これからポーランドへ行く方が知っておきたい情報

日本人としてウクライナの避難民を具体的支援する方法

日本人として出来るウクライナ支援

世界中どこだって 笑いあり涙あり
みんなそれぞれ助けあう 小さな世界
世界中だれだって 微笑めば仲良しさ
みんな輪になり手を繋ごう 小さな世界

 2歳の娘がつたないながらも毎日歌う、誰もが聴いたことのある「小さな世界」。
国境を越えて人々が穏やかであるために、微笑み合うために一体何ができるでしょうか?

 今のところプーチンの暴走を止めることはできないし、大戦覚悟でウクライナと共に戦うべきだという意見を持つ人もいますが、この先どうなるかは誰にも分かりません。
でも確実に分かっているのは、この戦争によって罪のない人々が血を流し、家族を失い、250万人以上が国を追われたという事実です。

 先週末、クラクフ中央駅でウクライナからの避難民の姿を目の当たりにしました。
たくさんのボランティアが食料を配り、駅の待ち合いスペースにはスープとゆで卵が置いてあり、ところどころに物資が並んでいました。

 寄付金や物資は世界中から届いており、ありすぎるということはないかもしれませんが、不足しているわけではなさそうです。
ポーランド政府はもちろん、ポーランド各市町村がボランティアコミュニティを立ち上げており、さまざまな支援活動を行なっています。

 ただ、一時的に金銭的サポートやあらゆる物資を受け取ってもそれは一時しのぎであり、多くの人には最終目的地がありません。
寄付を頼って根を下ろす場所を見つけられるわけでもなく、仮に異国の親類が手を差し伸べても最後は自分の力で生きるしかないのです。

 そんな中、ポーランドに住む日本人として出来ることはないかと模索しました。
Twitterで現況報告するとたくさんの方が反応してくださり、ブログ訪問者も急激に増えていることから、その発信力を活かして日本の皆さんにも具体的支援を求めたいと思いました。

 さて、私がやりたいことは何かというと、日本へ退避したいウクライナからの避難民をポーランドで探し、サポートすることです。
ちなみに、この結論に至るまでまったく違うアイデアがあって夫と口喧嘩になりました…。

 実際に私はウクライナに何度か行ったことがあり、キエフやリヴィウも訪れました。
キエフでは日本語を趣味で勉強している若い男性に出会い、彼と彼の友だち、そして私の夫といっしょに日本で会ったこともあります。

 彼自身はオランダに移住しているので支援を求めているわけではありませんが、日本に好意を抱くウクライナ人は多いそうです。
ならば、日本で働きながら住むことに関心を持つ避難民もいるのではないかと思いました。

 もちろん、異国なりに言語や文化の面で相当な苦労を強いられるかもしれません。
安易に日本への退避を勧めるわけではなく、日本で住むにあたって発生するかもしれない問題も伝えたうえで、それでも日本に住みたいという人にはサポートしたいと思っています。

 遠いウクライナの戦争で日本人が恐怖に怯えるように、世界は小さくてせまい。
だから日本人も寄り添って支えるべきだと思うし、私たちも震災時に支えられてきました。

 優しさゆえに外国人の受け入れに反対する人もいるでしょうが、大切なものを壊され、一生母国へ戻れないかもしれない中で戦地を逃れたウクライナ人の覚悟は計り知れません。

 私の出身地・兵庫県姫路市もウクライナ避難民の受け入れを表明し、市の規模に関わらず多くの市町村が支援を発表しています。
それはつまり日本に住む人でもウクライナ人を直接支援することが可能であり、「寄付のほかに具体的に出来ることはないか」と感じている人は特に協力していただけると嬉しいです。

 まず、日本へ退避するためには航空券を買わなければならず、航空券代を工面できない人に対しては金銭的援助が必要となります。
戦地から慌てて逃れてきた人の多くは金銭的余裕がほとんどないと思われるため、私自身と皆さまからの募金を募りたいと考えています。

 日本へ実際に行くと決断するまでの精神面でのサポートやアドバイスは私が直接行うつもりですが、日本に住む方々からの応援メッセージもいただければ共に心強いです。

 傷ついた彼らに対して「日本で外国人が生活するのは大変だ」というような厳しいアドバイスよりも、日本人はあなた達の味方であるということを伝えたいと思っています。
綺麗事と言われるかもしれませんが、今、彼らに厳しい言葉をかける理由などありません。

 ネット翻訳を使いながらでも生活に必要なことを教えてあげたい、資格はないけども日本語を教えたい、ウクライナ人の子どもが日本に打ち解けられるようにサポートしたい、そういう日本人がたくさんいると信じています。

 詳細については在ポーランド日本国大使館に確認中ですが、大使館からのお返事を待たずにこの記事を書いてしまいました。
お返事の内容次第では今描いている支援方法を変えなければならない可能性もあり、詳細はまた改めてブログで発表したいと思います。