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前回の記事では、コペルニクス科学センターの基本情報を紹介しました。
450もの体験型展示の中でも私たちが実際に体感したのは、その内の半分にも過ぎないかもしれません。しかし、学びつつも楽しく時間を過ごせて本当に素晴らしい科学館だと思いました (^ ^)
ではでは、どんなものが展示されているのか実際に見ていきましょう。
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地球は確かに自転している

19世紀のフランスの物理学者レオン・フーコーは、パリのパンテオン寺院にて振り子の公開実験を行い、地球が自転していることを証明しました。
その再現が上の写真にある、巨大な装置「フーコーの振り子」です。
地球は1日1回の回転(自転)をしながら、365日かけて太陽の周りを回っています(公転)。厳密に言うと、365日と4分の1ですが、そこを年に一度のうるう年で調整しています。
で、このフーコーの振り子は時計回りに少しずつ向きを変え、周囲のピンを倒していきます。これがまさに地球が自転している証拠です。ちなみに緯度によって振り子の見え方は変わってくるので、南半球だと半時計回りになります。
じゃあ、1日そこにいたらピンは全部倒れるのか?というと、実はそうではないんですね。北極点で観察したら1日1回転なんですが、面白いことに南に行けばいくほど周期が長くなっていくのです。
大昔の絵を解き明かせ!

動物のシルエットが無造作に描かれた絵があります。これは1〜2万年前もの大昔にスペインのアルタミラ洞窟(ウィキペディア)に描かれたもので、狩りのようすを表しているそうです。

もしすべて見つけた方がいましたら、ぜひ写真におさめてください m(_ _)m
身体を通じて音を聞く?

ここには、細長いテーブルに黒いスポットが2つあります。そして、そのスポットに両肘を当てて指をできるだけ耳の中に入れます。すると指を入れる前はまったく音が聞こえなかったのに、なぜかハッキリと低音が聞こえてくるんです!
この展示のテーマは「宗教の音」。
キリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、神道と様々な宗教の音やリズムを聴くことができます。宗教自体は科学ではないですが、こういった展示の見せ方ってすごくユニークだと思いませんか。
身体で感じる音について調べてみると、やはり知覚は耳だけでなく身体全体で感じることができるとありました。
実際、耳の聞こえない人でも振動によって音を感じたり演奏することができるそうです。すごく感動的な話ですよね。

ちょっと聞こえにくいという方は、この黒い棒を使って聞いてみてください。この先端にある丸いボールのような部分を耳に当てると音が聞こえてきますよ。
船荷を安全に積むには?

積み荷に見立てた白いブロックがたくさんあるので、こうやって写真のように船の下の方に入れていきます。もし重量バランスがおかしくなると、赤いライトが点灯して警告してくれるという仕組み。
なんでもバランスを考えることは大事なんだと実感し、ふと「人生と似てるな」なんて思ったりもしました(笑)。
水圧を身体で体感してみよう

しかしこうやって水に生かされながらも、川や海レベルの水となると人間数百人、数千人の力ではまったく手に負えないほどの凄まじい破壊力を持ちます。
その水の脅威の一つが水圧。
そういえば、学校で水圧の計算を習ったときその力には驚きました。10メートルごとに1気圧(空気の層500キロ分の重さ)増えるといいますが、空気の重さも加わるのでダイバーは平気なの?と疑問を抱いたのを覚えています。
ただ幸いにも水中では重力は感じませんし、地上でも私たちは空気の気圧に押しつぶされることなどありませんよね。
だからこそ、こうやって圧力を体感するのは貴重な体験なのです。
上の写真では、夫がロープを引っ張って水槽の中にある潜水艦を沈めようとしています。私もやってみましたが、重すぎて半分くらい下がるとビクともしませんでした…。まあ私は握力20キロとかなので元から力はありませんが(泣)。

目の前に、それぞれ容積の異なる数メートルの高さを持つ水槽があります。その水槽の下に手を入れて、圧力を体感するというなんとも恐ろしい実験!

個人差はあるかと思いますが、限界までやると案の定かなり押しつぶされたような感じで「こんなの子どもがやって本当に大丈夫なの?」と思うほどでした!
表と裏の区別がつかない帯

そうです、メビウスの帯です!これは科学者ではなく数学者が発見したもの。科学は数式なしでは解けないので、素人にとっては科学者も数学者もいっしょのように見えることがありますね〜。
この帯の何が不思議かというと、細長い帯を1回ねじって両端を合わせたとき(つまりメビウスの帯の状態)表裏の区別ができなくなってしまうんです。
表をたどっているるもりが、いつの間にか裏をたどっているという…。
ものには表裏がある、そんな誰もが知る常識を覆したメビウスの帯は非常に興味深いですよね。ちなみに、この謎は2007年に解き明かされたそうです。
experyment
experyment(エクスペリメント:実験)は、英語の “experiment” から来た単語です。ちなみにラテン語だと、”experimentum”(エクスペリメントゥム)といいます。
英語はラテン語の影響を受け、ポーランド語もラテン語由来なので英語の単語を知っておくと覚えやすい単語がポーランド語にはたくさんあります。


