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最近、9日間の南アフリカ旅行で60万円以上使いましたが(往復航空券はマイルで取ったのでその分は安い)、実質30万円程度の出費で済みました。
なぜかと言うと、往路便の遅延補償として、一人当たり600ユーロを航空会社が振り込んでくれたから!
(現在のレートで333,000円相当)
ヨーロッパでは、飛行機の遅延や欠航・搭乗拒否などが発生した場合、乗客の権利を守るための制度として「EU261(EU規則261/2004」と呼ばれる補償制度があります。EU加盟国の空港を出発するフライト(+トルコとイギリスも対象)、またはEUの航空会社が運航するEU発、あるいはEU着のフライトが対象になります。この制度では、航空会社の責任によってフライトが大幅に遅れたり欠航した場合、乗客は金銭補償を受ける権利があり、また補償は現金または銀行振込で支払われるのが基本です。申請は自己申告制なので航空会社からは案内されません(できれば払いたくないので)。


押さえておきたいポイント
・ヨーロッパ発またはヨーロッパ着であること
・航空券をマイルで購入していてももらえる
・格安航空券や格安航空でも同額補償
・原則として現金(銀行振込)で振り込まれる
航空会社によっては、現金ではなくマイルや航空会社限定のクーポンを提案してくる場合があります。そちらのほうが条件がかなりいいこともありますが、現金での補償を希望する場合はその旨を伝えましょう。
また、次のフライトを待つ間に発生した食事代やホテル代なども申請すれば支払われる可能性が高いです。
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対象となるフライト、補償額
・EU出発 → EU内到着のすべてのフライト
・EU出発 → EU外に向かうすべてのフライト
・EU航空会社のEU行き(EU外出発)のフライト
| 補償額(距離によって決まる) | |
| 1,500km以内のフライトで2時間以上遅延 | €250 |
| 1,500〜3,500kmのフライトで3時間以上遅延 | €400 |
| 3,500kmのフライトで4時間以上遅延 | €600 |
| 例:パリ→東京(ANA)は対象、東京→パリ(ANA)は対象外、東京→パリ(エールフランス)は対象 | |
補償が出る条件(主なもの)
・出発時刻45分前までにチェックインしている
・航空会社の都合による遅延、乗り継ぎ失敗
・フライトのキャンセル(14日以内の通告なし)
・航空会社が手配した代替便で到着が遅れる
悪天候、空港ストライキ、災害や戦争など安全上の緊急事態=航空管制など航空会社の責任ではない「特別な事情」による遅延やキャンセルは補償が出にくい傾向にありますが、申請する権利はあるので試す価値あり。
遅延補申請ができる期限(例)
・ポーランド、ラトビア、ブルガリア:1年
・イタリア、オランダ:2年
・ドイツ、オーストリア、北欧:3年
・フランス、スペイン、ベルギー:5年
・イギリス、アイルランド:6年
EU共通の「○日以内」というルールはなく、出発国の法律によるのがポイントです。実務上、できれば数週間〜数か月以内に申請するのがベストです。
航空会社別補償申請のページ
ポーランド航空 LOT
ルフトハンザドイツ
エールフランス
KLM オランダ航空
フィンエアー
ブリティッシュエアウェイズ
「航空会社名 補償」のキーワードで検索すれば該当ページが見つかります。申請の際は、搭乗券(Boarding pass)、予約番号とフライト番号も必要となり、入力項目が多くて少々面倒ですが頑張りましょう。
なかなか補償額を支払ってくれない航空会社もありますが、そのような場合は、航空会社の本拠国にある民間航空局(Civil Aviation Authority)へ苦情を提出し、対応を求めることで航空会社に圧力をかけることができます。それも面倒な場合は、AirHelp などの補償請求代行サービスに依頼すればその会社が航空会社とのやり取りや手続きを代行してくれますが、補償金が支払われた場合には一定の手数料を支払う必要があります。
必読!実際に申請したきの体験談
エールフランスからは、€600+朝食付きの宿泊費を補償していただいたことがあります。ロシアのウクライナ侵攻の影響で復路のエールフランス(関空発ワルシャワ行き)が減便となり、KLMオランダ便に振り替えられました。経由地はパリからアムステルダムへ変更され、所要時間は30時間以上…。やむを得ず一泊することになり、多くの人が空港で夜を明かしたようですが、私は夫に「エールフランスにホテル代請求するから朝食付きで予約したらいいよ」と言われていたので、空港近くのホテルを予約。後日、エールフランスにホテル代を請求すると、エールフランスのほうから€600の補償も支払うと伝えられました。戦争は不可抗力なのでEU261は適用されないと思いましたが、こういった場合でも申請してみる価値はありそうです。
たまたま、エチオピア航空ワルシャワ初就航の日にワルシャワからアディスアベバ経由キガリ行きのフライトに乗ったのですが、ワルシャワ出発が遅れてしまったので、アディスアベバでの乗り継ぎに間に合いませんでした。本当だったら午前中にキガリに着くはずが、夕方到着に…。エチオピア航空はアフリカの航空会社ですが、EU出発なので今回は補償対象になります。旅行保険付帯のカード会社に連絡して空港での食事代はカバーしてもらいましたが、エチオピア航空からは何度かメールのやり取りをしたものの補償されていません。技術的な問題で遅延したので〜と説明がありましたが、それは補償対象の理由です。返事も数ヶ月以上かかったり対応はかなり遅め。埒が明かないので、EU261補償ルールを監督している【ポーランド民間航空局(UCL)】にヘルプを求めましたが、公式書類は発行してくれたものの効果なし。UCLは直接補償させられる権限のあるような裁判所ではなく、あくまで圧力をかけてくれるだけです。それでも相手が動かない場合は裁判となりますが、そこまでするのも面倒なので諦めました。
トルコは2024年からEU261に似たような規則を導入しており、【SHY‑Passenger Regulation】と言います。今回利用したのは、クラクフ発イスタンブール経由ケープタウン行きでどちらもターキッシュエアラインズによる運航。航空機の技術的な問題により5時間近く遅延し、ケープタウンに正午には着くはずが夕方の到着となりました。カード会社の補償でラウンジには4時間以上滞在することができましたが、早朝4時まで待つのはなかなかキツかったです。ポーランドに帰国後、ターキッシュエアラインズに補償申請したところ、イスタンブール↔︎東京のフライトを余裕で買えるほどのマイルを補償するとのこと。ただ、昨今の中東情勢もあって中東経由はできれば避けたいし、マイルで購入できても税金諸々は払わなければなりません。さらに交渉し、1人あたり€600の現金補償か€700のターキッシュエアラインズ限定バウチャーを提案されましたが、もちろん現金補償を選択。家族3人分だと合計€1,800になります。























