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ポーランド語には日本人にとって、または英語を知っているからこそ紛らわしいと思うような単語があります。
外来語である単語の多くはポーランド語風(長く引き延ばす音をなくしたり、-tion を -cja などにするとポーランド語風になる)に変換され、それらは原則由来する語の意味と同義になるのですが、全部が全部そうではないのが問題。

それに加え
weekend(ポーランド語読みではヴェエケンドになるが、ウィケンドと発音)のように外来語をそのまま借りてきて、外来語(でも若干ポーランド語風)のように発音する例もあるので、
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なんて、ポーランド語を学び始めた頃の私のように思っていると、いつかきっと、どこかで間違えます。
そこで今回、私が知る限りの英語と混乱しやすい、意味が紛らわしい45の単語を載せることにしました (*^^*)
A〜H adidasy-hurt
adidasy
アディダセ:スポーツシューズ
ポーランドでは、スポーツシューズ全般をまとめて “アディダセ”(複数形)と言う。アディダスブランドのみを限定して言うわけではないので注意。
ambasaday
アンバサダ:大使館
“大使” は ambasador(アンバサドル)といい、これを英語で書くと “ambassador アンバサダー”となる。こちらの “大使” の方が本来 “アンバサダ” となるべきだと考えられるが、違う。
baton
バトン:バー系スナック菓子
英語 “baton”(競技用などのバトン)の意味はなく、その意味では” pałeczka”(パウェチュカ)と言う。
bilion
ビリオン:1兆
アメリカ英語では、”billion”(ビリオン:10兆)という意味だが、イギリス英語では1兆という意味になる。
chart
ハルト:グレーハウンド犬
英語では同じ綴りで “チャート” と読み、「グラフ」という意味。
debil
デビル:大ばか者
英語の “devil”(デビル:悪魔)と同じように聞こえるが、その意味のデビルは “diabeł”(ディアベウ)と言う。
dres
ドレス:体操服、運動用ジャージ
英語の “dress”(ドレス)と同じように聞こえるが、その意味のドレスは “sukienka”(スキエンカ)と言う。
folia
フォリア:食品用ラップフィルム
アルミホイルなどの ” foil”(フォイル)の意味もあるが、ポーランド語で “フォリア” とだけ言うと通常、ラップを指す。アルミホイルは “folia aluminiowa”(フォイル アルミニョヴァ)と言うことに注意。英語のフォイルではラップを指すことはない。
hazard
ハザルド:ギャンブル
英語では綴りが同じで “ハザード”「危険/有害」という意味になるが、ポーランド語にはその意味はない。
herb
ヘルブ:紋章
英語では同じ綴りで 「ハーブ」(薬草)という意味。”薬草” はポーランド語で “ziele”(ジェレ)と言う。
hurt
フルト:卸売り
英語では同じ綴りで “ハート”「傷つける/怪我をさせる」という意味。
I〜L inspekt-lokal
inspekt
インスペクト:温床
英語の “inspect”(インスペクト:詳しく調べる)に似ている。しかし、”inspector”(英語で監査人)は “inspektor”(インスペクトル)である。ただし、この “インスペクト” はポーランド語では専門用語のニュアンスとなり、滅多に聞かない。
internat
インテルナト:全寮制の学校
英語の “internet”(インターネット)と綴りが似ているので注意。ちなみに「インターネット」はポーランド語でも “internet”(インテルネト)と言う。
jeżli
イェジュリ:もし
英語の “usually”(ユージュアリー)をポーランド語風に言ったもののように聞こえる。(個人的に……。)
kampania
カンパニア:キャンペーン
英語の “company”(カンパニー:会社)を女性名詞にしただけのように見えるが、全く違う意味なので注意。「会社」 はポーランド語で “kompania”(コンパニア)または “filma”(フィルマ)。
kapsel
カプセル:缶などの蓋
英語の “capsule”(カプセル)と似ているが、その意味のカプセルは “kapsułka”(カプスゥカ)と言う。
kombi
コンビ:ステーションワゴン
英語 “combination”(コンビネーション)の略に見えるが、その意味の「コンビ」は “połączenie”(ポウォンチェニェ)と言う。
kombinezon
コンビネゾン:セットアップ
これも英語の “combination”(コンビネーション)をポーランド語風にしたものに見えるが、違う。セットアップとはファッション用語で、上下揃いの服を指すが、ポーランド語ではスキーウェアや宇宙服なども「コンビネゾン」である。
kompakt
コンパクト:CD
英語の “compact”(コンパクト)に似ているが、違う。
kompot
コンポト:ジュース
英語の “comport”(コンポート:ふるまう)に似ているが、違う。フルーツを煮詰めて作ったジュースが “kompot” で、フルーツを絞って作られたジュースは “sok”(ソク)と言う。
krok
クロク:ステップ
英語の “clock”(クロック:時計)と似ているが、違う。
lis
リス:キツネ
日本語の「リス」と同じように聞こえるが、違う。リスは、”wiewiórka”(ヴェヴィゥルカ)と言う。
list
リスト:手紙
英語では同じ綴りで、「リスト/名簿」という意味になるが、その意味のリストはポーランド語で “lista”(リスタ)または “spis”(スピス)。
lokal
ロカル:飲食店全般を指す言葉
英語の “local”(ローカル:地元の)と似ているが、その意味のローカルはポーランド語で “miejscowy”(ミエィスツォヴェ)と言う。”lokal” は、レストランのような場所からパブまでを指して言うことができる。
M〜L magazyn-telewizor
magazyn
マガズィン:倉庫、雑誌
英語の “magazine”(マガジン)と同義でもあるが、ポーランド語では「倉庫」という意味も持つ。
makaron
マカロン:パスタ、麺
フランスのお菓子、マカロンのように聞こえるが、違う。
malina
マリナ:木いちご
英語の “marina”(マリーナ:港)と似ているが、違う。
miliard
ミリアド:1兆
英語の “myriad”(ミリャード:無数の)と似ているが、違う。
montaż
モンタジュ:組み立て
英語の “montage”(モンタージュ)と同義でもある(ただしポーランド語では “foto montaż” と “foto” を付ける)が、一般的には「組み立て」という意味。
no
ノ:いいね、そう
英語では同じ綴りで、ご存知の通り「いいえ」とまったく違う意味になるので注意。
ortografia
オルトグラフィア:綴り
英語の “autograph”(オートグラフ:自署)と似ているが、その意味では、”autograf”(アウトグラフ)と言う。
pasta
パスタ:ペースト
日本語の「パスタ」と同じように聞こえるが、違う。
pet
ペット:吸い殻
英語や日本語の “pet”(ペット)と同じように聞こえるが、違う。ペット(家で飼われる動物)は “zwierzęta domowe”(ズヴィェジェンタ ドモヴェ)と言う。
pilot
ピロト:パイロット、リモコン
英語の “pilot”(パイロット)と同義でもあるが、リモコンという意味でもよく使われる。
plastyk
プラステク:図工の芸術家
英語の “plastic”(プラスティック)と同じように聞こえるが、その意味では “plastik”(プラスティク)と言う。
post
ポスト:断食
英語では同じ綴り、読み方で「ポスト」だが、その意味では “poczta”(ポチュタ)と言う 。また、日本語でいう「ポスト」は “skrzynka pocztowa”(スクシュンカ ポチュトヴァ)。
pot
ポット:汗
英語では同じ綴りで、ポットという意味だが、その意味では “garnek”(ガルネック)と言う。
rejs
レイス:クルーズ、船旅
英語の “race”(レース:競争)と同じように聞こえるが、その意味では “wyścig”(ヴェシチグ)と言う。
robota
ロボタ:仕事
英語の “robot”(ロボット)を女性名詞になっただけのように見えるが、その意味ではポーランド語でも “robot”(ロボト)となる。しかし、”robota” や “robotonik”(ロボトニク:労働者)はロボットの派生単語のように見えてそうではないことに注意。
salon
サロン:リビングルーム、サロン
日本語の「サロン」と同義の意味も持つが、リビングルームのこともサロンと言う。
spektakl
スペクタクル:ショー
英語の “spectacle”(スペクタクル)と同義でもあるが、ポーランド語の “spektakl” には「壮観」という意味はなく、「パフォーマンス/ショー」を意味する。
stadium
スタディウム:ステージ
英語では同じ綴りで「スタジアム」という意味だが、その意味では “stadion”(スタディオン)と言う。また、似ている単語に “studium”(ストゥディウム:大学)というものもある。
studiować
ストゥディオヴァチ
英語の “study” が一般的に「勉強する」に対して、ポーランド語では「(大学などで専門的に)勉強する」という意味の動詞になる。高校以下の学校や語学学校、独学などは “uczyć się” (ウチェチ シェン)を使う。
szef
シェフ:上司
日本語のレストランなどにいる「シェフ」は “szef kuchni”(シェフ クフニ)と言う。
telewizor
テレヴィゾル:テレビ
ややこしいが、”telewizja”(テレヴィズィア)との違いに注意。”telewizja” は(見る対象としての)テレビであり、”telewizor” は(機械としての)テレビ。しかし、「テレビを見る」と言う場合は両者とも使える。おそらく誤用が浸透したため。
さて、いかがでしたか。
普段の生活の中でよく使われる単語もたくさんあったと思いますが、私がポーランド語を学習し始めたばかりの頃はこれらが原因で勘違いをした/されたことがよくありました。
例えば、料理中にラップが切れてしまい仕事帰りの夫に「ラップ(folia)を買ってきて」と言ったらアルミホイルを買ってこられたり、語学学校で「テレビ(telewizor)を見ました」という文を書いたら「こっちのテレビは物質としてのテレビだよ」と笑われてしまったり…。後者の「テレビ」に関しては後で家族に聞くと「どっちを使ってもいい」とのことでしたが、使い分けられるのに越したことはないと思います。
ポーランド語学習者の方はぜひ、これらの紛らわしいような間違えやすい単語をしっかり身に付けて、正しいポーランド語を話せるようになりましょう (o^ ^o)
最後までお読み頂きありがとうございます☆

