必読!ポーランド旅行で知っておくべきこと

サイズ表や返品条件|ポーランドで食品、衣料、日用品を買うときの常識6つ

ショッピングの知識
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クラクフ市公認ガイドのカスプシュイック綾香(本名)です。2014年以降、ポーランド在住。ガイド・通訳業の傍ら、旅行や生活に欠かせないポーランド情報をお届け中!
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この記事の内容
 一般的にポーランドで買い物をする際に知っておいたほうがいいことを一挙まとめました。日本にいるときと同じ感覚で買い物をしていると、知らずに損する可能性大。私も移住当初、よくスーパーで損する買い物をしていました!
 
 当記事に書いている事柄は、ポーランド語が多少なりとも分かる人でないと気付かないようなことです。
 知らなかったとしても何とかなるかもしれませんが、旅行者の立場でも「できれば心に留めておいたほうがいい」ということは断言しておきます

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ショッピング
この記事の目次
店内出入りの際には挨拶をする
条件付きの特売に要注意
大きな荷物は預けてから買い物
レジの順番抜かしには寛容を
服や靴のサイズは日本より豊富
  ポーランドの服&靴サイズ一覧
  ポーランドのサイズはEU基準

返品/交換のルールを把握する
  原則、すべての商品は2年保証
  通販なら14日以内は返品OK
  返品や交換、修理などの請求条件

この記事のまとめ
ポーランド発人気ファッションブランドBEST10|日本人も絶対欲しくなる

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店内出入りの際には挨拶をする

お店

 お店の広さによりますが、入り口から店内をパッと隅々まで見渡せるようなところだと入店/退店時に挨拶をすることが多いです。

 日本だと、たいてい店員さんが「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれますが、ポーランドではその代わりに挨拶となります。
“ジン・ドブレ”(こんにちは)と挨拶されたら同じように挨拶を返す、これはもう常識。

 また店を出る際も購入有無、滞在時間などに関わらず、”ドヴィゼニャ“(さようなら)と言ってから出るようにしましょう!
時間が遅い場合、”ドブラノツ”(おやすみなさい)と言って出るともう現地人並みです。

 広い店内だと、自分と店員さんが近くにいる場合にだけ挨拶したりします。
だいたいあちらが挨拶してくれるので、意識してこちらが声を掛けることはありません。
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基本のあいさつを覚えよう

こんにちは
  Dzień dobry(ジン・ドブレ)

こんばんは
  Dobry wieczór(ドブリ・ヴィエチュル)

さようなら
  Dowidzenia(ドヴィゼニャ)

おやすみなさい
  Dobranoc(ドブラノツ)

※「おはよう」もジン・ドブレ

夫ピオトル
店内で買い物をした場合はレジを離れる際に “Dowidzeniaドヴィゼニャ” と言えばOK。挨拶しないと素っ気ない人だと思われるよ!

 

条件付きの特売に要注意

セール

 ポーランドではセールを “sprzedażスプシェダシュ“、キャンペーンを “promocjaプロモツィア” と言います。

 ふつう、セールは特定のシーズンや特別なイベントがある際に行われるもの。
ポーランドでも同じで、大規模セールは季節の変わり目やホリデーなどに開催されます。

 一方で一部商品だけに適用されるキャンペーンは頻繁にあり、表記そのものは目立つようにしてあるので言葉が分からなくても「安売りしてるな」と気付く人もいるでしょう

問題はその割引適用条件

 「ここにある商品すべて半額」とか%のみで書かれているならまだいいほう。
しかしポーランドでは、「3つ買ったら最も安い商品が30%OFF」とか若干ひねりが加えられている場合がそこそこあるのです…
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条件付き特売の典型パターン

2つの同商品を買ったら3つ目タダ
  Kup 2 a trzeci gratis,
  Kup 3 za 2, Kup 3 w cenie 2
3つの同商品を買ったら1つタダ
  3 + 1 gratis, kup 4 w cenie 3
2つ買ったら1つあたり◯◯zł
  Kup 2 za ◯◯zł, Kup 2 w cenie ◯◯zł
3つ買ったら最も安い商品が◯%オフ
  Kup 3(商品名)1 najtańsza ◯% taniej

対象の商品個数は2〜4の範囲が多い

あやか
他にも、ショップアプリのバーコードスキャンで割引価格、同商品をすべて違う種類で買えば割引価格とか色々あるよ。

 

大きな荷物は預けてから買い物

荷物を持って

 観光都市では旅行者がスーツケースや大きなリュックを持ったまま買い物している姿をよく見かけますが、基本的にNG行為です。

 カフェやパン屋さんのカウンターでサッと買うだけなら預けなくても大丈夫。
ただ、スーパーや店内をうろうろする場合は事前に大きな荷物を預けるのがふつうです。

 駅近のショッピングモール周辺にはロッカーや有人の荷物預かり所があるはず。
駅とショッピングモールは繋がっていることが多く、駅構内には必ず設置してあります。

 あいにく、ロッカーや荷物預かり所で荷物を預ける際は有料ですが、そこは暗黙のルールに従うのが無難と言えるでしょう。
営業時間はあるものの有人の荷物預かり所のほうが安く、小さな荷物で1個5PLN前後、大型スーツケースでも10PLN程度となります。
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無料ロッカーがある場合も?

 街中の単独スーパーでは入り口に小さなロッカーが設置してあることも多いです。利用する場合は2PLNなど硬貨が1枚必要。ショッピングモールなど大きな施設内の場合、悪用を避けるために無料コインロッカーは設置してありません。


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レジの順番抜かしには寛容を

レジ

 見出しを読んでちょっと驚いた人もいるかもしれませんが、特に理由もなくいきなり順番を抜かされることはないのでご安心を

 例えば、商品を少し買いたいだけなのに、前に並んでいる人が大きなカゴいっぱいに商品を入れていたら「うわ〜、このレジは時間かかりそうだなぁ」って思いますよね?
そういう場合、「コレだけなんで先にいいですか」と前に入られることが結構あります。

 自分がたくさん買い込んでいて後ろの人が2つ3つしか商品を持っていない…という逆のパターンでは、自ら譲る人も
気遣いなので悪いことではありませんよね。

 順番抜かしは、物をある程度たくさん買い込むスーパーで起こりやすいです。
決まって1〜3組しか並んでいないときで、長い列に割り込むような人は滅多にいません。

夫ピオトル
譲りたい場合は “Proszęプロシェン“(どうぞ)と手を前に出して声を掛けるといいよ。譲ってもらったら、”Dziękuję bardzoジェンクイェン・バルゾ“(どうもありがとう)と言おう。

 

服や靴のサイズは日本より豊富

ショッピング

 日本のサイズ展開はフリーサイズのみかS/M/Lが一般的ですが、こちらでは男性も女性も数字でサイズを表すのが標準です

 女性だとSは34、Mは36/38…といった具合になり、XL相当の42も含めればサイズ展開はだいたい5〜8つくらいあります。
男性も同じですが数字が大きくなり、Sは46、Mは48/50…とたいてい偶数で表します。

 日本人女性だと34/36あたりがピッタリな人が多いと思うのですが、これらのサイズは売り切れるのが結構早いような…。
どこのショップでもそうなので、34/36は最初から入荷数が少ないのかもしれません。

 また日本同様、メーカーによってサイズ感も若干異なることがあるので、試着できるものはとりあえず試しておきましょう!
参考までにサイズ表を載せておきますが、試着もせず買うのは日本以上に大冒険ですよ。
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ポーランドの服&靴サイズ一覧

サイズ 男性服 女性服 男性靴 女性靴
XS 44 32
S 46 34 39-40 35
M 48-50 36-38 40-41 36-37
L 50-52 40 42-43 38
XL 54-56 42 44 39

※シャツの場合は数字が小さくなるかも
※服はトップスとボトムス両方を指します

ポーランドのサイズはEU基準

複数のサイズ表記が見られる場合も

 メーカーによってはイギリス(UK)、アメリカ(US)、フランス(FR)など複数の国のサイズ表記があります。ポーランドではEUサイズとなり、上記の表もEU基準のもの。ただし、実際には「本当にこれEUサイズ?」と思うような服もあるので、違和感があれば必ず試着して確かめましょう。最近ではXS/S/M/L/XL表記も増えています。

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返品/交換のルールを把握する

怒る女性

 EU諸国の法律により、電化製品/服/靴/小物などは値段に関係なく購入者が不良品と判断すればクレームする権利があります。

 購入から何ヵ月も経ってのクレームは、ちょっと言いにくいかもしれません。
しかし、明らかに販売側の過失や不良品であれば堂々と返品/交換を請求しましょう

※販売側が事業者である場合のみ適用

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原則、すべての商品は2年保証

だからレシートは必ず保管しよう

 EU諸国では、食品や本、デジタルコンテンツなど特定のものを除き【すべての商品には少なくとも2年間の保証】が付いています。
 説明にある通りに機能しない、外観が異なるなど商品に明らかな欠陥がある場合、販売者は無料で修理または交換するか、割引または全額/一部返金しなければなりません。ただし、使用に問題がない程度で商品に微かな傷が付いていたとか、不良の原因が消耗による場合は保証を受けられません。

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通販なら14日間以内は返品OK

いわゆるクーリングオフの適用

 ネット通販や訪問販売などで購入した商品は理由を問わず、14日以内にキャンセル、全額払い戻しを受けることができます。例えば、ある服を通販で購入したがサイズが合わない、イメージと違うといった理由で返品するのは問題ありません。


【適用外】航空券や鉄道チケット、コンサートチケット、ホテルまたはレンタカーの予約、飲食物の定期配達、オーダメイド、デジタルコンテンツ、パッケージが開封されたDVDやソフトウェアなど

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返品や交換、修理などの請求条件

購入半年以内だと請求しやすい

 購入から半年以上経過している場合、メーカー保証を受けられる可能性は低くなります。過去の事例をもとに販売側が過失を認めることはありますが、使用頻度が高いものであればあるほど消耗が不具合の原因と考えられるでしょう。
 一方で購入から半年以内に不具合を起こした場合、まず、その問題は購入時=販売側に存在すると推定されます。どのタイミングで保証を求めるとしても、販売側が過失を認めたら無料修理や交換、購入金額の払い戻し(一部または全額)を受ける権利があることをよく覚えておきましょう。

参考:https://europa.eu/

あやか
3〜7日以内の返品/交換は店側の手続きが楽というケースもあるので、購入したらなるべくすぐに商品を使ってみよう!
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この記事のまとめ
アイコン 旅行者、在住者のどちらにしても知っておいたほうがいいショッピングの知識をまとめました。ポーランドで買い物する際、❶こじんまりとした店内では出入りの際に挨拶する、❷複数購入で適用される条件付特売に注意する、❸スーパーなどでは大きな荷物は預けてから買い物する、❹購入商品が多い人と少ない人が同じレジの列に並んでいる場合に順番を譲り合うのはふつう、❺服や靴のサイズは日本より豊富なのできちんと試着する、❻ほとんどの商品には返品/交換保証が2年間付いている、ということを覚えておきましょう。
 ちなみに、日本では通販だとクーリングオフが適用されません。反面、こちらの通販サイトには堂々と「気に入らなかったら返品可」と買いてあります。送料も基本タダ&返品方法も簡単なので、定期的に通販を利用している人のほとんどが返品・交換を経験しているかもしれません。

ポーランドのアパレルブランド

 

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あやか
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