詳細プロフィールはココ YouTube はじめました
最新記事 by Ayaka (全て見る)
※コンテンツの無断転載禁止(リンク歓迎)
.
この記事の内容
ポーランドで母乳育児中の方、旅行中に授乳される方に役立つ情報をまとめました。私自身、生後半年まで完母で赤ちゃんを育てたという経験をもとに(欲しがらなくなるまで授乳予定)軌道にのるまでの試行錯誤やポーランドでの母乳育児のコツ、私が実際にこちらで使っているものを紹介したいと思います。
.
この記事の目次
❶ 授乳関連の相談は母乳外来へ
❷ 民間療法のキャベツ湿布
❸ 私が使っていたヌークの搾乳機
❹ 母乳育児中のオススメアイテム
3種類の使い捨て母乳パッド
コスパが高い乳頭ケアクリーム
授乳中に飲むといいハーブティー
妊娠中から飲むべきDHAサプリ
❺ 外出先や商業施設内での授乳
❻ ポーランドの母乳育児問題
❼ 1年以上の母乳育児で感じたこと
❽ この記事のまとめ
海外出産体験談まとめ|新生児の我が子もお見せします♪
.
.
授乳関連の相談は母乳外来へ
。母乳育児を頑張っているママなら、数回の授乳トラブルは避けられないもの…。私も母乳育児が軌道にのる産後1週間弱はかなり張り、涙ながらに授乳していました。 。私は搾乳と授乳を繰り返すことで解決しましたが、自分ではどうにもできないほど炎症を起こしている場合(乳腺炎)や専門家の指示を仰ぎたい人は母乳外来に相談しましょう。 。ポーランドの母乳外来には国際認定ラクテーション・コンサルタント(IBCLC)や国内認定授乳アドバイザー(CDL)の資格を持つ母乳育児のプロがいるのでとても安心です。 。まずは下記ボタンのリンク先にあるリストでお住まいの都市名を探し、記載されているコンサルタント/授乳アドバイザーあるいはクリニックに電話かメールしてみください。 .
民間療法のキャベツ湿布
。日本人でも知る人ぞ知る、キャベツの葉っぱを使った民間療法 “キャベツ湿布“…。 。私の場合は産後3日目からおっぱいが熱くなるほど張ってしまい、義母や自宅に来た助産師さん(日本でいう新生児訪問)に「キャベツがいいわよ」とやたら勧められました。 。私はこの手の民間療法は苦手で、ネギを首に巻けば風邪が治る話も信用していません。。結論、キャベツ湿布をするとキャベツ臭くなるので赤ちゃんが授乳を嫌がってしまい、その度に拭いたり取り替えるのも面倒で、効果を検証する前にすぐやめちゃいました。 。またキャベツ湿布には医学的根拠がなく、生野菜を直接肌に触れさせることでリステリア菌が付着し、赤ちゃんが感染症にかかる危険性もあるのだそう(可能性自体は低い)。 。ちなみにポーランドのキャベツ湿布は日本とは異なり、「冷蔵庫で冷やしたキャベツの葉を棒で軽く叩き、しなしな状態のものをブラに挟む」といったやり方が定番みたいです。おっぱいが熱を持っているときは、キャベツ湿布をしましょう。キャベツの葉を洗い、しこりの大きさにちぎって患部に当てます。葉がしなしなになったら交換します。葉は乳頭には当たらないように注意します。
.
。。。。。引用 上條母乳育児相談室
私が使っていたヌークの搾乳機
。日本で使用されている搾乳機のメーカーといえばピジョンやカネソン、スイスのメデラですが、ヨーロッパではメデラに並び NUK というドイツメーカーのものも定番です。 。私が使っているのは義姉からの借り物で、ヌークの e-motion を愛用していました。 。10年前に発売されたものでもう売ってませんが、後継モデルは lunaです。電動+バッテリー内蔵なので外出先でもスムーズに搾乳でき、e-motion は結構うるさいですが luna は多少改善されているはず…。
.
。個人的に音以外は問題ないものの、レビューには両極端な意見も見られます。
電動搾乳機はヌークもメデラも6千〜1万円以上しますが、よく分からない安いメーカーよりも信頼できるメーカーを選びましょう。 。母乳パックは、なるべく空気を抜いた状態でしっかり閉じれ、底があるので自立し、日付も書き込めるメデラのものがいいです。 。1枚の容量は180ml、約45円/枚で母乳パックの中ではお高めですが、1日それくらい搾乳する私にはちょうどよかったです。
.
冷蔵庫(+4℃以下)で2〜5日
冷凍庫(−10℃以下)で2週間
冷凍庫(−14℃以下)で2〜3ヶ月
※カネソンのHPが参考になります
母乳育児中のオススメアイテム
。私が実際に使っているもので皆さんにオススメできるアイテムを紹介します。 。ポーランドは日本でいうアカチャンホンポのような育児グッズ専門店が少なく、基本的に Rossmann(ポーランドでメジャーなドイツ資本ドラッグストア、以下ロスマン)というドラッグストアでほとんど購入できます。
3種類の使い捨て母乳パッド
。母乳パッドは “wkładki laktacyjne” といい、私が知る限り、布製の洗い替えタイプが売っているのは見たことありません。 。上写真のロスマンの母乳パッドは1パック30枚入りで、8PLN(約240円)。 。胸にフィットするかたちではないものの(シールはあるので安心)、1枚あたり8円なので安く、その分気軽に取り替えできます。 。フィットしたものがよければ、ジョンソン&ジョンソンの商品をオススメします。 。1箱50枚入りで1枚あたり約12円。個人的にはこっちのほうが好きなんですが、箱が大きく結構かさ張るため、私は30枚入りのロスマンのものもよく買っていました。 。こちらの商品は、産後数週間〜数ヶ月の母乳が一番よく出る時期にオススメです。 。1枚あたり約14円ですが、個別包装なので外出先での取り替えにもピッタリ。
すごく薄いのに吸収力バツグンで、たっぷりと吸ったあとは中がジェル状になります! 。この母乳パッドはロスマンには売っておらず、ドラッグストアよりも薬局(apteka)や育児グッズ専門店で入手できます。
日本にもこの手の母乳パッドはアマゾンで購入できるみたいですが、輸入品でお高め…。
コスパが高い乳頭ケアクリーム
。母乳育児の場合は出産2ヵ月前から、産後も授乳回数の多い産後数ヵ月は乳頭ケアをしておいたほうがいいと言われています。 。そしてポーランドで断トツの人気を誇る乳頭ケアクリームが、 ziaja という国内自然派コスメブランドの商品 “lano maść“。高純度ラノリン100%使用で、日本でも有名なメデラピュアレーンとほぼ同じです。 。ラノ・マシチは15mlで12PLN(約360円)、ピュアレーンはたった7gで千円なのでどちらがコスパいいかは一目瞭然! 。色はこんな感じで、チューブから出したばかりは固めですが伸びはいいです。
保存料、香料、染料は含まれておらず、もちろん授乳の度に拭き取る必要はありません。 。私は産後すぐにおっぱいが張り、無理な搾乳が原因で乳頭が切れてしまいました。
後にも先にも乳頭トラブルはそれっきりでしたが、その時に初めてこのクリームを使い、おかげさまですぐに症状が和らぎました! 。こちらは薬局で買うことができますが手に届く場所にはないため、 “ziaja lano maść“(商品名)と伝えれば出してくれるはずです。
授乳中に飲むといいハーブティー
。葉がレモンのように香ることから英語ではレモンバームと呼ばれますが、ポーランドでは “Melisa” というハーブティーです。 。実は、出産前に飲むといいハーブティーとして助産師さんに教えてもらったもの。抑うつ効果があり、出産前や出産後の忙しない気分を和らげ、調子を整えてくれます。 。これを飲んだからといって母乳の出がよくなるとか、そういうことではありません。
。出産前もリラックスするために飲むとよいとされますが、子宮収縮を促す恐れがあるため、正期産に入ってから飲みましょう。授乳中に関しては、消化器官の調子を整えたり、抗菌作用や抗ウイルス作用が風邪などの感染症から体を守ることから、積極的に摂取していきたいハーブのひとつです。
.
。。。。。。。引用 美容のチカラ
私のお産がスムーズにいったのも、このハーブティー効果があったのかもしれませんね♪ 。メリッサはスーパー、ドラッグストアなどどこでも手に入り、1箱20〜30パック入りで4PLN(約120円)前後と手頃です。
妊娠中から飲むべきDHAサプリ
。最後に紹介するオススメアイテムは、妊娠が分かった時点で飲むべきとも言われているDHA(ドゴサヘキサエン酸)サプリです。 。DHAは胎児期(20週頃)から2歳児までの脳の成長と発育に必要な脂質成分。 。食べ物だと青魚(カツオやアジなど)から効率よく摂取できるようですが、ヨーロッパで毎日魚を食べるのは現実的ではありません。 。こちらの “pregna DHA” はロスマンや薬局にあり、1箱30粒で30PLN。1粒300mgを毎日1〜2粒飲むとよいと箱に書いてあり、私は2粒飲んでいます。
.
.
外出先や商業施設での授乳
。欧米では、公共の場やお店でも授乳ケープなし(というかケープは売ってない)で授乳しているママを案外たくさん見かけます。 。一方、公共の場での授乳に否定的な人もいますが、いざ自分がその立場となると公園などで授乳している人が目に付くもの…。特に母乳育児だと授乳するまで泣き止まないこともあり、個人的には仕方ないと思います。 。飲食店で “どうしても” 授乳せざるを得ない場合、チャチャッと済ませましょう。
ただ混雑具合や座席位置など配慮はすべきですし、授乳におけるトイレ占領もNGです。 。授乳室/ベビールームは広さに関わらず、仕切りカーテンや個室はありません。
あるいは授乳室そのものが個室になっていて、一人用のイスや洗面台があったりします。 。しかし困ったことに、利用するにはドアに貼ってある番号に電話しないといけなかったり、インターホンを鳴らさないといけない場合もあり、使いづらいことがあるのが難点! 。また、日本の授乳室はミルク用給湯器や電子レンジが備えてあるところが多いですが、こちらはそれが標準とは言い難いです。
これに関しては “逆に日本が充実しているだけ” なので、多少の不便は目をつむりましょう。
ポーランドの母乳育児問題
。日本では ”母乳信仰” という言葉が存在しますが、母乳が出にくい人に対する母乳派のプレッシャーが問題になっているようです。
。確かに、母乳が出ることを前提に母乳育児を勧める人は多いかもしれません。それはポーランドも同じで、私も最初の頃は「母乳?ミルク?」とよく聞かれました。 。さて、2015年に行われたポーランドでの調査によると、対象女性736人の母乳育児希望率は90%以上で33%の女性が母乳育児を最大1年続けたいと答えたそうです。 。ポーランドの母乳育児開始率は97%となり、これは欧州各国の中ではトップレベルなんですが、継続率は最低レベルだとか。。 。母乳育児の平均期間は4.8ヵ月。
“母乳不足” と “乳頭の痛み” がやめる理由の大半を占めており、西欧や北欧と比べて産後の授乳ケア不足に大きな問題があるようです。
参考:Karmienie piersią w Polsce Raport
1年以上の母乳育児で感じたこと
。母乳が出るのであれば母乳でなるべく育てたい、これは多くのママの願いです。それでも出産前、母乳育児の苦労話を読んでいるうちに完母を早々と諦めており、自ずと固形ミルク数ヶ月分を買い溜めしていました。 。しかし実際のところ、産後3週間で仕事を再開し、外出が長い場合は搾乳機をフル活用しつつ6ヵ月完母で育てることができました。 。私が順調に完母を貫けたのは「たまには外で仕事し、日本の方々とお会いできる」というモチベーションがあったからとも言えます。 。家を出る前は30分以上かけて搾乳し、帰宅後は授乳しつつ片方は搾乳し、そういった面では苦労がなかったとは言いません。
でも、そういったひと手間をかけてでも、たまにガイドの仕事が出来るのは喜びでした。 。母乳が赤ちゃんの健康には欠かせない、数々の深刻な病気を防いでくれるのは紛れもない事実であり、そのおかげか娘は1歳の誕生日まで熱を出すこともありませんでした。 。それどころかムチムチで見るからに健康に育っているのは、ありがたいことです。 。しかし、第2子が出来た時も必ずしもまた母乳育児が成功するとは思っていません。
私自身はミルクだけで育ったし、仮に次の子どもを混合やミルクで育てることになったとしても、罪悪感を持たずに受け止めたいです。 。結論、産後1週間は苦しみながら授乳していましたが、家族が気遣ってくれたり、夫も試行錯誤してくれたり、周りの協力があったからこそ母乳育児を続けることができました!
.
.
子育ては、周りの理解や協力があってできるもの。娘が1歳を迎え “赤ちゃん期” は一段落したので、今後も育児に関する情報をお伝えしていきたいと思います。
Copyright secured by Digiprove © 2020