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穏やかではないタイトルですが、事業者なら一度はぶつかる壁ではないでしょうか?
私はこれまで個人のお客さまと金銭トラブルを抱えた記憶は特にないものの、今回、会社とのやり取りで「ちょっとそれはないんとちゃう?」というトラブルがあり、モヤモヤしておりました。
それは某ポーランドの旅行会社からの団体ツアーのご依頼だったのですが、そもそも私は団体を引き受けることは滅多になく、今春にサッカークラブの団体をご案内したのが初めての経験
ごくたまに、特殊な対応で追加料金が数百ズロチ単位で発生することもありますが、仮に値下げをしてもココで折り合いがつかなければ “私から” 辞退します。交渉するのもされるのも苦手なので、「見積もりをお願いします」と言われるとドキッとしたり…。まぁ、でもなんとかなっています!
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今回のツアーそのものは問題なく、むしろ皆さんとのお別れが名残惜しいほどで、日本側の旅行会社の対応はまったく問題ありません。
しかし、そのツアーを請け負ったポーランドの会社に請求書を送ったとき、「料金表と金額が違うので訂正してください」と言われたのです…。
額としては4万円相当であり、私としては納得いかず、そこから長い戦いが始まりました。
個人のお客さまであれば対応時間が長くなっても当日になって追加請求はしないものの、団体の場合はきっちりとスケジュールや業務が決められているため、想定外の業務で帰宅が何時間も遅れたとなるとさすがに追加請求となります。
今回はそのパターンに当てはまり、加えて、業務終了の場所がワルシャワとなった日もあり(当日になってそれが判明)、時間外業務の追加料金&列車代も支払っていただく必要がありました。
しかし、それすら不当請求かのように言われてしまい、おまけに「お願いだから電話で話しましょう」とメールには一切応じない始末…。
電話だと丸込められると思い、後々のことを考えたらメールでのやり取りの方が有利だと思ったので、私は断固として着信は無視していました。
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「追加請求は大した金額ではないけど、今回は払えません。でも次の仕事のときにその分を上乗せして支払うので、来年のツアー料金表を送ってくれませんか?」と言われたのです。
もしかして次回のお客さまに上乗せ請求するつもりか?と思い、そもそも今回初めて依頼を受けた会社だったので次があるかも未知数。
大した金額じゃないなら今払えばよくない?、と不信感も強まり、その会社のレビューを見てみたところ… びっくりするくらいの悪評でした!
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私は、正確な見積もりを出したいから当日のスケジュールを教えてほしいと言っていたし、最初に提示した料金も条件を記載していたので、私のほうに大きな落ち度があるとは思えません。
トドメで「日本の旅行会社に事実確認を行います」と伝えたからか、最終的にはこちらが提示した額をきちんと支払っていただけました。
ふつうのガイドさんは今後のお付き合いも考えてガイドさん側が折れるのかもしれませんが、私はこのブログの集客だけで十分なので、旅行会社と無理に付き合う必要はないと思っています
しかしここまでのやり取りが非常に長く、請求書記載の支払い期限も過ぎてるうえに会計業務のリミットも過ぎていたので、いい加減、法的処置を仄めかそうとしたところで無事解決。
さらなる戦いを期待していた方には申し訳ありませんが、「こういうこともありますよ」という注意喚起も込めて、法的ステップを解説します。
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正直、このやり取りに対して追加請求したいと思うほど今回の件は疲れました。仮にあちらが支払わなかった場合でも、請求書を取り下げない以上は税金も払わなければなりません。しんどい。
❶ メールでのフォーマルな請求
丁寧かつビジネス的な催促をメールで送り、契約内容・請求書番号・支払い期日を明記します。いつまでに支払う予定があるか、支払いを拒否する理由を確認しましょう。正当な理由があればこの段階で支払われますが、それでも応じない場合は…
❷ 督促書(Wezwanie do zapłaty)を送る
督促書は法的効力を持つ「正式な催告書」。少額裁判に進むとしても、先に督促書を内容証明で送ると強い証拠になります。相手側にとって不当な請求だという解釈であればそのまま裁判に進む可能性がありますが、落ち度を認めている場合はココで応じてくれるはず。督促書には契約内容・請求書番号・支払い期限・遅延日数・新たな支払い期限、期限内に支払われない場合の法的措置を明記します。
❸ e-Sąd(電子支払い命令手続き)へ申立
督促書でも動じない場合、オンライン手続きの e-Sąd で未払いを訴えるしかありません。金額の上限は特になく、ほぼすべての金額の未払い請求に利用可能です(ただし超巨大な請求は一般裁判所に移行)。それでも無視された場合、訴えられた側はその時点で支払い義務を法的に負います。
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ちなみに私が肘を骨折したのは、このツアーで想定外のワルシャワで解散することになった日。もしもっと早く帰ることができていれば、ほぼ間違いなく、私は大ケガを負うことはありませんでした。いずれにせよ運が悪かっただけで、このツアーのせいにはしませんが(ツアーそのものは本当に楽しかったし)、骨折で辛いときにこんなやり取りをするのは肉体的にも本当に疲れました






















