいただきありがとうございます (^ ^)
現時点では9月に日本から渡航予定の方からのメールもいただきますが、この状況だとやや厳しいですね。現在は日本からの直行便であればポーランドに入国できますが、先のことは不透明で楽観視できないため、シルバーウィークも旅行自粛を覚悟されている方がほとんどかと思います。
当記事のペンドリーノについてですが、記事下部の❸「座席選びに役立つ情報」の “座席表を参考に席を選ぼう” のところでチケット購入先となるポーランド国鉄のリンクを貼っています。
また、こちらの記事も参考になるかもしれません。
https://witam-pl.com/2015/11/17/blog35/#a5
綾香さん
教えて頂き有り難うございました。
まだまだ先にはなると思いますが、その日がくるのを楽しみに、じっくり旅程を練りたいと思います。
ところで、クラクフ、ワルシャワの観光で、積雪などの天候によって、観光が難しい時期は一年のうち何月でしょうか?
重ねてご教示ください。
おそらく他のヨーロッパの国でも似たような感じだと思うのですが、近年のポーランドはそれ程雪が積もりません。もちろん山岳部などは除きます。
少なくとも、私がポーランドに住んでからの5年くらいは生活に支障が出るほど雪は積もっていません。ただ数センチの高さで積もることはあり、地面はよく凍りますが……。
いろんな意味で観光しにくいのは、日が短い12月〜2月あたりかと思います。早く暗くなるのはもちろん、観光施設の開館時間も短くなります。