これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

2024年春最新/オススメは路線バス!クラクフからアウシュヴィッツへの行き方

アウシュヴィッツへの行き方
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 アウシュヴィッツ博物館に訪問する人は観光都市クラクフからお越しになる方がほとんどだと思います。私自身もよく博物館へ行きますが、交通手段としては路線バスがオススメ。当記事はその路線バスはもちろん、列車やレンタカーでの行き方を丁寧に説明します。
 
 なお、当ブログではアウシュヴィッツに関する記事を多く公開しています。記事下部でも再度リンクを貼りますが、【随時更新】アウシュヴィッツ見学するなら絶対知っておきたい8つの情報も忘れずにご一読ください。
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移動するハリネズミ
この記事の目次
訪れる前に知っておきたいこと
クラクフから博物館へ行く手段
  路線バス Lajkonikライコニックで行く オススメ
  列車で最寄り駅まで行く
  レンタカーやタクシーで行く

オシフィエンチム駅からの行き方
その他読んでおきたい関連記事
この記事のまとめ

アウシュヴィッツ

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訪れる前に知っておきたいこと

ビルケナウ「死の門」 端的に言うと、❶博物館がある町の名前は Oświęcimオシフィエンチム、❷見学できる収容所跡は2ヶ所(無料のシャトルバスで移動可)、❸博物館を見学するには事前ネット訪問予約が必要、この3つは事前に知っておきたいことです。

❶に関して、”Auschwitzアウシュヴィッツ” という呼び方は、第二次世界大戦中に占領されていた当時のドイツ語での地名を指しています。
特に列車で向かう場合は覚えておきたいのですが、向かう方面としては現在のポーランド語での町の名前である Oświęcimオシフィエンチム となります。

❷に関して、博物館の正式名称【アウシュヴィッツ=ビルケナウ ナチス・ドイツの強制絶滅収容所】が示すように、博物館として保存されているのはアウシュヴィッツ収容所跡=第一収容所跡とビルケナウ収容所跡=第二収容所跡の2ヵ所です(シャトルバスで移動可)。

アウシュヴィッツ収容所跡は写真や資料展示がメインとなっており、ビルケナウ収容所跡がまさに、皆さんが映画や本を通してイメージする「ナチスの絶滅収容所」になります。

最後に❸について、博物館を見学するためには基本的に事前訪問予約が必要です!
博物館にはチケット窓口がありますが、当日確保の場合は入場まで何時間も待つことになったり、最悪入場できないので覚悟しましょう。
アウシュヴィッツ訪問予約

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クラクフから博物館へ行く手段

クラクフから博物館へ向かう最もおすすめの移動手段は、路線バス Lajkonik です!

特にシーズン中は150人に1人くらいの割合でミニバスに乗らざるを得ないという方がいますが(路線バスのチケットを買い損ねた、急な運休など)、私がこれまで対応させていただいた99%の方は路線バスで移動しています
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クラクフからの所要時間と料金
路線バス…1時間30分/20PLN
地方列車…約1時間30分/15PLN
タクシー…約1時間30分/約450PLN
(往復なら待ち料金込みで600PLN〜)

※2024年3月現在の片道料金

 

路線バス Lajkonikライコニックで行く

路線バス Lajkonik 路線バス Lajkonikライコニック はクラクフ中央駅に隣接するクラクフバスターミナルDworzecドヴォジェツ Autobusowyアウトブソヴィ/MDA)から発車します。

バスターミナルは地上階と上階で分かれており、オシフィエンチム方面(=アウシュヴィッツ)は地上階が乗り場となります。
バスターミナルは広くないのでご安心を!!

クラクフバスターミナル 上階のバスターミナル建物内部にはチケット売り場、待ち合いベンチ、ロッカー、有料トイレ、セルフサービスレストランなどがあり、地上階にもチケット売り場があります。

路線バス Lajkonikライコニック のチケットを購入する方法は、❶バスターミナルのチケット販売窓口で購入、❷車内で運転手から直接購入、❸公式サイトで事前購入の3つがあります。

バスターミナルのチケット販売窓口や運転手から直接購入する場合、夏休み期間などシーズン中、週末、平日でもお昼前後は混雑しやすいため、早めに並ぶようにしましょう。
基本的には窓口での前日購入でOKですが、特に発車数十分前だと座席に十分な余裕があっても購入できないことがあり、その場合はバスの運転手から直接購入しなければなりません。

 ネットで予め往復で購入すると若干の割引がありますが、時間変更はできないため、特に復路の時間には注意してください。
事前にチケットを購入している場合は列があっても優先的に車内に入ることができます。

レシート クラクフは外国人観光客が多いので、チケット売り場では簡単な英語も通じます。
何時何分発のバスに乗りたいか(当日より前の購入では日付も)ハッキリ伝えましょう。

復路のチケットは帰りのバス車内で購入できるため、事前購入の必要性はありません
チケット売り場で買おうとしても、「運転手から買ってください」と言われるはずです。

ピオトル
レシートがチケット代わり。時間は聞き間違いを防ぐためにも紙に書いて見せると◎!
あやか
チケット売り場の営業時間は上階が午前6時00分〜午後8時45分、地上階が午前5時00分〜午後9時30分。正午前後は休憩で開いている窓口が減るよ。
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レシートをもらったら確認!

Wyjazdヴィヤズドゥ…出発日・時刻
Stanowiskoスタノヴィスコ…乗り場
Do…目的地
Liczbaリチュバ osóbオスブ…乗車人数

 乗り場はGが上階、Dは地上階という意味になります。Lajkonikライコニック だとD9、D10…といった表記になるので、地上階の指定番号のところで待ちましょう。その際、番号側の電光掲示板が Oświęcimオシフィエンチム とあることを確認しておくと安心。
 また、目的地が Oświęcimオシフィエンチム Muzeumムゼウム となっているか確認しましょう(Auschwitzアウシュヴィッツ ではない)。

乗車前後に注意すべきこと!

 チケットを購入していても、発車15分前には指定の乗り場で待ちましょう。混雑時は発車10分前でほぼ満席状態のことがあります。
 バスは途中、いくつかの停留所に止まります。終点が博物館なので乗り過ごす心配はなし。終点手前の
オシフィエンチム駅で多くの人が降りるかもしれませんが、つられて降りないでくださいね。

博物館にある時刻表 終点で降りたところすぐの場所で、上のような時刻表を目にするでしょう。

見学終了後にすぐ確認できるよう、写真に撮っておくことをおすすめします。
または、以下の公式サイトからクラクフ発または博物館発の時刻表を確認しておきましょう。


 

列車で最寄り駅まで行く

オシフィエンチム駅 列車で行く場合は最寄り駅であるオシフィエンチム駅へ向かい、そこからタクシーまたは徒歩で博物館へ行くことができます。

タクシー料金は2024年2月現在、5人乗りタクシーで20PLNが相場になっています。
午前9時〜午後4時までは30分毎に駅から博物館行きのバスが出ており(詳細は次の項目で説明)、そちらは片道チケットで4PLNです。

クラクフ中央駅からはローカル列車 Koleje Małopolskieコレイェ・マウォポルスキエ を利用すれば乗り換えなしで行くことができるので、予め時刻表(参考検索画面)を確認しておきましょう。

 

レンタカーやタクシーで行く

radio taxi レンタカーでもグーグルマップを活用すればルートは分かると思いますが、なるべく有料道路を利用するようにしてください。
一般道は渋滞に巻き込まれやすく、1時間やそこらではつかないことがほとんどです。

グーグルマップの場合は目的地を “こちら” にしておくと、第一収容所の博物館敷地内駐車場に案内されます(駐車料金20PLN)。

タクシーは最低片道350PLN前後は必要となり、長距離離のため Uber を利用しても相場はタクシー最安値とほぼ同じです
ただ時間の節約にはなるので、複数人の移動なら検討してみてもよいかもしれません。
タクシー
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往復チャーター手配します
 クラクフからの往復+現地での待ち時間込みで600PLN/1〜3人、650PLN/4〜8人のチャーターを手配します。ご希望の方はお問い合わせください。
なお、訪問日3週間前からの受付となり、お問い合わせ時に当日前後のご宿泊先、アウシュヴィッツ訪問予約の時間(チケット未手配の場合は先に手配してください)をお知らせいただく必要があります。
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オシフィエンチム駅からの行き方

アウシュヴィッツ博物館への行き方 最寄り駅のオシフィエンチム駅からアウシュヴィッツ博物館(第一収容所)までは距離にして約1.5キロ、徒歩20〜25分ほどです。

❶駅を背に向けて Żabkaジャブカ という緑色の看板のコンビニの横の通り(Dworcowaドヴォルツォヴァ)に入り、この通りの左側を南へずっと真っ直ぐ進んでいけば❹博物館の入り口に到着します。

博物館行きのバス また、駅前のバス停から午前9時〜午後4時まで博物館行きのバスが出ています。
チケットは外の券売機または車内の券売機で購入することができ、片道4PLNになります。

 

その他読んでおきたい記事

アウシュヴィッツを見学される方は下記の記事もぜひ合わせてお読みください。
ポーランドの夏
コルベ神父
アウシュヴィッツ
アウシュヴィッツ訪問予約

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この記事のまとめ
アイコン  クラクフからアウシュヴィッツへ行く方法をいくつか紹介しましたが、最もスムーズなのは博物館敷地内に到着し、さらに終点で乗り過ごす心配のない路線バスでの移動です。ほかにも数ズロチほど安い料金でミニバスが走っていますが、博物館から少し離れたところに到着するので降りてから少し迷うかもしれません。駆け足スケジュール、空港から行きたい、岩塩坑から直接行きたい場合はタクシーも検討してみましょう。
アウシュヴィッツ

 

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あやか
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