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クラクフ・カジミエシュ地区にあるおすすめのレストランを紹介します!
アテンド中にご案内する機会は意外にもまだないのですが、プライベートではもう十数回と行っているレストラン。
読み方は “クレズメル・ホイス”。
雰囲気がとっても良く、ユダヤの規定に沿って作られたポーランド料理はシンプルで控えめですが、結構美味しい。
レストラン内のデコレーションは戦前とほぼ同じで、伝統的なカジミエシュ地区独特の趣が感じられます。
写真を見れば、その素敵な雰囲気が一目で見てとれますよね。
高級そうに見えますが、1人1500円もあれば十分な食事(スープ+メインディッシュ+ドリンク)が楽しめます。軽いランチなら800円でも。
ポーランドでは高めですが、観光客より地元客の方が多いかもしれません。
店内はソファでくつろげるタイプの席もありますが、そこはだいたい陣取られていますね(笑)。壁にある写真は最近のものも一部ありますが、多くは戦前や戦時中のカジミエシュ地区の写真。
ちょっとした博物館みたいです。
食べ物の写真を撮影するのって、人が撮る分にはまったく気にしないのですが自分ではなんだか抵抗があります。
なので記事用にと頑張って数枚撮影したのですが、魚好きの私は肉料理を忘れていました。ごめんなさい〜!
肉料理ももちろん食べたことはありますが、定番でいうとグヤーシュはおすすめです!あとはラム肉でしょうか。
ちなみにここで提供されるのは一応ユダヤ料理ですが、正確にいうとカシュルートというユダヤ独自の食事制限を守ったポーランド料理や他東欧料理。
ユダヤ教には旧約聖書の教えに従った食事のルールがあり、それをカシュルートといいます。例えば、動物を食べる場合は草食動物のみ、また肉を食べる前は必ず血を抜かなければいけないなどの決まりがあります。ちなみに自然死した動物は食べられません。
このレストランは料理を推しているというより、カジミェシュの伝統やユダヤの慣習にこだわっているのでメニュー自体はそれほど多くはありません。
しかし、バルシチ(赤ビートの真っ赤なスープ)は4種類、ロスウ(チキンスープ)は3種類と色々あるのがちょっと面白いなと思います。量は他のレストランと比べると控えめな方でしょう。
で、料理とは関係ないんですが、最近クレズメル・ホイスに行くとこの写真に写っているピアニストに遭遇しました!
慌ててネットで調べたんですけど、彼はユダヤ人でその世界では名高い方のようです。名前は忘れてしまいましたが、ウィキペディアに載っていました。
名高い方の名前は、Leopold Kozłowski(レオポルド・コズウォフスキ)でした。1918年生まれ、97歳。別名「最後のカジミエシュ」。
(現在もかは分かりませんが)彼は毎日クレズメル・ホイスに通い、お決まりのメニューを注文、そして予約された席に座っているそうです。彼自身もかつて強制収容所に収容されていました。映画「シンドラーの工場」で作品を手がけたことでも有名です。
どおりで色んな人が来て握手していると思った!お目にかかれてラッキーです。
では、レストランの場所を。
クレズメル・ホイス(Klezmer Hois)は、旧シナゴーグ(Stara Synagoga)から中央駅方面に200m、シェロカ通り(ul. Szeroka)の最後の方にあります。
途中、右手に地球の歩き方にも載っているアリエルというレストランがありますが、そこは通り過ぎてください(笑)。
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Jezus i Maria!
Jezus i Maria(イェズス イ マリア)は、「なんてこった!」「勘弁してくれよ!」というシチュエーションでよく用いられる定型表現。英語でいう、”Oh my God” です。
日本語で「イエスとマリア」、キリスト教のポーランドらしい台詞ですね。日常生活でも一度や二度は聞くほど(私の夫が言い過ぎ?)よく耳にしますが、似たような意味で “Matka Boże”(マトカ ボージェ:神の母=マリア)もあります。
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