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それは私が主人とともに日本へ一時帰国をしていた3月初旬のことでした。
故障なのかコインロッカーの中の荷物が取り出せなくなって困っているという内容の大変切羽詰まった様子のメールをいただいたんです。これはおおごと!
私は日本にいる以上、ロッカー会社と連絡をするのは難しくやむを得ず帰国後に対応することになりました。
今回問題となったコインロッカーの会社は、ポーランド国内の駅やバスターミナル構内で多くのロッカーを保有しています。滅多にないでしょうが、今後同じような問題に直面してしまった方のヒントになればと思い当記事を作成しました。
問題となったロッカーのタイプ
今回問題となったコインロッカーは、中央駅から徒歩1分の場所にあるクラクフバスターミナル内のロッカーです。
いたってふつうのコインロッカーで、私自身も何度かお世話になりました。
使い方はかんたんで、空いているロッカー(緑のランプが点灯)に荷物を入れ、扉を閉めて必要な分だけ硬貨を投入。最後に鍵を回して鍵を抜きます。開けるときは鍵を回せばすぐ開く、説明がなくても使い方はすぐ分かるでしょう。
鍵は誰でもすぐ抜くことができますし、回すのにも力はいりません。
ロッカー自体はシンプルな構造だけになかなか故障するものではないと思うのですが、残念ながら今回この事件に遭遇したMさんは不運だったようです (T_T)
事件を時系列で振り返る
Mさんからいただいた情報を元に、分かる限りのことを書いてきます。
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- 3月5日(朝?)事件発生日
アウシュヴィッツへバスで向かうため、クラクフバスターミナル内のコインロッカーに荷物を預けようとする。しかし、お金を入れて鍵を閉め、鍵を抜こうとしたら抜けない。通りすがりの人に助けを求めるも、誰が鍵を回しても硬貨を入れようとしてみてもやはり鍵は抜けず、扉を開けることさえできない。ロッカーにあった連絡先の電話番号に連絡してみるが、通じないのでメールを送る。時間がないので、そのままアウシュヴィッツへ向かう。
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- 同日(夕方頃?)
アウシュヴィッツから急いで戻ると、ロッカーの鍵はささったまま。どうしても鍵が抜けないので大使館に連絡してみるが、パスポート紛失でもない限りは自身で解決してほしいと伝えられる。警察に届けを出すよう助言があったので現地の警察に事情を話し、荷物が届いたら連絡するようお願いする。結局荷物は届かず、Mさんは荷物を放置したまま帰国することになった。
. - 3月24日
私からロッカー会社に電話をする(日本からポーランドに戻った後は連日で終日ガイドをしていたため、連絡が遅れる)。しかし、音声電話の自動案内サービスのみで繋がらない。しかたなく自動音声サービスで伝えられたメールアドレス(anna.zielosko@euroinwestbis.pl)宛に事情を記載したメールを送る。
. - 3月26日 進展あり
ロッカー会社から返事がある。内容は「ロッカーの番号は何番か、具体的にどんな荷物を置き忘れたのか、中には何が入っているのか、ロッカーの鍵は持っているのか」というもの。ちなみにMさんが送ったメールアドレスは kwm@kwm-bs.ds で、こちらはおそらくロッカー会社の本元であるドイツの会社だと思われる。
. - 3月27日
Mさんからいただいた情報を元にロッカー会社に返信する。
. - 3月31日
ロッカー会社から私の夫に電話が入る(この時点で私のポーランド語では対処が難しくなってきたので、夫の力を借りる)。電話の内容は、「荷物は確かに預かっている。しかし、鍵がないので弁償してもらう必要がある。超過料金が発生していたために鍵を抜くことが出来なかったのだろう。また荷物を長く放置している状態だったため超過料金を支払ってもらう」といったものだった。Mさんに連絡し、当日の詳しい状況を教えてもらう。私自身はこの時、24日に起きたことを詳細に把握する。
. - 4月4日 解決間近
週明けにロッカー会社に再度電話する。詳しい状況を改めて説明すると、ロッカー会社の方もすぐに理解を示し鍵の弁償はしなくてもよいことになった。私の住む街の駅にも同社のロッカーがあるため、荷物はそこへ無償で転送してくれるとのこと。4月7日のお昼過ぎにロッカー付近でロッカー会社の人と待ち合わせをし、直接荷物を引き取ることになった。
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- 4月7日 荷物を受け取る
無事に荷物を受け取り、中身もすべてあることを確認。船便にて依頼者に荷物を送るということで、とりあえず解決した。
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- 5月2日 ポーランドから発送
荷物の仕分けや書類作成、梱包に時間がかかってしまい、復活祭や祝日もはさんだので発送に時間がかかる…。
. - 5月11日 Mさんの自宅に到着
最も安い発送方法だったので船便かと思いきや、この早さだと航空便で届いたようす。5月4日にワルシャワから発送され、10日には神奈川県の国際交換局に到着という異例の早さだった。荷物も破損なし、無事にすべて受け取ってもらえた。
この事件に対処する方法とは?
こんな話を聞くと「コインロッカーなんて怖くて使えない!」という方もでてくるかもしれませんが、そうそう起きるハプニングでもないと思います。
ただし、こういったケースに備えて旅行保険には入っておきましょう。そうすれば、最低限の補償はしてもらえます。
そしてもし同じようなハプニングに遭遇したら、まず落ち着いて周りの人に助けを求めてください。観光案内所の人、宿泊先の人でも構いません。彼らが絶対に解決してくれるかは分かりませんが、助ける努力はしてくれるはずです。
次にロッカー会社にメールを送ってください。ロッカーには必ず連絡先が書いてあるはずです。ホームページの記載もあれば、ホームページのお問い合わせフォームからも送りましょう。そして、いつどこで起きたことか、どんな荷物が入っているか、どんな状況だったのかなど出来る限り細かく書いてください。
それでもお手上げでしたら、私に直接お問い合わせください。現地に住む者として、出来る限りお手伝いはします。
ちなみに私はなるべく有人の荷物預かり所を利用しています。以前まではロッカーを利用していましたが、有人の荷物預かり所の方が便利だと気付きました。
banknot/moneta
banknot/moneta(バンクノト/モネタ)は「紙幣/硬貨」という意味です。たいていは複数形で用いられ、banknoty/monety(バンクノテ/モネテ)となります。
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