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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
日本では2人以上世帯の場合、家庭の温水洗浄便座普及率は80%。最も有名なのは欧米進出も果たしたTOTOのウォシュレット、次にINAXのシャワートイレでしょう。しかし、ヨーロッパではまったく普及していません!
当記事では、ポーランドに住む私たち夫婦が “日本から持ち帰ったウォシュレットの設置に成功した実体験”とともに海外で取り付ける際の問題点(海外で普及しない理由も分かります)や、設置のアドバイスをお伝えします。日本在住の方が読んでも面白い内容ですよ♪
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この記事の目次
❶ 乗り越えるべき5つのハードル
日本メーカーの海外用はお高い
日本用の商品は電圧が合わない
トイレにコンセントがない
ベースプレートと便器が合わない
硬水でノズルが詰まりやすい
❷ 実際に取り付けてみました
❸ ややこしいのがイヤなら海外用を
❹ 使用5年目、故障も不満もなし
❺ 取り付けや手入れに関するQ&A
❻ この記事のまとめ
住宅ローン完済を機に総まとめ!4年半かけて終わらせたリフォームの実態
【補足】ウォシュレットはTOTOの登録商標/商品名ですが、当記事では「温水洗浄便座/ビデ」の総称としてウォシュレットと表記します。
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乗り越えるべき5つのハードル
。念のため最初に言っておくと、欧米でもウォシュレットはかんたんに手に入ります。 。しかし、「できれば日本メーカーの安定のウォシュレットを使いたい」というのが日本人としての願いではないでしょうか。 。そこで、海外で日本のウォシュレットを設置する際の問題点と対処法を挙げます。コレさえ読めば、快適なウォシュレットが海外で普及しない理由がよ〜く分かるはず…。
日本メーカーの海外用はお高い

価格は20万円前後と高額ですが、日本での似た商品だと3万円程度かもしれません…。

GL2.0のレビューは悪いものが目立っていて、やはり機能に対しての価格設定に不満があるようす。う〜ん、残念。
日本用の商品は電圧が合わない

消費電力が大きいものほど変圧器なしで利用すると壊れるリスクが高く、煙や発火する危険もあるので注意しなければなりません。 。デジカメやパソコン、スマホの充電器はたいてい240Vまで対応しており、そういったものをユニバーサルタイプといいます。

ちなみに韓国のウォシュレットは安く、電圧220Vなので変圧器は必要ナシ!でもハングル表記は気になるかな〜。
トイレにコンセントがない

そのためトイレの傍にコンセントがなく、設置する際はアース/カバー付きとなります。 。結果、気軽にウォシュレットを導入するには手動ウォシュレットにせざるを得なかったり、延長コードを使ってコンセントのある場所から引っ張ってくるケースが多いのです。

私たちは業者に依頼して専用回路を設置しました。水回りの電気使用については規制されている場合もあるので要確認。
ベースプレートと便器が合わない

ただし、ウォシュレットを取り付けるためのベースプレートはプラスチックなので、無理やりにでも多少幅を調整することは可能です。 。ウォシュレットと便器のカタチも致命的に合わないわけではないため、先に挙げた問題がクリアできるならば「ピッタリ合わない」という理由だけで諦めるのは惜しいかも。

ウォシュレットには、エロンゲート/レギュラー/兼用の3つの便器サイズがあるよ。基本的には兼用サイズが主流。
硬水でノズルが詰まりやすい

逆に言うと、月数回の手入れさえきちんとすればそれほど大きな問題ではありません。

きちんと定期的にお手入れをしていれば、硬水だからといってそこまで苦労することはないはず。サボったらダメ!
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実際に取り付けてみました

今も約6万円で売っているショップがありますが、後継モデルはTCF6552みたいです。

そこでクッションでカバーを浮かせてなんちゃって流すボタンに仕立て上げました。 。本当は大/小で2つボタンがあるはずなのに、常に大で流していることになります。

ふつうこういった構造は見れないものの、夫が色々と改造しているので簡単に見れます。 。こちらでは水を流す場合、タンクの上や(タンクレス風だと)壁にある洗浄ボタンを押しますが、後者はタンクが絶望的に壊れてしまったら壁を壊してしまわないといけません。

壁リモコンにも流すボタンがあるので、リモコンと背後のどっちを押しても問題なし。

しかし、工具で新たに穴を開けることによってこの問題を解決することができます。 。ただもしかすると、便器の種類によってはこのアレンジ自体が難しいかもしれません。

でも使用上の問題はなく、どちらにしても言わないと気付かないレベルだと思います。 。海外用でも便器とズレることはあるようなので、「シーツを畳むとき、角をピッタリ合わせないとモヤモヤするタイプ」の方は慣れるのに少々時間がかかるかもしれません。

設置は当然自己責任!万が一設置中に壊れても保証されず、メーカーに問い合わせても対応してもらえないのでご注意を…。
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ややこしいのがイヤなら海外用を

日本人視点の快適性にこだわらず、安い海外メーカーを使うという選択肢もあります。 。中でも有名なのはアメリカの ビオビデット/ウスパ で、ポーランドでも正規販売店から購入できるので一度検討しました。
が、クオリティや機能・快適性(水圧が強いらしい)などを考慮してTOTOに決定。
。ちなみにアメリカのTOTOはリーズナブルで、下記定番モデルがよさそうです。Sは高機能、Cは標準、Aは最低限という感じですが、Aで十分という人も多いのでは?
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機能 | S550e | C200 | A200 |
価格 | $1,150 | $429 | $267 |
温風乾燥 | ◯ | ◯ | × |
自動開閉 | ◯ | × | × |
暖房便座 |
◯ | ◯ | ◯ |
リモコン | ◯ | ◯ | ◯ |
脱臭 | ◯ | ◯ | × |
ワイドビデ | ◯ | × | × |
リズム |
◯ | ◯ | × |
▲2020年12月、アマゾンUS参考

TOTOTには電気工事不要の「エコウォッシャー」という商品もあるし、5千円前後で購入できる手動タイプもあるよ。
使用5年目、故障も不満もなし

取り付けや手入れに関するQ&A

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この記事のまとめ

私たちは電気工事までして設置しましたが、次のオーナーさんにもぜひ、ウォシュレットを使ってほしいですね。そして、海外在住の読者さんでウォシュレット導入を検討されている方には全力でオススメしたいです。海外だからと諦めず、生活のクオリティをあげてみましょう!


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日本国愛知県在住の服部です。
新規投稿の通知メールで投稿を知ったのですが「えっ?WITAM?このタイトル何?」今までとは一風変わった「テクニカルレビュー」に少し驚いています。
海外に何度も行っているのですが、ウォシュレットに出会ったのは中国のタワーレジデンスが空き部屋で運用しているホテルだけでしたね。あっ!もうひとつありました。2013年に行ったインドの自動車部品工場には「手動ウォシュレットもどき」が「工夫」されていました。
どういうものかというと、便座の奥に金具が取り付けられており、そこにノズルとビニールパイプが取り付けられています。ビニールパイプをたどってゆくと、水道の蛇口ハンドルが壁に金具で取り付けられています。ハンドルをひねると「ジュゥ~!」と水が出る仕組みです。強さはハンドルで調整し、位置は体を移動させる仕組みです。用足しの邪魔にならないようにうまく「工夫」して取り付けられていたのには驚きました。スタッフに聞いたら「日本に行った現地従業員がウォシュレットに感動して真剣に考えて工夫した」そうです。
承認が遅くなってすみません。コメントありがとうございます (^ ^)
更新すると私のアドレスにもメールが来ますが、確かに今回はネット上で見るのと大差ないくらいでしたね。
私がこのウォシュレットを購入した2014年末辺りと、今の海外ウォシュレット事情はかなり変わったようです。当時はポーランド国内の正規取扱店はなかったですし、TOTOの海外ウォシュレット商品もかなり増えていて驚きました。5年以上も経っているので、当たり前と言えばそうなのでしょうが…。
インドのウォシュレット擬きは、おそらく今ふつうにAmazonなどで購入できる格安手動ウォシュレットと同じような仕組みかと思います(なので、だいたいどんな感じか想像つきます)。
今だと手動タイプは数千円程度で購入できるみたいですが、当時はあまりなかったか少し高価だったのかもしれませんね。
綾香さん ウォシュレットを探していたのでとても参考になりました。
ありがとう御座います。
参考になったようで幸いです。ウォシュレットをスムーズに設置できますように!