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一般観光客には実はあまり知られていないのですが、首都ワルシャワにはコペルニクス科学センターという地元市民達に大人気の科学館があります。
同じような科学館は日本にもあるかもしれませんが、これまでに「あそこって行ったことありますか?面白いですか?」と聞かれることが何度かありました。
コペルニクスと言えばポーランドを代表する天文学者です。私の住んでいる通りの名前もコペルニク通り(コペルニクスではない!)。ということで、今回は主人といっしょに行ってきました (^o^)
このページの目次
1. 科学センターはこんなところ
2. 科学センターへの行き方
3. 入場料・営業時間
4. オンラインチケット購入方法
5. こんな「科学」がありました
科学センターはこんなところ
2005年に開館したコペルニクス科学センターは、物理・天体・生物などのあらゆる「地球の科学」を450もの体験型アトラクションで学ぶことのできるヨーロッパ最大級の科学館です。
2015年には500万人の来館者を迎え、今やポーランドの子どもたちだけでなく、さまざまなヨーロッパからの児童・学生が訪れる科学館となりました。
体験型展示のジャンルが幅広い
夏休みシーズンは事前予約をしなければ入れないほど人気の科学館。
さぞ楽しいアトラクションがいっぱいなんだろう…と期待していましたが、想像以上に楽しくて子どものように夢中になってしまいました。2回でも3回でも来たくなるような場所で、科学ってこんなに面白いのかと改めて実感。
テーマは天体、生命、自然、機械、さらには嗅覚や心理分野まであって、日本でもここまで広範囲なジャンルを扱う科学館ってないのでは?と思います。
学校からやって来たポーランド人児童、スペイン語やイタリア語を話す外国人学生、家族や私たちのようにカップルで来ている人も多くいて、みんなが楽しそうに色んな科学の実験をしていました。
スタッフが説明してくれる
説明文を理解できたとしても、頭で少し考える必要のある展示もあります。
そんなときにしばらく立ち止まっていると、館内にいるスタッフが「これはこういう仕組みなんですよ」「これはこうやって使うとうまくいきやすいです」などと進んで説明してくれました。
子どもたちばかりでなく、大人の私たちまで助けてくれるとは!
館内の展示物は “説明をきちんと読めば” 理解できるものが多いです。ただ専門知識がない限り、パッと見ただけでは何の展示やら科学なのか分かりません。
ある程度の英語は理解できる方でも、オフライン辞書などで専門用語を調べられるようにしておくといいと思います。
プラネタリウムもある
コペルニクス科学センターには、ドーム直系16メートルの2D・3D対応プラネタリウムがあります。
しかも採用しているのは日本製プラネタリウム(メガスター)で、投影星数は約1,600万。日本の有名なプラネタリウムと比べると規模は小さいですが、ポーランドでは国内第2位の規模です。
年齢層に沿ったプログラム(幼児、児童、高学年向けなど…)があり、高音質のサウンドシステムで迫力あるデジタル映像と音楽を楽しむことができます。
投影は1時間に1回、こちらも人気のアトラクションなので事前予約をしておくといいでしょう。公式サイト”Niebo Kopernika” で投影プログラムを日付と時間ごとに確認することができます。
コペルニクス科学センターのプラネタリウムが国内2位の規模なら1位はどこだ?と調べてみました。
すると、最も大きなプラネタリウムはホジュフという小さな街にある直系23メートルのものだということが判明。さらに、世界に5基といわれる旧東ドイツ製の投影機を採用しています。また、ホジュフのプラネタリウムは1955年に導入された国内最古のものであり、かつ国内最大規模!
ちなみに日本最古のプラネタリウムは、明石市立天文科学館に設置されている1960年導入の投影機だそう。
科学センターへの行き方
科学センターは旧市街中心部の東側、ヴィスワ川のそばに建っています。
旧市街のノヴェ・シフィアト通りから徒歩20分程度なので散歩がてら歩いて行くのもいいでしょう。科学センターから市街へは、ちょこっと見える文化科学宮殿を目指して歩いてください。
公共交通機関ではメトロあるいはバスで行くことができます。スケジュールの調べ方、チケットの買い方、乗り方については下記記事を参考にしてください。
メトロでの行き方
メトロでは2号線の “Centrum Nauki Kopernik”(ツェントルム・ナウキ・コペルニク)がコペルニクス科学センターの最寄り駅となります。
メトロの方面は “Dworzec Wileński”(ドヴォジェツ・ヴィレニスキ)。
科学センターに最も近い出口は “Wybrzeże Kościuszkowskie”(通りの名前)ですが、大きな駅ではないのでどちらの出口から出ても問題ないでしょう。
バスの場合
バスの場合、105番、118番、127番では “Biblioteka Uniwersytecka”(大学図書館)下車、185番、102番、162番では “Metro Centrum Nauki Kopernik” 下車となります。
また、ワルシャワ中央駅からであれば127番のバスがおすすめです。
入場料・営業時間
入場料と営業時間、見学にかかる目安時間は以下の通りです。
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コペルニクス科学センター |
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大人 | 27PLN |
子ども | 18PLN |
家族 | 72PLN |
プラネタリウム “NIEBO KOPERNIKA” | |
3D大人 | 24PLN |
3D子ども | 19PLN |
2D大人 | 19PLN |
2D子ども | 14PLN |
※その他の料金はこちら
1月〜3月 | |
火〜金 | 09:00〜18:00 |
土・日 | 10:00〜19:00 |
4月〜6月 | |
火〜金 | 08:00〜18:00 |
土・日 | 10:00〜19:00 |
6月〜8月 | |
火〜日 | 09:00〜19:00 |
9月〜12月 | |
火〜金 | 09:00〜18:00 |
土・日 | 10:00〜19:00 |
※月曜日は休館
※祝日時など詳細はこちら
滞在時間は、すべて見てまわりたいという場合3〜5時間が目安となります。
チケットは閉館1時間30分前まで売っていますが、1時間30分では1階は部分的に楽しむことができても2階には行くことができないかもしれません(科学館は1階と2階があります)。
行くなら科学館で半日つぶすくらいの覚悟は必要でしょう。私たちの場合、最低でも4時間は必要だと思いました。
オンラインチケット購入方法
こんな「科学」がありました
詳しくはこちらをご覧ください。
nauka
科学センターの「科学」は “nauka”(ナウカ)と言います。
気をつけたいのが、「教えること」を意味する “nauka”(ナウカ)と組み合わせる場合です(同音異義語)。例えば、「科学を教えること」はどう言うのでしょうか。私がふつうに考えると、 “nauka nauki” です(”nauka” を修飾すると生格で “nauki” になる)。
しかし、夫に確認してみると「正しいんだけど、変に聞こえる」とのこと。では、どう言うのか?と尋ねたところ、例えば “nauka fizyki”(物理)とか “nauka chemii”(化学)とかもっと具体的に言うんだそうです。”nauka” は漠然とした意味での「科学」なんですね。
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