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運転免許、別に取らなくてもよかったな〜、なんて思うほど車には大して興味のない私。
そんな私でもポーランドの車事情におもしろさを発見したので、6つにまとめて紹介します!
こういった記事を書いていると少しは車に関心を持つのですが、この国で運転したいかって聞かれるとまだそんな気にはなれません(笑)。
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このページの目次
1. 自動車メーカーのシェア率
2. ナンバープレートの種類
3. 交通違反の罰則制度
4. 新車も中古車も意外に高い
5. 免許証の有効期限が長い
6. ポーランドにも国産車がある?
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自動車メーカーのシェア率
日本の一部人気モデルは「ダサイ」と一蹴されるほど、欧州と日本ではセンスが違います。
ちなみにかっこいい日本車といえばマツダやスバル、信頼や安定感を求めるならトヨタだそう。
そして気になるのが、メーカーシェア率。
日本人として結局のところ、日本車がどれくらい支持されているのかちょっと気になりませんか?
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ポーランド人気自動車メーカー
ということで、2018年に国内にて新車で販売されたメーカーをランキングにしてみました!
単純にメーカーシェア率というのが見つからず、エクセルで計算したものになります。
独自の調べなので、参考程度にご覧ください。
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。ひと昔前までは「単純に安い車」というイメージのチェコ車でしたが、今はそれなりに品質のいい車として受け入れられています。
。ちなみにポーランド語で「シュコダ(szkoda)」は「残念」という意味です…。
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2位 トヨタ
。安心して乗れる車といえば、やっぱりトヨタ。
。その中でもヨーロッパで人気のモデルといえば、コンパクトカーのヤリスです。
。またプリウスは日本の道路事情に合わせて開発されていますが、同じハイブリッドカーならヨーロッパではオーリスのほうが走りやすく大人気。
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3位 フォルクスワーゲン
。日本でも人気の外車、フォルクスワーゲン。
。今でこそ新車もよく走っているポーランドですが、国民のほとんどが中古車に乗っていた頃は典型的なドイツ車ばかりでした。
。フォルクスワーゲンは値段がそこそこ高いですが、伝統的に好まれているといった感じです。
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4位 オペル
。シュコダより値は張るものの、オペルはお手頃なドイツ系メーカーとして根強いです。
。個人的に、フォルクスワーゲンよりオペルのほうが見かける気がするのですが。
。人気モデルは、欧州ベストセラーのアストラ。
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5位 ダチア
。おそらく日本人でも知っている人はほとんどいないルーマニアの自動車メーカー、ダチア。
。東欧ならではの安っぽくて(実際すごく安い)ダサイ車と言われてきましたが、ここ数年で欧州各国にて売り上げをドカンと伸ばしています。
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ほか、フォード、ルノー、ヒュンダイ、キア、セアト、ニッサン、フィアット、マツダ、ボルボ、スズキ……とつづいていきます。
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先日、「車内はプラスチックみたいでダサイけど…まぁ、安心だし」と言いながらトヨタに乗っているポーランド人がいたのですが、「それはグレードの問題では??」と思いました。
ナンバープレートの種類
2019年7月現在、ポーランドには全部で約8種類のナンバープレートがあります。
現在の主流タイプは、下画像の白地プレート。
2006年にポーランドがEU連合に加盟した際、プレートの左側にEUのマークと「ポーランド」の略称PLの文字が加えられました。
国旗があるタイプはEU連合加盟前となります。
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ちなみに2000年より前は黒地に白タイプでしたが、一ヵ月に一度は見かけます。
ポーランドの国旗マークもPLという文字もない超シンプルなもので、所有者が変わったり、登録している居住地が変わらない限りはそのナンバープレートをキープすることができるとか。
ほか、まれに見かける「インデヴィドゥアルネ」と「ザベトコヴェ」も注目すべきでしょう。
前者は1100ズロチ(約3万3千円)の追加料金を支払うことでナンバーを自分で決めることができるといったもの、後者は文化財として登録された付加価値が非常にある車となります。
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この「ザベトコヴェ」は少なくとも25年以上前に生産された車であり、かつ15年以上生産されていないものに限り、さらに75%以上がオリジナルの部品でなければなりません。
黄色が背景というだけで十分目立ちますが、右側にはレトロな車やバイクのマークがあります。
残りの種類はテスト用の車(テマチャソヴェ)、外交で使用される車(デプロマテチュネ)、警察車両(スウゥジュブ・スペツヤルネフ)など、一般車両以外に付けられるプレート。
また、正式な種類として数えることはできませんが、結婚式ではこんなプレートも…?!
これをナンバープレートと呼んでいいのか分かりませんが、結婚式で使う車には「結婚したばかりです(Just Married)」とか、新郎新婦の名前をプレートにしたものを被せることも。
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日本だったら絶対アウトだけど、こういうところがさすがヨーロッパ♪
って、そんなわけないがな!!
ゆるい警察官なら見て見ぬふりをするのでしょうが(自分の結婚式でもやってたり?)、立派な交通法違反なので100ズロチ(約3000円)の罰金を取られた方も結構いるようです。
交通違反の罰則制度
ポーランドも日本と同じく、運転免許の交通違反に関しては点数制度となっています。
24点に達したら免許取消。
有効期限や違反者講習による点数チャラ制度もあり、一見日本とは変わらない気もしますが…。
なんと、オービスによって発覚したスピード違反の罰則がちょっとユニークなのです。
オービスによる違反発覚では、画質が悪くて運転手を特定できない場合が多々あります。
その際、スピード違反を犯した車の所有者は以下2つの選択肢を与えられることになります。
- 違反者を申告する場合、スピード違反に応じた点数の加算と罰金の支払い
- 違反者を申告しない場合、点数の加算はないが、その代わり500ズロチを支払う
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日本のオービスは運転手の特定が容易ですが、特定できなければ呼び出しはありません。
しかしポーランドでは、車の所有者は運転手を把握しておく責任があるため、運転手が分からないことに対して500ズロチ(約1万5千円)の罰金を支払わなければならないのです。
ということは、通常のスピード違反の罰金は500ズロチよりも安いということになりますね。
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2019年 スピード違反時の点数と罰金 |
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速度超過の程度 | 点数 | 罰金(1PLN=30円) |
6 -10 km/h | 0 | 50PLN |
11 – 20 km/h | 2 | 50 – 100PLN |
21 – 30 km/h | 4 | 100 – 200PLN |
31 – 40 km/h | 6 | 200 – 300PLN |
41 – 50 km/h | 8 | 300 – 400PLN |
51 – km/h | 10 | 400 – 500PLN |
【補足】 。生活道路(teren zabudowany)で50キロを越えた場合は免停(23時〜6時は60キロ)。 。交通違反制度は変更の可能性もあるため、ポーランドで運転する方はご自身でよく確認してください。 |
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新車も中古車も意外に高い
私たちが現在乗っている車は一応3代目、つい最近新しく買い替えたところです。
一括派なので中古しか買えない身分ですが、夫はスバルのレガシィかボルボで迷っていました。
前回もボルボで乗り心地はとてもよかったらしく、結局、今回もボルボで大満足!
しかし、これを機に相場価格を知ってビックリ。
ヨーロッパは陸続きなだけに中古車の走行距離は10万キロを優に超えているものが多く、むしろ20万キロ以上もゴロゴロあります。
それでもって10年落ち、グレードによるとはいえ値段は70万円以上だったり結構強気。
新車の価格はEU圏内だとどこで買っても大して変わらないため、ポーランドの物価基準からすると新車はやっぱりめちゃくちゃ高いです。
▲ポーランドの車検証
ポーランドでは、車検を行う頻度は新車の場合は3年に1回、次に2年に1回、最終的に1年に1回となり、検査費用は約100ズロチ(3000円)となっています。
ただ日本とは異なり、この費用の中に自賠責保険や税金などは含まれていません。
ちなみに今回の買い替えにあたって、自賠責保険は1年分で約400ズロチ支払いました。
ガソリン価格の約半分が税金で占められ、自動車重量税などはガソリン価格に含まれているようです(ガソリン代は日本と同じくらい)。
免許証の有効期限が長い
日本の免許証は、有効期限が短めです。
それに比べて、ヨーロッパのペラペラの安っぽい免許証(例は上の写真)の有効期限は半永久的…という噂を聞いたことがないでしょうか?
実はその噂、本当でした
しかし2013年頃、やっとEU圏の国々が「さすがに有効期限が無期限とか半永久的とか、ヤバくない?」と気づきだし、現在多くのヨーロッパの免許証は有効期限15年となっています。
そういうわけでポーランドも2013年、有効期限を15年に変更しました。
それ以前は病気や視力、身体的問題がある場合を除いて、有効期限は半永久的だったそうです。
そして今はポーランドもようやくプラスチックのカードになったのですが、私の夫はポーランドがEUに加入する前に免許証を取得しているため、ペラペラのラミネート免許証を持っています。
免許証の写真は15年前の18歳のもの。
それでも2033年まで変える必要はないそう。
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ポーランドにも国産車がある?
農業国のポーランドがついに動き出しました。
実現にはまだ5年は要しますが、ポーランドでも国産メーカーの自動車販売計画が進んでいます。
政府が決めたことなので、実現はほぼ確定。
現代に合わせて電気自動車、2022年〜23年頃を目処に大量生産を目指しているとか。
価格設定は一般市民が手の届く範囲にし、最終的な生産台数は年間20万台となる見込みです。
6月に買った車は最低5年は乗りたいですが、次は国産の電気自動車もいいかもしれません!
デザインもまだ構想中ということで、具体的に情報が出てきたら改めて紹介したいと思います。
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samochód
samochód(サモフド)は今回のテーマである、「車」という意味の名詞です。
また、auto(アウト)と言うこともありますが、こちらはドイツ語から来た単語。
どちらもよく使うので覚えておきましょう。
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